【倉庫業界ES書き方ガイド】読まれるESのポイントを徹底解説!
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物流業界を根底から支えている「倉庫業界」。
倉庫業で保管される物資は多岐にわたり、食品から家電製品、工業品など様々です。
物資の種類や特徴に合わせて最適な環境(湿度や温度など)で保管し、世の中の物流を支える重要な役割を担っています。
倉庫業界を目指している学生の中には、ESで何をアピールしたらいいのか、質問へどのように答えればいいのかが分からないという人もいるのではないでしょうか?
そんな人のために実際に倉庫業界のESで出題された質問と、突破した人がどのように回答したのかをポイントと合わせてご紹介していきます。
倉庫業界では、倉庫の区分や物資の保管基準など専門的な知識も求められ、物流への意欲・関心が必要な仕事と言えます。
自身の熱意を面接で直接アピールするためには、まずESを通過することが重要です。
本記事では例文を交えながら、書き方のコツなども詳しく紹介しています。
ぜひ、ご自身のES対策の参考にしてみてください。
倉庫業界の採用動向や面接対策については、下記で詳しく紹介しています。併せてチェックしておきましょう!

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目次
倉庫業界のES設問例
1志望理由と挑戦してみたいこと(2020年 近鉄エクスプレス)
2周りからどういう人だと思われているか(2021年 三井倉庫HD)
3集団生活における役割(2021年 三菱倉庫)
4リーダーシップ経験or信頼を得るために努力したこと(2020年 住友倉庫)
5企業選択軸(2021年 上組)
設問例1:志望理由と挑戦してみたいこと
ここでは志望動機と挑戦したいことをまとめて回答する必要があります。
そのため「近鉄グループで挑戦したいこと」を志望動機として回答を考えるのが良いでしょう。
志望動機や挑戦したいことについては面接などで深掘りされるケースも多いため、できる限り具体的なイメージをしてみてください。この際注意が必要なポイントは以下のような点です。
- 挑戦したいことは「近鉄でしかできないこと」にする
- なぜ挑戦したいのか、どんな成果を得たいかを明確にする
「近鉄でしかできないこと」、「近鉄でしかできない理由」を折り込むことは特に重要です。
ここが不十分だと、面接などで深掘りされた際に回答に悩んでしまう可能性がある上に、志望度が低いと思われる原因にもなります。
「志望動機」や「挑戦したいこと」といったテーマについて考える際は、「その企業ならではの要素」を軸にすることが大切です。
回答例
私が貴社を志望した理由は、特殊輸送車両である「10トン・エアコン・エアサス・ウィング・ゲート」を拝見し、半導体や液晶製造装置の大型化・超精密化に対応している点に期待を抱いたからです。
私は貴社で上記を活用した「輸送サービス」の拡充に挑戦したいと考えています。半導体や液晶製造装置は今後の需要増が見込まれる分野であり、それらの輸送に適したサービス展開はとても有力であると考えます。これを踏まえ、特殊輸送車両を軸としたサービス拡充に取り組みます。
最初は主な拡充対象を半導体メーカーやそれらの納品先企業に絞り、現在利用している輸送サービスの状況をヒアリングし、顧客ごとの細かな要望に沿う形で特殊輸送サービスを提供します。次に特殊輸送以外の輸送サービスとの併用により割引や特典を付けることで、貴社の輸送サービス全体の拡充に繋げ、これを繰り返すことでシェア拡大を図りたいと考えています。(399文字)
挑戦したいことを伝える際は、その挑戦によって「企業側にどんな利益(メリット)があるのか」をアピールできると理想的です。
挑戦テーマが自己満足にならないように気を付けましょう。
設問例2:周りからどういう人だと思われているか
ここでは、自分の特徴(特性)をどんな観点で考えるかがポイントとなります。
例えば、「優しい人」というのは性格の観点での特性であり、「頭がいい」というのは能力の観点といえます。
自分をどの観点から表現するかによって回答の方向性が変わるので、この設問を通して自分は何をアピールしたいのか考えてみましょう。
- 人柄をアピールしたい →性格や人間性など、どんな人間かを考える
- 能力の高さをアピールしたい →特技や技術など、どんな能力があるか考える
回答を考えるにあたり、まずは周囲の人に「自分はどんな人か」を聞いてみましょう。
その際に、人柄と能力のどちらかに絞って質問することで、回答の方向性を絞りやすいでしょう。
また、周囲の人の意見をもらった際は、「なぜそう思うのか?」や「そう思うきっかけとなった出来事」などについても深く質問してみましょう。
どんな理由でそう思われているのか把握した上で、「自分の特徴が企業にどう活かせるか」を考えてみてください。
回答例
私は、バスケ部のチームメイトから「継続力のある人間」と言われることが多くあります。地道な取り組みを長期間続けていることから、周囲からこのように思われています。実際に継続している取り組みが2点あります。
1つはバスケ部のコーチに教えてもらった体幹トレーニングの基礎練習で、これは3年半ほど続けています。もう1つは毎朝200本のシュート練習です。これは高校1年生の頃から続けているので、約6年ほど継続しています。どちらも続けたことでプレーの上達に繋がりました。
この実体験を通して継続することの大切さを学びました。仕事においてもこの継続力を活かし、苦手な業務や難しいことも着実に克服していけるよう努力したいと考えています。
「その特性が企業でどう活かせるか」という点を一緒に伝えられると理想的な回答になります。
企業にとってプラスになるような特徴を軸に考えてみましょう。
設問例3:集団生活における役割
この質問で注目されているポイントは、「他者との関わり方」や「集団の中でどんな能力を発揮するか」など、協調性・チームワークに関わる点です。
ここで見られる特性によって集団内での最適な役割がおおよそ分かると言えます。
企業や組織などでは、それぞれの役割を担う社員が協力し合うことで利益を産み出しています。
その一員となって活躍するためには、一緒に働く人や周囲の環境を理解し、自分に合った役割を果たすことが大切です。
ESを読んだ人事担当者に「入社後はチームの中でどのように行動するか」ということをイメージしてもらえるような回答に仕上げましょう。
回答の際にポジティブな印象を与えやすいのは次のようなテーマです。
- 集団(全体)を意識した行動について
- 相手目線での行動・振る舞いについて
- 話し方、聞き方で意識している点について
上記のような点について、明るいエピソードなどがあれば具体的に記載しましょう。
自分が普段から意識していること、気を使っていることなどに加えて、その理由と一緒に伝えられるとなお良いです。
回答例
私は集団の中では「アイデアを出す役割」になることが多いです。
所属しているサークルでは季節ごとのイベントや年間行事予定についての話し合いがあり、そうした場で多くのアイデアを出してきた経験があります。3年間のサークル活動中に私のアイデアを基として実施したイベントは10個以上、サークルメンバーから好評だった企画も多数あります。
私はアイデアを考える際に「コミュニティ全体を考えること」を意識し、他者の意見を活かす形で思考するようにしているため、提案したアイデアに対して賛同してくれるメンバーが多くいます。
活動終盤の時期にはメンバーから意見を尋ねられる機会も増え、サークル内では「アイデアマン」と呼ばれていました。職場においても全体のためになるアイデアを考え、業務の効率化や働きやすい環境づくりなどに貢献したいと考えています。
集団内での行動において、自分が一貫して守っているルールや考えについて思い返してみましょう。
集団で人と関わる際に「どんなことを意識しているか」という視点で考えてみるのもおすすめです。
設問例4:リーダーシップ経験or信頼を得るために努力したこと
これまでに経験した次のいずれかの事柄について記述してください (300字)(2020年 住友倉庫)
(1)チームでリーダーシップを発揮しながら何かに取り組んだこと
(2)周囲の人の信頼を獲得するために努力したこと
この質問では、「信頼」というキーワードが回答のカギとなります。
(1)のテーマは「リーダーシップを発揮した経験」についてですが、これもチームメンバーからの信頼がないと成立しないものです。
よって、(1)と(2)のどちらで回答する場合も、注目されているテーマは「信頼」だと考えられます。
回答の際は以下の点を意識しましょう。
- 信頼について自分がどう考えているか
- 信頼獲得に必要なものは何か
- どんな行動が必要だと思うか
回答の際に大切なのは、「信頼」について深く考え、信頼を得るためにどんな行動をしてきたか、今後していきたいかを明確にすることです。
ここでは、「(2)周囲の人の信頼を獲得するために努力したこと」をテーマに回答例を考えてみます。
回答例
私が信頼を得るために努力したことは、「有言実行」と「会話を覚えておくこと」です。
有言実行することで、自分の言葉に責任を持っていることを周囲に示せます。また、人との会話を細かく覚えておくことで、話をしっかりと受け止めていることが相手に伝わると考えています。
私はアルバイト先で「同じミスは繰り返さない」ことを信念にしていました。そこで周囲に公言し、仕事の指示や指摘されたことを忘れないよう、些細なことでもメモし記憶に留めるよう努力しました。
その2点を徹底したことで、周囲の人の信頼を得ることができ、アルバイトリーダーに抜擢され、責任ある仕事を経験することができました。(289文字)
(1)で回答する場合は、リーダーシップを発揮できた背景に何があったかを考えると良いでしょう。
自分ひとりの力ではなく、「チームメンバーの協力があるからリーダーらしく行動できる」ということを踏まえて回答してください。
「自分がすごいから成果を出せた」という視点のエピソードにならないように注意しましょう。
設問例5:企業選択軸
この質問では「企業選択における軸」について問われています。注意すべき点は、「他の設問との一貫性」です。
一般的なESでは「志望動機」や「やりたいこと」「将来の夢」などの設問がある場合が多く、これらに対する回答と「企業選択における軸」が一致してないと説得力が欠けてしまいます。
他の設問への回答と照らし合わせながら、納得のいく内容を考えてみましょう。
意識するポイントは以下の通りです。
- 他の設問との一貫性
- 企業選択軸が志望企業に一致していること
- 志望企業ならではの要素を軸に折り込むこと
他との一貫性も重要なポイントですが、志望企業ならではの要素を交えて回答することも大切です。
「その基準なら他の企業でも当てはまるのでは?」と思われないように、その企業にしかない要素を考えてみましょう。
回答例
私の企業選択基準は、「グローバル展開に成功しているか」です。日本国内の経済活動、消費活動は自国内完結ではなく他国との貿易によって成り立っている側面が少なからずあります。そうした中で長期的にビジネスチャンスを作っていける企業とは、他国とのネットワークを持ち、それらを効率的に活用できる企業であると私は考えています。
私はチャンスの多い企業で働きたく、グローバル展開を基準に定めて貴社を志望いたしました。
貴社は中国、東南アジア、メキシコ、UAEなど海外拠点においても物流サービスを展開しており、それに付随した輸出入関連のサービスも強く、港湾運輸における通関関連の事業などとの相性も良い印象です。
貴社のグローバル展開は、国内事業と国外事業で相乗効果が得られる構図であり、国内外の両方でビジネスチャンスが作れる環境を実現しています。
これこそ「グローバル展開の成功」であり、この是非が私の企業選択の基準です。(398文字)
この回答では、企業選択基準とその理由を明確にした上で、「志望企業にしかない要素」を一緒に伝えることが大切です。
回答の前半で「企業選択基準・理由」を記載し、後半で「企業のどこがその基準に当てはまるのか」を書くと良いでしょう。
自己PRの書き方
自己PRの本質
自己PRとは「自分の強みや長所を企業に伝える場」になります。
ただ単純に自分の強みや長所を伝えるのではなく、企業の求める素質を理解して自身の強みをどのように活かせるかを伝えることが重要となります。
評価の高い自己PRにするには、まず自分の強みや長所をきちんと理解することが大切になります。
また、自己PRを書く上で、企業がなぜ自己PRを聞くのか知っておくことが必要です。
企業が自己PRを聞く意図は2点あります。
1人柄を知る
企業は自己PRの内容から、企業に応募者の人柄を把握して企業と合った人材かどうか判断しています。
企業の社風にマッチした人材であれば活躍イメージが湧きやすく入社後の成長も期待できます。
逆に企業とのマッチ度が低い場合は早期退職の可能性があるため積極的な採用はされません。
2自己分析ができているか知る
自己PRは自分の強みや長所を伝える場なので、自分自身について理解していることが重要となります。
自己分析がしっかりしていればきちんと自分の強みを伝えることが出来ます。
しかし、自己分析ができていない場合は就職活動への真剣度は欠けると思われ、企業への志望度も低いものだと判断されます。
自己PRを書くためのポイント
求める人材に即した「強み」を決定する
企業へ自身の強みを伝える場合、企業のビジネスモデルを理解した上でどのような強みを求めているかを考え、自分の経験などに結び付けて伝えるようにします。
自己PRは大きく分けて3つに分類することができます。
- 個人として努力し、成果を上げることができる
- 関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行うことができる
- 今までにない仕組みや企画を提案し、周囲と協力しながら実現できる
アピールしたい「強み」を論理的に述べる
上記でまとめた自身の強みをより企業に対してわかりやすく伝えるために、下記の流れにまとめるとスムーズです。
(1)強み:あなたの強みは?
↓
(2)強みの原点:強みが形成されたきっかけは?
↓
(3)強みを表す具体的エピソードは?
↓
(4)強みの方法論:強みを発揮するために意識していることは?
↓
(5)強みの活かし方:その強みを入社後にどう活かすか?
引用:unistyle
※自己PRを書く際のポイント
・注意点 ・アピールする強みに再現性を持たせること
・学生時代に頑張ったことと混同しないこと
・書き出しと締めの部分を意識すること
倉庫業界はどんな人材を求めているのか
倉庫業界全般的に求める人材の特徴として下記が挙げられます。
- 集団、チームの中で活躍できる人
- 他者の信頼を獲得し、リーダーとして行動できる人
- 自分の特徴、特性を理解して仕事に取り組める人
- 目標をもって挑戦的に働ける人
- 自分の軸を明確に持っている人
集団、チームの中で活躍できる人
倉庫業界の主な職種は「現場職」「事務職」「営業職」であり、それぞれ就業環境が異なります。
営業の仕事は主に会社の外で行われ、現場職は倉庫の中で作業に従事します。
事務は入出庫の管理や電話対応など事務処理がメインです。
これらの全く違う役割全てが上手く噛み合う必要があります。
そのため、互いを理解してチーム全体で仕事ができる人が求められるのです。
他者の信頼を獲得し、リーダーとして行動できる人
チームで仕事をするということは、先頭に立ち周囲を引っ張っていく人が必要になります。
リーダーとしての役割を果たし成果を出すには、チームメンバーから信頼を獲得して、支えてもらえる関係づくりが重要です。
そのため、「信頼」とはどのようなものかを理解し、その獲得に必要な行動ができる人が求められます。
倉庫業界は物流と関連性の高い業界なので、倉庫業界の企業は輸入事業・運送事業を並行して手掛けている場合が多いです。
そのため国内外問わず様々な人と関わる可能性が高く、他者と適切にコミュニケーションを図ること、集団の中で自分の役割をこなすことが求められます。
職種も現場職に事務職、営業職など複数存在するので、社内全体の状況を考えながら行動することも大切です。
志望企業が手掛ける事業の全体像を把握して、その上で自分がやりたいことや挑戦したい仕事、企業で活かせる強みなどを考えてみましょう。