【伊藤忠商事インターン|2025年採用】優遇はある?倍率や選考フロー・選考対策まとめ
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伊藤忠のインターンの人気度・倍率は?
伊藤忠では、毎年、大学生・大学院生の全学年を対象に、インターンシップを実施しています。
伊藤忠のインターンシップは、約4日間現地で行われるインターンと、オンラインでも参加可能な1日完結型のワークショップの2種類に分かれます。
どちらも秋頃から応募が始まり、12月〜翌年の2月にかけて実施されます。
商社の仕事内容を実践を通じて体験できるインターンシップで、内容が魅力的であることから倍率は非常に高いことが予想されます。
実際、伊藤忠を第一志望にする学生はもちろん、総合商社や外資系銀行、外資系コンサルを目指す学生からも応募が殺到します。
伊藤忠のインターンシップは、本選考には直結していないので、インターンに参加していない人でも本選考からエントリーすることは可能です。
しかし、インターンに参加することで、業界・企業への理解度が深まり、本選考でアピールできる経験になります。
伊藤忠や商社業界を目指す人は、積極的に挑戦してみましょう。
伊藤忠のインターン概要
ITOCHU Internship 2023-2024
実施概要 |
伊藤忠商事のビジネスの本質を学び、自身の成長とこれからのキャリアを考える4日間 |
実施時期・期間 |
2023年12月、2024年2月/4日間 |
募集人数 |
30 ~ 50人未満 |
参加条件 |
大学生または大学院生(全学年対象) |
応募の流れ |
①顔写真 、Webエントリーシートの提出 ②PR動画の提出 適性検査の受検 ③選考会(対面面接、Web面接) ④開催場所:東京 |
1DAY Career Work Shop 2023-2024
実施概要 |
「伊藤忠商事で働く」を知る、1日完結型Workshop |
実施時期・期間 |
2024年2月 |
募集人数 |
30 ~ 50人未満 |
参加条件 |
・2025年4月1日までに入社可能な方 ・入社日時点で4年制以上の大学を卒業している方(修士課程・博士課程修了の方含む) |
応募の流れ |
①Webエントリー ②先行なし(抽選) ③開催場所:東京、Web |
伊藤忠のインターン選考フロー
- Webエントリー
- 顔写真 、Webエントリーシートの提出
- PR動画の提出、適性検査の受検
- 選考会(対面面接、Web面接、グループディスカッション)
伊藤忠のインターンの選考は、上記の流れで実施されています。1DAY Career Work Shopでは選考はなく、応募者が多い場合は抽選で参加者を決定します。
エントリシート(ES)
エントリーシートでは、「チームワーク」や「リーダーシップ」に焦点を当てた質問が多い傾向です。その他、学生時代に注力したことやインターンの志望理由などが質問されています。
過去出題されたテーマには、次のようなものがあります。
- あなたの人生で、チームで取り組み、成果を上げた経験
- あなたがチームの課題解決に寄与した経験を記述してください
- あなたが人生で最も長い時間を費やして挑戦したことを記述してください
- 学生時代に力を入れた事を教えて下さい
- 本Workshopに応募した理由を記述してください
上記のような質問に関して、背景や目的、課題と目標、解決策、結果的にどのような成果に結びついたのかなど、深掘りする質問が出題されるようです。
特に伊藤忠では、採用メッセージからも読み取れるように、「情熱を持った人」を求めているので、ESにも諦めずに夢中で取り組んだエピソードを盛り込むのがおすすめです。
過去の経験をアピールに繋げられるよう、徹底的に自己分析を行いましょう。
適性検査受検
以前までは一般的なSPIが行われていたようですが、最近は「C-GAB」が実施されているようです。
C-GABは、テストセンター形式または自宅受験する適性検査で、能力検査の内容は玉手箱とほとんど同じです。
試験内容は、「計数:図表の読み取り」「言語:論理的読解」「英語:長文読解」「性格検査」で、思考力・素早い判断力を求める問題が多く出題されます。
計算問題では電卓が使えないので、素早く計算できるよう訓練しておくのがおすすめです。
伊藤忠も含めた商社は、他の業界に比べて適性検査のボーダーラインが高いと言われています。高得点を狙うためには練習問題を繰り返し解いて、問題形式にしっかり慣れておきましょう。
自己PR動画
伊藤忠のインターンの選考の特徴に「自己PR動画」があります。動画の時間は最大1分間と指定されているようです。
年度によってテーマがあり、これまでに下記のようなテーマが出題されています。
- 自分を何かに例えて理由とともに紹介してください。
- あなたを漢字一文字で表現してください。またその漢字を選んだ理由も教えてください。
- 自己PR
総合商社業界で初めて動画選考を取り入れたのが伊藤忠で、インターン選考だけでなく、本選考でも実施されています。
動画選考のメリットは、話し方や表情、目線などから、ESや適性検査だけではわからない応募者の人柄や雰囲気が伝わる点です。
伊藤忠では、総合商社で働く上で必要な「コミュニケーション能力」や仕事への「熱意」に注目しているようです。
面接の場を想定し、目の前の採用担当者に自己PRするイメージで撮影すれば、より思いが伝わる動画になるでしょう。
動画は提出期限までに何度でも撮り直しができます。自分らしさが伝わる動画になるよう、納得いくまで準備しましょう。
伊藤忠のインターン情報
伊藤忠では4日間に渡って実施される「ITOCHU Internship 2023-2024」と、1日完結型の「1DAY Career Work Shop 2023-2024」の2種類が開催されます。
「ITOCHU Internship 2023-2024」は、グループワークを通じて商社ビジネスを疑似体験できるプログラムです。先輩社員と交えた座談会や講演を通じて、伊藤忠での仕事を具体的にイメージできます。
一方、「1DAY Career Work Shop 2023-2024」は、オンラインで参加することも可能です。伊藤忠の社員と交流しながら、商社で働くイメージやキャリアについて考えるきかっけとなるプログラムです。
今のところ伊藤忠のインターンは、本採用には直結していません。
ホームページにも「商社ビジネスへの理解を深め、キャリア形成に資するプログラムを提供するものであり、新卒採用選考とは一切関係ありません。」との文言が掲載されています。
しかし、インターンに参加することで、伊藤忠の仕事について理解を深められ、先輩社員との交流を通じて社風や実際に働くイメージを持つことができます。
伊藤忠を目指している人にとってインターンに参加することは、本選考での志望動機や自己アピールを考える上で貴重な経験になります。
本選考に直結していないからと油断せず、伊藤忠を志望している人は、まずはインターン選考突破を目指しましょう。
伊藤忠の求める人材
- 固定観念にとらわれず、新しいアイディアを創造できる人
- 困難な課題にも立ち向かう、チャレンジ精神と行動力のある人
- 高いコミュニケーション能力を持ち、リーダーシップを発揮できる人
伊藤忠は、グローバルに展開する国内でも有数の大手総合商社です。
世界中でビジネスを創り出す商社パーソンを「商人」と呼び、「ひとりの商人、無数の使命」をコーポレートメッセージとして定めています。
このメッセージには次のような意味が込められています。
コーポレートメッセージ『ひとりの商人、無数の使命』には、「自由闊達な精神」、困難に向かい挑み続ける「野武士集団」としての姿、「類まれな個の力」による組織力、いかなる環境にも適応し、危機を乗り越えていく「現場主義」の底力、そして、ミッションへの明確な自覚をもち、顧客のニーズに応えるために、多様な事業を最後までやり抜く「プロ意識」、総合商社の御三家の一角を占める伊藤忠商事の独自性を盛り込みました。
ここから、「自分で考え、行動できる力」「物事をやり遂げる力」が求められていることがわかります。
また、社内外で多くの人と関わる商社パーソンにとって、コミュニケーション能力は必須のスキルです。その他にも、柔軟性、決断力、継続力、成長意欲などが求められます。
これらの要素を持ち合わせることで、「顧客の信頼を勝ち取ることのできる人材」が伊藤忠の求める人物像です。
これらの人物像の特徴と自己分析の結果を照らし合わせ、説得力のある自己PRを作成しましょう。
伊藤忠のインターン選考突破の対策法
自己分析と業界・企業研究を徹底する
総合商社は例年就活生から人気で、伊藤忠は応募が殺到する企業の一つです。
選考を突破するには、他の応募者の中に埋もれてしまわないよう、事前の対策と準備を抜かりなく行う必要があります。
伊藤忠の選考では、ES、自己PR動画、面接、グループディスカッションを通じて、応募者の人物像を深掘りされます。
特に応募者の人柄や熱意を重視する伊藤忠の選考においては、業界への強い興味、志望度の高さをアピールすることが肝心です。
しかし、自己分析や企業研究ができていないと、曖昧な志望動機や自己PRになってしまい、書類選考の時点で採用担当者の目に留まりません。
まずは業界・企業研究を通して商社業界や伊藤忠への理解を深め、なぜ商社業界を志望するのか動機を明確にしましょう。
また、求められる人物像と自分の共通点を見つけ出してアピールポイントにすると、説得力が増します。
完成度の高い書類を提出できるように、自己分析と業界・企業研究はできるだけ早く着手しましょう。
適性検査・英語対策は早めに行う
インターンの選考で実施される適正検査には、多くの応募者をいっきに絞り込むための「足切り」の役割があります。
特に伊藤忠のような大手商社の場合は、他の業界・企業に比べて高いボーダーが設定されているようです。
またグローバル企業であるため、最重要ではないものの一定の英語力が求められます。
選考が始まってから焦らないために、英語力を証明するTOEICなどの試験も計画的に受検しておきましょう。
伊藤忠のインターン選考で実施されるC-CABは適性検査の中でも難易度が高いですが、早めに対策をしておけば高得点を狙えるはずです。
就職活動が本格化すると、ESの作成や面接準備で忙しくなり、適性検査や英語学習に割く時間が足りなくなってしまいます。早い段階から対策に取り組んでおきましょう。
伊藤忠の企業情報
社名 |
伊藤忠商事株式会社 (英文名:ITOCHU Corporation) |
創業 |
1858年(安政5年) |
設立 |
1927年(昭和2年) |
本社所在地 |
東京本社 〒107-8077 東京都港区北青山2丁目5番1号 大阪本社 〒530-8448 大阪府大阪市北区梅田3丁目1番3号 |
資本金 |
2,534億4,800万円 |
従業員数 |
4,187名(2023年4月1日現在) |
平均年収 |
1,627万円(参照:年収チェッカー) |
事業内容 |
・各分野における国内、輸出入および三国間取引 ・国内外における事業投資など、幅広いビジネスを展開 |
伊藤忠商事は、世界61ヶ国、約90の拠点を持つ大手総合商社です。
繊維、機械、金属、エネルギー、化学品、食料、住生活、情報、金融の幅広い分野取引を行っています。
もともと繊維業から始まった伊藤忠は、「Paul Smith」や「CONVERSE」などの有名ブランドのライセンスビジネスを展開し収益を上げています。
また、傘下である大手コンビニチェーン「ファミリーマート」でデジタル事業を推進する他、電力不足解消のための蓄電池ビジネスに注力するなど、消費者に近い川下事業に注力しているのが特徴です。
売上総利益は、2020年度:17,807億円、2021年度:19,372億円、2022年度:21,299億円、と順調に業績を伸ばしており、2023年度は21,560億円の見通しが立っています。
伊藤忠の現状・動向
電力・環境分野での取り組み
伊藤忠では、蓄電池の開発も行っており、国内トップクラスのシェアを誇っています。
伊藤忠商事が手掛ける蓄電池「Smart Star(スマートスター)」は、停電時でも普段通りの生活ができるよう、家庭内の全てのコンセントと全ての家電をカバーできる機能を持つ蓄電池です。
カーボンニュートラルが加速する中、今後も蓄電池の需要はますます拡大することが見込まれています。
その他にも、太陽光発電やバイオマス発電などの再生可能エネルギーの分野に注力しており、今後も国内外の様々な企業と協力しながら、最新の発電事業への取り組みが期待されています。
出典:伊藤忠商事|電力・環境分野
参考:IBeeT(アイビート)
「生成AI研究ラボ」を共同設立設立
伊藤忠では、急速に変化するChatGPTなどの生成AIを活用し、将来的には新規ビジネスの展開を目論んでいます。
伊藤忠とデータ活用による企業変革のリーディングカンパニー、株式会社ブレインパッドは「生成AI研究ラボ」を共同設立することで合意しました。
この研究ラボでは、生成AIを活用して企業の業務変革や新規ビジネス開発を支援します。
生成AIは、今後各産業のビジネスプロセスや事業に大きな変化をもたらすと予想されています。
多くの企業や行政機関は生成AIの導入を検討していますが、正しく活用するためのノウハウや経験が重要です。
生成AI研究ラボでは、伊藤忠の全社員が生成AIを自由に活用できる環境を整備し、日常業務の生産性向上を検証します。
具体的には、情報漏洩を防ぐためのIT環境整備や正しいデータセットの利用、社内サポート体制の構築などを行い、生成AIの実用化を目指します。
生成AI研究ラボで得られる経験やデータを活かし、持続可能なデジタル社会の実現に貢献していく考えを示しており、将来的には生成AIを活用した新規事業開発や顧客に合わせた商品やサービスの提供を検討しているようです。