【インターネット業界研究|2023年度最新版】ESの書き方から面接対策まで徹底解説!
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「インターネット業界」と聞いて、みなさんはどんな仕事をイメージしますか?
「IT業界」と何が違うのかよくわからないという方もいるのではないでしょうか。
スマートフォンの存在が当たり前になった現代では、インターネットを介した多種多様なサービスが展開され、多くの人が自宅や外出先でネットを利用して生活する時代になりました。
スマホやパソコンはもちろん、最近では自動車のナビなどもネットに接続することができます。
このようなインターネットを介した様々なサービスを提供しているのが「インターネット業界」です。
この記事では「インターネット業界」に焦点をあてて、具体的な事業内容や主要企業の採用動向、ES・面接対策についても詳しく説明していきます。
インターネット業界の特徴や職種を理解した上で、自分には何が向いているか、どのように働きたいかイメージしながら業界研究を進めていきましょう。
目次
インターネット業界について
インターネット業界とIT業界の違い
「IT業界」と「インターネット業界」は違う意味を持ちますが、互いに密接な関係にあり、全く別の業界というわけではありません。
規模の大きさ・広さとしては、IT業界の方が広い意味合いを持っています。
IT業界は情報技術を活用して様々なシステムを研究開発・提供していく業界で、とても大きくて広い枠組みになります。
そんなIT業界の中には、「ソフトウェア業界」や「ハードウェア業界」、「通信業界」などの様々な業界が含まれています。
そして、そのIT業界に含まれる分野の1つに「インターネット(WEB)業界」があるのです。
「IT業界」という大きな括りの中に、「インターネット(WEB)業界」が含まれていると覚えておきましょう。
当サイトでは、「IT業界」「ソフトウェア業界」「通信業界」それぞれの業界研究記事を掲載しています。併せてチェックしておきましょう!
インターネット業界の事業内容
インターネット業界は「インターネットを介して商品やサービスを提供する」のが主な事業で、「WEB業界」と呼ばれることもあります。
事業内容は大きく2種類に分けることができます。
1つ目は「商品・コンテンツを提供するビジネスモデル」、2つ目は「サービスを提供するビジネスモデル」です。
まずは、各ビジネスモデルの特徴を身近な例と一緒に説明していきます。
商品・コンテンツを提供するビジネスモデル
商品・コンテンツを提供するビジネスモデルには、ネット通販などの「ECサイト」運営や、電子書籍や動画を販売する「コンテンツ販売」などがあります。
これは個人向け(BtoC)、法人向け(BtoB)を問わず、商品やコンテンツをインターネットを活用して提供していくビジネスモデルです。
特に、ネット通販のEC分野は市場も大きく、インターネット業界の中でも大きな売上を誇る分野です。
国内の著名なECに「楽天」などがあります。
コンテンツ販売の例としては、Amazon(アマゾン)の中で販売されているkindle(電子書籍)やHulu(フール―)の動画配信・販売などが挙げられます。
近年は月額課金(サブスクリプション)型で動画や音声などのコンテンツを提供するサービスや、EC利用時に優遇が受けられるプレミアム会員サービスなどが多く存在します。
サービスを提供するビジネスモデル
サービスを提供するビジネスモデルの1つに、「SNS」や「検索エンジン」といったプラットフォームを提供するものがあります。
SNSではLINE(ライン)やTwitter(ツイッター)、Instagram(インスタグラム)などが利用者の多いプラットフォームで、検索エンジンではGoogle(グーグル)やYahoo!(ヤフー)などがよく利用されています。
上記のようなプラットフォームを提供するモデル以外にも、「アプリ」や「マッチング・シェアリング」などのサービスを展開する企業もあります。
例えば、フリマアプリとして絶大なシェアを誇る「メルカリ」は、個人間での売買をマッチングするサービスとして多くのユーザーに利用されています。
以上のように、「インターネット業界」のビジネスモデルはとても広く、サービスによって特徴や顧客層も様々です。
業界研究を進める際は、「インターネットを介したビジネスを行う業界」という認識で多角的に情報を集めていきましょう。
インターネット業界を理解する上では、特定の概念や事業にとらわれずに広く業界を見ていくことが重要です。
インターネット業界の主な職種
WEBプロデューサー
WEBプロデューサーは、WEBサイトなどを立ち上げる際のプロジェクト管理・総括を務める職種です。
ターゲット選定やサイトコンセプトの決定といった企画立案から、予算管理・人員管理を行ってプロジェクト全体の指揮をとるのが主な仕事です。
実際にサイト制作を行うのはWEBデザイナーやエンジニアの役割になります。
WEBプロデューサーはサイト制作の総指揮となり、受注案件の場合は顧客とのヒアリングを繰り返しながらプロジェクトを進めていきます。
一定以上のコミュニケーションスキルが必要なほか、WEB制作における実務経験やマーケティングの知識も求められる職種です。
膨大な知識学習と下積み経験を乗り越えて、サイト制作における総合的な能力を身に着けられる人は活躍できるでしょう。
WEBディレクター
WEBディレクターは、サイト制作におけるディレクションや進行管理を行う職種です。
一見WEBプロデューサーと似ていますが、プロジェクトの全体像を描くWEBプロデューサーとは違い、制作現場で指揮をとる「現場監督」のようなポジションになります。
小規模のプロジェクトの場合はWEBプロデューサーとしての業務を兼任するケースもありますが、基本的には現場でのプロジェクト進行や品質管理が主な仕事です。
サイト制作の計画に基づいてデザイナーやコーダーに指示を出してプロジェクトを進めていきます。
そのため、的確にディレクションするための知識や経験・判断力などが求められ、WEBに関する幅広い知見を求められる職種といえます。
この職種においても、WEBプロデューサーと同様に知識学習・経験を重ねられる人は活躍できそうです。
WEBデザイナー
WEBデザイナーは、WEBサイトのデザインに関する設計、およびコーディングを行う職種です。
サイトの集客力や販売力アップに加えて、見やすさ・使いやすさを考慮してサイトデザインを設計していきます。
サイトのブランディングにも関わるとても重要なポジションで、デザイン知識やユーザー視点での発想力が求められます。
デザインの決定はディレクターやプロデューサー、クライアントと相談しながら進めていくため、コミュニケーションスキルも必要になります。
また、デザイン決定後は自らコーディングを行っていくため、プログラミング能力も必須となる職種です。
デザインスキル・プログラミングスキルを身に着け、ユーザー視点でブランディングできる人は活躍が期待できます。
UI/UXデザイナー
UI/UXデザイナーは、WEBサイトのUI(見た目)とUX(使いやすさ)をデザイン・設計する職種です。
WEBサイトに訪れたユーザーに「見やすくて使いやすい」と感じてもらうためにサイトデザインや導線を設計していく仕事で、文章や見出しのデザイン、画像やメニューバーの配置などを調整して見やすさを追求していきます。
また、ユーザー目線でより使いやすいサイトを作る力が求められるため、「ユーザー心理の理解」や「多角的に物事を見る力」、「UI/UXデザインの知見」など多くの知識・スキルが要求されます。
サイト設計における「ブランディング」や「コンセプト」を生かしつつ、「ユーザー体験」を高められるような人に向いている職種です。
コーダー
コーダーは、WEBデザイナーが設計したデザインに沿って実際にコーディングをしていく職種です。
HTMLやCSSなど、プログラミング言語を用いて設計通りの見た目を作るようにコーディングをします。
サイトに訪れるユーザーは様々な端末・ブラウザでサイトへアクセスするので、異なるブラウザでサイトを見ても同じデザインに見えるようにすることが重要となります。
コーダーはフロントエンドエンジニアと混同されやすい職種ですが、扱うプログラミング言語がHTMLかCSSに限られる場合が多い点が特徴です。
HTML・CSSへの深い知識と技術が必要な職種で、設計通りの見た目を実現する力が求められます。
あらゆるブラウザの特徴を理解し、それぞれのパターンに合わせた的確なコーディングができる人に向いています。
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、WEBサイトの「フロントエンド」部分の設計・コーディングを行う職種です。
フロントエンドとは、ユーザーへの視覚的な表示部分や操作の受け付けといった「ブラウザ側で機能する部分」のことを指します。
ユーザーに対する見た目の部分のコーディングを主に行うため、コーダーと混同されやすい職種ですが、フロントエンドエンジニアはコーダーの上位職といえるポジションです。
コーダーがHTMLとCSSでコーディングをするのに対し、フロントエンドエンジニアはこの2つに加えてJavaScriptやPHPなどを使用してコーディングを行います。
一般的なコーダーでは対応できないような複雑なコーディングも行うより高いスキルを持ったエンジニアがフロントエンドエンジニアなのです。
コーダーよりもさらに深い知識と技術が求められる職種で、WEBサイトのフロントエンド部分への専門的な知見が要求されます。
質の高い知識と技術を身に着ける努力ができる人は是非目指したいポジションです。
バックエンドエンジニア
バックエンドエンジニアは、ユーザーの目に触れない部分のシステム構築や運用・保守を行う職種です。
「サーバーサイドエンジニア」などと呼ばれる場合もあり、ネットワークやサーバーといったインフラ部分に関連する知識なども求められます。
バックエンドエンジニアは「サーバー側で機能する部分」の設計や構築を担当する場合が多く、この点が「ブラウザ側」を担うフロントエンドエンジニアとの明確な違いです。
サーバーやネットワークのほかにも、データベース関連の業務なども行う場合があり、幅広い領域を担当する職種になります。
そのため、WEBサイト・サービスの開発において欠かせない存在であり、やりがいも感じられる仕事といえます。
プロジェクトの規模によっては、フロントエンドエンジニアの業務を兼任する場合もあるため、幅広く知識学習を続けられる人に向いているでしょう。
以上がインターネット業界の特徴的な職種ですが、この他にも「マーケティング部門」や「営業」といった一般的な職種もあります。
しかし、事業分野が専門的なため一般的な職種においても専門知識が求められ、相応の知識学習が必要となる点は覚えておきましょう。
インターネット業界の市場規模
市場規模の推移
インターネット業界の過去11年間の業界規模の推移(出典:業界動向サーチ、グラフ作成:CareerMine)
2020年から2021年のインターネット業界の業界規模(主要対象企業139社の売上高の合計)は5兆9,082億円。
過去の推移を見ると、2013年以降上昇を続けており、2020年まで拡大傾向で勢いがあるのがわかります。
インターネット業界は大きくサービス系とEC系(通販系)に分けることができます。
サービスでは検索エンジンやソーシャルメディア、求人や飲食予約、ネット銀行など様々なサービスが展開されており、いずれも拡大傾向にあり勢いに乗っています。
EC系においても、コロナ禍における巣ごもり需要の増加などで増益しており、楽天、Zホールディングスなどは2020年の業績で2桁の増収となりました。
現状・動向
需要増加と人材不足
インターネット業界は市場規模が順調に伸び続けている成長産業ですが、同時に人材不足に悩まされています。
業界そのものは着実に成長を重ねる一方で、インターネット業界の平均勤続年数は約4年と非常に短い水準となっています。
勤続年数の長い電力業界や石油業界が18~20年であるのと比較するとより短さがわかります。
勤続年数が低い理由としては、インターネット業界が発達してからまだ日が浅いというのがあります。
まだ十分な労働環境が整備されておらず、元請けと下請けの間の業務フローが確立されていない場合も珍しくありません。
プロジェクト毎に下請けに業務を丸投げするような構造も多く存在し、一部の従業員の負担が大きくなるケースがあるのです。
こういった労働環境の課題を解決し、整備が進めば、需要と供給のバランスをとることができてより加速度的な市場成長が期待できます。
参考:Mayonez
インターネット利用者の増加
現代ではインターネット利用者の数が着実に増加しており、様々なサービスがインターネットを介して消費される時代に突入しています。
特にスマートフォンでインターネットを利用する人が多いのが特徴です。
スマートフォンが普及し始めたのは2010年ころで、当時の普及率はわずか10%程度でした。
しかし、それから約5年で普及率は約72%まで上昇し、今現在も年々増加している状況です。
また、スマートフォンと同時にタブレット端末の普及も広がっています。
近年は自宅にWi-Fi環境がある世帯も多く、タブレット端末でインターネットを利用する消費者も年々増加しています。
こういった利用者増加の流れは今後も継続すると見られており、インターネット業界の市場規模はますます拡大していくと予想できます。
日を重ねるごとに新しいサービスがネット上に登場し、ありとあらゆるサービスがネット上で消費される時代になりつつあるのです。
インターネット業界では、こういった需要増加の強い流れに対し、いかにして供給を整えていくかが重要となります。
参考:Mayonez
インターネット業界の歴史
日本で最初のインターネット
日本で最初のインターネットが登場したのは、1984年です。
この頃のインターネットは東京大学などの有名な大学同士を通信回線で結ぶような技術で、現在のように一般市民が気軽に利用できるものではありませんでした。
パケット通信の起源
現代でインターネットを利用する人の多くは、スマートフォンを用いてネットに接続していますが、そのスマートフォンをネットに繋ぐ通信技術を「パケット通信」といいます。
今やパケット通信はスマートフォン用の通信技術として用いられていますが、元々は軍事用の技術でした。
1960年代に米軍が開発し、「核兵器にも耐えられる通信方法」として考案されたのが始まりです。
元々軍事目的で開発された技術が、今では私たちの生活に欠かせないインフラの1つとなっています。
通信回線の乱立
軍事用として考案されたパケット通信は、次第に様々な分野から注目を受けるようになりました。
パケット通信の誕生をきっかけにアメリカで多くの企業が独自のネットワークを生み出し、やがてイギリスなどに広がっていきました。
独自ネットワークを生み出した企業の1つである「ARPANET」は、複数のネットワークを相互接続するネットワークを開発し、これが現在のネットワーク技術の元となっています。
インターネットの爆発的な発展のきっかけとなったのが「ARPANET」なのです。
そこからネットワーク回線技術の研究がさらに進められ、1980年頃に「プロバイダ」と呼ばれるインターネット回線を提供する企業が誕生しました。
元々インターネットの通信は不安定なものでしたが、企業や自宅で利用したいとういう需要が高まったことでプロバイダが登場し、現代の安定したネット通信が実現されたのです。
現在ではネットに接続できる機器も充実しており、誰でも手軽にインターネットサービスを利用できる時代になりました。
今後は「5G」など先進的な通信技術の普及も進み、ネット産業の形はますます進化を続けていくでしょう。
インターネット業界で働く場合は、技術の進歩と時代のトレンドに長く向き合っていく意識が大切です。
インターネット業界におけるトレンド・話題
5Gの登場
5Gとは、「第5世代移動通信システム」のことで、大きく3つの特徴を持った先進通信技術です。
「高速大容量」、「高信頼・低遅延通信」、「多数同時接続」という3つの特徴を併せ持つ5Gは、これまでのネット通信の常識を覆す新しい技術として期待されています。
日本では2020年3月より実用化が開始され、大手通信事業者や総務省を中心に5G普及への環境整備や研究開発に取り組んでいます。
多くの産業・分野で5Gの実用化が進めば、業務効率化や新たな価値の創出といった、多種多様な経済効果を生み出せると考えられています。
参考:unistyle
新型コロナウイルスによるIT化の促進
経済産業省が発表している「通商白書」によると、新型コロナウイルスの影響により人同士の接触を避ける動きが強まり、テレワークやオンライン会話アプリの普及などデジタルコミュニケーションが加速していくと予想されています。
巣ごもり需要でネット通販の需要なども高まりを見せた中、各業界でビジネスパーソンの働き方をデジタル化していく流れも強まっています。
不要な出社や移動を制限したことにより、生産性が向上した分野もあります。
これを受け、コロナ禍が終息した後も継続してテレワークを続ける企業もあると予測できます。
インターネット業界を志望している方は、今後どのようなワークスタイルで働きたいかをある程度定めて企業研究を行うと良いでしょう。
参考:unistyle
インターネット業界における主要企業の解説
楽天グループ株式会社(2022年現在)
社名 |
楽天グループ株式会社 (英語表記:Rakuten Group, Inc.) |
設立 |
1997年2月7日 |
本社所在地 |
〒158-0094 東京都世田谷区玉川1−14−1 楽天クリムゾンハウス |
資本金 |
2059億24百万円(2020年12月期時点) |
従業員数 |
23,841人(連結) |
平均年収 |
745万円 ➡詳しくは「年収チェッカー」をCHECK! |
事業内容 |
1.ポータルサイト運営 2.オンラインモール運営 3.各種インターネットサービスの提供 |
楽天グループはインターネット関連サービスを中心に展開する日本の企業で、「楽天市場」や「楽天トラベル」、「ラクマ」などのECサイトを多数運営しています。
EC以外にも通信や金融、不動産にスポーツなど様々な分野の企業を傘下に有するグループ会社で、日本のインターネット業界をけん引する大企業です。
起源は株式会社エム・ディー・エムというECモール運営会社で、みずほ銀行出身の三木谷浩史が1997年に創業しました。
1999年に「楽天株式会社」という商号に変更されていますが、これには「楽市・楽座のような人々で賑わう市場をネット上に作りたい」という想いと、明るく前向きに「楽天的」に行きたいという想いが込められています。
GMOインターネット株式会社(2022年現在)
社名 |
GMOインターネット株式会社 (英語表記:GMO Internet, Inc.) |
設立 |
1991年5月24日 |
本社所在地 |
〒150-8512 東京都渋谷区桜丘町26−1 セルリアンタワー |
資本金 |
50億円(2021年12月末日時点) |
従業員数 |
5,613人(連結) |
平均年収 |
623万円 ➡詳しくは「年収チェッカー」をCHECK! |
事業内容 |
1.インターネットインフラ事業 2.インターネット広告・メディア事業 3.インターネット証券事業 4.モバイルエンターテイメント事業 |
GMOインターネットは、GMOインターネットグループの持株会社で、インターネット関連事業を行う東証1部上場企業です。
主にインターネットインフラ事業を中心として、グループ全体でネット広告・メディア事業、ネット証券事業を営む他、モバイルエンターテイメント事業なども行っています。
ドメイン登録事業やレンタルサーバー事業では国内大手としてシェアを誇り、本社以外にも8社が上場しています。
また、福利厚生などに注力している点も魅力で、24時間無料の社員食堂や託児所を設けるなど社員の働きやすさを重視しています。
この他にも社内でIT勉強会を開くなど人材教育にも積極的な企業です。
株式会社サイバーエージェント(2022年現在)
社名 |
株式会社サイバーエージェント (英語表記:CyberAgent, Inc.) |
設立 |
1998年3月18日 |
本社所在地 |
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町40−1 Abema Towers |
資本金 |
72億03百万円(2021年9月末時点) |
従業員数 |
5,958人(連結) |
平均年収 |
733万円 ➡詳しくは「年収チェッカー」をCHECK! |
事業内容 |
1.メディア事業 2.インターネット広告代理事業 3.ゲーム事業 4.投資育成事業 |
株式会社サイバーエージェントは、主にネット広告事業、メディア事業、ゲーム事業などを展開する日本の企業です。
創業は1998年で、人材派遣会社インテリジェンス(現:パーソルキャリア)の社員だった藤田晋が日高裕介と創業したのが始まりです。
どの関係で会社設立時はインテリジェンス社内に間借りでオフィスを構えていました。
1998年7月に、クリック保証型バナー広告「サイバークリック」のサービスを開始してインターネット広告事業に進出しました。
2017年には広告事業単体で約2081億円もの売上を記録しているネット広告国内最大手の企業です。
インターネット業界における主要企業の採用動向
楽天グループ
- 常識にとらわれず発想できる人
- アイデアを重んじ他者の意見を尊重できる人
- 「世界」を視野に仕事に取り組める人
楽天グループは、「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」という理念を掲げています。
その中で示されている行動指針が「常識にとらわれずアイデアを重んじイノベーションで世界を変える」というもので、自由にアイデアを発想してイノベーションを起こせるような人材を求めているのがわかります。
楽天グループは常識を覆すイノベーションを生み出し続け、「グローバルイノベーションカンパニー」となることを目指す企業です。
以上を踏まえて、志望する際は次のポイントを意識しましょう。
・一つの考えに縛られない柔軟な発想力
・自他のアイデアを尊重できる協調性
ESや面接では、自分の発想で何か成果を出した経験や実績をアピールできるといいでしょう。
また、グループ面接などでは他者のアイデアに関心を示し、尊重する姿勢を見せられると理想的です。
GMOインターネット
- 夢(目標)を持って仕事に取り組める人
- 仕事の先にある感動や結果を想像して仕事ができる人
- 社会・人々に貢献する意識を持てる人
GMOインターネットは経営理念として3つの指針を定めており、「夢」・「ヴィジョン」・「フィソロフィー」という3つの考え方を重視しています。
何のために、どこを目指して、人生を何に捧げるのか。
GMOインターネットは、仕事における取組み1つ1つにしっかりと目的を持てる人材を求めています。
日々の業務に対しても明確な目標・意図を持って取り組み、成果に繋げていく意識を持った人材であるとアピールできれば、高評価を期待できます。
選考では次のポイントを意識してみてください。
・自分の目標や夢と仕事を結びつけてアピールする
・自分は何のために働くのか
・仕事を通じて社会や人々にどう貢献したいか
GMOを志望する理由と、自分の人生の目標や働く理由を結び付けられると良いでしょう。
サイバーエージェント
- 新しいチャレンジに積極的な人
- 素直に相談できる人
- チーム意識を忘れない人
サイバーエージェントは、「21世紀を代表する会社を創る」という理念を掲げており、その中で「挑戦した敗者にはセカンドチャンスを」、「迷ったら率直に言う」、「チーム・サイバーエージェントの意識を忘れない」を含むいくつかの行動指針を定めています。
中でも注目したいのは、「迷ったら率直に言う」という部分で、これは新しいチャレンジをする際やチームワークにおいて非常に重要な観点といえます。
挑戦することが必須であるインターネット業界の中で、素直に問題点を共有して、チーム全体で乗り越えていく力を持つ人材は貴重な存在です。
選考では次のポイントを意識してみると良いでしょう。
・チャレンジに積極的な姿勢
・困ったことを誰かに相談できる協調性
・チームの存在を意識して行動できる人間性
自己PRなどで上記のポイントをアピールするような過去の実績やエピソードがあると理想的です。
インターネット業界の採用スケジュール
楽天グループの採用フロー
- WEB説明会
- 適性検査
- 個別・グループ面接(複数回実施)
- 内々定
楽天グループの選考では、特別目立った参考過程は無いので、面接での評価が合否の決め手となると考えられます。
面接は個別面接とグループ面接を複数回行う形式で、具体的な解数は人により変わるようです。
事前に楽天グループの情報を細かくリサーチしておき、深堀した質問にも対応できるように準備することが大切です。
楽天グループは、EC事業を中心として携帯事業や証券事業など幅広くインターネット展開している企業です。
自分が興味深く感じる事業を最低1つ~2つ見つけて、企業研究を進めていくといいでしょう。
なお、過去3年間の採用実績は次の通りです。
・2020年 777名(男性404名、女性373名)
・2019年 395名(男性218名、女性177名)
・2018年 360名(男性193名、女性167名)
3年間の平均採用者数は男女合計で約510名、2020年の採用者数が突出して多い印象です。
GMOインターネットの採用フロー
- WEB説明会
- ES提出
- 適性検査
- グループ面接
- 個別面接(複数回実施)
- 最終面接
- 内々定
GMOインターネットの選考もグループ面接と個別面接が中心で、ES提出後に適性検査を受け、それからグループ面接に進んだ受験者が多いようです。
グループ面接は、自己アピールと周囲への気遣いのバランスが重要な面接です。
自分の存在を強くアピールすることはとても大切ですが、「自己中心的」な印象を与えないように注意して臨みましょう。
企業研究については、GMOインターネットの強みや特徴を自分なりに理解するように努めましょう。
GMOはインターネットインフラ事業や金融サービス、暗号資産事業など事業展開の幅が広いです。
どの分野の仕事に関わりたいか、自分の強みや志望動機を踏まえて考えておくと良いでしょう。
なお、過去3年間の採用実績は次の通りです。
・2020年 40名(男性24名、女性16名)
・2019年 31名(男性21名、女性10名)
・2018年 31名(男性21名、女性10名)
3年間の平均採用者数は男女合計で約34名、こちらも2020年の採用者数が多い印象で、前年と比較すると3割ほど増えています。
サイバーエージェントの採用フロー
- ES提出
- グループディスカッション
- 一次面接
- 独自の選考(トライアウト)
- 最終面接
- 内々定
サイバーエージェントの選考は、「トライアウト」と呼ばれる独自の選考方法があるのが特徴です。
トライアウトは、面接官より出題された「お題」に対して制限時間内で回答を考え、その場で面接官にプレゼンするというものです。
プレゼン後すぐにフィードバックを受け、「改善して再度提案する」という流れを約40分間、複数回繰り返す選考になります。
このトライアウトでは「何度も挑戦(プレゼン)すること」が重要視されているようで、内容の完璧さよりもその場での対応力やメンタルを問われる選考だと考えられます。
お題は、「サイバーエージェントにおける新規事業について考えよ」、「就活生の10%が利用するサービスを考えよ」といった内容が過去に出題されているようです。
対策として、制限時間内で考えをまとめる練習をしておくと良いでしょう。
インターネット業界のインターン情報
楽天グループ
楽天グループのインターンは、「ビジネス総合職仕事体験~Rakuten Online Winter Internship」というコースがあります。
このコースは「成長」にフォーカスした内容のインターンで、プログラムを通じて楽天の実際の業務や企業文化を肌で感じることができます。
詳しい採用情報については楽天グループのホームページをご覧ください。
「ビジネス総合職仕事体験~Rakuten Online Winter Internship」
<インターン応募から参加までの流れ(2023年度)>
- 開催日時:2022年1月11日~2月18日」(複数回実施予定)
- 開催場所:WEB
- 応募期限:2022年1月5日
- 参加人数:各回数十名程度
- 選考フロー:ES提出→適性検査→インターン説明会→参加決定
- その他:報酬、その他費用の支給なし
<インターン内容>
- マーケティング職における戦略・企画立案体験
- 推進・効果測定業務体験
- フィードバック
このコースはワンデー仕事体験で、楽天グループのマーケティング職の仕事を体験することができます。
サービス間のクロスユース促進や、マーケティング・ブランディング領域におけるデジタルテクノロジーの開発・導入など様々な関連業務をリアルに体感できるインターンです。
参加における選考フローが本格的である点も特徴で、事前にリサーチ・準備をした希望者のみが参加することができます。
なお、選考は全てWEB受験となっています。
GMOインターネット
GMOインターネットはグループ全体でのインターンは行っていないようですが、各グループ会社でそれぞれインターンを開催しています。
本記事では、「GMOペパボ株式会社」のインターンをご紹介します。
GMOペパボは、レンタルサーバーの「ロリポップ!」やブログサービスの「JUGEM」などのインターネット関連サービスを提供する企業で、GMOインターネットの子会社です。
GMOペパボ株式会社のインターンは、「【オンライン】ハイレベルな課題解決で「もっとおもしろくできる」を体験!」というコースがあります。
このコースはエンジニア向けのインターンで、現役のトップエンジニアと共にハイレベルな技術課題を体験できる内容となっています。
採用に関する最新の情報については、GMOインターネットのホームページをご覧ください。
【オンライン】ハイレベルな課題解決で「もっとおもしろくできる」を体験!
<インターン応募から参加までの流れ(2023年度)>
- 開催日時:2022年2月16日~2月25日 ※土日祝日を除く
- 実施日数:1週間程度
- 開催場所:WEB
- 応募期限:2022年1月4日
- 参加人数:2~3名
- 選考フロー:書類選考→WEB面接→参加決定
- その他:報酬(1日あたり8,000円支給)
<必須スキル>
【Railsアプリケーションエンジニア・基盤エンジニアコース】
■Rubyについて、標準ライブラリを含む基本的な言語使用の理解
■Railsの利用経験
■VSCode ExtensionやLanguage Serverなど、開発環境拡張や開発基盤整備の知識や経験
近代的な型をサポートする言語での開発経験(TypeScript、Swift、Scala、Rust、Haskellなどは特に歓迎)
【セキュリティエンジニア・低レイヤエンジニアコース】
■Go言語の利用経験
■C言語の基本的な知識
■システムプログラミングやLinuxカーネルに関する基本的な知識
【データ基盤エンジニアコース】
■Pythonの利用経験
■SQLの基本的な知識
■クラウドを用いた開発経験
<インターン内容>
- Railsアプリケーションエンジニア・基盤エンジニアコース
- セキュリティエンジニア・低レイヤエンジニアコース
- データ基盤エンジニアコース
このコースはエンジニア向けで、3つの分野から興味のあるものを選択して1週間に及び業務体験を行うインターンです。
一日あたり8,000円の報酬も支給される本格的な内容となっており、ハイレベルな課題解決が中心になります。
現役エンジニアと共に業務体験を進め、GMOペパボの「もっとおもしろくできる」を体感できる貴重な機会です。
各コースに設定されている必須スキルがあり、業務体験をしてみたい方は是非応募してみてください。
サイバーエージェント
サイバーエージェントのインターンは、「SHIBUYA NEXT 国内トップシェアを誇る!インターネット広告事業を徹底解説!」というコースがあります。
このコースは、国内トップシェアを誇るサイバーエージェントの広告事業を中心に、仕事内容の全体像を学べるインターンとなっています。
詳しい採用情報については、サイバーエージェントのホームページよりご覧ください。
「SHIBUYA NEXT 国内トップシェアを誇る!インターネット広告事業を徹底解説!」
<インターン応募から参加までの流れ(2023年度)>
- 開催日時:2022年1月11日」(冬期休暇期間にも実施予定)
- 実施日数:1日
- 開催場所:WEB
- 応募期限:2022年1月7日
- 選考フロー:選考なし(抽選)
- その他:報酬、その他費用の支給なし
<インターン内容>
- 広告事業を中心とした業務の全体像について
- 質疑応答
このコースは、国内トップシェアを誇るサイバーエージェントの広告事業を中心に、実際にサイバーエージェントが手掛ける様々な領域・仕事内容について学べる内容となっています。
形式としてはセミナーに近い形で、「業務体験」というよりは「企業説明会」に近いイメージです。
広告効果を最大化する運用ノウハウや、AIを活用したアドテクノロジー、クリエイティブ力についての話も聞けるイベントとなっており、質疑応答の時間も用意されています。
選考も無く気軽に参加できるコースなので、サイバーエージェントについてもっと詳しく知りたいという方は是非参加してみてください。
業界研究のやり方
業界研究においては大きく3つのステップで行っていくことで理解を深めることができます。
(1)業界全体を知る
世の中にある様々な業界ではどのような企業がどのような役割を担っているのかを大きく把握することで業界の概要を理解することができます。
代表的な企業名や職種についても調べて、自分が志す方向性を考えることがおすすめです。
(2)業界の深掘り
業界内のさらに詳しい現状や課題を調べます。
業界内の各企業の違いや、企業相互の資本関係・提携関係、業界内での業績推移、業界全体の成長の見込みなどをリサーチして、志望企業を絞り込みましょう。
(3)業界の動向把握
業界の動向をさらに細かく調べていくことで、各企業の状況を知り、自己分析と照らし合わせて具体的な志望企業・職種をまとめていきましょう。
インターネット業界の業界研究
(1)業界全体を知る
インターネット業界の業界研究においては「サービス系の企業」と「EC系の企業」について大まかに理解しておきましょう。
サービス系 |
リクルート、LINE、ヤフージャパン、メルカリ、Uber(ウーバー) |
EC系 |
楽天、ZOZO、ヨドバシカメラ、ユニクロ、Amazon(アマゾン) |
上記はインターネット業界でECサイトやサービスを展開する企業の一部になります。
実際には無数の企業があり、インターネット業界は発生する需要の数だけサービスが生れる柔軟な業界です。
企業研究をする際は、自分がどんなサービスに携わりたいのかある程度方向性を絞って情報を集めていくのが良いでしょう。
(2)業界の深掘り
インターネット業界のビジネスモデルは、商品やコンテンツを提供する「EC系」と、サービスを中心に提供する「サービス系」の2つに分けることができます。
EC系では楽天グループが提供する「楽天市場」や、動画配信サービスの「Hulu(フールー)」などが一例として挙げられます。
これらは特定の商品やコンテンツを「インターネットを介して提供する」ビジネスモデルとなっています。
サービス系では、SNSサービスの「LINE」や、検索エンジンの「Yahoo!JAPAN」などがよく利用されているサービスです。
これらはインターネットを介して利用する「プラットフォームサービス」で、メルカリなどの「マッチング・シェアリングサービス」などもサービス系に分類されます。
インターネット業界のビジネスモデルは今後も継続的に増えていくと予想され、それに伴い利用者も拡大していくと考えられます。
捉え方によっては、どんな分野でも「インターネットを介したサービス」であればインターネット業界のビジネスに分類することができます。
この業界の研究においては、特定のビジネスモデルに囚われず広い視野で見ていくことが重要です。
(3)業界の動向把握
インターネット業界の市場規模は年々増加傾向にあり、現在も拡大を続けています。
スマートフォンの普及やコロナ禍の影響など、ネット産業の需要を高める要因が多数あったこともあり、業界全体の需要・利用者が大きく伸びている状況です。
しかし、需要に応えるだけの人材が足りておらず、各分野で人手不足に悩まされている企業も少なくありません。
主な原因は労働環境の整備が進んでいないことですが、産業が発達して間もないインターネット業界にとっては、業務フローや労働環境の課題を瞬時に解決するのはそう簡単ではありません。
しかし、一部の企業では24時間無料の社員食堂や託児所を導入するなど福利厚生の改善も進められており、少しずつですが着実に改善されています。
インターネットを取り巻く技術は日々研究・開発が進められ、新しい技術が誕生していっています。
それに続くようにして新たなビジネスチャンスが今後も生まれていき、必要となる職種や人材も増えていくでしょう。
「人材不足」という課題を改善していければ、インターネット業界の今後の市況は非常に明るいものといえます。
ESのまとめ方
エントリーシートを書く際は、「自分が伝えたいポイントをしっかり絞る」ことが大切です。
よく見られる傾向として、「アピールしたいポイントが多いために、内容を詰め込みすぎている」というものがあります。
幅広く書くために1つ1つの内容が浅くなってしまっては、あなたの良さは伝わりません。
学生時代に様々な経験をしていて伝えたいことが複数ある場合でも、アピールポイントはしっかりと絞りましょう。
ポイントを絞る際のコツは、そのアピールポイントが「業務にどのように役立つのか」を考えることです。
業界研究を深く進めていくと、各業務に求められる人柄や能力が見えてくるはずです。
そこに自分の得意なことや過去の経験・実績などを結び付けて伝えるように意識してみてください。
インターネット業界のES対策・攻略法
業界のエントリーシート(ES)を書く際のポイントとして、「インターネット業界で何がしたいか」、「インターネット業界への自分の適性」を強調して伝えるように意識するといいでしょう。
この他にも「誠実さ」や「コミュニケーション能力」なども共通して重要視されているので一緒にアピールできるとなおよいです。
「インターネット業界で何がしたいか」について
ESを記入する際は、「志望度の高さ」をアピールすることがとても重要です。
インターネット業界の志望理由を伝える上で、「どうしてもこの分野のサービスに携わりたい」というような強い志望動機をアピールできれば、業界に対するやる気や熱意がより強く伝わります。
実際に記入する際は次のポイントを意識しましょう。
・実際に入社したら「どんな仕事がしたいか」
・なぜその仕事がしたいのか、他のインターネット事業者では叶わない理由について
ポイントは、入社後にやりたいことをより詳細に伝えることです。
数あるインターネット業界の企業の中で「どうしてもこのサービス・コンテンツの提供に携わりたい」という熱意を伝えるといいでしょう。
そして、なぜその仕事を望むのかしっかりとアピールすることも大切です。
「そのサービスの提供なら他でもできるのでは?」と切り返されないように、よく考えて志望理由を記入しましょう。
EC事業者であれば、販売商品にそれぞれ強みを持ったジャンルなどがあるはずです。
「特定のジャンル・商品」に関する具体的な熱意などがあればその企業を志望する十分な理由になるので、志望理由を組み立てやすいでしょう。
「インターネット業界への自分の適性」
インターネット業界への熱意をしっかり伝えることができたら、次は「自分の適性」をアピールしましょう。
どんなに気持ち・熱意がある人材でも、「将来性」を感じてもらえなければ採用は難しいでしょう。
自分の長所や特技などがどのように業務に活かせるか、詳しくイメージしてもらえるように自己PRを考えてみてください。
ポイントは以下の2点です。
・まずは自分の特技や長所を具体的に伝える
・それらがどのように業務に活かせるか、「実際の業務」を例にアピールする
重要なのは、特技や長所の表現が抽象的にならないようにすることです。
より具体的に過去の実績や成果を交えてアピールするようにしましょう。
インターネット業界であれば、ネットマーケティングに関する知識や興味、自分なりに思う問題点や改善すべき点などを軸に話をすると将来性を感じてもらいやすいでしょう。
例えば、プラットフォームサービスを提供している企業の場合は「ユーザー視点での意見」や、「こんな機能があったらもっと良い」、「他のプラットフォームと比較して優れている点・伸ばすべき強み」などを軸に話ができると、知識や理解度の深さをアピールできるでしょう。
インターネット業界の筆記試験対策・攻略法
インターネット業界の筆記試験の特徴として、「SPI」、「玉手箱」、「CAB」、「GAB」の4種が採用される傾向が強く見て取れます。
対策としては、基本的に参考書や対策アプリで備えることができます。
特にSE志望の場合は、「CAB」や「玉手箱」が出題される傾向が強く、対策は必須といっても過言ではないでしょう。
「SPI」などの基本的な対策に加えて、「CAB」と「玉手箱」を習慣的に解く練習をしておくことが大切です。
これらの筆記試験は反復練習による対策が効果的なので、地味ですがしっかりと準備した上で選考に臨んでください。
インターネット業界の面接対策・攻略法
面接の回答では「質問の意図を理解した上で答えること」が重要です。
面接官の質問には必ず「意図」があります。
十分にリサーチをして「回答の準備」をしておき、面接官が「その質問から何を読み取ろうとしているのか」、「重視しているポイント・知りたがっていることは何か」を理解して返答することを心がけましょう。
インターネット業界の面接でよく聞かれる質問と回答のポイントを紹介していきます。
- 現在興味のあるIT技術は何か
- 普段どのように情報収集をしているか
- 好きなアプリやWEBサービスについて
- 新規プロジェクト開始時のリサーチのプロセスについて
- どんなWEBサービスを作りたいか
上記は業界を志望する際は優先的に対策しておきたい質問になります。
どの企業の面接においても質問される可能性が高い項目になるので、それぞれ詳細に答えられるように準備しておきましょう。
この他にも、「学生時代に頑張ったこと」や「自己PR」など一般的な質問についても対策しておきましょう。
本記事では「現在興味のあるIT技術は何か」、「普段どのように情報収集をしているか」、「好きなアプリやWEBサービスについて」について回答のポイントを詳しく解説します。
「現在興味のあるIT技術は何か」
この質問で面接官が知りたいのは、「業界を取り巻く技術・動向への関心度」だと考えられます。
インターネット業界は周りを取り巻く技術の進化速度が著しく、マーケティング戦略や新規事業の企画立案においてもトレンド情報を取り入れることが非常に重要です。
アイデアそのものは良くても、「それを提供する手段が不適切なために成果を得られなかった」ということが珍しくないのがインターネット業界です。
回答の際は、以下のポイントについて明確に話せるようにしておきましょう。
・興味のある技術・分野について具体的に答える
・その技術をどのように仕事に活かせるか
・今後発達してきそうな技術は何か
ここでは、自分が興味を持っている技術が、入社後の業務や新規サービスに「どう活かせるか」ということまで話せるとなお良いです。
新たな技術を取り入れて既存サービスを飛躍させるアイデアを考えられるような人材はどの企業でも需要が高くなります。
重要なのは、「自分のアイデアを述べてみる」ことです。
ここで話すアイデアが完璧である必要はありません。関連技術や周囲の動向から「新しく発想できる」ことをアピールできると理想的でしょう。
「普段どのように情報収集をしているか」
この質問で面接官が知りたいのは「情報リテラシーの高さ」、「学習習慣」だと考えられます。
発達速度が速いインターネット業界では、トレンド情報を常におさえておくことが大切ですが、その上で「どのように情報を集めるか」という手段も重要なポイントとなります。
情報収集に対してどんな価値観を持ち、収集・学習をしているか具体的に伝わるように回答しましょう。
ポイントとして次の点を意識するといいです。
・情報収集の方法を具体的に話す
・なぜその方法で情報を集めているのか
・情報収集に対する自分の考え
ここでは、「なぜその方法で情報取集しているのか」という理由まで明確に伝えましょう。
「なんとなく情報を取り入れる人」と、「明確な目的を持って情報を取り入れる人」ではその後の行動や成果に大きな違いが出てきます。
どんな方法で、なんのために情報を集めるのか。
「情報」に対する自分の価値観を交えて回答してみてください。
「好きなアプリやWEBサービスについて」
この質問で面接官が知りたいのは「ユーザー視点を持っているか」、「アプリやWEBサービスへの関心」だと考えられます。
インターネットを介して提供されるサービスの多くは、オンラインで完結するものがほとんどです。
そのため利用しているユーザーの顔を直接見る機会はあまりなく、顧客満足度を図る指標は「数字」や「データ」が基本となります。
そういった環境でより満足度の高いサービスを提供するためには、作り手の「想像力」が非常に重要で、製作現場に「ユーザー視点」を持ち込める人材が必要となります。
以上を踏まえた回答のポイントは次の通りです。
・好きなアプリ・サービスについて具体的に話す
・そのサービスの良い点・良くない点を話す
・自分ならどんな風にサービスを作るかを話す
ポイントは、好きなサービスの良い点だけでなく「良くない点」についても触れることです。
自分の好きなサービスとなると良い点ばかりに意識が行ってしまいますが、「だけどここは惜しい!」という視点を踏まえてサービスやアプリを捉えることが大切です。
実際にサービスをつくる側になると、「こんな機能があったら良い」というようなプラスの観点を中心に企画を進めるのが基本ですが、その中でも常に「どんな問題点があるか」という視点を持っておくことが、満足度の高いサービスづくりにつながります。
回答の際は、最低でも2つ以上の視点からサービスを見て答えるようにしてみましょう。
以上、各質問の回答ポイントと対策について解説しました。
面接対策をする際は「自分が面接官だったら」という視点を持って考えてみると、必要な対策が見えてきます。
リサーチで得た情報をもとに、想像力を働かせながら業界研究を進めてみてください。