【フィットネス業界|2023年最新版】ESの書き方から面接対策まで徹底解説!
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フィットネス業界へ就職を考えた場合、業界や関連する企業の情報が少なかったり、フィットネス業界へ就職した人が身近におらず、困ってしまう人もいるかもしれません。
フィットネス業界には目にする大手企業以外にも沢山の会社があり、今もまだ成長途中の企業が多いです。
最近はオンラインフィットネスという市場も日本で広がり始めています。成長途中の企業に参加することで、自身もともに進化できるチャンスが沢山あるといえるでしょう。
今回は健康意識が高まる日本で重要な役割を果たすフィットネス業界について解説します。
目次
フィットネス業界について
フィットネス業界とは
フィットネスはもともと体力という意味の単語です。
今では健康の維持・増進を目指して、ジョギングや水泳、筋力トレーニング、エアロビクスダンス、ヨガ、ピラティス、サイクリングなどといった運動を指すようになりました。
フィットネス業界はこれらの運動を行うことができる施設を取り扱う業界です。
フィットネス業界には様々な業態の施設があります。
総合型
総合型と呼ばれるフィットネスクラブです。
室内プールやトレーニングジム、ヨガやエアロビクスといったプログラムを行うスタジオなどを併設しており、スタッフのフォローも受けられるのが魅力です。
複数の施設が入っているため店舗は大型となっています。
特化型
【スタジオ】
筋力トレーニングを目的としたジムエリアはなく、ヨガやピラティス、ボクササイズのようにスタジオでレッスンを受けるタイプの施設です。
ホットヨガに特化した店舗が増えています。
他にも暗闇の中でバイクエクササイズやボクシングを行ったり、トランポリンフィットネスのスタジオがあるように種類が多いのも特徴です。
【ジム/ジムとスタジオの併設型】
主にマシンなどを用いて筋力トレーニングすることを目的としたジムです。
24時間営業のスポーツジムが増えていますが、スタッフの常駐は少ないです。
ジム単体なのでスタジオやプール、サウナなどの設備はなく、汗を流すシャワーが備え付けられていることが多いです。
ジムとスタジオが併設している施設もありますが、総合型のようにプールやサウナ、お風呂がついているというよりは、ジム単体と同じくシャワーのみのところが多いです。
フィットネス業界の仕事
インストラクター/トレーナー/コーチ業務
お客様にフィットネスのサービスを提供することが主な仕事です。
働く場所によって、ヨガや格闘系エクササイズのように、会員の前に立ってレッスンを提供したり、筋トレを行うジムなどで会員のトレーニングや食事のサポートを行ったりします。
インストラクターやトレーナーには人の体の仕組みを理解し、お客様が適切に体を動かせるように伝える力が必要です。
また筋肉や骨の知識以外にも栄養面や、体が持っている機能に関する知識を深めている人は、より信頼を得られるようになります。
レッスンを定期する人には明るくポジティブなイメージや、通うことを楽しみに思ってもらえる努力が必要です。
店舗運営業務
インストラクターなどの業務以外にも店舗運営を行う事もあります。
店舗運営にはお客様を迎えるフロント業務や店の売上げ、清掃、物販、プロモーション活動など様々な要素が含まれます。
具体的には入会、退会、体験などの手続きや、取り扱っている商品を購入してもらうための取り組み、お客様が使うシャワーやトイレの掃除も大切な仕事です。
指導する以外の知識が得られ、経験できることも増えます。
フィットネス業界の市場規模
フィットネスクラブの利用者数の推移
フィットネスクラブ年間利用者数の推移(出典:bizly、グラフ作成:CareerMine)
2000年以降フィットネスクラブの利用者は年々増加していたことが分かります。
しかし、2020年にパンデミックを引き起こした新型コロナウイルによって利用者の数は激減しています。
総合型フィットネスクラブが広く普及したのはバブル期ですが、バブル崩壊とともに入会者は減り、フィットネスクラブの使い方を見直して継続しなくなった人も少なくなかったようです。
2000年代に入ってからは利用者の目的に特化したタイプのジムやスポーツクラブが多く出店されました。
自分の目的にあった施設を低価格で使えるようになったり、人々が「健康」に生きることを意識するようになったりして、利用者は増えているようです。
現状
第三次産業活動指数の推移(出典:経済産業省「コロナ禍で苦戦するフィットネスクラブ」、グラフ作成:CareerMine)
経産省が調査したフィットネスクラブの利用者数の変動を見ると、2020年に大きく落ち込んでいることがわかります。
他のスポーツ施設提供業やゴルフ場の落ち込みと比較しても大きく、ボウリング場に次ぐ減少です。
室内で運動しなければならないこと、運動や会話による飛沫、フィットネスクラブの利用者は50代上が多いことなどが要因として考えられます。
総合型と24時間型の施設の間には、コロナによる影響にも違いが出ており、24時間型で小規模なジムの方が比較的落ち込みが少なかったようです。
24時間営業の代表的なジムである、エニタイムフィットネスの20年度における売上高は、前年のマイナス1.5%。
総合型フィットネスクラブの大手であるコナミのスポーツ事業やセントラルスポーツ、ルネサンスでは30%以上のマイナスでした。
エニタイムフィットネスはコロナ禍でも店舗数を順調に増やしています。
エニタイムの客層は40代以下の男性が多く、もともと筋トレ以外に会員同士でお喋りを楽しむような利用方法がなされていないという違いもあります。
また総合型フィットネスクラブは施設の面積が大きく、大型施設に休業要請が出された際に該当し、休業していた所も多く、ダメージを受けました。
参考:東洋経済オンライン『24時間ジム「エニタイム」コロナ禍でも強気の訳』
フィットネス業界の動向
増える特化型
2010年代以降、特化型の施設が増えてきており、会員になる人の数も増えています。
かつては一ヶ所で筋トレ、ヨガやダンス、お風呂、プールなどの利用できる総合型のフィットネスクラブが主流でした。
例えば、24時間ジムの「エニタイムフィットネス」は2010年に東京の調布市に1号店を出店。特に15年以降の店舗数の伸びが大きいです。
20年4月には47都道府県への出店を達成し、21年度9月時点で国内に951店舗。22年の3月末までに1000店舗を超える見通しです。
同じく24時間利用できる「JOYFIT24」は2012年に1号店をオープンし、2016年には100店舗を超えています。
21年12月末時点では214店舗、翌年1月にも新店舗をオープン予定です。またより価格を抑えた「FIT 365」86店舗(2021年12月末時点)、2月と4月には新店3店舗オープン予定だそうです。
主に中高年の主婦層女性に30分だけのプログラムを提供している「カーブス」は2005年に1店舗目を出店し、10年には864店舗でしたが翌年には1000店舗を超えています。
20年度末には2000店舗も達成しており、勢いが続いていることがわかります。
ホットヨガスタジオの「LAVA」は2006年で50店舗、13年に100店舗、15年に200店舗と100店舗を超えた以降は出店スピードが速くなっています。
運動する人の増加
スポーツの実施状況等に関する世論調査(出典:スポーツ庁『令和元年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」について』、グラフ作成:CareerMine)
1年間に行った運動の種類(出典:経済産業省「コロナ禍で苦戦するフィットネスクラブ」、グラフ作成:CareerMine)
1991年から2019年の28年間の間で週1日以上運動する人も、週3日以上運動する人も約2倍に増えていることが分かります。
健康意識が高まり、運動する人は増えているようです。
スポーツ庁の調査では、女性は20〜40代、男性は20〜30代の若い層のポイントが高まっていることが分かります。
かねてよりシニア層はフィットネスクラブの会員になっている人も多かったですが、コロナ禍で働く人がテレワークなどにより運動不足を実感し、運動を取り入れるようになったと考えられます。
運動の種類はウォーキングの伸び率が高く、コロナ禍でウォーキングを行っている人は多かったです。次いでトレーニング、体操、階段昇降となっています。
男性はウォーキングの次にランニングの割合が高く、体操の割合よりも自転車の割合も高かったようです。
女性はエアロビクス・ヨガの割合がウォーキングやトレーニングなどに次いで高かった種目となっています。
フィットネス業界の歴史
日本でスポーツやフィットネスが普及したきっかけは東京オリンピック(1964年)です。
「セントラルスポーツ」は世界に通用するオリンピック選手の育成を目標に、東京オリンピック出場者らによって1969年に創業しました。
1970年代には「NAS」が創業し、1号店をオープン。セントラルスポーツが1号店を開店させたり、「ルネサンス」が創業したのもこの時期です。
ルネサンスは当初テニスコートを開設していましたが、後に総合型フィットネスクラブへと変化していきます。
1983年、セントラルスポーツは日本で初めてスポーツクラブに「フィットネスクラブ」と名付けて総合的なフィットネスクラブをオープンさせます。
1980年代ではエアロビクスがブームとなっていました。80年代後半にはバブル経済とともに店舗数が増加していきます。
1990年代前半にバブルが崩壊しました。消費者のお金の使い方にも変化が起き、フィットネス業界は顧客の獲得や維持に苦労します。
コストを低く抑えて運営したり、プロモーションを強化しました。
他にもルネサンスは少子高齢化社会が進む中で、それまでターゲット層であった若者からシニアに目を向けるようになりました。
2000年代に入ると総合型よりもピンポイントで消費者のニーズを満たす目的に特化したジム、スタジオ、クラブがオープンしていきます。
2000年代前半にはヨガブームが起き、短期間で結果を出すことが売りのパーソナル型のジムである「RIZAP」も創業しています。
「LAVA」は2004年に渋谷に1号店をオープン、30分間のサーキットトレーニングを行う「カーブス」は2005年に1店舗目を出店しています。
現在は24時間型のジムの数が増加しており、2010年に「エニタイムフィットネス」が日本に初めて店舗を構えたのをきっかけに2012年には「JOYFIT24」1号店が誕生しました。
カーブスやエニタイム、その他「ゴールドジム」などもアメリカで誕生したジムです。
日本でフィットネスクラブやジムに通う人の割合の何倍も、アメリカでは運動する人が多いのです。
フィットネス業界におけるトレンド・話題
オンラインフィットネス
フィットネス業界でもオンラインの活用が進んでいます。
例えば、ライザップでは非対面サービスを拡大しており、動画コンテンツの充実や無人ルームの実現に向けた取り組みを行なっています。
セントラルスポーツはオンラインパーソナルトレーニング、オンラインイベント、YouTubeチャンネル、ライブレッスンなどを活用しており、コナミやルネサンスでもオンラインレッスンを提供しています。
これらはリアル店舗でのサービスを提供する企業のオンラインの活用ですが、施設を持たずにオンラインに特化したサービスを提供する会社もあるのです。
LEAN BODYでは月額1000円代でオンラインレッスン動画が見放題、生配信ライブレッスンに参加できるというサービスを提供しています。
ジャンルもヨガ、ボクササイズ、バレエ、マッサージ、瞑想、ストレッチ、ピラティス、トレーニング、ダンスなどバラエティ豊かです。
SOELUはオンラインヨガを提供しており、レッスン時間も5〜60分であり、隙間時間に受けられるというメリットがあります。
さらにアドバイスも貰えるようです。
今後もオンラインフィットネスの会員数は増加し、2倍3倍になるとも言われています。
今のオンラインフィットネスが利用者にとって、効果を実感し、手軽で素晴らしいサービスだと受け入れられれば、フィットネス業界に定着する可能性もあるでしょう。
24時間営業のジム
増加する店舗数
フィットネス関連では、近年24時間営業のジムの数が増加しています。
24時間営業のジムは総合型のフィットネスクラブのように、様々な施設が併設されているわけではありません。
24時間型のジムでは、筋トレを行うためのマシンやジムスペースが用意されているのみで、プールやスタジオはなく、またシャワーブースのみの設置が多いです。
またセルフで器具を利用したり、メニューを組んだりします。
筋トレを目的としている人にとって多様な設備は必要ではなく、総合型フィットネスクラブの価格は高価です。
24時間型のジムはこういったニーズを満たしてくれることで、人気が高まっています。
例えば、24時間型のジムの先駆けは「エニタイムフィットネス」で、2021年9月時点で国内に951店舗となっています。
さらにコロナ禍であっても店舗数を増やしているのです。
「JOYFIT」や「JOYFIT24」などを運営するウェルネスフロンティアは、2021年1月末までに47店舗を閉店するとしたものの、2020年の間にJOYFIT24は3店舗、より低価格で利用できる24時間型のジム「FIT365」は23店舗オープンさせています。(2019年はJOYFIT24が12店舗、FIT365は23店舗出店。)
ルネサンスは20年度末の決算にて、20クラブで新たに24時間営業を開始すると発表しました。
フィットネス業界のエニタイムだけではなく、大手企業も24時間型のジムを重要視していることが分かります。
24時間型ジムの今後
海外だけではなく日本でも、男女共に鍛えられた体を憧れとする風潮が出来上がりつつあるようです。
またダイエットを検討する場合、食事制限だけではなく運動をする・筋肉をつけることが大切だという考え方へとシフトしています。
プロテインが身近な商品になったり、SNSを通じ国内外の鍛え抜かれた人を知れるようになったりしたのも大きな変化です。
さらに高齢化の進む日本では健康寿命の延命が重要視されています。
健康や体づくりに対する価値観や考え方に変化が起きない限り、総合型のジムよりも低価格で好きな時間に通える24時間型のジムは、店舗数やブランドを増やし、私たちに選択肢を与えてくれるようになるでしょう。
フィットネス業界における主要企業の解説
コナミスポーツ(2022年4月現在)
社名 |
(英語表記:Konami Sports Co., Ltd.) |
---|---|
設立 |
1973年3月14日 |
本社所在地 |
東京都品川区東品川4丁目10番1号 |
従業員数 |
4,740名(2022年3月31日時点) |
平均年収 |
683万円 ※どちらもコナミホールディングス(株)として登録 |
事業内容 |
フィットネス、スクール、スポーツ施設運営受託(PPP)、オンラインフィットネス、法人向け運動指導、地域スポーツ支援事業、スポーツ・健康関連商品の企画・開発・販売、フランチャイズ事業、ジャザサイズ事業 |
コナミスポーツ株式会社が保有する施設は2022年3月末時点で371店舗です。
「コナミスポーツクラブ」「グランサイズ」「エグザス」の3つのブランドがあります。
フィットネスやスクール以外に、オンラインフィットネスや法人向け運動指導、スポーツ・健康関連商品の企画・開発・販売なども行っています。
親会社はコナミホールディングスで、グループ内におけるスポーツ事業の売上は全体の約1割程度。アメリカ発祥のジャザサイズというダンスフィットネスプログラムを提供しているのが特徴的です。
セントラルスポーツ
社名 |
|
設立 |
1970年5月13日 |
本社所在地 |
東京都中央区新川1-21-2 茅場町タワー |
資本金 |
22億6117万円(2021年3月末現在) |
従業員数 |
1,176名(2021年3月末時点) |
平均年収 |
478万円 |
事業内容 |
スポーツクラブ(フィットネス・水泳・体操・テニス等のスポーツ施設)の運営・指導/スポーツ施設の設計アドバイス及び管理・運営/企業フィットネスの推進/マリーンレジャー企画・運営/介護予防事業/旅行業(観光庁長官登録旅行業第1184号)/野外活動(サマースクール・スキースクール等)の運営・指導/社会体育指導員の養成・資格認定及び派遣/エステティック事業/スポーツ機器・用品仕入/施設の営繕工事/バス運行管理業務/警備業(東京都公安委員会第30003793号) |
1969年創業の「0歳から一生涯の健康づくりに貢献する」を経営理念とする企業です。
世界に通用するオリンピック選手の育成を目標に、東京オリンピック出場者によって設立されました。
ソウルオリンピック競泳で金メダルを獲得した鈴木大地選手や、アテネオリンピック体操で金メダルを獲得したの冨田洋之選手、鹿島丈博選手を輩出しています。
総合型、24時間ジム単体型、ジム・スタジオ型、スタジオ単体型と様々な形態を展開しているのがセントラルスポーツです。
店舗数は全国で240店舗、提携は280店舗あります。海外にも提携クラブがあり、旅行や出張の時に利用することができるようです。
セントラルスポーツの利用対象者は約1,150万人、会員の平均年齢は50代です。
セントラルスポーツはスポーツクラブ事業とウェルネスサポート事業を「ウェルネス事業」として展開しています。
セントラルスポーツはスクール事業も行っており、創業以来45年以上もの歴史があります。
ルネサンス(2022年4月現在)
社名 |
|
設立 |
1982年8月13日 |
本社所在地 |
〒130-0026 |
資本金 |
22億1,038万円 |
従業員数 |
1,580名(2021年3月31日現在) |
平均年収 |
465万円 |
事業内容 |
フィットネスクラブ、スイミングスクール、テニススクール、ゴルフスクール等のスポーツクラブ事業、自治体や企業等での健康づくり事業、介護リハビリ事業、他関連事業 |
1979年に創業し、2014年にはベトナムに子会社を設立しています。国内フィットネス業界売上高ランキング第3位の大手企業です。
「ジム&スタジオ ルネサンス」「フィットネススタジオ ルネサンス」「ドゥミ ルネサンス ライブストリームスタジオ」の3業態を展開中です。
会員の平均年齢は50歳代以上が約半分以上となっています。
スポーツクラブ事業としてフィットネス以外にもスイミングスクール、テニススクール、その他スクールを運営しています。
国内のスポーツクラブは136店舗、スタジオ業態施設は5店舗です。パーソナルトレーナー登録者数は2021年4月1日時点で1,180名となっています。
業界初の「スマートスイミングレッスン」という一人ひとりの泳ぎと成長を記録してくれるサービスを導入しています。
RIZAPグループ株式会社(2022年4月現在)
社名 |
RIZAPグループ株式会社 |
設立 |
2003年4月10日 |
本社所在地 |
〒169-0074 |
資本金 |
192億44万円 |
従業員数 |
連結7,640名(2019年3月31日現在) |
平均年収 |
561万円 参照:yahoo!ファイナンス |
事業内容 |
当社グループの中長期経営戦略の立案・遂行、グループ各社の事業戦略実行支援・事業活動の管理 |
RIZAPグループの中のヘルスケア領域の1つとしてRIZAPがあります。他にもライフスタイル領域とインベストメント領域があるようです。
マズローの欲求5段階のうち、「自己実現欲求」のみを対象としているのが、ライザップグループの特徴といえます。
またRIZAPは他のフィットネス施設と比べて、価格が高価格です。入会金の他にも約30万円が必要です。
高価格であるにも関わらず2020年8月〜11月の新規入会者数は前年を超えています。
2021年9月末の累計会員数は17.1万人。RIZAPが抱える店舗数は168店舗でそのうちRIZAPボディメイクは123店舗で、約7割となっています。
他にも「BURUNO」「夢展望」「HAPiNS」「ジーンズメイト」もRIZAPグループの企業です。
フィットネス業界における主要企業の採用動向
ルネサンス
- 健康を大事にしている方
- ホスピタリティ精神にあふれる方
- 積極的にチャレンジできる方
- チームワークを重視する方
- 成果を追求できる方
これらはルネサンスが大切にしている価値観5つです。
また人事部長の言葉や、従業員の喫煙者ゼロを目標とし喫煙している人は入社までに卒煙することが条件になっていることなどから「健康」がキーワードになっている企業であることが伺えます。
自分が健康についてこだわっていることや意識していること、健康への考え方をアピールしてみると良いでしょう。
セントラルスポーツ
- 新しいサービスの企画立案、店舗経営等の分野に興味関心がある人
- セントラルスポーツの事業に共感できる人
セントラルスポーツは「0歳から一生涯の健康づくりに貢献する」という想いを持って、今後もオリジナルプログラムの開発や店舗展開に力を入れていこうとしています。
インストラクターとして指導する以外にもクラブの運営や新規事業・店舗の開発、そのほか様々な役割があることを理解し、将来は事業の中枢を担おうと考えられる人が求められているのです。
セントラルスポーツの事業について公式HPや過去のインタビューなどを参考にしながら、理解を深めておきましょう。
カーブス
- ビジョンや理念、想いに共感し、広めていきたいと考えられる人
- 人に喜んでもらうのがうれしいと思える人
- 人と接することが好きな人
- 体を動かす事の楽しさや喜びを知っている人
カーブスを運営する企業は複数あり、カーブスジャパンはフランチャイズ本部事業を行なっています。
接客やインストラクター職では、人に喜んでもらうことが好きな人、人と接することが好きな人、体を動かすことを楽しいと感じる人などが、カーブスで求められることの共通点の一部です。
カーブスの経営理念からは、健康や運動の大切さを広め、生きるエネルギーがあふれる社会をつくりたいと考えていることが伺えます。
経営理念などに共感したきっかけや、エピソードを考えておくと良いでしょう。
インストラクター職は地域ごとに採用されるので、自分が志望する地域でカーブスを運営する企業のサイトもチェックしておくことをおすすめします。
フィットネス業界の採用スケジュール
セントラルスポーツ
下記は、22卒の情報となります。最新の情報は企業HPをご確認ください。
筆記試験はWEBで行われ、面接はWEB面接も含まれます。
他に実技チェックがあるものの、選考ではないようなので、リラックスして取り組みましょう。
◆選考ステップ
エントリー
ES
会社説明会
学力試験・適性検査
面接選考(複数回)
ルネサンス
選考における面接はグループ面接はなく、個人面接であることが多いようです。
面接による人物重視の選考なので、自分の魅力や企業とマッチしているポイントをアピールすると良いでしょう。
<基幹職>スポーツクラブ事業、その他関連事業
<専任職>スポーツクラブ事業
◆選考ステップ
エントリー
会社説明会またはWEB説明会
ES提出・適性検査受検
書類選考
面接(複数回)
内々定
内定
ライザップ
過去の選考では、企業説明会の後にグループディスカッションの時間が組み込まれていたようです。
企業説明会の内容が面接で聞かれることもあるので、聞き逃さないように参加しましょう。
◆選考ステップ
エントリー
説明会&GD
WEBテスト
個別面接
最終面接
内々定
フィットネス業界のインターン情報
ルネサンス
2021年に実施されたインターンシップは下記の2種類です。
年度によって開催されるインターンシップの日数や時期、内容が異なっています。
採用お知らせページにてインターンシップの募集内容を確認することができます。
最新の情報は、企業HPにてご確認ください。
■夏季5daysインターンシップ(2021年実施)
実施日程:8月25日、31日、9月3日、7日、9日
実施日数:5日間
実施場所:オンライン(zoom)
受入人数:15名/各回
内容:自己理解のワークとともに、ルネサンスの事業について理解を深められるインターンになっています。
■冬季1dayインターンシップ(2021年実施)
実施日程:11月19日、25日、12月1日、9日、13日、22日、1月24日
実施日数:ワンデー
実施場所:オンライン(zoom)
受入人数:12名/各回
内容:自己理解のためのワークと、ルネサンス魅力がわかるワンデーのインターンシップです。
ライザップ
RIZAPでは過去にパーソナルトレーナーやマーケティングに関するインターンシップも行われていました。
また選考直結型のインターンなので、優秀だった学生には「優先選考ルート」が用意されているようです。志望度が高い人は、積極的に参加し、選考を少しでも有利に進められるようにしましょう。
下記では、2020年に開催されていたインターンシップを一部ご紹介します。
最新の情報は企業HPにてご確認ください。
■【選考直結型】RIZAPグループ 1dayインターンシップ(2020年実施)
実施日程:12月2日(水)〜12月23日(水)
実施日数:ワンデー
実施場所:オンライン
受入人数:30名程度/各回
内容:RIZAPのビジネスモデル、DX戦略について知ることができるインターンシップです。グループワークや発表、社員からのフィードバックももらえます。
カーブス
「カーブス」に関連したインターンシップは運営する企業ごとに複数行われています。
例えば、滋賀・京都・大阪で20店舗運営する(株)エクスティードでは【フィットネスで”幸せの連鎖”を創りだす!その魅力を発見!】というワンデーのインターンが実施されています。
今回はたくさんあるインターンの中から2021年に実施された2つをご紹介します。
最新の情報は企業HPにてご確認ください。
■【1day】顧客満足度No.1“カーブス流接客術”を学ぼう!(2021年実施)
国内直営店舗を運営している(株)ハイ・スタンダードで参加できるインターンシップです。選考なしの先着順となります。
実施日程:2021年11月〜2022年2月(予定)
実施日数:ワンデー
実施場所:北海道、埼玉、千葉
受入人数:5名程度/各回
内容:カーブスの事業を知ることができたり、実際のカーブスコーチの仕事の体験ができます。他にもカーブスのワークアウトの体験や先輩社員との交流もあります。
■スポーツで社会問題を解決するビジネスワークショップ/1day(2021年実施)
国内フランチャイズの本部事業をおこなっている(株)カーブスジャパンで参加できるインターンシップで、選考なしの先着順となります。
実施日程:2021年10月〜2022年2月
実施日数:ワンデー
実施場所:WEB(zoom)
受入人数:10〜15名程度/各回
内容:ワークを通してビジネスプロデュースを体験することができます。フィードバックが貰えたり、カーブスジャパンの社長の話も直接聞くことができます。
業界研究のやり方
業界研究においては大きく3つのステップで行っていくことで理解を深めることができます。
(1)業界全体を知る
世の中にある様々な業界ではどのような企業がどのような役割を担っているのかを大きく把握することで業界の概要を理解することができます。
代表的な企業名や職種についても調べて、自分が志す方向性を考えることがおすすめです。
(2)業界の深掘り
業界内のさらに詳しい現状や課題を調べます。
業界内の各企業の違いや、企業相互の資本関係・提携関係、業界内での業績推移、業界全体の成長の見込みなどをリサーチして、志望企業を絞り込みましょう。
(3)業界の動向把握
業界の動向をさらに細かく調べていくことで、各企業の状況を知り、自己分析と照らし合わせて具体的な志望企業・職種をまとめていきましょう。
フィットネス業界の業界研究
(1)業界全体を知る
フィットネス業界では、健康を維持・増進させる運動を行う施設やサービスを提供しています。
ジョギングや水泳、筋力トレーニング、エアロビクスダンス、ヨガ、ピラティス、サイクリングなど、企業によって力を入れているものが異なるのが特徴です。
これらを提供する施設は「総合型」と目的に合わせた「特化型」とに分けることができ、2000年以降は特化型の施設が増えています。
筋力トレーニングを行うジムエリアの他、プールやスタジオ、お風呂など充実した施設が特徴なのが総合型です。
一方、特化型は文字通り1つのカテゴリに特化しているのが特徴です。
例えば、筋力トレーニングをメインに行うジム、24時間営業の施設、ヨガやピラティスを提供してくれるスタジオ、マンツーマンでトレーニングや食事管理を行うパーソナルジムなどがあります。
総合型 | コナミスポーツ、ルネサンス、セントラルスポーツ、NAS、コスパ、アクトスなど |
特化型 | エニタイムフィットネス、LAVA、RIZAP、カーブスなど |
(2)業界の深掘り
フィットネス業界は新型コロナウィルスの影響を大きく受けた業界の1つです。
特に総合型のフィットネスクラブでは退会者が出たり、休業することになったりしたことで、売上げが2019年度と比べ3割程度マイナスとなった所も見受けられます。
しかし24時間営業のジムのように小規模かつ、人との接触が限りなく少ない施設へのダメージはそこまで大きくなかったようです。
大型施設への休業要請に当てはまらず、利用者は筋トレのみ行い、すぐに帰宅する若年層が多かったことが要因とされています。
エニタイムフィットネスはコロナ禍でも店舗数を大きく増やしました。
フィットネス業界は年々利用者も増えており、「健康寿命」が意識される日本では、今後も利用者は増えていくのではないでしょうか。
消費者の目的に合わせた施設も増えており、選択肢も豊富です。体を鍛えることへの関心も、以前より高まってるように見受けられます。
フィットネス業界の企業は健康がテーマであることに変わりはないですが、各企業により理念や働くことのテーマなどに違いがあるので、企業HPや先輩社員のインタビュー、実際の体験を通して働きたい企業を見つけると良いでしょう。
(3)業界の動向把握
フィットネス業界は景気などの影響を大きく受けるため、PEST分析を行うことが重要となります。
PEST分析とは、政治、経済、社会、技術といった4つの観点からマクロ環境(外部環境)を分析すること。
フィットネス業界のイメージをより具体的にしていきましょう。
2020年のフィットネス業界は、緊急事態宣言によって大きなダメージを受けました。年齢層が高いクラブでは特に、感染リスクを考えて出向かなくなった人も多かったようです。
また大型の施設に対する休業要請では、多くのフィットネスクラブが休業し、売上げは減少、会員についても退会したり、新規入会する人が減ったりしました。
フィットネスクラブを利用する人の消費に対する意識に大きく左右されます。
所得が減ったり、消費税が上がったりすると財布の紐がは閉められ、あまり通っていないからと退会を選んだり、入会する場合にも価格が抑えられたコースを選ぶようになったりが挙げられます。
直近ではコロナ禍の外出自粛やテレワークによる運動不足を感じて、フィットネスクラブに入会したり、ジムで筋トレをするようになったりした人もいます。
鍛え上げられた体よりも、筋肉があまり付いていないスリムな体を良しとしていた風潮から、男女ともに程よく筋肉のある健康的な体を理想とする流れが見られます。
若年層の男性という新たなマーケットを取り込み、店舗を増やしているのは24時間型のジムである、エニタイムフィットネスです。
オンラインでもレッスンやサポートを受けられる機会が増えています。
リアル店舗でサービスを提供していた企業が、オンラインレッスンも提供するようになったり、低価格の月額料金でオンラインレッスンや、ビデオを視聴できるオンラインフィットネスサービスも誕生しています。
価格や時間に関して、消費者は自分に合った運動方法の選択肢が増えているのです。
フィットネス業界のES対策・攻略法
ESは大切な第一印象となるので、力を入れて対策しましょう。
ESを書く時は決められた文字数で、自分の魅力が最大限に伝わるようにまとめなければなりません。
伝えたいことを的確に伝えるためには、自分の感情や考えたことを盛り込むことが大切です。エピソードは何度も深掘りしましょう。
記入する際に結論から書くことを意識しておくと、自分が伝えたい核となる部分が分かってきます。読み手にも伝えたいポイントがわかりやすく伝わるでしょう。
フィットネス業界のESのポイント
人が好きであること
インストラクターになる場合、人と接することや人の変化、喜んでもらうことが好きであることが大切です。
お客様の体の変化や動きの変化に気がついて声をかけるには、他人への興味を持つ必要があるのです。
アルバイトでお客様を喜ばすためにしたことや、喜んでもらった時に感じたことを具体的に思い出し、まとめてみましょう。
アルバイト以外でも家族や友人、部活、ゼミなど他人との関わりの中でもエピソードが見つかるはずです。
なお、見返りを求めずに行動したことを記載しましょう。
インストラクターとして働いた時に、お客様のためとなる行動ができる人だと思ってもらえると良いです。
フィットネスを通じて変化させたいこと
フィットネス業界は、筋トレやスイミング、テニス、ダンス、ヨガなど様々な運動を通して事業を行っています。
自分が志望するフィットネスや企業を通して、社会にどのような影響を与えたいのか、変化させたいと考えていることを盛り込んでみると良いでしょう。
例えば「運動することを習慣化している人を増やしたい」「日々のストレス解消にとなる場を提供したい」「通う人の心の健康にも貢献したい」など、フィットネスの種類や考える人によって考えることは様々です。
インストラクターとして働く場合にも、本部スタッフとして働く時にも必要なポイントとなります。
フィットネス業界の筆記試験対策・攻略法
フィットネス業界の筆記試験については、あまり重要視されない傾向にあるようです。
実際に「筆記試験の結果よりも面接を重視します。」や「人物重視」と書いてある企業も見受けられました。中には筆記試験は行われず、面接のみで合否を決める企業もあります。
筆記試験よりも面接での印象が大切なので、インストラクターを目指すのであれば実際にインストラクターとして働く自分を想像してもらえるように、明るく爽やかな印象を残せるよう受け答えの練習をすると良いでしょう。
筆記試験が出された場合も簡単な算数や、国語・感じに関する問題が多いようなので、基本的なSPI対策などを行っていれば特に問題はないでしょう。
実技試験を取り入れている場合もあるので、どちらかといえば筆記試験よりも実技の方がポイントになるのではないでしょうか。
特に大きな成果を求めている訳ではないと選考先の企業から言われていたとしても、選考までにストレッチや筋トレを日々の習慣にしておくことで、当日リラックスして臨むことができるので、おすすめです。
フィットネス業界の面接対策・攻略法
フィットネス業界でよく聞かれる質問と回答のポイントを紹介していきます。
- 学生時代に頑張ったこと
- 志望動機
- やってみたい新規事業
- 数あるスポーツクラブの中でなぜうちなのか
- 自己PR
志望動機
インストラクターであれば運動が好きな人・得意な人はもちろん、運動は苦手だけど体を動かすことは好きだと言える方が望ましいです。
レッスンをしたり、運動のサポートをするだけではなく、体を動かすことの楽しみを伝えていくことも、ジムやクラブで働く人の大切な役割となります。
フィットネス業界や、その企業を志したきっかけの1つとして、体を動かすことが好きであると伝われば志望した理由に説得力が増します。
数あるスポーツクラブの中でなぜうちなのか
フィットネス業界にはいろんな種類のスポーツクラブやジムがあります。
筋トレに特化したジムや、ヨガのレッスンを受けるスタジオ、プールやダンス、筋トレなどを行う総合型の施設など様々です。
種類が多いので比較はしやすいですが、できる限り近しい業態と比べてなぜその企業を志望したのか説明出来るようにしておきましょう。
どこでもいいからフィットネスクラブやジムで働きたかったのでは、と誤解されないために、企業のHPを見比べて経営理念や事業の比較をすることはもちろん、決算資料には参考になることが沢山記載されているので活用してみてください。
また実際に体験コースを受けてみると、より利用者目線の意見が生まれてきます。選考を受ける前にジムやフィットネスクラブの体験会や見学会に参加することをおすすめします。
自己PR
フィットネス業界でインストラクターとして働く場合、常に知識をアップデートし続ける必要があります。
また人々の健康に関わる仕事なので、謝った情報を容易に広めない責任感も求められます。
指導力以外にも、インストラクターに求められることは多いです。
自己PRにおいてフィジカル面のPRも良いですが、学び続ける姿勢や、健康に関する情報に関心を持っていること、責任感があることを伝えてみるのも良いでしょう。
自分で調べて実践している健康に関すること、周囲に責任感があると言われた時のエピソードなど思い返してみましょう。