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【OA機器業界研究|2023年最新版】ESの書き方から面接対策まで徹底解説!

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最終更新日:

OA機器業界研究


オフィス業務を自動化してくれるOA機器。

今ではほとんどのオフィスがOA機器のおかげで自動化されています。

学生生活を送っている中ではあまり馴染みのない業界かもしれませんが、高い技術力を持った企業が多いです。

自分が志望する企業の事業内容や技術について理解してから選考に臨みましょう。


そんなOA機器を取り扱う業界が直面している現状や動向、職種、選考の対策などを解説します。

OA機器業界について

OA機器業界とは

OA機器とは

OA機器とはオフィスでの事務作業の自動化を手助けしてくれる機器で、OAはOffice Automationのそれぞれの単語の頭文字です。


電話FAXシュレッダーコピー機どがOA機器として挙げられますが、現在、代表的なOA機器は複合機プリンターであるといえるでしょう。


複合機とはプリンター、スキャナー、FAX、コピー機など複数の役割を担っている機器です。

複合機では富士フイルムビジネスイノベーションリコーキャノンの3社のシェア率が高くなっています。


複合機は1台で様々な役割を果たしてくれるため、オフィス内に置かなければならない機器の数を減らすことができます。

また紙の書類を複合機でスキャンしてPDF化し、パソコンに保存することも可能になっているのです。


OA機器の進化が事務作業の効率化を叶えてくれます。


例えば、かつて紙として大量の書類を出力し、会社や書類の種類ごとにファイリングしてから保管していたものが、ファイリング等の手間が省かれ、物理的な保管スペースが無くとも管理できるようになりました。


物理的に大量の書類を確認しなくて済むので、保管後の管理もしやすくなっているのです。

OA機器業界の仕事

OA機器業界の仕事は大きく分けると「技術系」と「事務系」に分けることができます。


技術系は設計開発、生産技術、品質保証・管理などです。


事務系には事業戦略、マーケティング、営業の他に、人事や経理、総務といったコーポレートスタッフなどが挙げられます。


技術系の仕事は理系の学生を募集対象としていることが多いです。

また調達・生産管理・物流といった仕事は技術系としている企業もあれば、事務系としている企業もあり、文理問わず募集されているようです。


上記は他の業界でも見受けられる職種ですが、OA機器業界では知的財産職の採用を行なっている企業も多いです。

知的財産職とは、企業の技術やデザインなどの知的財産を取り扱う仕事で、特許の出願や権利化などを行います。


他にも共同開発・研究ライセンス契約の交渉や締結特許侵害訴訟対応なども業務です。

技術者とのやり取りや、外部の人と交渉する機会も多いのでコミュニケーション能力は必須です。

OA機器業界の市場規模

OA機器業界の市場規模

OA機器の販売台数推移

複合機出荷台数の推移

複合機出荷台数の推移(出典:週刊東洋経済プラス「出荷額は『10年で4割減』、複合機ビジネスの生存策 」、グラフ作成:CareerMine

 

複写機や複合機の市場は成熟しており、販売台数は伸び悩んでいます。

そして2020年には新型コロナウイルスの影響によって、複写機・複合機の世界出荷額が前年比で20%以上も減少しました。


キヤノンの資料ではインクジェットプリンターやオフィスMFP、レーザープリンターなど主要製品の市場はしばらく縮小するとの見通しで、2023年は2020年よりもさらに出荷台数が減少すると見込んでいるとのこと。


2020年は感染症が流行したことから、オフィスへの出勤が抑制されました。

政府からオフィスへ出勤する人を7割削減するよう求められたこともあり、多くの企業でテレワークが実施されました。


オフィスへ出社する人が減ると、複合機などの使用機会は減少します。

これにより複合機やオフィス用のプリンターを手掛けるメーカーは、2020年度において減収の影響を受けました。


一方でオフィスに出社しない代わりに在宅で業務を行う人が増え、自宅で使える家庭用のプリンターの需要が発生します。

一時期は特需によりプリンターの価格が高騰したことも。本体や、それにともなうインクの売れ行きが好調だったようです。


2020年前半はオフィスへ出社する人が減ったことにより、売上にマイナスの影響を受けたものの、情勢の変化とともに後半にかけては回復を見せました。

OA機器業界の動向

OA機器業界の動向

新しい取り組み

OA機器の代表である複合機やプリンターは、本体の販売量を増やして稼ぐというよりは、プリントする際に使われるトナーやインクなどの消耗品を販売することによる利益の方が大きいです。


オフィス業務の最適化が注目され始めた時と比べて、現在の販売台数は頭打ちになっており、さらに近年「ペーパーレス」の流れが普及していることで印刷量も減ってきています。


さらに新型コロナウイルスの影響により、オフィス内の密を避けるために出社率を下げることが推進され、多くの企業で「リモートワーク・テレワーク」が取り入れられるようになりました。

これまではオフィスで印刷していた書類を電子化し、自宅にいながらメールやチャットでやり取りができるように対策をする企業が増えたのです。


ペーパーレスの普及に加えて、コロナ禍でのリモートワークの広がりによって、複合機やプリンター等を使って印刷する機会の減少が加速しています。


メーカー側は今後も存続していくために、本体の販売や消耗品を売って利益を確保する以外にも、新しいビジネスモデルの確立や新規事業への参入などに取り組んでいるのです。


これまでオフィスで行う事務作業の自動化を目的としてOA機器が活用されてきましたが、市場はすでに成熟しているといえます。


これからは時代に合わせて生産性の向上や、テレワークなどを含む新しい働き方にマッチした製品やサービスが求められていきます。

MPS

企業はオフィスの事務作業を自動化するために、FAXやコピー機、複合機などのOA機器を導入してきました。


本体を手に入れた後は、アフターサービスとして機器の保守・点検のサービスが受けられます。

メーカーは複合機やコピー機など本体の販売に加えて、トナーやインク、紙などの消耗品を販売することで収益を上げてるという構造でした。


時代に合わせてOA機器業界も変化が必要とされるようになります。


2000年代に入ると「MPS」というサービスが広がり始めました。

MPSとはManaged Print Services(マネージドプリントサービス)の略で、企業の出力環境・プリンティング環境を最適化してくれるサービスとなっています。

機器を使うにあたり発生するコストを削減し、さらに業務の効率化のサポートをしてくれます。


どのような機器をいくつ導入するのかといった計画、消耗品の管理、ドラブルへの対応など、機器を購入する以外にも手間や時間がコストとして発生しているのです。

MPSはこれらのコスト削減の手助けをしてくれます。


そして自動化やコスト削減のための機器をただ提案するだけではなく、企業に合わせたオフィス内の機器の配置や、使用環境に適した機器の提案、継続的な運用・管理に至るまでサポートしてくれる包括的なサービスです。

使い続ける中で発生する新たな課題や悩みにも対応します。


今では多くの企業がMPSを提供しており、リコーキヤノンコニカミノルタ富士フイルムビジネスイノベーションなどが挙げられます。

OA機器業界におけるトレンド・話題

OA機器業界のトレンドニュース

テレワークに関するサービス

OA機器はオフィス作業の自動化を手助けしてくれる機器ですが、新型コロナウイルスが流行する中でオフィスで活用される機会が減ってしまいました。

しかしOA機器メーカーは時代に合わせたサービスを提供しており、「テレワーク」に対応したサービスが注目されています。


リコーでは「テレワークまるごとパック」というソリューションがあります。

一例としては、社内にいなくても業務が行えるよう、PCとモバイルルータ、クラウドサービス等をまとめて提供してくれるのです。

また「在宅勤務パック」というものもあります。


キヤノンには「テレワークサポーター」
「VisualBrain」「クラウドVDI クラウド型仮想デスクトップ」が、富士フイルムビジネスイノベーションには「Microsoft Teams」があります。

コニカミノルタやエプソンでもテレワーク関連の製品やサービスが用意されています。


かねてよりOA機器メーカーは持っているIT技術を活かして、時代に合わせたサービスを提供していました。


しかしコロナ禍においてより一層、企業のDX化が求められるなかでITサービスを展開する必要性や重要性が再認識されたといえるでしょう。

OA機器業界における主要企業の解説

OA機器業界の主要企業解説

株式会社リコー

社名

株式会社リコー

設立

1936年2月6日

本社所在地

東京都大田区中馬込1-3-6 〒143-8555

資本金

1,353億円(2021年3月31日現在)

従業員数

81,184名(2021年3月31日現在)

平均年収

782万円
(参照:
yahoo!ファイナンス

➡︎詳しくは「年収チェッカー」をCHECK!

事業内容

デジタルサービス

デジタルプロダクツ

グラフィックコミュニケーションズ

インダストリアルソリューションズ

その他

1936年に創業したリコーは、1977年に日本で初めてOffice Automation(OA)を提唱しました。


「はたらくに歓び」を感じてもらえるサービスを展開しているのがリコーです。

現在は転換期を迎えており、ものづくりの会社から「デジタルサービスの会社」になろうとしています。


リコーはオフィス以外にも教育不動産流通印刷社会インフラ医療など幅広く関わっています。


海外では約200の国と地域で事業を展開中
です。


売上高比としては、海外での売上が約6割、分野としては
オフィスプリンティングとオフィスサービスによる売上が約8割ほどとなっています。

キヤノン株式会社

社名

キヤノン株式会社(CANON INC.)

設立

1937年8月10日

本社所在地

東京都大田区下丸子3丁目30番2号

資本金

174,762百万円(2021年12月31日現在)

従業員数

184,034人(2021年)

平均年収

744万円
(参照:
yahoo!ファイナンス

➡︎詳しくは「年収チェッカー」をCHECK!

事業内容

プリンティング

イメージング

メディカル

インダストリアルその他

キヤノンが創業したのは1937年。

キヤノンの売上高における海外比率は7割以上です。

またアメリカでの特許取得件数が2021年12月末時点で、17年間日本企業で1位となっています。


事業領域はプリンター・事務機に加えて、カメラ・レンズ・映像機器、ネットワークカメラ、メディカルシステム、商業印刷機、産業機器、材料、コンポーネントなど幅広く展開しています。


ネットワークカメラ、メディカル、商業印刷、産業機器の4つの新規事業を「戦略的大転換」として、推し進めています。

2021年には戦略的大転換の第二段階として、企業の組織を産業別の事業グループに再編しました。


オフィス複合機やインクジェットプリンターは世界シェア2位レーザープリンター、デジタルカメラは世界シェア1位です。

他にも世界でトップシェアを誇る製品はあります。


現在ネットワークカメラの世界市場No.1を目指しているようです。

セイコーエプソン株式会社

社名

セイコーエプソン株式会社(SEIKO EPSON CORPORATION)

設立

1942年5月18日(昭和17年)

本社所在地

長野県諏訪市大和三丁目3番5号

資本金

532億400万円

従業員数

連結79,805名/単体12,784名(2021年9月30日現在)

平均年収

712万円
(参照:
yahoo!ファイナンス

➡︎詳しくは「年収チェッカー」をCHECK!

事業内容

プリンティングソリューションズ

ビジュアルソリューション

マニュファクチャリング関連・ウエアラブル

1942年に(有)大和工業として創業し、時計から歴史が始まっています。

1968年にEPSONの社名の由来となる世界初の小型軽量デジタルプリンター「EP-101」が販売されました。


エプソンの事業は「プリンティングソリューション」「ビジュアルコミュニケーション」「マニュファクチャリング関連・ウエアラブル」といったセグメントに分けることができます。


2020年度の売上高における海外比率は8割近いです


セグメント別で見た場合、オフィス・ホームプリンティングが約5割、商業・産業プリンティングが2割弱となっており、プリンティングソリューションとして7割ほどエプソンの売上を占めています。


今後は環境負荷の低減、生産性の向上、印刷コストを低減してくれる製品の提供や、オフィスの分散化に対応できるソリューションを創り出すなどさまざまな取り組みを行っていくようです。

コニカミノルタ

社名

コニカミノルタ株式会社

(英文名称は KONICA MINOLTA, INC. )

設立

1936年(昭和11年)12月22日

本社所在地

〒100-7015

東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワー

資本金

37,519百万円

従業員数

単体 4,910名(2021年3月現在)

連結 40,979名(2021年3月現在)

平均年収

754万円
(参照:
yahoo!ファイナンス

➡︎詳しくは「年収チェッカー」をCHECK!

事業内容

デジタルワークプレイス事業

プロフェッショナルプリント事業

ヘルスケア事業

インダストリー事業

コニカミノルタはカメラやフィルムを手掛けていたコニカとミノルタが2003年に統合し誕生した企業です。

コニカは1873年に、ミノルタは1928年に創業しており長い歴史を持っています。


2007年にはカメラ・フォト事業から撤退し、事業ポートフォリオを変えていきました。

現在はデジタルワークプレイス事業、プロフェッショナルプリント事業、ジェルスケア事業、インダストリー事業という4つの事業領域を展開中です。


売上高としては、デジタルワークプレイス事業が5割を占めています。

オフィス事業はデジタルワークプレイス事業として行われています。


コニカミノルタは「ジャンルトップ戦略」にこだわっており、A3カラー複合機が世界40カ国でNo.1、2を誇っています。


他にも印刷会社で使用されるカラーデジタル印刷機も同様にトップクラスのシェアを持っているのです。

OA機器業界における主要企業の採用動向

OA機器業界主要企業の採用動向

リコー

求める人物像
  • 新たな価値創造のために、高い目標を掲げ、未知の領域に積極的にチャレンジできる人材
  • 自己主張ができる人
  • グローカルに生きる人
  • リーダーシップを発揮する人

求める要素の1つとして「物ごとをゼロベースで発想し、論理的に組み立てる思考力、構築力を有している」ことが挙げられています。


さらにトップメッセージでは「前例にとらわれず、失敗を恐れず行動する社員に期待している」と述べられていることからも、先入観や過去の事例にとらわれることなく行動を起こせる人物
が求められているのではないでしょうか。


部活やアルバイト、ゼミ、サークルなど学生時代に、前例のないことに挑戦した経験を深掘りするのがおすすめです。

考え方のプロセスや感じたこと、周囲の人との関わり方などにおいて、自分がこだわった点は何かまとめておきます。


未知の領域にチャレンジできる、リーダーシップ、周囲を巻き込むことができる人であることが伝わるのではないでしょうか。

キヤノン

求める人物像
  • 自分で考え行動できる人
  • 新たなことに挑戦できる人
  • 周囲の人を大切にできる人

キヤノンの企業DNAは「人間尊重」「進取の気性」「技術優先」です。


CEOメッセージでは、過去の前例にとらわれず、新しい価値を追求し続けるという意味の「進取の気性」、行動指針の原点である「三自の精神」を発揮し、変身と挑戦を続けてきたということが述べられています。

三自とは自発、自治、自覚です。


またキヤノンの企業理念は「共生」です。

地域や地球などの周囲の環境以外にも、一緒に働く人や社外の人とも繋がっています。

同僚とのチームワークや、社外の人との信頼関係の構築など、人との繋がりを大切にしていると伝えるのも良いのではないでしょうか。


前例のない新しいことに挑戦した経験談から、進取の気性に加えて、積極的に行動を起こせる「自発」をアピールすることもできるでしょう。

チームメイトやお客様、同僚といった周囲の人と、よい関係を気づくために心掛けていることなどを思い返してみるのもおすすめです。

エプソン

求める人物像
  • 経営理念に共感し、実践できる人
  • 固定観念にとらわれず、新しい価値の創造に向かって挑戦し続ける人(技術系)
  • 広い視野と様々な角度からの視座を持つことができる人(事務系)

エプソンの経営理念は「お客様を大切に、地球を友に、個性を尊重し、総合力を発揮して世界の人々に信頼され、社会とともに発展する開かれた、なくてはならない会社でありたい。そして社員が自信を持ち、常に創造し挑戦していることを誇りとしたい。」となっています。


また「持続可能でこころ豊かな社会を実現する」ことがエプソンのありたい姿です。


そして「創造と挑戦」という言葉は、エプソンのキーワードであると考えられます。


経営理念をより理解するために、経営者のメッセージを読む、長期ビジョンである「Epson 25 Renewed」に目を通すのもおすすめです。

企業のサイトなどから魅力を感じたポイント、共感したポイントを伝えるようにしましょう。

OA機器業界の採用スケジュール

OA機異形か主要企業の採用スケジュール

リコー

エントリー

会社説明会(WEB)

面接(複数回)

内々定

面接は個別で行われるようです。

2021年3月実施の会社説明会は、中止になった代わりに、オンラインコンテンツとして視聴できるよう対応していました。


また、リコーの新卒採用に関する情報はマイページですべて知らされるとのことなので、選考が始まる前に登録しておきましょう。

23卒向けのマイページもあります。

キヤノン

ES

適性検査

面接(複数回)

内々定

昨年はグループ面接は行われなかったようです。


技術系の職種を希望する学生は、一次面接で10分程度のプレゼンをするようです。

自己紹介や研究内容、入社してからやりたいことなどを事前にまとめて提出するよう指示されたとのことでした。


面接で深掘りもされるので、しっかりと用意しておきましょう。

セイコーエプソン

会社説明会

適性検査

面接(複数回)

筆記試験

面接

内々定

上記は採用の流れの一例です。


セイコーエプソンではWEBテスト、筆記テスト、面接によって選考されるようです。

選考中にGDやグループワークは実施されません。


2022年3月以降に開催されるセミナーもあるので、興味がある人は参加してみると良いでしょう。

技術系、事務系ともに開催される予定です。詳細はエプソンの採用サイトで確認できます。

コニカミノルタ

会社説明会

ES提出

適性検査

面接(複数回)

内々定

コニカミノルタでは面接が複数回行われ、グループ面接もある様です。


しかしGDやグループワークはないとのこと。

上記の採用の流れは一例です。


23卒向けの詳細は3月以降
マイページで知ることができるので、忘れずに登録しておきましょう。

セミナーや募集要項もマイページで確認できます。

OA機器業界のインターン情報

OA機器業界主要企業のインターン情報

リコー

【1day仕事体験】

技術系は開発業務の体験、事務系は提案業務の体験をすることができます。

また座談会も行われ、リコーの風土などを感じることができます。

また希望者には事業所見学も行ってくれるようです。

◆概要

実施期間:2021年12月〜2月28日

実施日数:ワンデー

実施場所:東京、神奈川、WEB

◆選考ステップ

選考はないとのことですが、書類選考もしくは抽選が行われ、一部では先着順の場合もあるとのこと。詳細はマイページで確認できます。

 

<その他インターンシップ>

・職場体験型インターンシップ

10種類以上のインターンシップが開催され、対面のものもあればオンラインで実施されたものもあります。2日間のプログラムから2週間のプログラムまで実施日数も幅広いです。


・フォワードインターンシップ

約1ヶ月間のインターンシップが2021年8月に実施されていました。

リコーのインターンシップは大きく分けると「職場体験型インターンシップ」「短期プログラム(1day仕事体験等)」「フォワードインターンシップ」に分けられます。

上記は「短期プログラム(1day仕事体験等)」の中で2021年2月に募集されていたプログラムです。

キヤノン

【Fitting Canon Online〜グローバルビジネスを体験しよう〜(事務系)】

主にキヤノンの事務系職種の仕事を体験できるインターンシップです。

グループワークを通してビジネスプランニングを体験します。

新規商品やソリューションを企画する商品企画職や、技術企画職の仕事も体験できるそうです。

また、社員からのフィードバックももらえます。


◆概要

実施期間:2022年2月

実施日数:ワンデー

実施場所:WEB


◆選考ステップ

選考なしの抽選となっています。

他にも「特許技術職(技術系)インターンシップ」「法務知財インターンシップ」などが行われていました。


2022年の冬には経理インターンシップ技術系のインターンシップも複数開催されています。


夏期・冬期それぞれでインターンが開催されていたので、自分の興味がある仕事に関連したインターンシップの募集は見逃さないようにしましょう。

エプソン

【短期コース(WEB)】

エプソンの製品や会社について知ることができる半日程度のインターンシップです。

グループワークや社員との座談会も行われます。


◆概要

実施期間:2022年2月

実施日数:ワンデー(AM・PMのいずれかに参加)

実施場所:WEB

募集人数:30名程度/各回


◆選考ステップ

エントリー

動画視聴後アンケートに回答し、申し込み

豊富な種類のインターンシップが開催されています。

技術系、事務系に加えてデザイン系のプログラムも開催されたようです。


技術系インターンシップの種類が最も多く、上記の短期コース(WEB)以外にも、「情報系在宅型コース」「WEB3daysコース」「女性エンジニアの働き方を考えるコース」「留学生コース」「化学・材料系仕事理解セミナー」の合計6つのコースがあります。

業界研究のやり方

業界研究のやり方


業界研究においては大きく3つのステップで行っていくことで理解することができます。

業界研究の3STEP


(1)業界全体を知る
世の中にある様々な業界ではどのような企業がどのような役割を担っているのかを大きく把握することで業界の概要を理解することができます。

代表的な企業名や職種についても調べて、自分が志す方向性を考えることがおすすめです。


(2)業界の深掘り
業界内のさらに詳しい現状や課題を調べます。

業界内の各企業の違いや、企業相互の資本関係・提携関係、業界内での業績推移、業界全体の成長の見込みなどをリサーチして、志望企業を絞り込みましょう。


(3)業界の動向把握
業界の動向をさらに細かく調べていくことで、各企業の状況を知り、自己分析と照らし合わせて具体的な志望企業・職種をまとめていきましょう。

OA機器業界の業界研究

OA機器業界の業界研究

(1)業界全体を知る

OA機器とはオフィスオートメーション機器のことで、オフィスで行う事務作業の自動化を手助けしてくれる機器のことを指します。

電話やFAX、コピー機、プリンター、複合機などが挙げられ、現在は複合機やプリンターがOA機器の代表と言えるでしょう。


また本体の販売に加えてインクやトナーといった消耗品による利益が大きいビジネスモデルとして知られています。


現在、プリンターなどの出力環境に関わる様々なコストを抑え、生産性の向上をサポートするMPS(マネージドプリントサービス)を各社は提供しており、収益を得る主流になっているようです。


OA機器を手掛けるメーカーは複数ありますが、主要企業としてはリコー、キヤノン、セイコーエプソン、コニカミノルタ、富士フイルムビジネスイノベーションなどが挙げられます。

(2)業界の深掘り

主要企業について

主要企業を見ていくとリコーやキヤノン、コニカミノルタは複合機に強みがあり、キヤノンはレーザープリンターやインクジェットプリンターも強いです。

セイコーエプソンはインクジェットプリンターが得意です。


リコ
ーはマイクロソフトとクラウド分野で連携しています。


キヤノン製品の販売を行うのはキヤノングループの子会社であるキヤノンマーケティングジャパンで、スキャナーなどを製造するのは同じく子会社のキヤノン電子です。

またキヤノンはHPブランドのレーザープリンターをOEM製造しています。


成熟している市場

OA機器はオフィスオートメーションという言葉の通り、オフィスの事務作業の自動化を目的として企業で導入されました。

電話やFAX、コピー機、複合機、プリンターが誕生したことによって多くの事務作業が自動化されたのです。


しかし、今ではほとんどのオフィスは自動化されており、出荷台数は頭打ち。OA機器自体の市場は縮小していくと考えられています。


新たな取り組み

OA機器メーカーはこれまで収益を得てきた構造から脱却するために、それぞれ新しいことに取り組んでいます。

事業ポートフォリオの転換、社内の組織制度の変更、製品の競争力に力を入れる、新しいサービスを提供するなど様々です。


例えばリコー
「OAメーカーからの脱皮」と「デジタルサービスの会社への事業構造の転換」を目的として社内カンパニー制を導入しています。


コニカミノルタでもオフィス事業をデジタルワークプレイス事業へと転換しており、オフィス事業に続く事業の構築を中長期のゴールとしていました。

(3)業界の動向把握

OA機器業界を取り巻く環境としては、ペーパーレス化の推進や人口減少、企業のDX化が挙げられます。


例えば、機器本体の出荷台数が頭打ちになっていることに加えて、ペーパーレスが進むとインクを使う頻度は減っていきます。

ペーパーレスは、政府による「働き方改革」の業務効率化において重要な役割を果たすとして、推進されている取り組みです。


日本では人口減少が進んでおり、効率よく業務を遂行することが求められています。

かつては人が働きやすくなるように、業務の自動化を叶えてきたOA機器業界ですが、これからは自動化だけに留まらず、業務の効率化も求められているようです。

業務の効率化によって働き手不足を解消したり、顧客企業が本業に力を注げるような製品やサービスが求められます。


企業のDX化も政府によって推進されており、デジタルを活用していくことで企業が大きな変革を起こしていくことが求められています。

OA機器を手掛ける企業は持っている技術や知識を活用して、企業のDX化をサポートする様々なサービスも打ち出しています。

まだまだDX化が進んでいない日本での需要は高いです


市場が成熟しているOA機器業界では、変わりゆく時代に合わせたサービスの提供が求められています。

企業はOA機器に代わる収益の軸となるサービスや事業を展開している最中です。


今までにない新しい取り組みが新たなビジネスチャンスにもなり得ます。

OA機器業界に属する企業は、これまでにないことへ挑戦できる人材を期待しているようです。

OA機器業界のES対策・攻略法

OA機器業界のES対策


ESを記入する際には、面接で深掘りされた時に自信を持って答えられるエピソードを選ぶ様にしましょう。


また書き方としては結論を最初に持ってくることをおすすめします。

最初に設問に対する答えを持ってくることで、そのあとに続けた具体的な事例などが伝わりやすくなります。


字数が限られている場合は、特に必ず伝えたい核となる部分の書き漏れがないように、エピソードの深掘りが大切です。

ESのポイント

前例のないことに挑戦できることを伝える

OA機器業界に属する企業の求める人物像としてたびたび見受けられるのは、前例のないことに対して挑戦できる人であることです。


OA機器の誕生当初はオフィスで行う事務作業を自動化することを目的として、企業に導入されていました。

そうして成長してきた市場ですが、今ではコピー機や複合機、プリンター、FAXなどはほとんどのオフィスに設置されており、販売数は頭打ちになっているといえます。


成長が見込めない中、各社は生き残るために新規事業を行なったり、製品に高付加価値をつけたりとさまざまな取り組みを行なってきました。


現在はペーパーレス化人口減少が進んでいます。

今後もOA機器メーカーが存続していくためには、今までにないことに挑戦できる人材が求められているのです。


部活やアルバイト、ゼミ、ボランティアなど組織の中で今までにないことに挑戦して、何かを変えた経験がある人は積極的に記入すると良いでしょう。

その際のチームでの役割や自分が発信したこと、気づいたことなどを伝えてみましょう。


能動的であることを伝える

能動的であることをアピールするのも良いのではないでしょうか。


自分の意見をしっかりと伝えられる、自ら成長していこうとする、行動力があるなどの要素もOA機器業界の企業が求める人物像や、社員インタビューから伺える共通のポイントです。


企業の主軸となる事業が変わったりといった変化のある中では、特に能動的に動けることが求められます。

定めた目標に向けて周囲を巻き込む、何が最適なのか自分自身で検討して動くなど行動力が必要です。

前例のない事例に挑戦するにも能動的でないと実行できません。


自分自身で考えて行動した経験を記入してみましょう。

チームとして大きな成果を出したようなエピソードがなくとも、部活やアルバイトなどで自分のパフォーマンスを高めるために改善した経験などは、自ら考えて能動的に行動を起こした経験と言えます。


エピソードの中で周囲を巻き込み、リーダーシップを発揮できた経験があれば併せて伝えられると強みになります。

OA機器業界の筆記試験対策・攻略法

OA機器業界の筆記試験


OA機器業界の主要企業の筆記試験では一般的なSPIのテストセンターだったという声がたびたび見受けられました。


他にはTG-WEB玉手箱形式で出されたこともあるようですが、いずれも対策としては参考書を何周かすることで乗り越えることができます。


参考書は通常のSPIやテストセンター対策の本、WEBテスト対策用の本などで問題ありません


セイコーエプソンの技術系職種を受けた学生からは、大学で専攻している分野のテストが課されたという情報もありました。

厳しい内容ではないため、授業で使っているノートや高校の教科書があれば、見直しておくことで対策となるようです。


たとえ難易度が高くないとされている筆記試験であったとしても、できる限り早い段階から対策しておくことをおすすめします。


自分が選考を受けるタイミングで出題傾向が変わる可能性もあり、後悔しないようできる対策はしっかりと行なっておきましょう。

 

テストセンターについて対策したい方は下記記事を参考にしてください。

OA機器業界の面接対策・攻略法

OA機器業界の面接対策


OA機器業界の面接で実際に聞かれた質元回答のポイントを紹介していきます。

  • 自己紹介
  • 研究紹介
  • 挫折や大変だったこと
  • 周囲からの評価
  • 長所と短所

長所と短所

自分自身の強みや弱みを聞かれることも多いようです。


OA機器業界で
は前例のないことに挑戦できる人が求められており、チャレンジ精神やリーダーシップに自信がある人は積極的にアピールしてみると良いでしょう。


また強みが発揮された具体的なエピソードも話せる様に準備しておきます。

研究やアルバイト、部活など過去に自分の強みを発揮した経験を深掘りしましょう。

そして入社後にはその強みをどのように活かせると考えているのか伝えられると良いです。


弱みについて話す際には改善したい弱みに対応するために心がけていることや、弱みだと考える要素のポジティブな側面も考えてみましょう。


例えば「人の意見に影響を受けやすい」ことが弱みだと考えている場合、「最初に自分自身で結論まで考えてから、他の人の意見を聞くようにしている」「他人の意見に耳を傾けながらも、自分の意見の軸となることを定期的に振り返りながら行動している」など、ポジティブな要素も入れながら客観的に伝えるのがおすすめです。

周囲からの印象や評価

OA機器を手がける企業の中には面接によって人柄をしっかり見たいという方針の企業がありました。

また、面接で深掘りをされた際にも、パーソナルな部分を見られていると感じた人もいたようです。


これらのことから、学生の人柄も選考の中で非常に重要なポイントであることが伺えます。


まずは周囲の人に自分に対する印象を聞いてみましょう。

両親や友人はもちろん、ゼミやサークル、アルバイトが同じ仲間や教授まで幅広く尋ねると自分の様々な面を知ることができます。


そのうえでOA機器業界で求められる要素を絡められると良いのではないでしょうか。

例えば今までに無いことに挑戦できるというチャレンジ精神、リーダーシップ、行動力、周囲の人を大切にできるなどが挙げられます。


他にも自分の印象や評価が選考中の企業とマッチしている点がないか考えてみましょう。

挫折や大変だったことについて

挫折や大変だったことについての質問はあらゆる角度からされているようです。


例えば、研究を行っている学生に対しては研究において難しかったことや苦労したことについて聞かれたようです。

他にも学生時代に力を入れていたエピソードで、困難に感じたことは何か聞かれた人も見受けられました。


前例の無いことに挑戦していくことが必要なOA機器業界で働くにあたり、困難に当たった際にはどのように乗り越えていくのかという価値観を伝えることができます。


難しいことや大変だったことをいくつか思い浮かべて、共通している自分の考え方やこころがけていたことを洗い出してみると、自分が壁にぶつかった時にどのように対処しているのかといったことの手がかりになるでしょう。

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監修者gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。