【ソフトウェア業界研究|2023年度最新版】ESの書き方から面接対策まで徹底解説!
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「ソフトウェア業界」は年々市場規模が大きくなっており、今後も継続した需要拡大が見込まれる成長産業といえます。
近年は新卒採用における採用人数が増加している企業も多数あり、ソフトウェア業界を志望する学生も多いのではないでしょうか。
この記事では、ソフトウェアに関わる仕事に興味を持っている方に向けて、「ソフトウェア業界」の採用動向や、ES・面接対策について詳しく説明していきます。
業務内容や特徴を理解した上で、自分には何が向いているか、どのように働きたいかイメージしながら業界研究を進めていきましょう。
目次
ソフトウェア業界の概要
ソフトウェア業界とは
ソフトウェア業界は、「ソフトウェア」の開発・販売を行っている業界です。
ソフトウェアとは、機械やコンピューターを動かすためのプログラムのことで、家電製品やパソコンを動かすためのソフトウェア、ビジネスシーンで利用されるソフトウェアなど様々な種類があります。
近年は優れた家電製品が続々と登場していますが、これらを動作させるためにソフトウェアが活用されている場合もあります。
現代のソフトウェア業界は、ビジネスと生活に深く浸透したインフラ的産業の1つなのです。
ソフトウェア業界のビジネスモデル
ソフトウェア業界の基本的なビジネスモデルは、「ソフトウェアの開発と販売」ですが、この中でも「パッケージソフトウェア開発」と「受託ソフトウェア開発」の2種類に分けることができます。
それぞれのビジネスモデルについて見ていきましょう。
■パッケージソフトウェア開発
パッケージソフトウェア開発は、企業から個人まで「不特定多数」のユーザーに向けて既成ソフトウェアを開発し、販売します。
誰かに依頼を受けて開発するわけではないので、完成しても購入してもらえる保証がないのが特徴です。
そのためユーザーの需要に沿った「より汎用性の高い」ソフトウェアを開発することが重要で、たくさんのユーザーに購入してもらうことで莫大な利益が望めます。
その反面、開発コストも高くなる傾向があり、いかに販売数を稼げるかが損益の分かれ目となります。
わかりやすい例に「Excel」や「Word」などがあります。
これらは外資系のマイクロソフト社が提供しているパッケージソフトウェアで、世界的に多くのユーザーに利用されている製品です。
■受託ソフトウェア開発
受託ソフトウェア開発は、特定の顧客から「依頼を受けて」ソフトウェアを開発し、販売します。
パッケージソフトウェア開発では自社で市場を分析し、幅広いユーザーニーズに沿って開発しますが、受託ソフトウェア開発では依頼主の要望に沿って開発を行い、依頼主にのみ販売する場合が一般的です。
そのため爆発的な利益は見込めませんが、安定的な収益につながります。依頼主が抱える課題を解決するためのソフトウェアを開発する仕事です。
近年のソフトウェア業界のビジネスモデルは多様化しており、社会的にあらゆる産業がネットに進出したことにより様々なソフトウェアが求められるようになりました。
ネットショップや金融サービス、医療や行政など多くの分野でセキュリティ対策・サービス運用のためのソフトウェアが必要とされています。
今後もソフトウェア業界の需要の幅は拡大していき、新たなビジネスチャンスが産まれていくでしょう。
ソフトウェアの種類
様々なシーンで利用されるソフトウェアですが、用途によってそれぞれ種類があり、大きく5種類に分けることができます。
ここでは、各ソフトウェアの特徴を大まかに説明していきます。
■OS(オペレーティングシステム)
OSは、「基本ソフトウェア」とも呼ばれ、アプリケーションソフトウェアなどを動作させる際の基盤となるソフトウェアのことです。
スマホなどで「LINE」や「カレンダー」などの様々なアプリを操作する際に、それらを動作させているのがこのOSです。
アプリの動作以外にも、コンピューター上のあらゆる機能をスムーズに動作させるため、タスクやメモリの管理、ユーザーインターフェースの提供などを行っています。
代表的なものとして、パソコンのWindowsやiPhoneのiOS、スマートフォンのAndroidなどが挙げられます。
最近はゲームアプリやビジネス用など様々なアプリがありますが、それらは各OSで正しく動作するように「OSに合わせて」設計されています。
■アプリケーションソフトウェア
OSの上で動作するソフトウェアのことで、特定の機能を動作させるためのものです。
OSはあらゆる動作を行うための基本ソフトウェアでしたが、アプリケーションソフトウェアは、計算やメール、ゲームや動画再生・音楽再生など特定の動作を行うためのソフトウェアです。
■デバイスドライバ
コンピューターの内部に組み込まれている装置や、外部に接続されたIT機器などの「ハードウェア」全般を制御するためのソフトウェアです。
「ドライバ」と略されることもあります。
パソコンを使用する際、「マウス」や「キーボード」を接続しますが、これらを正常に動作させるため、「デバイスドライバ」というソフトウェアをパソコンにインストールすることで、OSがマウスやキーボードを制御できるようになるのです。
ちなみにハードウェアとは、「パソコン本体」、「マウス本体」、「モニター本体」といった機器そのものを指します。手で触れることができる物理的な部分です。
このハードウェアにOSやデバイスドライバなど様々なソフトウェアを導入することで初めて機器が動くようになります。
■ミドルウェア
ミドルウェアは、OSとアプリケーションソフトウェアの間を仲介するソフトウェアです。
利用者がミドルウェアの存在を意識することはほとんどありませんが、ミドルウェアが動作することによってOS上でのアプリケーションソフトウェアの動作がスムーズになっています。
OSが基本動作を担うソフトウェアで、アプリケーションソフトウェアが応用的な動作を担うソフトウェアだとすると、ミドルウェアはその中間で複雑な処理を行うソフトウェアだといえます。
OSは汎用性のある基盤的なソフトウェアですが、その反面あまり複雑な処理はできません。
しかし、アプリケーションソフトウェアによっては複雑な処理を要求する場合もあるため、その中間で動作してOSとアプリケーションをつないでくれるのがミドルウェアです。
■ファームウェア
ファームウェアは、パソコンや家電などのIT機器・電子機器を制御するためのソフトウェアです。
あらかじめ機器の集積回路(半導体基板などの電子部品)に組み込まれた状態で内臓されています。
パソコンの場合、基本的な制御をしているのはOSですが、「OSが起動する前」の制御を担い、機器の中核制御を行うのがファームウェアです。
パソコンの電源スイッチを押してパソコンが起動するのは、ファームウェアの動作によるものです。このようにとても基本的な動作を制御しています。
ソフトウェア業界の主な職種
システムエンジニア
システムエンジニアは「ソフトウェア開発の監督」のようなポジションで、クライアントの要望に沿ってシステムの企画や設計を担当する職種です。
顧客が求めているものを正確に把握した上でシステム設計をすることが重要で、その後のプロジェクト全体の進行も管理します。
ソフトウェアの開発工程の管理が主な仕事ですが、場合により自分でプログラミングをすることもあります。
工程を管理するマネジメント力とプログラミング技術、顧客の要望をソフトウェアに起こす設計能力などが求められる職種です。
計画立案やスケジュール管理が得意な人、論理的思考ができる人に向いているでしょう。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは「ネットワーク関連のシステム」を構築・保守・管理する職種です。
コンピューターを利用する際の安全性を高めるためのセキュリティを管理し、コンピューター同士を繋いでネットワークを構築していきます。
プリンターやルーターなどの「周辺機器」に関する知識も重要です。プロジェクト遂行のために必要となる環境を整えるのが主な仕事となります。
ネットワークとセキュリティ、その他周辺機器(ハードウェア)に関する正しい知識が求められる職種なので、常に学習しながら仕事に取り組める人におすすめです。
また、ネットワーク技術やセキュリティ関連の情報は日々進化していくため、積極的に最新の情報を取り入れる意識も必要でしょう。
プログラマ
プログラマは、目的に沿った仕様のソフトウェアを開発する技術職です。
システムエンジニアが設計したシステムを、プログラミング言語を用いて実装していきます。
設計や管理を担うシステムエンジニアを上流工程の職種とすると、実際にプログラムをするプログラマは下流工程の職種といえます。
設計通りのプログラムを忠実に再現することが重要で、豊富な知識と確かな技術が求められます。
プログラミング言語の種類も多様な上、新しい言語も登場してくるため継続学習が必須の職種となります‘。
論理的思考力があり、言語学習を習慣化できる人は活躍が期待できそうです。
ITコンサルタント
ITコンサルタントは、IT技術・知識を活用して顧客が抱える課題を解決していく専門職です。
顧客の経営戦略や課題について最適な戦略を提案し、顧客の目的実現をサポートします。
企業を相手とした業務が中心のため、「経営的な視点・考え方」が求められる職種です。
システムエンジニアやネットワークエンジニアといった他の職種で実績を積み、ITに関する様々な知識・経験を身に着けてからITコンサルタントになる場合も多くあります。
IT全般の総合的な知識と、「経営者の視点」をもって仕事ができる人におすすめです。
膨大量の知識学習と、様々な経験を積む意欲のある人は是非チャレンジしてみてください。
営業
ソフトウェア業界では、ソフトウェア・コンテンツ制作といった開発関連の職種が注目されやすいですが、自社のソフトの拡販を担う「営業」も重要な職種の1つです。
IT系の営業は、取り扱う商品の専門性が高いため営業職の担当者自身が専門的な知識を身に着けている必要があります。
そのため、他業界の営業職と比較すると「専門職」に近い要素のある職種です。
顧客に対し自社商品を売り込む「セールス力」と「コミュニケーション能力」に加えて、「IT関連の専門知識」が必要不可欠となります。
専門性の高い営業職に興味のある方におすすめです。
ソフトウェア業界の市場規模
市場規模の推移
ソフトウェア業界の過去11年間の業界規模の推移(出典:業界動向サーチ、グラフ作成:CareerMine)
2020年から2021年のソフトウェア業界の業界規模(主要対象企業18社の売上高の合計)は6,667億円。
過去の推移を見ると、2007年から2012年ころまで横ばいだった市場が2013年から2020年にかけて増加しているのがわかります。
経済産業省の調べでは、2020年のソフトウェアの売上高は前年比6.8%増の9兆3,247億円となっており、市場の明るさが伺えます。
近年の増加は緩やかな推移で少しずつ市場を拡大してきた印象でしたが、2020年は特に大きく数字が伸びており、製品ソフトウェアの販売額では前年比23.2%もの増加を記録しています。
主に「クラウド」関連の製品需要が業界をけん引している形で、企業や個人のクラウドに対する関心・ニーズが大きくなっているのが分かります。
この他にも、クラウド上のソフトを必要な時に必要な分だけ利用する仕組みの「SaaS」や、顧客情報を分析して業績向上を図る「CRM」ソフトの需要も高まっています。
現状・動向
需要増加と深刻な人材不足
現在のソフトウェア業界は、多様なオンラインサービスの登場やネット利用の拡大によって業界全体として需要が高まっています。
スマートフォンの存在が当たり前になり、オンライン上で様々なサービスが利用・消費されるようになりました。
それに伴いセキュリティソフトやビジネス関連のソフト・クラウドシステム等の需要が増加しています。
しかし、需要増加で業務が増える一方で人材が不足しており、これがソフトウェア業界の抱える大きな課題の1つです。
人材不足の原因として、プログラミング言語の種類が多いことや、トレンドの移り変わりが激しいことが挙げられます。
これにより人事育成に要する時間が長く、人手が足りなくなっているのです。
近年のネット産業の発達を鑑みると、ソフトウェア業界の需要拡大は今後も継続していくと考えられます。
この需要を売上に繋げていくために、これからのソフトウェア業界ではより優秀な人材を確保・育成していくことがとても重要になってくるでしょう。
今後ソフトウェア業界全体での人材競争が激しくなっていくと考えられます。
参考:Mayonez
ソフトウェア業界の歴史
ソフトウェア業界の歴史には、コンピューターの誕生が深く関わっています。
コンピューターが誕生しなければ「ソフトウェア」という概念が存在しなかったかもしれません。
本記事では、コンピューターの歴史とソフトウェアの歴史をセットでご紹介していきます。
日本でのコンピューターの誕生
日本で最初にコンピューターが導入されたのは1955年で、野村證券に「UNIVAC120」というシステムが導入されたのが最初とされています。
重量は約2トンもあり、窓からクレーンで搬入されました。
この時期のコンピューターは非常に高価で、大企業や政府機関のような資金力がなければ導入することが難しい時代でした。
1959年には三和銀行(現在の三菱東京UFJ銀行)がオンラインシステムを導入、続いて1960に国鉄(現在のJR)がオンラインシステムを導入しています。
このように一部の大企業ではコンピューターの導入が少しずつ進みましたが、その他の中小企業などは導入ができないため、他社のコンピューターの計算能力を「借りる」という文化が生まれました。
それにより計算サービスの提供ビジネスが発達しました。
大型コンピューターで「計算サービスを提供する」企業が誕生し、多くの企業がこのサービスを利用することで、コンピューターを共同利用していました。
個人向けコンピューターの誕生
1979年になると、日本初の個人向けパーソナルコンピューターとして知られる「PC-800」が登場し、1986年にはラップトップPCT3100が開発されました。
このあたりからパーソナルコンピューターの性能が急激に向上していきました。
ソフトウェアの誕生
パーソナルコンピューターの誕生によりコンピューターが一般企業にまで浸透してきたことで、ソフトウェアの必要性が認識されるようになりました。
コンピューターの普及率が上がり、利便性を高めるソフトウェアの需要が増加したことをきっかけに、ソフトウェアの開発を専門に行う企業が多く誕生しました。
1980年代には、それまで売上トップを維持していた計算サービスに代わって、ソフトウェア開発が業界売上のトップになるほど市場が成長しました。
ソフトウェアの開発が進むにつれ、コンピューターそのものやハードウェア資源をより効率的に使用するために「OS」の改良も行われていきました。
最初期のOSは1964年にIBMが開発した「OS/360 (System/360)」だとされていますが、「OS/360 (System/360)」は処理の順番待ちが発生する問題点を抱えており、改良の必要がありました。
そこで[Unics]というOSが開発されました。これが現在の「UNIX」の起源です。
1985年にはグラフィカルな画面をマウスによって直感的に操作できる「Windows OS」がマイクロソフト社から誕生しました。
このように歴史を振り返ると、ソフトウェア産業はコンピューター産業と共に発達してきたことがわかります。
現在のソフトウェア産業はコンピューターやハードウェアの発達に限らず、あらゆる産業の新サービスや課題解決のために多種多様なソフトウェアを提供しています。
これからのソフトウェア業界の発達には、「どんな他分野と連携していくか」という点が重要です。
いち早く成長産業を見極め、それに対しサービスを提供していくことが市場拡大のカギとなるでしょう。
ソフトウェア業界におけるトレンド・話題
マルウェアの感染経路にセキュリティ会社が警鐘
2022年1月17日、セキュリティソフトの開発などを手掛けるデジタルアーツがマルウェアの感染経路について警鐘を鳴らしました。
ファイル共有サービスとして広く知られる「OneDrive」や、ゲームプレーヤーに人気のチャットサービスである「Discord」などを悪用した感染手法が突出して多いとして、利用者に注意を促しています。
デジタルアーツのレポートによると、マルウェアを仕込んだファイルを2サービス上にアップロードし、生成されたURLから利用者の端末にファイルをダウンロードさせることで感染させる手法だということです。
「OneDrive」や「Discord」は特に感染件数が多いようですが、その他のサービスにおいても不用意にURLをクリックしないよう注意して利用することが重要です。
参考:ITmediaビジネス
シミュレーションソフトウェアの世界市場が大きく成長
2022年01月13日にREPORTOCEANが発行した新しいレポートによると、シミュレーションソフトウェアの世界市場が予測期間の2020年から2027年にかけて年平均17.1%もの水準で成長していくということです。
2019年のシミュレーションソフトウェアの世界市場は約82億ドル(8,200億円)と評価され、今後2027年までは17.1%以上の健全な成長率で伸びていくと予想されています。
シミュレーションソフトウェアは、企業がダミープロセスを作成し、実際に実行することなく情報を得ることができるプログラムです。
多くの場合、同じシステムまたは変更したシステムで異なる入力で精査し、反応を追跡・分析することができます。
これにより、プロセスの変更にコストをかけずに設計仕様により近い製品を作ることができるため、多くの企業で機器の開発に使用されています。
あらゆる生産シーンで時間的・資源的なロスを削減できるシミュレーションソフトウェアは、今後もシェアが拡大していくと見られています。
参考:BIGLOBEニュース
ソフトウェア業界における主要企業の解説
日本オラクル株式会社(2022年現在)
社名 |
日本オラクル株式会社 (英語表記:Oracle Corporation Japan) |
設立 |
1985年10月15日 |
本社所在地 |
〒107-0061 東京都港区北青山2−5−8 オラクル青山センター |
資本金 |
249億5,700万円 |
従業員数 |
2,407人 |
平均年収 |
1,073万円 ➡詳しくは「年収チェッカー」をCHECK! |
事業内容 |
1.ソフトウェア・ハードウェアの提供 2.各種クラウドサービスの提供 3.その他付帯サービスの提供 |
日本オラクル株式会社は、米国企業オラクルコーポレーションが日本に設立した法人です。
国内を拠点とした情報システム構築のためのクラウドサービスやソフトウェア製品、その他ハードウェア製品関連の事業を展開しています。
この他にもソリューション提供やコンサルティング、教育事業なども手掛けており、幅広く事業を展開する企業です。
1985年にオラクルコーポレーションによって設立され、1999年2月5日に店頭市場へ株式公開しています。
その翌年の2000年4月28日に東証一部へ上場しました。
2021年5月期の売上高は2,085億2,300万円です。
トレンドマイクロ株式会社(2022年現在)
社名 |
トレンドマイクロ株式会社 (英語表記:Trend Micro Incorporated) |
設立 |
1989年10月24日 |
本社所在地 |
〒151-0053 東京都渋谷区代々木2−1−1 新宿マインズタワー |
資本金 |
188億2,200万円 |
従業員数 |
797人 |
平均年収 |
921万円 ➡詳しくは「年収チェッカー」をCHECK! |
事業内容 |
1.セキュリティ関連製品・サービスの開発および販売 (コンピューター及びインターネット用) |
トレンドマイクロ株式会社は、コンピューター及びインターネット用のセキュリティ関連製品の開発・販売を行っている企業です。
創業はアメリカですが、現在は本社が東京都にあるため日本企業と表記される場合が多いです。
外国投資家の比率が高いこともあり「外資系企業」として扱われることもありますが、創業者は国境を越えた企業「超国籍企業」であるとしています。
主力製品はセキュリティ関連ソフトで、総合セキュリティ対策ソフトとして広く知られる「ウイルスバスター」シリーズの開発と製品販売が主な事業になります。
創業は1988年のアメリカ・ロサンゼルスで、創業後に本社を台湾の台北に移転しています。
その後1992年に株式会社リンクを買収しますが、その4年後に社名を変更した元株式会社リンクから買収され、親子関係が逆転して子会社になります。
1966年、「トレンドマイクロ株式会社」という社名に変更されて現在に至ります。度重なる吸収・合併を繰り返して今の形にたどり着いた企業です。
株式会社オービック(2022年現在)
社名 |
株式会社オービック (英語表記:OBIC Co., LTD.) |
設立 |
1968年4月8日 |
本社所在地 |
〒104-8328 東京都中央区京橋2−4−15 オービックビル |
資本金 |
191億7,880万円 |
従業員数 |
1,918人 |
平均年収 |
933万円 ➡詳しくは「年収チェッカー」をCHECK! |
事業内容 |
1.システムインテグレーション事業 2.システムサポート事業 3.オフィスオートメーション事業 |
株式会社オービックは、独立系のシステムインテグレーター企業で、東京都中央区に本社を置いています。
システムインテグレーターとは、個別のサブシステムを集めて1つのシステムとしてまとめ、各機能が正しく動作するように完成させる事業を行う企業・個人を指します。
オービックはこのシステムインテグレーション事業に強みを持っており、会計や人事、給与などの各業務を横断する総合業務ソフトウェア「OBIC7」シリーズを主力製品としています。
事業内容は幅広く、コンサルティングやハードウェア選定等の他、システム導入後の運用サポートや法改正に関する情報提供等を一貫して行う「ワンストップ・ソリューション・サービス」により非常に高い利益率を誇る企業です。
ソフトウェア業界における主要企業の採用動向
日本オラクル株式会社
- 本質を見極められる人
- 可能性を信じて取り組める前向きな人
- 新たな分野を追求するチャレンジ精神のある人
日本オラクルは企業理念として、「私たちのミッションは、人々が新たな方法でデータを理解し、本質を見極め、無限の可能性を解き放てるよう支援していくことです。」と掲げています。
この理念から読み取れるのは、「新たな分野の追求」、「本質の理解」、「可能性への挑戦」という3つのポイントです。
日本オラクルは、データの理解・活用に関する新しい方法や分野を見つけるべく、物事の本質を見極めて新たな可能性に挑戦していけるような人材を求めていると考えられます。
これらを踏まえて、選考の際は次の点を意識するといいでしょう。
・自分で新しい分野に挑戦した経験
・本質を理解することの重要性についての自分の考え
以上のポイントを、志望動機や自己PRにうまく紐づけて伝えられると効果的にアピールできるはずです。
トレンドマイクロ株式会社
- 情熱をもって仕事ができる人
- チームの一員である自覚をもてる人
- 視野を広く持って行動できる人
トレンドマイクロは、従業員に対し「トレンダー」という呼び方をしています。
トレンダーとは、「世界に目を配り、より良く安全な場所にする熱意を持った社員」の指針のようなものです。
上記のようなビジョンを持つ人材の雇用、育成を重要視しているのがトレンドマイクロという企業で、トレンダーになるという意識を持てる人材を求めていることが読み取れます。
これらを踏まえると、選考のポイントは次のようになります。
・ソフトウェア業界の仕事に対する熱意
・トレンダー(チームの一員)になるという意識
・視野の広さのアピール
トレンドマイクロの選考では、上記のポイントを積極的にアピールするように意識してみてください。
特にソフトウェア業界の仕事に対する熱意は志望動機ともつなげやすい点なので、入念に準備しておくといいでしょう。
株式会社オービック
- 成長意欲のある人
- 学習に対し積極的な人
- 常に高い品質を追求できる人
オービックは、「人財の成長が会社の成長」という理念を掲げています。
社会と自社の成長において従業員の成長は必要不可欠であると考え、資格保有者による勉強会の実施などで従業員の基礎レベルの底上げに注力しています。
このような点を踏まえると、新卒採用においても学習意欲・成長意欲はとても重要なポイントになると考えられます。
選考の際には次の点を意識するようにしましょう。
・成長意欲・学習意欲をアピールできる実績や取組み
・製品の品質についての自分の考え
特にアピールしたいのは、成長意欲・学習意欲についてです。
学生時代の取り組みや実績と紐づけてアピールできると説得力が上がるでしょう。
ソフトウェア業界の採用スケジュール
日本オラクルの採用フロー
- ES提出
- リクルーター面談
- 一次面接
- 座談会・懇親会
- 二次面接
- 最終面接
- 内々定
日本オラクルの選考で特徴的なのは、リクルーター面談と座談会・懇親会です。
こちらは必ず実施されるわけではなく、人によってはESと複数回の面接のみの場合もあるようです。
リクルーターはインターン参加時につく場合が一般的なので、特定のインターンや説明会などに参加した場合のみ本選考時にリクルーター面談があるものと考えられます。
座談会・懇親会に関しては、過去の受験者の体験談からは特に法則性は感じられないので、ランダムでの実施と考えておいて良いでしょう。
いずれの場合も特に重要となるのは面接の内容だと考えられるため、志望動機や自己PR、逆質問の準備は徹底しておきましょう。
トレンドマイクロの採用フロー
- ES提出
- 適性検査
- 個別面接(3回実施予定)
- グループ面接(1回実施予定)
- 内々定
トレンドマイクロの選考では、およそ3回の個別面接の後にグループ面接が実施されるようです。
内定直前の最終選考にグループ面接を実施するケースは珍しく、特別な意図がある可能性も考えられます。
グループ面接では協調性や他者とのコミュニケーション能力を見られる傾向が強いですが、トレンドマイクロではそういったチーム行動に求められる能力を選考基準として重視していると考えることができます。
複数回の個人面接で個々の能力を把握し、最後の選考でチームに適した人材かどうか見極めるという意図があるのかもしれません。
自分のアピールと、周囲のメンバーの尊重という2つのバランスを意識して選考に臨むようにしましょう。
なお、2023年度卒の募集人数は16~20名となっており、過去3年間の採用実績は平均17人となっています。
オービックの採用フロー
- 会社説明会
- 個別面接(複数回実施予定)
- 適性検査
- 内々定
オービックの選考では特別な選考は特になく、適性検査と面接での採用となります。
主に面接重視の選考で、3~4回ほど面接を受けるのが通例のようです。
2023年度卒の募集学部は文理不問で、人数も101~200名と多めの新卒募集となっています。
これはより優秀な学生を多数採用したいという気持ちの表れとも考えられます。
しかし、選考内容は面接重視というシンプルな構造なので、面接での質問内容や深堀が厳しい内容になることも予想できます。
その場しのぎの薄い回答にならないように、オービックの強みや課題、現在注力している取り組みなどについて深く調べておきましょう。
なお、過去3年間の採用実績は平均115名となっています。
ソフトウェア業界のインターン情報
トレンドマイクロのインターン
トレンドマイクロのインターンは「3Daysインターンシップガーディアンプロジェクト」というコースがあります。
このコースは、3日間におよぶ受講でITセキュリティの重要性と具体的な仕事内容について学んでいく内容となっています。
詳しい採用情報についてはトレンドマイクロのホームページをご覧ください。
「3Daysインターンシップガーディアンプロジェクト」
<インターン応募から参加までの流れ(2023年度)>
- 開催日時:
1回目「2021年8月18日~8月20日」
2回目「2021年10月13日10月15日」
3回目「2022年1月19日~1月21日」 - 開催場所:WEB
- 応募期限:2021年11月4日 16:00
- 参加人数:24~30名程度
- 選考フロー:マイナビよりエントリー→適性検査→ES提出→面接→参加決定
- その他:報酬、各種費用の支給なし
<インターン内容>
- 4種類の講義
- グループワーク
- プレゼンテーション
- フィードバック
このコースでは文理混合のチームで活動し、実際の仕事と同じような形式でITセキュリティについての体験業務を行います。
製品に関する知識のインプット、ITセキュリティへの理解を深め、チームで課題を解決する面白さや仕事のやりがいを実感できるインターンとなっています。
オービックのインターン
オービックのインターンは、「”経営者”を体感せよ!」というコースがあります。
このコースは、実践に近い業務体験を通じて「経営者の感覚」を学び、その面白さを体感できる内容のインターンです。
採用に関する最新の情報についてはオービックのホームページをご覧ください。
「”経営者”を体感せよ!」
<インターン応募から参加までの流れ(2023年度)>
- 開催日時:「2021年1月~2022年2月」ワンデー仕事体験(複数回実施予定)
- 開催場所:WEB
- 応募期限:2022年1月31日
- 参加人数:各回35~40名
- 選考フロー:選考なし(先着順)
- その他:報酬、各種費用の支給なし
<インターン内容>
- ソリューション提案ワーク体験
- フィードバック
このコースでは、クライアント企業へのソリューション提案ワークを体験し、経営者の抱える課題解決業務に取り組みます。
企業の経営課題・ニーズの把握、提案内容の企画や他者との差別化などを中心に取り組み、新規ビジネスの立案なども含む実際の業務に非常に近い内容を体験できるコースとなっています。
ソリューション提供のノウハウや、経営者の視点・考え方に興味のある方は是非受講してみてください。
ピー・シー・エー株式会社
ピー・シー・エー株式会社は、東京都千代田区に本社を置くコンピュータソフトの開発・販売を行っている企業です。
東証1部上場企業で、主に企業向けの会計ソフトや販売管理用ソフトといったパッケージソフトウェア開発に強みを持っています。
会計ソフト業界ではオービックや弥生等と肩を並べる大手で、創立1980年、創業40周年を迎えた基幹業務系パッケージソフトウェアの老舗です。
ピー・シー・エー株式会社のインターンは、「美味しいところしかないランチつき半DAY業界研究!」というコースがあります。
このコースは、ソフトウェア業界の概要やプログラムの基礎について学び、PCAの社内見学や座談会で社風について理解を深められる内容となっています。
社内見学後はランチを食べながらの座談会ということで、昼食付である点も魅力の1つです。
詳しい採用情報についてはピー・シー・エー株式会社のホームページよりご覧ください。
「美味しいところしかないランチつき半DAY業界研究!」コース
<インターン応募から参加までの流れ(2023年度)>
- 開催日時:「2021年12月・2022年2月」ワンデー仕事体験(複数回実施予定)
- 開催場所:北海道、東京
- 応募期限:2022年2月11日
- 選考フロー:選考なし(先着順)
- その他:報酬、各種費用の支給なし
<インターン内容>
- ソフトウェア業界とPCAについて
- プログラムの作り方について
- PCA社内見学
- 先輩社員とのランチ
このコースは全体的にセミナーに近い内容で、業務体験は行わない形式になっています。
主な内容はソフトウェア業界やプログラミングの基本についての学習です。
プログラミングにおける思考法などを先輩社員から学び、その後はPCAの社内見学を行います。
オフィスで実際に業務を行う先輩社員の様子を生で見ることができます。
最後は先輩社員とランチを食べながら気になったことや疑問点を質問する機会も用意されています。
ソフトウェア業界やプログラミングについて「あまりよくわからない」という方におすすめのインターンです。
業界研究のやり方
業界研究においては大きく3つのステップで行っていくことで理解を深めることができます。
(1)業界全体を知る
世の中にある様々な業界ではどのような企業がどのような役割を担っているのかを大きく把握することで業界の概要を理解することができます。
代表的な企業名や職種についても調べて、自分が志す方向性を考えることがおすすめです。
(2)業界の深掘り
業界内のさらに詳しい現状や課題を調べます。
業界内の各企業の違いや、企業相互の資本関係・提携関係、業界内での業績推移、業界全体の成長の見込みなどをリサーチして、志望企業を絞り込みましょう。
(3)業界の動向把握
業界の動向をさらに細かく調べていくことで、各企業の状況を知り、自己分析と照らし合わせて具体的な志望企業・職種をまとめていきましょう。
ソフトウェア業界の業界研究
(1)業界全体を知る
ソフトウェア業界の業界研究においては、「パッケージソフトウェア開発」と「受託ソフトウェア開発」の主要企業について大まかに理解しておきましょう。
パッケージ開発 |
日本オラクル、トレンドマイクロ、オービック、サイボウズ、ソースネクスト |
受託開発 |
ネオマウント、アクセルユニバース、コアソフト、スーパーソフト、 |
上記はパッケージ開発と受託開発の各企業ですが、ソフトウェア業界を研究する際は、この他に「ソフトウェアの種類」や「ハードウェア」についてもある程度把握しておくといいでしょう。
ハードウェアの進化によって新たなソフトウェアが必要となるケースも珍しくないため、ハードウェアとソフトウェアの情報はセットで調べておくのがおすすめです。
(2)業界の深掘り
ソフトウェア業界の基本的なビジネスモデルは「ソフトウェアの開発・販売」です。
開発方法は「パッケージ開発」と「受託開発」の2種類に分けられ、それぞれ開発の流れが大きく異なります。
パッケージ開発はあらかじめ市場のニーズやトレンドを分析し、不特定多数のユーザーに買ってもらえるようなソフトウェアを自社の判断で開発して販売を行います。
購入してもらえる保証がない状態で開発を進めるため一定のリスクが伴いますが、製品がヒットして多くのユーザーに購入してもらえれば莫大な利益につながることもあります。
ニーズの分析が重要となるハイリスクハイリターンな開発手法です。
受託開発は、特定の顧客から依頼を受けて、顧客の課題解決のためのソフトウェアを開発するビジネスモデルです。
依頼を受けた状態でのソフトウェア開発になるので、確実に売り上げを得られる安定的な開発手法といえます。
しかし、開発するソフトウェアは基本的に顧客専用のものなので、大多数に向けた販売は行えず、爆発的な利益を生み出すことは難しいです。
依頼主のニーズ重視のローリスクローリターンな開発モデルです。
以上の2種類がソフトウェア業界の主要なビジネスモデルですが、どちらか一方だけを行う企業は少なく、上記の他にコンサルティング業務やソリューション提供ビジネスを展開する企業も存在します。
また、パッケージ開発と受託開発を並行して行う企業もあります。
今後のソフトウェア業界では、あらゆるビジネスチャンスに対し柔軟に進出していくことが重要となりそうです。
(3)業界の動向把握
現在のソフトウェア業界は、ネット産業の発達やオンラインサービス利用者の増加により順調に需要が拡大しています。
この他にも生産業に関連するシミュレーションソフトウェアの需要なども高水準で市場が成長しており、業界の拡大に期待が寄せられています。
しかし、その反面人材不足の課題が重くのしかかっているのも事実で、需要増加で仕事が増える一方で業務をこなせる人手がないという状況です。
ソフトウェア業界は専門分野である分人材の育成にも時間がかかります。
加えて、新しいプログラミング言語の登場やトレンドの移り変わりも激しいため、社会から求められるニーズの速度に人材が追い付かないのです。
この人材不足の課題を乗り越えることができれば、ソフトウェア業界の売上が伸びるだけでなくあらゆる産業の発展が加速していき、オンライン上で完結できるスマートなビジネスが増える他、各種生産業の業務効率化などが実現できると予想されます。
また、今後伸びていくとされる成長産業にいち早く着手することもソフトウェア業界にとって重要なポイントですが、これもまた人材不足により遅れをとる企業は少なくないと考えられます。
エンジニアやプログラマーが働きやすい環境の整備と、効率的な人材育成・採用が進めばソフトウェア業界の先行きは非常に明るく捉えることができます。
ESのまとめ方
エントリーシートを書く際は、「自分が伝えたいポイントをしっかり絞る」ことが大切です。
よく見られる傾向として、「アピールしたいポイントが多いために、内容を詰め込みすぎている」というものがあります。
幅広く書くために1つ1つの内容が浅くなってしまっては、あなたの良さは伝わりません。
学生時代に様々な経験をしていて伝えたいことが複数ある場合でも、アピールポイントはしっかりと絞りましょう。
ポイントを絞る際のコツは、そのアピールポイントが「業務にどのように役立つのか」を考えることです。
業界研究を深く進めていくと、各業務に求められる人柄や能力が見えてくるはずです。
そこに自分の得意なことや過去の経験・実績などを結び付けて伝えるように意識してみてください。
ソフトウェア業界のES対策・攻略法
ソフトウェア業界のエントリーシート(ES)を書く際のポイントとして、「ソフトウェア業界で何がしたいか」、「ソフトウェア業界への自分の適性」を強調して伝えるように意識するといいでしょう。
この他にも「誠実さ」や「コミュニケーション能力」なども共通して重要視されているので一緒にアピールできるとなおよいです。
「ソフトウェア業界で何がしたいか」について
ESを記入する際は、「志望度の高さ」をアピールすることがとても重要です。
ソフトウェア業界の志望理由を伝える上で、「どうしてもこの分野の開発に携わりたい」というような強い志望動機をアピールできれば、業界に対するやる気や熱意がより強く伝わります。
実際に記入する際は次のポイントを意識しましょう。
・実際に入社したら「どんな仕事がしたいか」
・なぜその仕事がしたいのか、他のソフトウェア開発では叶わない理由について
ポイントは、入社後にやりたいことをより詳細に伝えることです。
数あるソフトウェア開発会社プロジェクトの中で「どうしてもこのシステム・ソフトウェアの開発に携わりたい」という熱意を伝えるといいでしょう。
そして、なぜその仕事を望むのかしっかりとアピールすることも大切です。
「その分野の開発なら他でもできるのでは?」と切り返されないように、よく考えて志望理由を記入しましょう。
パッケージ開発であれば、考えられる潜在ニーズなどを例に挙げ、「このニーズに応えるこんな製品を御社で作りたい」というような具体的な熱意などがあれば、そのメーカーを志望する十分な理由になるので、志望理由を組み立てやすいでしょう
「ソフトウェア業界への自分の適性」
ソフトウェア業界への熱意をしっかり伝えることができたら、次は「自分の適性」をアピールしましょう。
どんなに気持ち・熱意がある人材でも、「将来性」を感じてもらえなければ採用は難しいでしょう。
自分の長所や特技などがどのように業務に活かせるか、詳しくイメージしてもらえるように自己PRを考えてみてください。
ポイントは以下の2点です。
・まずは自分の特技や長所を具体的に伝える
・それらがどのように業務に活かせるか、「実際の業務」を例にアピールする
重要なのは、特技や長所の表現が抽象的にならないようにすることです。
より具体的に過去の実績や成果を交えてアピールするようにしましょう。
ソフトウェア業界であれば、ソフトウェアに対する知識や興味、自分なりに思う問題点や改善すべき点などを軸に話をすると将来性を感じてもらいやすいでしょう。
特にエンジニアやプログラマー志望の場合は「ソフトウェア開発の効率化」や、「今後需要が増えていきそうなシステムの分野」、「海外のトレンドを踏まえた国内での先進的な取り組み」などを軸に話ができると、知識や理解度の深さ、将来性をアピールできるでしょう。
ソフトウェア業界の筆記試験対策・攻略法
ソフトウェア業界の筆記試験の特徴として、「WEB適性検査」と「マークシート」の2種類が採用されることが多い傾向が見て取れます。
WEB適性検査では玉手箱やC-GAB、WEB-GAB等が出題される場合が多いです。
マークシートでは、CABやGAB、IMAGES等の出題が多い印象です。
IMAGESは基本的な能力を短時間で測定する形式の適性検査で、玉手箱の元にもなっており出題のタイプが似ています。
SE(システムエンジニア)志望の場合は特にWeb-CABが出題されるケースが多いので、対策が必須といえます。
Web-CABは電卓の使用が可能で、その分出題数が多いのが特徴です。
四則逆算では電卓必須の計算量が出題されるようで、1問あたりに使える時間は約10秒ほどなので、電卓の扱いに慣れておくことは重要となります。
より多くの問題を容量よく解けるように、問題集や対策サイトで電卓を使いながら対策しておきましょう。
ソフトウェア業界の面接対策・攻略法
面接の回答では「質問の意図を理解した上で答えること」が重要です。
面接官の質問には必ず「意図」があります。
十分にリサーチをして「回答の準備」をしておき、面接官が「その質問から何を読み取ろうとしているのか」、「重視しているポイント・知りたがっていることは何か」を理解して返答することを心がけましょう。
ソフトウェア業界の面接でよく聞かれる質問と回答のポイントを紹介します。
- プロジェクトの成功をどのように判断するか
- ソフトウェアテストについてどのように考えるか
- 技術的な知識や経験のない顧客に対し、技術課題をどう説明するか
- どんなエンジニアになりたいか
- 興味のあるプログラミング言語は何か
上記は業界を志望する際は優先的に対策しておきたい質問になります。
どの企業の面接においても質問される可能性が高い項目になるので、それぞれ詳細に答えられるように準備しておきましょう。
この他にも、「学生時代に頑張ったこと」や「自己PR」など一般的な質問についても対策しておきましょう。
本記事では「プロジェクトの成功をどのように判断するか」、「ソフトウェアテストについてどのように考えるか」、「技術的な知識や経験のない顧客に対し、技術課題をどう説明するか」について回答のポイントを詳しく解説します。
「プロジェクトの成功をどのように判断するか」
この質問で面接官が知りたいのは、「プロジェクト」というものをどのように理解しているかだと考えられます。
ソフトウェア開発におけるプロジェクトとは、どんな課題を解決するのが目的なのか、そのために必要な機能は何か、それをどのように作っていくかという一連の流れそのものだといえます。
そしてそのプロジェクトは何をもって成功といえるのかをしっかり理解した上で業務に取り組むことが重要となるのです。
ここでは受験者自身が何を成功と考えるのかを具体的に答えるといいでしょう。
一例として、以下のようなポイントでまとめることができます。
・設計通りのソフトウェアを開発できた時
・予算内で必要な売上を獲得できた時
・顧客の要望を満たすことができた時
上記のようなポイントのいずれかを軸にして、「こんな条件を満たした時、プロジェクトは成功といえます」というような答え方をするといいでしょう。
加えて、そう考える具体的な理由もきちんと添えるようにしてください。
「ソフトウェアテストについてどのように考えるか」
この質問で面接官が知りたいのはソフトウェアテストの「意味」や「必要性」をどのように理解しているかだと考えられます。
ソフトウェアテストは「明確な合格基準」を定めて実施することが重要です。そしてその基準を決める要素は顧客のニーズによって変わるものです。
十分な製品を作るために的確なテストを行うには、ニーズをしっかりと理解し、その製品に必要なものとそうでないものをはっきりさせた上で実行する必要があります。
以上のように、ソフトウェアテストについて「重要なポイント」や「テストを行う理由」、「テストの必要性」などについて自分の考えを伝えるといいでしょう。
回答の軸は次のようにいくつかのポイントに分けられます。
・ソフトウェアテストの必要性
・ソフトウェアテストの注意点
・ソフトウェアテストを行う意味
上記のように、何か1つポイントを絞ってソフトウェアテストに対する自分の考えを伝えてみてください。
「技術的な知識や経験のない顧客に対し、技術課題をどう説明するか」
この質問で面接官が知りたいのは、受験者が「相手目線に立てる人間かどうか」だと考えられます。
ソフトウェア開発は非常に専門的な分野なので、開発における課題や問題点を顧客が完璧に理解することは難しい場合も十分考えられます。
設計段階や開発途中で問題点が見つかった場合に、顧客にもわかりやすくそれを伝える必要が出てきます。
ここで必要になるのが、「相手目線で説明をする能力」です。
これを踏まえた回答のポイントは次の通りです。
・説明の順序
・専門用語の言い換え
・複数の例えを準備しておく
以上のポイントに気を付けながら説明することができれば、知識のない相手にもきちんと説明ができるでしょう。
相手の立場に立って理解しやすい話の順序を考え、難しい用語は簡単な言葉に言い換えて話すだけでもかなり伝わりやすくなります。
場合によっては他の例えを使ってイメージしやすいように話せば、必要な情報をきちんと理解して受け取ってもらえるはずです。
以上、各質問の回答ポイントと対策について解説しました。
面接対策をする際は「自分が面接官だったら」という視点を持って考えてみると、必要な対策が見えてきます。
リサーチで得た情報をもとに、想像力を働かせながら業界研究を進めてみてください。