【ガス業界ES書き方ガイド】読まれるESのポイントを徹底解説!
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「人々の暮らしを支えたい」「安定している企業に入社したい」といった理由で、理系はもちろん文系の就活生にも人気の高いガス業界。
ガスは人々が生活する上で不可欠なライフラインであるため、業界の社会貢献性も高く、今後も需要がなくなることは考えにくい安定した業界です。
そんなガス業界ですが、業界の現状や求める人物像、ESで見られている点は理解していますか?
ESを書く前に業界研究をしっかりと行い、どのような人材が求められているのか理解することが大切です。
今回はガス業界のESで実際に出た設問例をもとに、ポイントなどを紹介していきます。
ガス業界の採用動向や面接対策について、詳しくは下記で紹介しています。併せてチェックしておきましょう!

- 【ガス業界研究|2022年度最新版】ESの書き方から面接対策まで徹底解説!
ガス業界を志望している学生必見!ガス業界の市場規模や課題、インターン情報、大手企業の採用傾向が一目でわかります。業界研究のポイントもわかりやすく解説。これさえ押さえておけばエントリーシートも面接対策もバッチリ!
目次
ガス業界の現状
まずはガス業界の現状について見ていきます。
業界を取り巻く環境は大きく以下の2点です。
ガスの小売り全面自由化
2017年、資源エネルギー庁によってガスの小売りが全面自由化されました。
従来は、東京ガスや大阪ガスといった都市ガス会社がそれぞれの地域で独占的に供給を行っていました。
そのため競合する企業がおらず、料金を上げても客離れは起きませんでした。
しかしガスの小売りが自由化されたことにより企業が参入し、次々と新しい料金プランが出されました。
もちろん消費者にとっては、ガス会社の選択肢が増えることはメリットです。
しかしガス会社は競争の激化に伴い、より安い料金、あるいはサービスが充実したプランを出さなければ契約者数を伸ばせなくなりました。
再生可能エネルギーの需要が高まる
地球温暖化、戦争によりエネルギーの輸入量が低下する、といった世界的な流れにより、ますます再生可能エネルギーの需要が高まっています。
そして、もちろんガス会社もこうした新エネルギーに注目しています。
例えば都市ガス大手の東京ガスは、脱炭素社会の実現に向けて、再生可能エネルギーと火力発電を組み合わせて、電力の調達を行なっています。
まだ先にはなりますが、将来的には主に再生可能エネルギーから電力が調達されるようになるでしょう。
上記のような「ガスの小売り全面自由化により競争は激化しており、新エネルギーへの転換が進んでいる」というガス業界の現状を把握することで、業界が求める人物像も見えてきます。
いま一度そうした視点を持って業界、企業研究に取り組みましょう。
ガス業界のES設問例
1自己PR(共通)
2「できるだけ多くの人に、できるだけ多くの幸福を与できるえるように行動するのが、我々の義務である。」(渋沢 栄一 氏)あなたが人のためにした取組について、具体的な内容とその取組に至った考え、また、そこから学んだことを教えてください。(2021年 東京ガス)
3あなたが社会人として働く上で大切にしたいと考えていることの内容と、その理由をご記入ください。(2021年 東邦ガス)
4現在の自分を形成する上で大きな影響を受けた出来事は何ですか?(2020年 大阪ガス)
5当社においてどのような分野で活躍したいか、理由も交えて教えてください。(2021年静岡ガス )
設問例1:自己PR
こちらの質問では、あなたの強みと自社へのマッチ度が見られています。
企業がこうした質問をする意図としては、「新卒採用はポテンシャル採用であるため、磨けば光る人材を採用したい」「自社の社風や雰囲気に合う人材を採用し、少しでも離職率を下げたい」の2点が挙げられます。
そのため、OB・OG訪問などを通じて、「どういった人材を求めているのか」を知っておく必要があります。
回答例
私は、一度決めたことは必ずやり遂げる人間です。この性格が最も表れているのは、ブログの記事を執筆執筆し、PV数を増加させた経験が挙げられます。
ブログを始めたきっかけは、「自分が好きなガジェット類をもっと知って欲しい」と考えたためです。始めるにあたり、「卒業するまでに月間10万pvを達成する」「毎日必ず1投稿する」という目標を掲げました。最初の2ヶ月は順調に毎日投稿ができていたものの、少しずつ話題が尽き始めました。
そこで私は、友人に好きなガジェットを質問して人気ランキングを作成する、家電量販店のスタッフと仲良くなり最新のガジェット機器を教えてもらう、といった取り組みを行い、話題の確保に努めました。あわせて、Googleアナリティクスを用いて読者のニーズを把握し、PVが取れる話題を重点的に投稿しました。
このように、「一度決めたことを、どうすれば達成できるか」と常に考えて行動した結果、4年時には目標を成し遂げました。上記の経験を貴社でも活かします。
どういった人材を企業が求めているのか、イメージすることが大切です。
設問例2:あなたが人のためにした取り組みについて
「できるだけ多くの人に、できるだけ多くの幸福を与できるえるように行動するのが、我々の義務である。」(渋沢 栄一 氏)あなたが人のためにした取組について、具体的な内容とその取組に至った考え、また、そこから学んだことを教えてください。(2021年 東京ガス)
こちらの質問では、あなたが人のために行った取り組みについて問われています。
一見難しい設問に思われますが、しっかりと質問の意図を汲み取れば恐れる必要はありません。
アルバイトやサークルなど、集団で活動すれば少なからず人のために動いた経験があると思います。
その経験の中で、どういった思いで、誰のために動いたのかが最も見られている点です。
行ったことの大小は問われません。
しっかりと自身の思いや考えを記述できるように、経験を深掘りしましょう。
回答例
私が人のために取り組んだ経験は、夏合宿の幹事係です。私が所属する野球サークルでは、毎年夏に全員で合宿を行います。合宿の幹事は希望制で「サークル員の交流が深まる手伝いをしたい」と考え、立候補しました。
しかし当時、ある喧嘩をきっかけに学年間の仲違いが生じました。サークル員からは「この状況では合宿は出来ない」とまで言われてしまいました。そこで私は「喧嘩をしたサークル員のためにも、この合宿を通じて仲良くなってもらいたい」と考え、合宿の実施を決めました。
合宿中は、例年練習だけで一日を終えるところを、学年対抗の運動会をしたり、夜は肝試しなど様々なイベントを企画し行いました。初めはサークル員も戸惑っていましたが、コミュニケーションが生まれるイベントにより、少しずつ仲違いが解消されました。
最終的には、サークル員に「楽しかった」「もっと長く合宿していたかった」など嬉しい声をもらえました。この経験から、「利他の心で行動すれば、必ず付いてきてくれる」と学びました。
行ったことの大小よりも、どういった思いや考えで取り組んだのかが問われています。
設問例3:社会人として働く上で大切にしたいこと
こちらの質問では、社会人として働く上であなたが大切にしたいことが問われています。
未来の内容について問われている場合でも、あなたの経験をもとに記述しなければなりません。
例えば、「過去に○○という経験があり、○○と感じたので、○○を大切にしたいと考えている」などです。
あなたが過去に感じた思いや経験は、ESの信憑性を高める大事な側面です。
丁寧に記述することを心掛けましょう。
回答例
私が社会人として働く上で大切にしたいことは、「常に好奇心を持って仕事に取り組む」です。
私は大学でカフェのアルバイトに励みました。勤めていたカフェは自由度が高く、お客様を呼び込むために提案したことは高確率で採用されました。例えば通行人の目に着くところに自作のポスターを貼ったり、お手製の塗り絵を作ってお子様に配る、などです。
この環境から常々「どうすればもっとお客様を呼び込めるか、良いアイデアはないか」と好奇心を持って、仕事に取り組むことができました。そして、好奇心を持って働くことで普段は思いつかない斬新なアイデアが浮かんだり、不安でも挑戦してみようというチャレンジ精神が生まれ、自分の案が採用されたときには達成感だけではなく、自信を持つことができました。
こうした経験を通じて、「将来も好奇心を持って、ワクワクしながら働くことを心掛けたい」と考えています。貴社で働く上でも、常に「もっと良いアイデアはないか」と考え、好奇心を原動力に挑戦し続けます。
あなたの今の思いや考えは、必ず過去の経験がもとになっています。
設問例4:大きな影響を受けた出来事
こちらの質問では、あなたの価値観や考え方を形成するに至った出来事や経験について問われています。
例えば、我慢強い、チャレンジ精神がある、統率力があるなど人にはそれぞれ性格や特性があります。
そうしたご自身の性格はある日突然身に付くものではなく、幼い頃からの環境や経験によってもたらされます。
自己PRや強みを問う質問と似ていますが、こちらでは出来事に焦点を当てています。その点を踏まえて記述しましょう。
回答例
私の「約束は必ず守る」という自分を形成するきっかけとなった出来事は、野球部のマネージャー経験からです。私は高校3年間、野球部のマネージャーに取り組みました。
中でも私は渉外係として、チームのスケジュール管理や必要書類の提出などを主に行いました。3年生になり最後の地区予選を1ヶ月後に控えたある日、提出すべき書類の期日を勘違いしていました。
幸い試合には出場できたものの、監督からは「1人のミスで何十人も不幸になる。約束は絶対に守れ」と言われました。
それ以降私は、「自分のミスで人に迷惑をかけるようなことは絶対にしない」という考えのもと、約束の大小を問わず必ず期日をスケジュール帳に記述し、徹底しています。その結果、人との約束を忘れたり、期日を超えるような事態はそれ以降一度も起きていません。
以上のマネージャー経験を通じて、私は「人との約束は必ず守る」という性格が形成されました。
出来事の大小よりも、その経験から何を学んで今のあなたがあるのかを意識して記述しましょう。
設問例5:どの分野で活躍したいか
こちらの質問では、あなたが入社後どの分野で活躍したいかが問われています。
ガス業界には、施工管理や保守を行う技術職、営業職、事務職などがあります。
また一口に営業職といっても、家庭用、国内の法人向け、海外の法人向けなど多岐に渡ります。
あなたの強みが最も活かせる分野はどこかを考え、理由も明確にしておきましょう。
加えてこうした質問は、入社後の配属に大きく影響を与えます。キャリアプランも含めてしっかりと考えましょう。
回答例
私は入社後、家庭用ガスの保守点検の分野で自身の強みを活かしたいと考えています。なぜなら、私の「人々の当たり前を、家庭で最も大切なガスから支えたい」という思いを実現できるためです。
この思いに至ったのは、大学一年生のときに停電を経験したからです。私は大学入学後一人暮らしを始めました。そんなある日、○年冬に地震が起き水道、電気、ガスが止まりました。水と電気は備えがあったので困りませんでしたが、お湯やコンロ、床暖房といった寒さを凌ぐためのものが全て遮断されました。
私はガスが復旧するまで当分かかるだろうと思っていましたが、すぐにガス修理に貴社の方がお越しになり、わずか15分で修理をしてくださり、凍ることを免れました。
この経験を通じて、「ガスは生活インフラの中で最も代替の効かないものであり、それを保守する仕事はやりがいがある」と感じました。したがって、貴社に入社後は家庭用ガスの保守という分野で活躍したいです。
入社後の配属先やキャリア形成にも大きく影響を与える質問です。
自己PRの書き方
自己PRの本質
自己PRとは「自分の強みや長所を企業に伝える場」になります。
ただ単純に自分の強みや長所を伝えるのではなく、企業の求める素質を理解して自身の強みをどのように活かせるかを伝えることが重要となります。
評価の高い自己PRにするには、まず自分の強みや長所をきちんと理解することが大切になります。
また、自己PRを書く上で、企業がなぜ自己PRを聞くのか知っておくことが必要です。
企業が自己PRを聞く意図は2点あります。
1人柄を知る
企業は自己PRの内容から、企業に応募者の人柄を把握して企業と合った人材かどうか判断しています。
企業の社風にマッチした人材であれば活躍イメージが湧きやすく入社後の成長も期待できます。
逆に企業とのマッチ度が低い場合は早期退職の可能性があるため積極的な採用はされません。
2自己分析ができているか知る
自己PRは自分の強みや長所を伝える場なので、自分自身について理解していることが重要となります。
自己分析がしっかりしていればきちんと自分の強みを伝えることが出来ます。
しかし、自己分析ができていない場合は就職活動への真剣度は欠けると思われ、企業への志望度も低いものだと判断されます。
自己PRを書くためのポイント
求める人材に即した「強み」を決定する
企業へ自身の強みを伝える場合、企業のビジネスモデルを理解した上でどのような強みを求めているかを考え、自分の経験などに結び付けて伝えるようにします。
自己PRは大きく分けて3つに分類することができます。
- 個人として努力し、成果を上げることができる
- 関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行うことができる
- 今までにない仕組みや企画を提案し、周囲と協力しながら実現できる
アピールしたい「強み」を論理的に述べる
上記でまとめた自身の強みをより企業に対してわかりやすく伝えるために、下記の流れにまとめるとスムーズです。
(1)強み:あなたの強みは?
↓
(2)強みの原点:強みが形成されたきっかけは?
↓
(3)強みを表す具体的エピソードは?
↓
(4)強みの方法論:強みを発揮するために意識していることは?
↓
(5)強みの活かし方:その強みを入社後にどう活かすか?
引用:unistyle
※自己PRを書く際のポイント
・注意点 ・アピールする強みに再現性を持たせること
・学生時代に頑張ったことと混同しないこと
・書き出しと締めの部分を意識すること
ガス業界はどんな人材を求めているのか
ガス業界が求める人材の特徴は下記2点です。
- 強い責任感がある人材
- 新しい事業に挑戦する、チャレンジ精神のある人材
①強い責任感がある人材
ガス業界は、ご存知の通り人々の生活に不可欠なライフラインを支えている業界です。
そのため万が一ガスの供給が止まってしまえば、何百万人もの人に影響を及ぼします。
そのように、「人々の生活に深く関わっている」と認識し、日々の小さな仕事にも責任感を持って取り組むことができる人材を強く求めています。
反対に、提出物の期限を守らなかったり、時間にルーズな人材は非常に敬遠されます。
②新しい事業に挑戦する、チャレンジ精神のある人材
前述した通り、2017年のガス小売りの自由化に伴い、多くの企業がガス事業に参入しました。
そのため、自社を選んでもらうためには、従来とは異なる新しい発想やアイデアに挑戦する必要があります。
また、再生可能エネルギーへの転換などガス業界は変革の時期を迎えています。
こうした業界の流れに伴って、従来のやり方だけでなく新しい事業やアイデアに挑戦してくれる人材を業界は強く求めています。
もちろんその他にも見られるポイントは存在しますが、ガス業界が特に求める人材は上記の2点です。
実体験を安直にそのまま記述するのではなく、「どういった人材が求められているのか」「そのために自分はどこを強くアピールすべきなのか」をしっかりと考えて、今一度自身のESを精査しましょう。