【不動産業界ES書き方ガイド】読まれるESのポイントを徹底解説!
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不動産業界は、商業施設、個人住宅、オフィスなど、さまざまな建物や土地を取り扱い、開発や販売、賃貸、仲介、管理といった業務をおこないます。
不動産業界は比較的高い給与水準を得られることや個人営業の場合、実力主義の世界であるため就活生から人気がある業界となります。
そのため、ESの質を上げることが内定を勝ち取るための第一歩となります。
不動産業界の業界研究をしっかりおこない特徴を今一度把握し、基本的な知識を軸にESの作成に役立てていきましょう。ぜひ、ご自身のES対策の参考にしてみてください。
不動産業界の採用動向や面接対策など、詳しくは「不動産業界研究」の記事をチェックしてください。
目次
不動産業界とは
冒頭でもお話した通り、不動産業界は土地と建物を扱う企業すべてが属するもの。ひとくちに「不動産業界」と言っても、その仕事は多岐に渡ります。
不動産業界は大きく分けて3つの分野に分けることできます。まずは仕組みをしっかり理解しましょう。
【1】開発事業
マンションや商業施設、オフィスビルなどの企画、開発をします。立地条件や人口密度などあらゆる要素を考慮して土地を仕入れ、土地を所有している人に土地を使わせてもらえないかを交渉しに行きます。
交渉が成立したら、設計図作成や建設の業務を外部の専門業者に委託し、ようやく建物が完成します。開発事業の仕組みとしては、土地の仕入れから建物を完成させるまでの一連の仕事を手掛けていると言えます。
【2】流通事業
「不動産仲介事業」と「不動産販売代理」に分けることができます。
不動産仲介事業は、一戸建て住宅やマンション、アパート、土地などの賃貸や売買を仲介する仕事をします。不動産の持ち主の要望とお客様の要望をマッチングしたり、仲介だけでなく賃貸や売却希望の不動産を探す仕事も行います。
売却希望を担当する場合は、依頼物件の売却価格の査定や広告宣伝、購入希望者への紹介なども担当します。
不動産販売代理は、広告を見て問い合わせしてきた方へ物件の案内をしたり、住宅展示のイベントを開催して展示場に来た方への営業活動を行います。
不動産の提供側と不動産の利用側、双方から手数料が発生しますが、不動産販売代理事業では、売主への手数料しか発生しません。
【3】管理事業
不動産オーナーが持っている物件の管理を担当し、商業施設やビル、住宅などが効率よく活用されるためのサポートを行います。
建物や設備のメンテナンス、入居者対応、空室時の集客、清掃、トラブルの対応などと様々あり、不動産のオーナーだけで全ての管理業務を行うことは大変です。
そのため、不動産管理会社がオーナーに代わって、これらの管理業務を行っています。
不動産業界の職種
【1】営業
不動産業界で最も多い職種が「営業」となります。お客様へ販売するために、提案したり契約したりする仕事になります。
人と接することが多い職種なので、コミュニケーションスキルが高い人が求められる傾向にあります。
売買仲介や賃貸仲介は、不動産物件の売買・賃貸に関する仲介手続きだけでなく、ローン・税金などに関する幅広い知識も求められるのが特徴的です。
【2】管理
不動産投資家やオーナーから管理業務の委託を受け、入退去手配や設備更新、資産管理などを請け負うのが主な仕事となります。
お客様とのコミュニケーションや運用に関して、関心があったり得意な人にはおすすめな職種となります。
業務が多岐にわたるため、細かいスケジュール管理ができる人、スピード感をもって作業に取り掛かれる人が求められます。
【3】仕入れ
土地や物件の情報収集や購入をはじめ、マンションの建て替えに関する企画提案や法令手続きを進め、利益を確保するのが主な仕事となります。
土地や物件の情報を調べたり探したりすることが好きな人や、大きな案件に興味がある人にはおすすめな職種となります。
【4】事務
契約事務と営業支援に分けられます。
契約事務は、契重要事項説明書の作成と説明を行うため、宅地建物取引士の資格が必要になります。
営業支援には必須の資格はありませんので、未経験から就職することができます。
不動産業界のES設問例
1志望する理由(共通)
2自己PR(共通)
3学生時代にした最大のチャレンジ(2021年 三菱地所 )
4大切にしている信念は何か。(2021年 三菱地所)
5周囲と協力して取り組み(2021年 NTT都市開発)
設問例1:志望する理由
この質問は面接ではほぼ聞かれると言って良いほど、定番の設問となります。採用担当者への印象を左右するだけでなく、合否の判断にも影響を与えるポイントといえます。
この質問では下記がみられています。
■企業への志望度を確認
企業が応募者の志望度を重要視する理由として、内定を出したときに応募者が承諾してくれる確率が高くなるからです。
志望度が高い応募者は、入社したら企業に貢献してくれる可能性が高いです。逆に、志望度の低い応募者は入社どころか内定を辞退されることも考えられます。
このように、応募者の志望度を知ることは企業にとって重要な意味を持ちます。
■企業のことをどれだけ調べているか確認
他の競合会社と比べて、その企業が持つ魅力を応募者が志望動機として挙げるには、その企業についてさまざまな情報を収集し、調べなくてはできません。
採用担当者は、志望動機を通して応募者が企業のことをどれだけ調べているのかを知り、採否の判断材料にします。
■企業とマッチした人材か判断
企業が求めるニーズと、応募者のスキルや人柄が一致していることも大切なポイントとなります。たとえキャリアが優秀だとしても、企業ニーズにマッチしていなければ「求める人材」とはかけ離れてしまいます。
企業の求める人物像に沿った内容を伝えることが重要となります。
回答例1
自分自身が中心となり、関わる人全員が幸せと感じる空間を創るため貴社を志望する。幼少時代、私の周りではいじめ問題が起きていたが、私は止めることができずただ悔しい思いだけが残った。この経験から「全員が幸せと感じる空間創り」を意識し始め、これまで積極的にイベントごとではリーダーの役割を務め空間創りを常に意識してきた。貴社は日本都市を国際競争力のある魅力的な空間にすることを目標に掲げている。この壮大な目標は関わる全ての人が幸せになれるような空間創りだと感じ大変魅力を感じた。貴社の多様なアセットを活かし利用者のニーズに応えるリーダーとして加わり、目標を実現するため志望する。(300字以内)
回答例2
私が貴社を志望する理由は2つあります。1つ目は、私の夢である「幸せになれる場を創る」を実現することができるからです。これまで私は「人が幸せになれる」ことを活動源にしてきました。企画・開発に関わる中で様々なステークホルダーの想いを汲み取り、街づくりを行うことで私の夢を実現できると考えています。2つ目は貴社の「積極的な挑戦」を大切にする想いに共感したからです。これまで実現したいことに対し、挑戦し続けることを大切にしてきました。失敗し挫折することもありましたが、違う形でも実現へ近づくため挑戦することを続けてきました。良い街づくりを行うために挑戦し続ける貴社でこそ、私の夢を実現させたいと考えています。(300字以内)
「あなたがその企業のどこにマッチするのか」を「誰にでもわかるよう明確に論理立てて説明すること」が大切となります。
どの企業もそれぞれ企業文化や想いを持っているので、まずはなるべく多くの情報に触れ、志望企業について「知る」ことが大切です。
設問例2:自己PR
この質問は企業に採用してもらうために自分の長所や強みをアピールする設問となります。入社後にどのような力を発揮して企業に貢献したいのかを伝え、企業のニーズに合った自己PRができれば、採用される可能性が高まるでしょう。
この質問では下記がみられています。
■能力や性格
企業が求めている能力や性格に関することを伝えられるとよいでしょう。
自分の能力や性格の中で一番の強みをアピールしないといけないと思ってしまう人もいるかもしれませんが、それよりも「企業が求める能力や性格について、自分がどの程度なのか」という点で考えてみるといいかもしれません。
■自社で仕事をしていく上でマッチしているか】
企業側は入社後のミスマッチを防ぐために、限られた時間の中で応募者の人間性を深く知る必要があります。
学生の人柄やスキルを理解するための重要なポイントといえるでしょう。
回答例1
「先読みして行動すること」が得意です。これは飲食店アルバイト経験から培われました。オフィス街に建つ店舗だったためお昼時は大変混雑し、多くの注文が重なり対応が遅れてしまうことが多々ありました。その改善をするためにお客様の飲食のスピードや注文傾向を把握することで無駄な時間を省き円滑に業務をまわせるようにしました。結果、注文が重なることも減り、お客様の回転数を今までより2周増やすことへつなげられました。(200文字以下)
回答例2
私は「根気強く取り組むこと」を大切にしている。決して諦めることはせず解決策を考え挑戦し続けることによって必ず道は開けるからだ。それが失敗だったとしても諦めずに挑戦したことに意味があると考える。諦めず挑戦したことで自分に自信が持てるようになるからだ。このような性格なので友達からよく頼りにされることが多い。それも自信に繋がる。この根気強さは今後社会人になっても活かしていきたい。(200文字以下)
自己PRを考える際は企業が求める人材に即した「強み」をアピールすることが重要となります。
たくさん挙げるより、1つの長所に絞って伝えることで相手も理解しやすくなります。長所を自己PRする際は「入社後どのように活躍できるか」、「社風に合う人材だ」と面接官にイメージしてもらいやすいように伝えることがポイントとなります。
設問例3:学生時代にした最大のチャレンジ
三菱地所は「人を想う力。街を想う力。ー私たち三菱地所はチャレンジを続けます」というブランドスローガンを掲げています。
このことから「皆と協力しながら成果をあげた経験」や「主体的な行動により新たな仕組みを創り出した経験」を重要視しているように思われます。
輝かしい実績がなかったとしても、このような経験は学業・アルバイト・サークルなどの様々な場面で経験することが可能でしょう。論理的に伝わる内容を書いて採用担当者にアピールできるよう参考にしてみてください。
この質問では下記がみられています。
■経験自体のレベル・スペックを把握する
「経験の背景にある努力や挑戦しようとした過程」などを知ることで学生時代に何か大きな目標に向かってどのように取り組んだのか知ろうとしています。
■自社とマッチする人材かどうか知る
先述した通り企業側は入社後のミスマッチを防ぐために、限られた時間の中で応募者の人間性を深く知る必要があります。採用には時間やコストがかかります。早期退職を防ぐためにも重要視されています。
回答例1
大学で所属していたバスケットボール部にて主将として全国大会ベスト8入りを目指したことだ。これまでのチームは全国大会に出場することで満足しており成績にこだわっていなかった。まずメンバーの行動を徹底的に観察したところ、成績への意識レベルが低い原因は勝利経験の少なさと技術の練習不足であると気づいた。レベルの高いチームには勝てないと思っている気持ちが上を目指さない大きな要因であった。そこでまず練習方法を見直し各個人の技術を見てアドバイスをしたり、各上のチームの試合をみんなで研究したり、一人一人が自分の課題を把握して効果的な基礎練習ができる環境を作った。また上級生と下級生でペアを組み、パフォーマンスを見せ合ってアドバイス交換する場を設けることで、自分を多角的な視点から見直してもらった。その結果、チーム全体の意識が変わり勝利への欲が伝わるようになってきた。技術面も一人一人が向上していった。全国大会ではベスト8で敗退してしまったが、この経験を通して「チーム一丸となって大きな目標を達成するためには個人の力を最大限に伸ばし集結させること重要性」を学んだ。(300文字以上500文字以下)
回答例2
私の最大のチャレンジは海外への一人旅です。海外の街並みや宿泊施設に興味があり在学中にオーストラリア、ニュージーランド、フィリピン、韓国、台湾の5か国を訪れました。右も左もわからない現地でどれだけ自分なりに観光を楽しむことができ納得のいく旅にできるか挑戦しました。なるべくポケットWi-fiに頼らず自分の言葉で現地の人と会話をし目的地にたどり着くよう心掛けました。また、事前に現地のことを調べることでより現地の観光に詳しくなりました。周りの風景や看板を目印にし、現地の方に直接聞くなどして目的地を目指すため普段とは違った冒険となりました。言葉がなかなか通じないもどかしさは常に感じましたが世界には親切な人が多くこちらの気持ちを理解して助けてくれようとする人がたくさんいました。この挑戦を通して、やはり私は人と触れ合うのが大好きなのだと確信することができましたし、もっと多くの人と出会ってこの感謝の気持ちを恩返ししていきたいと感じました。(300文字以上500文字以下)
挑戦したことの評価基準は「経験・実績自体のインパクト」だけではありません。
挑戦を通じて、「思考力・モチベーションの源泉・人柄・企業で活かせる学びを得ているのか」を知りたいと考えています。企業の求める人材像に合致した強みをアピールすることが重要となります。
設問例4:大切にしている信念は何か。
就活において「信念」はよく聞かれる傾向にあります。事前に対策さえしておけば、非常に答えやすい質問でもあります。
この質問では下記がみられています。
■どんな人間か知る
信念は、人間性の中心にある核のようなものです。限られた枠の中で採用担当者は信念を聞くことであなたの人物像を理解しようとします。
■社風や人間関係の相性を見極める
応募者の信念が社風に合うかが重要なチェックポイントとなります。企業の求める人材とかけ離れていれば、入社してもお互いにとって良くありません。信念を聞くのには、そのようなミスマッチを防ぐ意図があります。
【回答例1】
私の信念は信頼を大切にすることだ。これはテニス部の経験で培った。私が入部した頃は30名部員がいたたものの指導者がおらず練習方法が確立されていなかった。この課題に対し、主将となった私は練習方法を一からすべて一人で決めて部員へ伝えた。ところが、部員に反対され数人の部員が練習へ来なくなった。自身が部員とコミュニケーションを取らず信頼を得ないまま一方的に練習方法を決めてしまったことを深く反省し、部員を食事に誘い話を聞く機会を設けた。部員との話し合いを重ね、練習時にコーチを付けるという案を提案し、コーチによる指導のもと練習方法を確立することができた。この経験から自身のやりたいことを一方的に伝えるのではなく、まずは人とのコミュニケーションを大切にし信頼を得ることを信念としている。(300文字以上500文字以下)
【回答例2】
私の信念は「自身の引き出しを多く持ち、人間としての幅を広げること」です。私が魅力だと感じる人間像は「多方面に含蓄が深く、多才な人である人物」です。様々な人に対して馬の合う引き出しを提供することや、会話で皆を楽しませることができると考えています。このような人物像になるために大学時代は今まで経験したことのない競技ダンス部へ所属しました。初めて会う人との会話の種となりますし、一芸にもなるので入部してよかったです。また、大学3年次には経済学から、文理の枠組みを超えた思考を身につけようと理転を決意しました。実際に大学院まで専攻することになった森林科学では、フィールドワークでしか得られない経験と、データ解析で仮説を検証していく理系プロセスを修練することができました。このように私は幅広く知見や経験を取りに行く姿勢を大切にしており、就職後も職種や業界に捉われないアンテナを張って引き出しをたくさん増やしていきたいと考えています。(300文字以上500文字以下)
この設問では「あなたがどんな人間か知る」「社風や人間関係の相性を見極める」ことを見ています。
信念の選び方では「自分を偽らない」「働くことへの結び付けを意識すること」に気を付けて書き出してみましょう!
設問例5:周囲と協力して取り組み
この質問は就職活動の選考において度々問われる設問の1つとなります。
入社後にはそれぞれがチームに貢献し結果を出せるのか、たくさんの人との関わりを持てるかが重要になります。そういった環境にあるため、企業側は応募者にチームで何か成し遂げた経験があるかを問います。
この質問では下記がみられています。
■どのような行動をとる人物か
チームで動く際に応募者がどのようなことを考え、どう行動するのか、どのような価値観を持っているかを把握するための設問となります。
■協調性
自分と異なる立場や違う意見、考え方を持つ人たちと協力しながら同じ目標の達成に向けて行動できる能力のことを言います。
協調性のある人は周囲の意見を鋭く察知できるため、利害や立場の異なる人とも協力して何かを遂行できる傾向にあるため採用担当者は重要視しています。
回答例1
大学3年次に体育会サッカー部で主将として全国大会総合入賞に向けて練習体制の改革を行ったことです。就任当初は練習時間の3分の2が個別練習となっていたため、連携練習への課題が多いことに問題を感じました。そのため、集団での練習体制を増やすことを監督に提案しました。しかし、個人の競技力が高い選手は練習方針を確立していたため、集団での練習へ抵抗の声が上がりました。そこで、理解し合うことが大切だと感じ、日々の練習から対話を通して競技力の高い選手や伸び悩んでいる選手の考えを理解し指導方法に反映していくことで選手全員をまとめあげました。その結果、切磋琢磨しながら練習することでチーム全体の競技力向上に繋がり、全国大会総合8位入賞を達成することができた。この経験から、全体で同じ目標に向かうためには一人一人に寄り添い働きかけることが重要であることを学びました。(400文字以下)
回答例2
アルバイトにて利益率を向上させたことです。アルバイト先の飲食店にて業績が悪く赤字が続いていました。そこで、履修していたマーケティングの授業や本で学んだことを実践してみることにしました。月に1回行われるミーティングにて「このお店を変えたい」とバイト仲間に伝えたところ最初は誰も賛同してくれませんでした。いつか気持ちは伝わると信じ、自分でできることは徹底して行い、毎月行われるミーティングでも引き続きお店を変えたい気持ちを伝え続けた結果3回目のミーティングにてバイト仲間の賛同を得ることができ、協力してもらえるようになりました。メンバー全員で情報を共有・改善しながら取り組みを続けていった結果、半年後には利益率15%UPを達成することが出来ました。この経験から、まずは信頼を得ることが最も重要であること、自らが実践して納得してもらうことの重要性を学びました。これは今後就職しても活かしていきたいです。(400文字以下)
下記の流れで書くと、担当者に伝わりやすい内容にまとめることができます。
①結論 :何をチームにて成し遂げたか
②前提情報 :目標設定の動機や取組み以前の状況
③取組み :自分は何に対してどのように取り組んだのか
④学び :経験から何を学び、それをどう活かすのか
自己PRの書き方
自己PRを一言でまとめると「企業に自分自身をアピールする」ことになります。自分の強みやその強みを活かしてどのように企業に貢献するかをアピールし、企業に必要な人材だと思ってもらえるように自分を売り込むことが自己PRでは求められます。
自己PRの本質
評価される自己PRを書くには、まず「企業が自己PRを聞く意図」を知る必要があります。企業が自己PRを聞く理由として以下の2点が挙げられます。
1応募者の強み・能力を知る
企業は営利組織である以上、利益を生み出す必要があります。利益を生み出すためには、働く社員が企業に利益をもたらす必要があります。
つまり、採用する社員を決める際には「その応募者が入社した際に企業にとってプラスの利益をもたらすことができる人材かどうか」を企業は見極めています。
そのため、自身の強みをアピールする際はただ単に強みをアピールするのではなく、企業が求めている強みを意識してアピールすることが重要となります。
2応募者の人柄を判断する
企業は能力だけでなく人柄も含めて採用を行います。
自己PRに関する設問を通じて応募者の強みに加え「その強みを培った経験」を聞く場合が多いと言われています。そういった設問を通じ、「この人はこのような性質を持っている」などとその人の人柄を導き出しています。
つまり、自己PRからその人の物事へ取り組む姿勢を見ることを重要視しているのです。そしてその導き出された人柄と企業の社風などがマッチしているかを判断し、採用するか否かの材料にしていると言えるでしょう。
自己PRを書くためのポイント
求める人材に即した「強み」を決定する
企業へ自身の強みを伝える場合、企業のビジネスモデルを理解した上でどのような強みを求めているかを考え、自分の経験などに結び付けて伝えるようにします。
自己PRは大きく分けて3つに分類することができます。
- 個人として努力し、成果を上げることができる
- 関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行うことができる
- 今までにない仕組みや企画を提案し、周囲と協力しながら実現できる
アピールしたい「強み」を論理的に述べる
上記でまとめた自身の強みをより企業に対してわかりやすく伝えるために、下記の流れにまとめるとスムーズです。
(1)強み:あなたの強みは?
↓
(2)強みの原点:強みが形成されたきっかけは?
↓
(3)強みを表す具体的エピソードは?
↓
(4)強みの方法論:強みを発揮するために意識していることは?
↓
(5)強みの活かし方:その強みを入社後にどう活かすか?
引用:unistyle
※自己PRを書く際のポイント
・注意点 ・アピールする強みに再現性を持たせること
・学生時代に頑張ったことと混同しないこと
・書き出しと締めの部分を意識すること
不動産業界はどんな人材を求めているのか
その業界で求められる人材像を知っておくことが非常に大切になります。業界によって仕事内容は異なります。仕事内容が違えば、必要となる資質も変わってくるので、まずはどんな人材が有利なのかを考えましょう。
求められる人材を知っておくことで、ミスマッチを防ぐことができ、自己PRなどのアピールにも役立てることができます。
不動産業界全般的には求める人材の特徴として下記が挙げられます。
- コミュニケーション能力が高い人材
- 向上心、目標達成意識のある人材
- 頼りにされる人材
- フットワークが軽い人材
コミュニケーション能力が高い人
不動産業界は常に誰かと関わりながら仕事を進めていきます。お客様はもちろんのこと、建物を所有しているオーナーや管理会社といった人たちとも関わりを持ちます。
コミュニケーションを取らなければ相手の本当の望みを引き出すことはできませんし、仕事を円滑に進めることもできません。不動産業界では話すと聞くの両方の能力が必要になりますので、総合的なコミュニケーション能力が求められます。
また、年上の人と接する機会が多いことも特徴ですので、基本的なマナーを覚える必要があるでしょう。
向上心、目標達成意識のある人材
どの業界でもいえることなのですが、向上心・目標達成意識のある人材が求められています。その理由として、契約数や売上といった数字で評価される職種だからです。
そのため、結果を出すことを目標にしていることや稼ぐことを目的にしている人にとって働きやすいといえるでしょう。
不動産業界の仕事内容はさまざまですが、一つひとつの仕事が完結しているため、目標を定め、その実現に向けて行動、努力をしていけることが大切となります。
頼りにされる人材
住宅や土地を買うことは人生において大きな決断となるので、その決断に立ち会ってもらう人物が信頼できる人であればあるほど契約が結びやすくなります。
そのため、不動産業界で働くなら周りから頼られる存在であることをアピールすることも必要となります。
フットワークの軽い人材
不動産の仕事はクライアントに合わせて行動しなければならず、基本的には相手の都合で行動していきます。
クライアントが朝に打ち合わせを希望すれば朝に時間を取る必要がありますし、夜と言われれば夜に時間を設定しなければなりません。また急な呼出などがあれば、それにも対応していく必要もあります。
フットワークが軽く、何事にも素早く対応することで好印象を与えることができますし、信用されれば仕事も円滑に進みます。
フットワークの軽さはコミュニケーション能力にもつながりますので、不動産業界では重要視されています。
上記でご紹介した求められる人材は、あくまでも業界全体での話となります。企業によってはそれぞれ求めている人物像には違いがあるでしょう。どのような人材が欲しいのか、企業研究をして分析する必要があります。
他のどの企業でもなく、その企業だからこそ志望する理由、他の企業ではダメな理由を加えて採用担当者へアピールできるとより高評価を得られるでしょう。