【キーエンスインターン|2025年採用】優遇はある?倍率や選考フロー・選考対策まとめ
公開日:
最終更新日:
キーエンスのインターンの人気度・倍率は?
キーエンスは就活生から非常に人気の高い企業です。正確な倍率などは公開されていませんが、インターンシップの人気も高いことが予想されます。
2022年4月1日〜2023年3月31日の間にリクナビで、気になる登録をした人数(プレエントリー候補)は26261名でした。
キーエンスのインターンシップの募集人数はプログラムによって異なり、30〜50人程度の少人数のものから50人以上が参加するプログラムもあります。
実際の応募数は分かりませんが、気になっている人の数とキーエンスの募集人数を見る限り、高倍率となる可能性が高いです。
中には1回目のプログラムの後、次回以降のプログラムに参加するための選考があり、選考に受かることで、プレミアムインターンシップに参加できるというものもあります。
このプレミアムインターンシップに参加した人は、本選考では2次面接から参加することができるようです。
選考を有利に進めていきたい人が対策をしてから参加することも予想されるので、事前に選考の対策をしたうえでインターンシップに臨むと良いでしょう。
キーエンスのインターン概要
理系学生1day仕事体験
実施概要 |
エンジニア職としての商品開発から販売戦略立案の体験や、キーエンスのコミュニケーションなどについて学ぶことができるプログラム |
実施時期・期間 |
2023年6月下旬~8月下旬 実施日数:ワンデー |
募集人数 |
30〜50人 |
参加条件 |
理系の学生 |
応募の流れ |
エントリー⇨キーエンスのマイページより予約⇨適性検査⇨面接⇨参加 ※応募締切:2023年7月31日 |
営業職1day仕事体験
実施概要 |
お客様を知るための手法や提案に必要なコミュニケーション、キーエンスの考え方などを知ることができるプログラム(予定) |
実施時期・期間 |
2023年6月中旬~9月下旬(予定) ※決まり次第キーエンスのマイページにて案内 実施日数:ワンデー |
募集人数 |
未定 |
参加条件 |
全学部全学科 |
応募の流れ |
エントリー⇨参加 ※応募締切:2023年7月31日 ※選考なしの先着順(変更の可能性有) |
S職(事務職)インターンシップ
実施概要 |
キーエンスの事務専任職としての「電話対応」が学べるプログラムで、東京・大阪の営業所にも訪れることができる |
実施時期・期間 |
2023年8月中旬~9月中旬(予定) 実施日数:2〜3日 |
募集人数 |
50人以上 |
参加条件 |
全学部全学科 |
応募の流れ |
エントリー⇨インターンシップ説明会⇨適性検査⇨面接⇨参加 ※応募締切:2023年7月31日 |
キーエンスのインターン選考フロー
- エントリーシート提出
- WEBテスト
- 1次面接
- 最終面接
上記はS職のインターンシップ選考に通過した人の選考フロー例です。
エントリーシート提出後にWEBテストを受けるというのが基本的な流れとなっています。
インターンシップのプログラム内容によっては、自分で動画を撮って送る「録画面接(動画面接)」が行われることもあります。
エントリーシート(ES)
下記はキーエンスのインターンシップ選考のESで扱われたテーマの例です。
|
プログラム内容によって質問は異なりますが、ビジネス職(営業職)やS職(事務職)のプログラムでのES内で、参加意欲や意気込み、体験したいことを問われている傾向にあります。
エンジニア職では世の中にある商品や製品、サービスについて問われているので、過去の質問を参考に回答の練習をしておくのもおすすめです。
適性検査
過去のキーエンスのインターンシップ選考での適性検査では、「企業オリジナルの適性検査」と「SPI」が実施されていました。
企業オリジナル問題では、計算問題や漢字問題、間違い探しなどが出題されています。主にS職のインターンシップ選考を受けた人の口コミで多く見受けられました。
またエンジニア職のインターンシップ選考ではSPIのテストセンター方式だったという声が多いようです。
対策としては「青本」など、一般的なテストセンター対策の参考書を使って対策していた人が多いので、対策がまだの人は早いうちから取り組んでいきましょう。
受検場所は自宅で受検した人もいれば、受検会場まで出向いた人もいたので、企業からの案内を確認し、指示に従いましょう。
面接
インターンシップ選考の面接回数は2回が多いようです。1次面接と最終面接の2回だったという口コミが多い傾向にありました。
下記は面接で問われた内容の例です。
|
2022年のインターンシップ選考の面接は、基本的にオンラインで行われていました。
面接のあった職種はS職、ビジネス職、エンジニア職など。面接時間は人によりますが、15〜20分程度が多いようです。
質問の内容としては、会社自体の情報よりも、自分自身にまつわる質問が多く見受けられたので、自己分析を深めておくのが大切だといえます。
録画面接では約30秒の動画提出が求められたり、対面面接では20秒で回答を用意しなければならない質問がなされたという口コミがありました。
キーエンスのインターンシップ選考の面接では数十秒という短い時間の中で、的確な答えを伝えなければならないケースが多々見受けられます。
事前に文章を要約する練習などをしておくと、要点をまとめるのが上手になるのでおすすめです。
キーエンスのインターン情報
現在、キーエンスでは3つの職種のインターンシップが開催されてます。「S職(事務)」「ビジネス職(営業)」「エンジニアエンジニア職」です。
S職のインターンシップでは、事前にインターンシップ説明会への参加が必須なので、募集期間に必ず応募して参加するようにしましょう。
S職のインターンシップに参加できた人は、最終面接に参加できるというメリットがあります。
また、ビジネス職のインターンシップは先着順なので、枠が埋まってしまう前に応募するよう注意が必要です。
複数回開催されるインターンシップに参加することで、次のプレミアムインターシップに参加する権利を得ることができるので、気になる人は早い段階から参加しておくのがおすすめです。
プレミアムインターンシップ参加者は、早期選考を受けることができ、2次面接からスタートできるメリットがあります。
キーエンスのインターンシップは「キーエンスを知ってもらおう」「キーエンスの仕事について学んでもらいたい」という趣旨のものが多いです。
どんな会社なのかイマイチわからない人や、業界理解を深めたい人におすすめのインターンです。
先着順のプログラムもあるので、応募が始まったらすぐにエントリーできるよう、事前に企業研究を行っておきましょう。
選考やインターンの情報はマイページに掲載されます。スケジュールや実施内容が例年と異なる場合もあるので、キーエンスのマイページをこまめにチェックして、最新のインターン情報を把握しておきましょう。
キーエンスの求める人材
- 相手の立場に立てる人
- チームを重んじられる人
- 目的意識を持った行動ができる人
キーエンスの求める人物像は公開されていませんが、企業HPなどからマッチしそうな人材のポイントを読み取って、選考に活かしていきましょう。
社長メッセージの中では、キーエンスの優先度の高い課題を「付加価値の高い商品を創造し続けること」としています。
そのためにもお客様の真のニーズをつかみ取り、課題解決を提案していかなければなりません。時にはお客様自身も気付いていない深いニーズを読み取り、提案することが求められます。
このことから相手の立場に立って物事を考えられる人が活躍できるでしょう。
社員インタビューでは、入社後の研修を受け、実際に営業活動に取り組んだ社員が「お客様が何に困っているのか分からない」と感じ、多くの事例を知るためにできるだけ多くのお客様にアプローチするようにしたと、いう経験が語られていました。
さらには「お客様にとって価値ある提案とは何か?」を突き詰めたことで、初受注を同期の営業の中で最速で獲得したとのことでした。
キーエンスの考え方の中にキーエンス×センスを掛け合わせた「キーセンス」という言葉があります。ものごとを判断する際に、個人や部署レベルにとどまらず、会社全体にとって最適かどうか考えようというものです。
キーエンスでは、自分の周囲のことだけでなく、全体を見て考えられる人材が重視されるでしょう。
その他のキーエンスの考え方に「目的意識を持つ」というものもあります。社長のメッセージ内でも目的意識を大切にしている旨が書かれていました。
目的意識を持って行動することで、方向性がブレることなくゴールに向かって進んでいくことができるのです。
学生時代の経験で目的意識を持って行動した経験があれば、ESや面接で伝えてみると良いでしょう。
目的意識を持って行動しようと思ったきっかけや理由、工夫したこと、目的意識を持つことに対する自分なりの意見なども明らかにしておくと、いろんな角度の質問にスムーズに答えることができます。
キーエンスのインターン選考突破の対策法
端的に回答する
キーエンスではまとめる力、端的に話すことができる力を見られているという意見が散見されます。
以下は実際の選考であった例です。
- ESで100〜200字で説明する
- 動画面接では約10秒で熱中していることを、約20秒でおすすめの商品の紹介をする
- 対面の面接にて、20秒で説明する
いずれのパターンも、短く、かつ分かりやすい回答をする必要があることが分かります。
自分の意見をまとめて話すことが苦手な人は特に対策をしてからインターン選考に臨むことをおすすめします。
最も伝わりやすい方法は結論ファーストで話すというものです。聞かれている質問に対する答えを先に伝えたのちに、自分の意見や根拠を補完して説明します。
そのためには、質問が長くても核となる質問の内容を理解し、自分の中で考えをまとめる力が必要です。
自分1人では難しい場合は、周囲の人に協力してもらって練習しましょう。
他にも文章の要約トレーニングも、自分が持っている考えを伝わりやすくまとめるために役立つのでおすすめです。
落ち着いて回答する
選考を受けた人の口コミの中には「突拍子のない質問に焦ってしまった」という声もあります。
入社までのハードルも高く、優秀な社員も多いキーエンスでは、インターンシップの面接でも想定外の質問が飛んでくることもあります。そんな時も慌てずに落ち着いて回答しましょう。
焦らずに的確な答えができるという面を見せることで高評価にも繋がります。
最低限自分自身に関する質問には、必ず答えを返せるようにしておきましょう。徹底した自己分析は必須です。
また面接時間は15分前後と長くはないこともあり、淡々と進んでいく印象を抱く人も多いです。
雰囲気に飲まれないように、落ち着いて序盤から笑顔で回答できるよう練習しておくと良いでしょう。
キーエンスの企業情報
社名 |
株式会社キーエンス |
設立 |
1974年5月27日 |
本社所在地 |
〒533-8555 大阪市東淀川区東中島1-3-14 |
資本金 |
306億3,754万円 |
連結従業員数 |
10,580名(2023年3月現在) |
平均年収 |
2,182万円(参照:年収チェッカー) |
事業内容 |
センサ、測定器、画像処理機器、制御・計測機器、研究・開発用 解析機器、ビジネス情報機器 |
平均の年間給与が2,000万を超える高年収で知られるキーエンスは、FA(Factory Automation=工場における自動化)の総合メーカーで、BtoBの企業です。
企業理念の1つとして「会社を永続させる」ことを掲げています。キーエンスは営業利益率が極めて高く50%を超えており、国内でもトップクラスです。
2022年度の決算では2年連続で過去最高の売上高、営業利益、純利益を更新しており、海外売上高比率は初の60%超えとなりました。
キーエンスと言えばメーカーでありながら、工場を持たないビジネスモデル「ファブレス(fabless)」が特徴的です。製造工程を外注することで、開発や設計に力を入れることができます。
また、代理店や販社を介さず、顧客の悩みやニーズに直接アプローチする直販システム「グローバルダイレクトセールス」や、提案型営業の「コンサルティング営業」もキーエンスのビジネスモデルです。
FA用のセンサや測定器、画像システム機器などがキーエンスの商品の一例として挙げられ、新商品の約7割は「世界初」「業界初」の商品となっています。
キーエンスの商品は自動車や半導体、食品、医療、物流等々さまざまな業界の、ものづくりの現場を支えているのです。
現在は、46ヶ国240拠点において30万社以上と取引しているグローバル企業です。
キーエンスの現状・動向
「包装フィルム用UVレーザープリンタ」が第2回FOOMAアワード2023で優秀賞を受賞
キーエンスの包装フィルム用UVレーザープリンタ(FP-1000シリーズ)が第2回FOOMAアワード2023において、優秀賞を受賞しました。
昨年2022年に創設された「FOOMAアワード」は日本食品機械工業会が主催する、優秀な食品機械・装置をたたえて表彰する制度です。2023年の応募総数は41製品でした。
このUVレーザプリンタの特徴の1つは「絶対に消えない印字」というものです。
食品を製造するにあたって切り離せない、水や粉、油、煮沸、アルコールが包装フィルムについてしまっても影響を受けず、印字が消えることはありません。さらに運送中の摩擦にも強いとしています。
大切な情報の印字不良は安全性に関わるため、解決するにあたってラインを止める必要があり、稼働時間の面でも課題となっていました。キーエンスの包装フィルム用UVレーザープリンタは食品包装の課題解決に寄与する商品です。
インクリボンを使っていないことから、リボン等を交換する時間や、消耗品のコストを削減できる点も、この商品の優れているポイントとなっています。
好決算の「2023年3月期連結決算」
2023年4月に発表した2022年度の決算が好決算でした。
売上高は前期比22%増加の9224億2200万円、営業利益は前期比19%増加の4989億1400万円、純利益は前期比20%増加の3629億6300万円と、いずれも2年連続で過去最高を更新しました。
営業利益率は54%。さらに2010年度では30%超だった海外売上高比は10年間で平均20%超の成長を続け、2022年度に62%を記録しました。同社初の6割超えです。
海外売上高の増加が大きかった地域としては、北中米で40%増、欧州で33.7%増となっていました。
キーエンスは今後もさらに海外での販売比率を高めていくことを目指しています。
2023年3月末の時価総額ランキングでは2022年度の増益によって、トヨタ自動車に続く第2位となりました。僅差で3位にソニーグループがランクインし、4位に日本電信電話、5位に三菱UFJフィナンシャル・グループとなっています。