【警備業界研究|2023年最新版】ESの書き方から面接対策まで徹底解説!
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警備業界と聞くと、ビルの前に立つ警備員を想像する人が多いのではないでしょうか。
しかし警備員の業務は多岐に渡り、警備業法では4つに分けられます。
身近ですがあまり意識することが少ない、ATMの現金輸送や小売業、飲食業などが扱う釣り銭を運ぶのも警備業界の業務の一環です。
また労働力不足の警備業界では人手不足を解消する取り組みが求められており、AIや5Gといったテクノロジーの恩恵を受ける業界の一つと言えるでしょう。
警備業界の現状や話題、選考について解説します。
目次
警備業界について
様々な警備業務
「警備」と聞くと、ビルの前に立って警備する警備員や、工事現場で見かける警備員を思い浮かべるのではないでしょうか?
実際には日常で見かける機会は少ないもののいろんな警備の仕事があります。
例えばATMから現金を輸送する業務も警備の仕事の1つです。
警備業法で警備の業務は4つに分類されています。
1号業務 |
ショッピングセンターなどの商業施設やオフィスビル、遊園地、駐車場など施設に配置されて警備業務にあたります。
空港でX線検査装置や金属探知器を使ってナイフなど危険物をチェックしてくれるのは空港保安警備を行う警備員です。 |
施設警備業務 巡回警備業務 保管警備業務 空港保安警備業務 機械警備業務 |
2号業務 |
人や車両の誘導、整理を行います。
|
交通誘導警備業務 雑踏警備業務 |
3号業務 |
現金や貴金属などの貴重品や危険物を運搬する際、盗難や事故が発生しないように業務を行います。
小売業や飲食業の店に釣り銭を持ってきてくれる業務も該当します。 |
貴重品運搬警備業務 核燃料物質等危険物運搬警備業務 |
4号業務 |
ボディガードとして人の警備にあたります。
|
身辺警備業務 |
1号業務から4号業務まで、警備業法で上記のように分けられているのです。
日本の警備の約50%は1号業務に該当し、一番私たちが身の回りで見かけることが多い警備であるといえます。
多くの企業が1号業務にあたる事業を展開しています。
例えばアルソックやセコムは機械警備に強みがあります。
「セノン」は空港警備に強みがありますが、他にも「全日警」や「ANAスカイビルサービス」なども挙げられます。
ちなみに全日警はJR東海と業務提供をしているため、東海道新幹線に乗務して車両をパトロールを行います。
また「セントラル警備保障」もJR東日本と提携しており、新幹線の警備も行っています。
3号業務の貴重品運搬警備に関して、「アサヒセキュリティ」は、小売業・飲食業の売上金や釣銭などを運搬しており、1年間で国家予算の約40%もの現金を扱っているようです。
警備業界において関西で唯一の上場企業である「東洋テック」も施設の警備に加えて、現金の管理・輸送も行っています。
また人がその場にいなくとも警備をしてくれる機械警備というものがあります。
設置されたセンサーが異常を感知した場合、警備員が駆けつけてくれるというものです。
機械警備は施設などに常駐する常駐警備(施設警備)と同じように、1号業務に分類されています。
機械警備の発達によって侵入窃盗の認知件数が少なくなっていると考えられているようです。
警備を事業としている企業は、機械警備に力を入れたり、防災やその他新たな事業に取り入れたりするなどして更なる成長を目指しています。
機械警備
機械警備の需要と効果(出典:ALSOK、グラフ作成:CareerMine)
機械警備を設置する施設は増えています。とりわけ住宅への設置が増えているようです。
警視庁の資料では2020年の機械警備対象施設数は2011年と比べて約1.4倍になっているとのこと。
機械警備とは、施設に設置されたセンサーが異常を察知すると現場に警備員が駆けつけてくれるものです。
センサーはガラスが割れたことを察知してくれるものや空間に入ってきた人を検知してくれるもの、シャッターやドア、窓の開閉によって以上を検知するものなど様々です。
警備に機械が活用されることによって、常に現場に警備員が常駐せずとも、異常をすぐに検知して駆けつけてくれるようになり、現場に出る人の省人化が図られています。
また機械警備の普及と共に、空き巣などの侵入窃盗事件が減少しているのです。
機械警備の発展は警備業界だけでなく、暮らしにも良い影響を与えてくれています。
機械警備を導入している施設は増えているものの機械警備の業者数は年々減少していることから、機械警備システムが高度化したことで、業者が大手化しているのではないかと考えられています。
参考:経済産業省「安全・安心は有料の時代へ;伸びているホームセキュリティ」
警備業界の市場規模
警備業者数の推移
警備業者数の推移(出典:警視庁「令和2年における警備業の概況」、グラフ作成:CareerMine)
全国警備業協会の調査では2020年の警備事業者の売上高は約3兆4,734億円でした。
2019年までは連続して増加していたものの、2020年に減少となりました。
約3.5兆円の市場規模というのはゲームや鉄道のJR、ホテル業界の市場規模よりも大きい市場です。
これらが約2兆円の市場規模となっており、警備業界は日常で触れる機会が少ないものの、小さな市場ではないということが分かります。
上記の警視庁のグラフでは、警備事業者の数は5年の間にも増え続けています。
また経産省の第3次産業活動指数(警備業)を見てみると、2008年のリーマンショックで停滞した後もしばらく成長を続けています。
新型コロナウイルスが蔓延した2020年は大きく落ち込みましたが、2021年は停滞する第3次産業活動総合と比べ順調に推移しています。
警備業界の現状と動向
20年度、警備業界はマイナスの影響を受けており、特に施設などに配置されて警備を行う常駐警備が、19年度と比べてマイナスであったようです。
例えばアルソックでは機械警備と警備輸送がわずかながらプラスであったのに対し、常駐警備は前期比3.2%減。セントラル警備保障では機械警備は約10%増、運輸警備は1.5%減でしたが、常駐警備は6.7%減となりました。
20年度の常駐警備のマイナス要因としては、G20サミットなど前年の大規模な臨時警備の反動、コロナウイルスの影響による施設の休業やイベントの中止などが挙げられます。
21年は引き続き機械警備の契約数が増えていることに加えて、常駐警備では東京2020オリンピック・パラリンピックの開催や、宿泊療養施設の警備などが警備事業にプラスの影響を与えているようです。
警備業は人手不足だと言われている業界の一つです。
警備員の有効求人倍率は20年で6倍以上となっており、17年〜19年の間は7倍以上でした。
今後、国内全体でも労働人口が減少しさらに働き手不足になるなかで、警備ロボットやドローン、バーチャル警備員などを活用していこうと取り組んでいます。
参考:綜合警備保障株式会社「2021年3月決算資料」
セントラル警備保障株式会社「2021年2月期末決算資料」
警備業界の歴史
日本で最初に誕生した警備保障会社は今のセコムです。
1962年に日本警備保障(株)として、飯田亮と戸田寿一によって設立されました。
警備という仕事が広く認知され、普及していったきっかけは1964年の東京オリンピック。
日本警備保障は選手村の警備にあたります。
翌年には警備をテーマにしたテレビドラマが放映されたのです。
1966年には警備保障が日本初のオンライン安全システム「SPアラーム」を開発・発売します。
その後機械警備が普及していくのです。
高度経済成長期はビルの建設ラッシュも起きていたり、1968年に起きた3億円事件では現金輸送警備の必要性が明らかになったりと、時代とともに警備の需要が増えていきます。
警備業は1964年の東京オリンピックを契機に認知度が高まり、時代とともに需要が高まっている業界です。
50年以上前に開発された機械警備は今では多くの施設で導入されています。
一方で機械警備の業者数は減少しており、大手化していると考えられているようです。
テクノロジーの進化とともに警備システムも発展しており、現在では警備ロボットやドローンも誕生しています。
2020年に商用化された5Gの普及やAIを活用することで、今後警備業界がどのように進化していくのか注目です。
参考:MTテクニカルジャパン
警備業界におけるトレンド・話題
AIの活用
警備業界でもAI(人工知能)の活用に取り組んでいます。
AIは大量のデータから分析や予測などを行うことができます。
人間が考えるよりも正確に効果的・効率的な選択をすることもできるのがAIです。
警備業界でAIの活用が進んでいけば、今よりももっと高いレベルで事前に事件や犯罪を防ぐことができるようになります。
例えば過去の犯罪データから事件の多い地域や時間帯を分析し、警備に活かすことができます。
またカメラ映像から刃物を特定することも可能です。
セントラル警備保障が提供する警備ロボット向けの物体検出システムが、グローバルウォーカーズ(株)によって開発されました。
警備ロボットに搭載されたカメラの映像から、混雑した場所でも白状や刃物をただちに高精度で検出できるというものです。
ロボットから送られてくる映像で特定の物体を検出できるのであれば、人間が現場にいなくても危険物などを察知し、事故や事件を事前に防ぐことができます。
すでにAIは活用されていますが、今後ますます技術が発展していけばより高精度のセキュリティを提供し、人手不足の警備業界において人間の手助けをしてくれる心強い味方となります。
参考:Global Walkers株式会社News release
警備ロボット
警備業界で注目されているものの1つが警備ロボットです。
警備ロボットもAIが活用された一例です。
例えばアルソックが提供する警備ロボットは、警備員として監視を行ったり、ガイドとして案内までしてくれたりするロボットです。
オフィスビルだけではなく、ショッピングモールや空港、工場などでも活躍することができます。
全面と背面に搭載されたカメラが常に録画・録音を行っており、また遠隔地からリアルタイムで現場を確認することが可能です。
搭載されたセンサーが特定の音声やガス、火災などを検知し、通報してくれたり遠隔のセンターと連携したりもできるのです。
セコムでも巡回警備や点検を行なってくれるセキュリティロボットを開発しています。
警備ロボットを活用することで、人が警備するよりもセキュリティは高度化し、さらに案内まで行ってくれます。
有効求人倍率が高く人手不足の警備業界では、省人化に加えて高度化されたセキュリティを備える警備ロボットが果たす役割は大きいです。
清掃ロボットを見かけるシーンが増えてきたように、警備ロボットが導入される事例は今後も増えていくでしょう。
5Gの普及
近年耳にすることの多い5Gですが、スマホ以外にも医療業界などへの活用も期待されており、警備業界も例に漏れません。
5Gの普及は、防犯カメラやドローン、ロボットが写す映像などを、鮮明な映像として遅延なしのリアルタイムで共有することができるということがメリットになります。
今の通信技術では映像が届くまでに5秒程度かかっていたものが、5Gでは0.001秒で送られてくるようになるとのこと。
また高画質な映像をAI(人工知能)が解析し、刃物などの危険物を判別してくれたり、人混みの中で倒れている人や異常を検知したりすることも可能になります。
AIと5Gが活用されれば、たとえ遠く離れた場所でも瞬時に危険や異常を察知し警備員に知らせてくれるようになり、犯罪や事件、事故の予防にも繋がるのです。
5GとAIが組み合わさることで、警備業界が今後どこまで変化していけるのか注目が集まります。
参考:日経新聞『5G技術で警備革命 犯罪を阻む「三種の神器」』
警備業界における主要企業の解説
セコム株式会社
社名 |
セコム株式会社 SECOM CO., LTD. |
設立 |
1962年(昭和37年)7月7日 |
本社所在地 |
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1丁目5番1号 |
資本金 |
664億円(同上) |
従業員数 |
16,290人(2021年3月末現在) |
平均年収 |
591万円 ➡︎詳しくは「年収チェッカー」をCHECK! |
事業内容 |
セキュリティ事業 防災事業 メディカル事業 保健事業 地理空間情報サービス事業 BPO・ICT事業 国際事業 |
1962年に日本初の警備保障会社、日本警備保障(株)として誕生し、セコム(株)として今もなお警備業界のトップ企業です。
事業としてはセキュリティ事業、防災事業、メディカル事業、保健事業、地理空間情報サービス事業、BPO・ICT事業、国際事業を展開中です。
そして売上高の約5割がセキュリティサービス事業です。
主要サービスであるオンライン・セキュリティシステムの半分以上は家庭での契約となっており、「セコム・ホームセキュリティー」は発売から40周年を迎え国内で145万件の契約を誇ります。
2021年9月30日時点では個人・法人のオンラインセキュリティ契約件数が業界No.1だそうです。
「セコムグループ ロードマップ2022」の実現に向けて、国内では新サービス展開や生産性の向上を図り、海外ではASEAN市場を中心にサービスの拡大を目指しています。
綜合警備保障株式会社
社名 |
綜合警備保障株式会社 SOHGO SECURITY SERVICES CO.,LTD. |
設立 |
1965年 7月 16日 |
本社所在地 |
〒107-8511 東京都港区元赤坂1-6-6 |
資本金 |
18,675百万円 |
従業員数 |
連結 38,444人、単体 11,861人 |
平均年収 |
579万円 ➡︎詳しくは「年収チェッカー」をCHECK! |
事業内容 |
セキュリティ事業、綜合管理・防災事業、介護事業、その他 |
綜合警備保障株式会社として1965年に創業しました。
コーポレートブランドが「ALSOK」に変わったのは2003年のことです。
アルソックの売上のほとんどはセキュリティ事業で、全体の約75%です。
その中でも最も大きいのが「機械警備」で37.6%、次いで「常駐警備」が24.1%となっています。
アルソックはセキュリティ事業以外にも綜合管理・防災事業、介護事業、その他事業を行なっています。
機械警備業務の法人向けサービスは「ALSOK-G7」、個人向けサービスの一例としては「ホームセキュリティBasic」、「HOME ALSOK みまもりサポート」等が挙げられます。
現在アルソックは警備ビジネスモデルの変革を行い、強靭な「綜合安全安心サービス業」を目指しているとのこと。
セントラル警備保障
社名 |
セントラル警備保障株式会社 CENTRAL SECURITY PATROLS CO.,LTD. |
設立 |
昭和41年3月10日(創業) |
本社所在地 |
〒163-0831 新宿区西新宿二丁目4番1号新宿NSビル |
資本金 |
29億2,400万円 |
従業員数 |
3,886名(令和3年2月末) |
平均年収 |
473万円 ➡︎詳しくは「年収チェッカー」をCHECK! |
事業内容 |
常駐警備 機械警備 輸送警備 機器販売及び工事 |
1966年に創業したセントラル警備保障株式会社。
ビートルズ来日の宿泊施設の警備も務めました。
常駐警備、機械警備、輸送警備、機器販売及び工事の事業を展開中で、売上高の約5割は常駐警備が占めています。
次いで機械警備が約3割。
セントラル警備保障は2019年からCSP(Creative Security Partner)をブランドコンセプトとしており、単なる警備会社から技術サービス企業へ変革している最中です。
戦略の1つとして収益力の高い事業へ選択を集中するとしており、機械警備と機械工事の割合を増やしていくそうです。
2026年2月期には機械警備と機器工事の合計売上を常駐警備と同じくらいにまで増やしていく予定となっています。
新型コロナウイルス流行に関する取り組みとして、マンション用無人受付端末「よくらす」を販売しました。
対人接触を抑えるだけではなく、管理員の省人化や居住者の利便性の向上、管理業務の効率化などが可能になりました。
株式会社アサヒセキュリティ
社名 |
株式会社 アサヒセキュリティ |
設立 |
1998年5月15日 (創業1971年12月) |
本社所在地 |
東京都港区海岸2丁目4番2号 |
資本金 |
1億円 |
従業員数 |
6,038人(2021年3月現在) |
平均年収 |
591万円(参照:yahoo!ファイナンス) ➡︎詳しくは「年収チェッカー」をCHECK! ※どちらもセコム(株)として登録 |
事業内容 |
貴重品運搬警備 売上金整理・釣銭等作成業務 店舗内出納管理業務 |
アサヒセキュリティは1971年に創業しています。
2015年にセコムに買収され、今はセコムグループの一員となっています。
1998年の設立以来増収し続けている企業です。
金融流通を支える企業として、小売業や飲食業などの売上金管理や集配金サービスを行なっています。
小売業の比率が全体の約5割、飲食業は2割弱です。
小売業や飲食業以外にも金融機関、公共団体、交通機関、医療機関などと関わっています。
日本全国で5万件以上もの契約件数を誇っています。
アサヒセキュリティが1年間に取り扱う現金はおよそ40兆円となっており、国家予算の約40%に当たる量です。
警備業界における主要企業の採用動向
セコム
- 誰かの役に立つことを喜びと感じ、挑戦意欲の高い人
セコムに入社している先輩社員のインタビュー記事を見てみると、人の役に立ちたい、人のために何かをしたいという気持ちを持って働いていることが分かります。
人の役に立つことで嬉しかった経験や、人の役に立つ仕事を選んだきっかけについて自分自身で深掘りし、面接で話せるようにしておきましょう。
セコムには現在と異なる仕事に挑戦したいという意欲的な人を支援してくれる「チャレンジサポート制度」というものがあり、挑戦意欲の高い人が活躍できる機会が多いと考えられます。
人の役に立ちたいという気持ちに加えて、日々成長しようとしている姿をアピールすると良いでしょう。
研究など学業やアルバイト、サークル、ボランティア、個人的な取り組みなどで、自分が成長するために力を入れていることをまとめておきます。
アルソック
- 誠実でコミュニケーション能力があり主体性を持った人
- 思いやりを持っている人
誠実さやコミュニケーション力があることに加えて、思いやりを持っている人がアルソックでは求められています。
アルソックの経営理念の1つは「ありがとうの心」です。
常に感謝の心を忘れないということで経営理念になっているようです。
他人を思いやることができ、お客様のために最善を尽くすことができる人物であると伝えられると良いのではないでしょうか。
お客様のために何かをした経験、周囲の人のために行動したことを学生時代に頑張ったことや自己PRなどのエピソードの中で触れられると良いでしょう。
採用メッセージでは学生時代に打ち込んだことを重視しており、さらにそこから何を得たのかが重要だと言われています。
学業や部活、アルバイト等なんでも良いので、どのような気持ちで取り組み、何を得たのか、入社後にはどのように活かせると考えているのか伝えられるようにしましょう。
セントラル警備保障
- 積極性、誠実さ、コミュニケーション力がある
- 自分で考えて行動できる人
セントラル警備保障が求める人材は自立型人材で、上記を備えた人を自立型人材としています。
安心安全を届ける警備業界では誠実であることやコミュニケーション力はもちろん必要な要素ですが、セントラル警備保障は積極性も求めています。
具体的には明るくハキハキしている、小さなことでも目標に向かい取り組める、困難なことでもあきらめずにやり遂げることとしており、面接などではこれらをアピールすると良いのではないでしょうか。
部活やアルバイトでチームとして取り組んだことでも、資格の取得や趣味、特技などで個人的に取り組んだことでも良いです。
自分で定めた目標に向かってあきらめずにやり遂げた経験談を話しましょう。
自分で考えて行動ができるということも伝えられるはずです。
取り組む際に心がけていたことや、壁にぶつかったときに行ったこと、自分の感情も合わせて深掘りしておくと具体的な内容を話せるようになります。
警備業界の採用スケジュール
セコム
エントリー
コース選択
セミナー・適性検査
面接
内定
上記は採用の流れの例です。
研究・開発コースではコース選択後、ESの提出や書類選考が行われます。
セミナーに関してはコースによりWEBもしくは対面となっています。
適性検査はSPI等が実施されるそうです。
またセコムの面接は複数回を予定しています。
22卒の場合はGDやグループワークは実施されなかったとのこと。
セコムは募集しているコースの種類が多いですが、選考中のコース変更も可能なので、他のコースも検討しながら選考を進めていけるのではないでしょうか。
アルソック
セミナー
一次面接
適性検査
二次面接
内定
セミナーへの参加が応募の条件となっています。
面接は複数回ありますが、グループ面接ではなく個人面接だそうです。
また、GDやグループワークは実施されませんでした。
22卒の場合一部の選考はWEBで行われたようです。
一部の職種では追加の選考があるとのこと。
警備職の常駐警備はグループ会社での募集になるので、希望者は間違えないようにしましょう。
セントラル警備保障
説明会
一次選考
二次選考(個人面接)
一次選考では一般常識、適性検査、作文が実施され、技術職は技術専門試験が追加で実施されます。
GDやグループワークはなく、面接については個人で行われるので、人柄が伝わるようしっかりと自己分析をしてから臨みましょう。
警備業界のインターン情報
セコム
【社会人基礎力と提案力を身につける1day仕事体験】
課題発見力や想像力、傾聴力、発信力などの社会人基礎力を身に付けるプログラムです。
個人ワークやグループディスカッション、グループワークなどを行います。アウトプットも多数行い、社員からのフィードバックももらえます。
◆概要
実施期間:2021年8月〜2022年2月頃
実施場所:東京、WEB
実施日数:ワンデー
受入人数:最大50名程度/各回
◆選考ステップ
選考なしの先着順
インターンシップと採用選考には関係がないようです。
上記のインターンシップは抽選や選考が行われるのではなく、先着順となっているのでインターンシップに参加したい人は早めに応募するようにしましょう。
5、6名でグループワークを行ったり、アウトプットの機会が多かったりするのでグループワークや発表することに慣れておきたい人の参加もおすすめです。
アルソック
アルソックのインターンシップは直近では2021年11月以降の開催分が2022年2月14日に応募締め切りとなっていました。
2022年6月以降、マイナビ・リクナビでエントリーが受付開始する予定です。
【自己啓発型プログラム】
セキュリティ業界やALSOKについて知ることができます。
またコミュニケーション術を実習とフィードバックを通して学びます。
最後には先輩社員に質問ができるコーナーも用意されているので、企業や職種についてなど気になることが質問できます。
オンライン開催に加えて、東京、大阪、愛知などでも開催される予定です。
【理工学生向けR&D体験型プログラム】
セキュリティ業界やALSOKについて以外にも、ALSOKの最先端セキュリティのことも知ることができるプログラムです。
企画実習を行い、R&D職の仕事を体験することができます。その他に先輩社員への質問タイムも設けられています。
このコースはオンライン開催のみとなっています。
東洋テック
【セキュリティ就業体験セミナー】
セキュリティ業界や東洋テックについて知ることができます。
また最新のセキュリティシステムを体感することができたり、セキュリティスタッフとして護身術、装備品の装備体験も予定されています。
◆概要
実施場所:大阪
実施日数:ワンデー
受入人数:10名/日
※応募人数に達し次第、締切とのこと。
上記のセミナーは採用選考とは関係がないようです。
また10名の募集ですが、応募人数に達し次第、締め切りになるので希望する人は早めに応募するようにしましょう。
昼食では先輩社員との懇親会が行われるそうなので、少人数でいろんな話を聞くことができます。
セキュリティ業界や東洋テックに興味がある人、業界のイメージが湧いていない人は参加がおすすめです。
業界研究のやり方
業界研究においては大きく3つのステップで行っていくことで理解することができます。
(1)業界全体を知る
世の中にある様々な業界ではどのような企業がどのような役割を担っているのかを大きく把握することで業界の概要を理解することができます。
代表的な企業名や職種についても調べて、自分が志す方向性を考えることがおすすめです。
(2)業界の深掘り
業界内のさらに詳しい現状や課題を調べます。
業界内の各企業の違いや、企業相互の資本関係・提携関係、業界内での業績推移、業界全体の成長の見込みなどをリサーチして、志望企業を絞り込みましょう。
(3)業界の動向把握
業界の動向をさらに細かく調べていくことで、各企業の状況を知り、自己分析と照らし合わせて具体的な志望企業・職種をまとめていきましょう。
警備業界の業界研究
(1)業界全体を知る
警備業界はセコムと綜合警備保障が大手2社となっており、業界シェアのほとんどはこの2社によるものです。
売上高を見てみると、セコムが約1兆円、綜合警備保障は約4,700億円、セントラル警備保障が約670億円、アサヒセキュリティが約470億円、全日警が約380億円となっています。
警備の仕事は大きく4つに分けることができます。
施設に配置され巡回する、センサーを設置して異常を検知すると駆けつけるといった警備などは1号業務とされます。
道路で交通誘導を行なったり、イベント時に人や交通の整理をする業務を行うのは2号業務です。
現金などの貴重品や危険物を運搬する警備業務は3号業務です。
人の身辺警備を行うのが4号業務となっています。
(2)業界の深掘り
機械警備
有効求人倍率が約8倍になることもある人手不足の警備業界では、機械を活用した警備が広がっています。
機械警備と呼ばれ、設置されたセンサーが異常を検知すると現場に警備員が駆けつけるというものです。
オフィスなどの事業所や一般の家庭など、機械警備を導入している施設の数は年々増加しています。
また機械警備の対象施設が増えるとともに空き巣などの侵入窃盗の犯罪は減少しており、私たちの生活を守ってくれています。
機械警備を導入する施設は増えていますが、機械警備の業者数は減少しているのです。
システムも高度化しており、機械警備を扱うのは大手の業者になってきていると考えられています。
大きなセコムグループの力
警備業界の上位にいる企業のうちの1社であるアサヒセキュリティは小売業や外食業の売上金や集配金サービスを行っている企業ですが、2015年にセコムに買収され今は100%子会社です。
また関西初の警備会社として誕生した東洋テックの大株主はセコムとなっており、セコムグループの一員です。
セコムは他にも火災報知機の大手企業や、東北に地盤を置く企業などにも出資しています。
たくさんのセコムのグループ会社数は2021年3月末で182社となっており、いかに力が大きいか伺えます。
(3)業界の動向把握
働き方改革
警備業界にも働き方改革が行われています。
例えば警備員の教育時間が短縮された、長時間労働への規制、年休の取得が義務化などです。
すでに人手不足の警備業界ですが、今後も働き手が不足する社会の中で、省人化や効率的に業務を遂行できる仕組みや警備の方法が期待されています。
すでに機械警備によって以前よりは省人化が叶えられていますが、技術の発展とともにより少ない人員で安心と安全が提供できるようになっていくでしょう。
大規模イベント
警備業界に影響を与えるのは大規模なイベントです。
直近では東京2020オリンピック・パラリンピックやG20サミット、皇位継承、ラグビーワールドカップなどが挙げられます。
例えばラグビーワールドカップの警備員数は延べ約4万人、東京2020では警備対象は約391箇所、述べ警備員数は約45万人だったそうです。
働き手が少ない警備業界ですが、海外からも観客が訪れるような大規模なイベントでは特に大規模な警備が必要とされ、売上にも貢献します。
人口減少
日本では人口減少が進んでおり、将来的にはさらに労働人口が減っていくとされています。
少ない労働人口で業務を行うためにはAIなど技術の活用が必須です。
ただでさえ働き手が不足しているのが警備業界ですが、今後も社会の安全・安心を守っていくためには、省人化されるとともに高レベルな警備が求められます。
警備だけでなく、あらゆる業務の効率化も期待されているのです。
警備業界の企業は5GやAIを活用した取り組みに力を入れています。
技術の進化
警備と聞くと人が立って見守る、巡回するといったイメージが強いですが、警備ロボットやバーチャル警備員がすでに誕生しています。
ただロボットが巡回するだけではなく、例えば火災を検知した際には通報を行うとともに、内臓された消火機能を遠隔地から操作することも可能なのです。
警備業務以外にも案内を行ってくれたりと、より高度なセキュリティとサービスを提供してくれます。
また2020年から5Gの商用化がスタートしました。
5Gの特徴は大容量のデータを遅延なしで送ることができるというものです。
今までの通信技術では映像を送る際に数秒かかっていたものが、1秒以下にまで抑えられほぼリアルタイムとなります。
警備業界ではAI(人工知能)と組み合わせることで、遠隔地で起きている事故や事件なども検知することが可能になり、よりレベルの高い警備が実現されます。
警備業界の筆記試験対策・攻略法
警備業界に属する企業の筆記試験はさまざまな方法で出題されています。
一般的なSPI以外には小論文や作文が用いられたり、TG-WEB、企業のオリジナル問題、クレペリンテストが行われていたりしました。
基本的にはSPIの参考書を解いておく、論文対策にニュースのチェックするなどしておくと、安心して選考に臨めるのでおすすめです。
SPIの参考書がちゃんと解けるのであれば、問題ないとの声も複数あったので、まずはきっちりとSPIの対策をしていきましょう。
TG-WEBやクレペリンテストについては、他の企業で出題されているようであれば1度受けてみると問題の形式などに慣れることができます。
中には企業についての問題が出されたところもあるようなので、説明会で得た情報は忘れないようにメモしておきましょう。
企業によって筆記試験の内容には違いがあります。
SPIの参考書で対策する以外にも、一度過去に出されたテストについて調べてみるとイメージが掴みやすいです。
一般的なSPIから論文、図形問題、中には野球に関する問題が出るなど、警備業界では幅広い筆記試験が課されるようです。
選考を受ける企業の筆記試験について調べ、SPIの参考書を解けるよう対策し、ニュースをチェックしておきましょう。
ニュースは面接でも聞かれることがあります。
警備業界の面接対策・攻略法
警備業界ではコミュニケーション力も見られているので、面接時の立ち振る舞いにも気を配りましょう。
警備するだけではなく、お客様のもとへ駆けつけて話をする必要があります。
快活なイメージや安心感を抱かせられるように、目を見てはっきりと話すように心がけましょう。
警備業界の面接でよく聞かれる質問と回答のポイントを紹介していきます。
- 志望動機
- 自己PR
- 注目のニュース
- アピールできるエピソード
- 人柄について
アピールできるエピソード
ESの提出を求められることが少ない業界なので、面接時に自分をアピールするエピソードを話すことが求められることが多々あるようです
例えば学業で頑張ったことを聞かれた人、学業以外で頑張ったことを聞かれた人がいました。
その他にも部活、アルバイト、ボランティア、サークルなど幅広くエピソードを用意して備えておきましょう。
自信を持って答えられるまで自己分析を行い、エピソードを通じて自分の価値観をしっかりと伝えられると良いです。
チームで行動した経験であれば自分の役割、そのエピソードから学んだこと、学びを入社後にどのように活かせるのかまで考えてみましょう。
警備業界で求められる要素としては、誠実、コミュニケーション能力、思いやりなどが挙げられます。
選んだエピソードにこれらの要素が絡められていれば、より企業や警備業界にマッチしていることをアピールできるのではないでしょうか。
人柄について
警備の仕事をする際には、駆けつけた時などお客様とやり取りしなければならないシーンも多いです。
お客様とコミュニケーションを取る際の印象が、企業そのもののイメージに繋がるうえに、安心・安全を提供するうえで人柄は大変重要な要素であると考えられます。
大学以前の自分の人柄について聞かれることがあったり、周囲からの印象について質問されたりしたことがありました。
自分自身のことを話す際は一貫性のある内容になるよう意識し、自分の考えが変わった経験があれば、きっかけを話すのも良いでしょう。
そして誠実、真面目、真摯にものごとに取り組めるといった人柄が伝わると好印象になるのではないでしょうか。
警備の業務ではお客様と頻繁にやり取りをすることは少ないものの、いつでも声を掛けられるような良い印象を持ってもらえる人柄が大切です。
答える際は明るく爽やかに答えるように意識しましょう。
注目のニュース
注目のニュースを聞かれることも多いようです。
価値観や考え方などパーソナルな部分を伝えることができ、自分で考えられる力もアピールできます。
新聞に毎日目を通すというのは、対策として取り組みやすいでしょう。
日本経済新聞は図書館でも読むことができます。
その他にもビジネスニュースと検索して出てきたサイトをチェックしてみたり、テレビやSNSで目にしたニュースを改めて検索したりするのもおすすめです。
気になったニュースを読んで自分が感じたことや考えたこと、解決・改善のためにどうすれば良いと思ったのか考えておくと良いでしょう。
回答したニュースに対して質問がなされることもあります。
選ぶジャンルとしては芸能関係などは警備業界とかけ離れているので、ビジネスニュースが好ましいでしょう。
5GやAI、人口減少は警備業界にも関わりのあるキーワードなので、意識して読んでみると良いです。