【ネット広告業界研究|2023年度最新版】ESの書き方から面接対策まで徹底解説!
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「ネット広告」と聞いて、皆さんはどんな広告をイメージしますか?
ネット広告には種類があり、Youtube(ユーチューブ)やTwitter(ツイッター)などでよく見られる「動画広告」やGoogleの検索結果に表示される「リスティング広告」など様々な形式があります。
広告業界の主な業務は、「広告代理店」として広告主から出稿依頼を受け、広告をプランニング・運用することです。
そして、インターネットを主な市場として「ネット広告」を運用するのが「ネット広告業界」になります。
この記事では「ネット広告業界」に焦点を絞り、採用動向やエントリーシート、面接対策についても詳しく説明していきます。
ネット広告にはどんな種類があるのか、各業務の内容や特徴を理解した上で、自分には何が向いているか、どのように働きたいかイメージしながら業界研究を進めていきましょう。
広告業界全体の採用動向や面接対策については、「広告業界研究」の記事で詳しく紹介しています。併せてチェックしておきましょう!
目次
広告業界の仕組み
ネット広告業界について理解を深めるために、まず広告業界の基本的な仕組みについて理解しておきましょう。
広告業界は、商品を宣伝するために広告を出す「広告主」と、広告を制作する「制作会社」、広告を発信して消費者に伝える「媒体社」、広告主と媒体を取り次ぐ「広告代理店」の4つから成り立っています。
広告主が広告を出す際はまず「広告代理店」に依頼をし、そこから広告代理店が中心となって広告プランの計画や制作、発信する媒体の選定を進めていきます。
大手広告代理店では自社の中に「制作部門」がある場合も多く、プランニングから制作までを一貫して行う代理店もあります。
効果的に商品を宣伝するためには、「どんな広告を作るか」、「どんな媒体で発信するか」という2つのポイントがとても重要で、これらを決定していく「広告代理店」は業界の中でも特に重要な業種です。
広告代理店の種類
広告業界の中心的な存在である代理店には、大きく分けて3つの種類があります。
それぞれ扱っている広告媒体や得意分野に違いがあるので、1つずつ紹介していきます。
■総合広告代理店
広告を消費者の目に届けるまでの全体的なプロセスを担うのが総合広告代理店です。
宣伝する商品に合わせて、どの媒体でどのように宣伝していくかプランニングをし、プランに沿って最適な広告を制作していきます。
あらゆる広告媒体を扱っているのが特徴で、広告主の希望に合わせて様々な媒体で商品の宣伝を行うことができます。
広告主は総合広告代理店に依頼をすることで、テレビCMやネット広告など複数の媒体で同時に広告を出せるというメリットがあります。
■専門広告代理店
専門広告代理店は、特定の媒体に特化しているのが特徴です。
テレビCMや音声広告、近年伸びているネット広告など、扱っている広告は代理店により様々です。
担当する専門媒体の広告枠を販売するために営業活動を行うのが基本業務です。
総合広告代理店は商品を宣伝するために適した広告媒体を「購入する立場」であるのに対し、専門広告代理店は広告を発信する「媒体」を広告主に「販売する立場」になります。
広告主の希望に合わせて、最適な広告媒体を提案するのが主な仕事です。
■ハウスエージェンシー
ハウスエージェンシーは、特定の企業の広告を専門的に取り扱う広告代理店です。
担当する企業専属の代理店であるため、一般の代理店に依頼する際に発生する「手数料」などが削減できます。
さらに、広告主の特徴や強みを熟知した上でプランニングするので、宣伝イメージの共有やヒアリングがスムーズな点も強みです。
最近では、ハウスエージェンシーでありながら専門外の企業の依頼を受ける代理店も存在します。
以上3つが広告業界の主要な広告代理店になります。
ここからは、専門広告代理店に分類される「ネット広告代理店」について詳しく説明していきます。
近年急速に成長しているネット広告業界の採用動向や面接対策についても解説していますので、業界研究の参考にしてみてください。
ネット広告の種類
まずはネット広告の種類について深堀していきます。
ネット広告は「デジタル広告」、「WEB広告」などと呼ばれる場合もありますが、基本的に大きな違いはなく、「インターネット上に出稿される広告」を総じてネット広告と呼びます。
ネット広告には様々な種類の広告があり、それぞれ形式や特徴、強みなどが異なります。各広告について大まかに理解しておきましょう。
リスティング広告(検索連動型広告)
GoogleやYahoo!などの検索エンジンでキーワードを検索した際の検索結果に表示される広告で、検索結果に連動して表示される広告が変わります。
任意の検索キーワードを指定して出稿することができる広告で、ユーザーニーズを絞りピンポイントで広告を表示することができます。
ディスプレイ広告
WEBサイトやホームページなどの記事内にある「広告枠」に静止画やバナーなどを掲載するタイプの広告です。
どのようなユーザーに表示するかは掲載する媒体(サイト)の仕様によって変わりますが、サイトに既に来訪済みのユーザーに出稿する「リターゲティング広告」やネット上での行動データから判定して出稿する「インタレスト広告」などがあります。
SNS広告
Facebook(フェイスブック)、Twitter(ツイッター)、Instagram(インスタグラム)などのSNSに出稿される広告を指します。
掲載の形式は「動画」や「静止画」、「バナー」、「テキスト」など様々で、掲載するSNSの特徴に合わせて変化します。
各媒体が保有しているデータなどをもとにリターゲティング広告やインタレスト広告を掲載するのが一般的です。
アフィリエイト広告
WEBサイトを運営する個人や法人が記事などの中で対象のサービスや商品を説明・紹介して、事前に定められた成果の件数に応じて報酬が支払われる形式の「成果報酬型」の広告です。
広告媒体を運営する個人や法人を「アフィリエイター」と呼び、広告主はASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)と呼ばれるアフィリエイターを取りまとめている業者を通じて出稿します。
低リスクで運用できるメリットがありますが、アフィリエイターが掲載してくれる保証はなく、単価設定や出稿の条件によって効果に差が出てきます。
掲載する際は広告主のポジショニングが非常に重要となります。
動画広告
主に動画配信サイト・アプリなどに掲載される動画形式の広告を指します。
Youtubeなどで動画再生中に広告が差し込まれるのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。
動画形式のため一度の表示で伝えられる情報量が多く、訴求力が高いのが特徴です。
スマホの普及とコロナ禍の巣ごもり需要によって動画サービスの利用者が増えたこともあり、近年飛躍的に成長している分野です。
ネット広告業界の主な職種
クライアント営業(アカウントプランナー)
いわゆる広告業界の「営業」のことで、クライアントとの窓口として役割を果たします。
ここでいう「アカウント」とは広告主のことを指し、広告主にプランを提供する職種のため「アカウントプランナー」と呼びます。
顧客とのコミュニケーションはもちろん、予算管理や打ち合わせ、プランの調整など多忙な職種ですが、様々な人と関わるため人脈も広がるやりがいのある職種といえます。
対人スキル、タスク管理に自信のある人は活躍できそうです。
インターネット(WEB/SNS)広告プランナー
ネット広告業界において、実際に広告運用を行う職種です。
広告プランナーは営業が得たクライアントの要望をもとに各種ネット広告の企画、運用を行っていきます。
運用の結果分析や改善なども、広告プランナーの重要な仕事です。実際に広告運用を担当する職種なので、より深い専門知識やスキルが求められます。
運用結果も数字として目に見える形になるので、責任が大きい分やりがいも感じられる職種です。
データ分析や広告運用、マーケティングなどに興味のある人はチャレンジしてみるといいでしょう。
業務を通じてインターネットマーケティングについて理解を深めることもできます。
クリエイティブデザイナー・ディレクター
配信する広告を製作・デザインする職種です。デザイナーは文字通り広告をデザイン、製作する仕事で、ディレクターは編集・管理などを担当します。
クライアントの要望を踏まえた上で、消費者の関心を集める広告を作る必要があるため、柔軟な発想力や的確な表現力が求められます。
オリジナルのセンスを活かしたい人や、クリエイティブな仕事がしたい人におすすめの職種です。
コンテンツライター・ディレクター
広告の宣伝効果を高めるため、必要な記事や文章コンテンツを作成するのが主な仕事です。
企業ではオウンドメディアの記事の執筆や管理を担当する場合も多いです。
必要に応じて企画や取材なども行うため、仕事内容は多岐にわたります。
文章を書くのが好きな人やライティングスキルに自信のある人に向いている職種です。
データアナリスト
データの分析・解析を専門的に行う職種です。
広告主のこれまでの運用データや過去の実績、アクセスデータなどを総合的に分析して広告運用を最適化するのが主な仕事です。
ネット広告では過去の運用データが詳しく記録されるため、分析力次第では非常に効果的に広告運用をすることができます。
多種多様なデータを分析するので、細かい作業でもコツコツ取り組める人やデータ分析が得意な人におすすめの職種です。
ネット広告業界の市場規模
市場規模の推移
ネット広告業界の過去8年間の業界規模の推移(出典:業界動向サーチ、グラフ作成:CareerMine)
2020年-2021年のネット広告業界の業界規模(主要対象企業18社の売上高の合計)は5,970億円。
過去の推移を見ると2013年から2020年にかけて連続して増加傾向にあるのがわかります。
国内の広告費は、4マス媒体(テレビ、新聞、雑誌、ラジオ)とプロモーションメディア(野外広告、折り込みチラシなど)、インターネット広告で構成されています。
近年はインターネット広告の市場が急激な成長を見せています。
経済産業省の調査によると、2020年のネット広告費は1兆1,008億円となっており、2019年と比較して約2,664億円の増加(30%増)となりました。
ネット広告の市場は15年間連続で広告費が増加している状況で、コロナ禍においても「巣ごもり需要」が追い風となり市場は成長し続けています。
現状・動向
「高い費用対効果」大手広告主がネットへ移行
ネット広告市場の急速な成長を受け、大手広告主が従来のメディアからネット広告へと移行する動きが強まりつつあります。
ここ数年で「動画広告市場」が急拡大しており、主な要因としては「Youtube」や「インスタグラム」、「Facebook」などの「視覚的」に利用されるネットサービスの普及が関係しています。
特にYoutubeやインスタグラムなどは「動画」や「写真」を楽しむ利用者が多く、「動画広告」が自然な形で拡大しています。
ネット広告は従来の広告と比べると費用対効果が大きい傾向があり、効果測定が容易な点やターゲットの絞り込みがスムーズな点が大きな魅力です。
こうしたネット広告の利便性を活かそうと、これまで4マス媒体に広告出稿していた大手広告主がネット広告にシフトしていく流れが見受けられます。
参考:業界動向サーチ
コロナ禍における動画市場の急成長
新型コロナウイルスの影響で各市場が打撃を受ける中、「ネット広告」市場は成長を続けています。
その中でも「動画広告」の成長は目覚ましく、「巣ごもり需要」による動画視聴者の増加が関係しています。
Youtubeをはじめとした「動画配信プラットフォーム」が増えていることもあり、「1日1回は動画広告を目にしている」という人もいるのではないでしょうか。
「ネット動画」などのコンテンツが日々の生活に身近なものとなり、それらを利用した「ネット広告」も当たり前になりつつあります。
これまでは4マスで情報収集していた人がネットで情報を集めるようになり、消費者がネットに割く時間は着実に増加しています。
こうした社会の動向を踏まえると、動画市場に限らずネットコンテンツの市場全体で広告費の規模が拡大していくと予測されます。
参考:矢野経済研究所
ネット広告業界の歴史
日本における最初のネット広告
日本国内で最初のネット広告は、1996年4月「Yahoo!JAPAN」に掲載されたバナー広告でした。同時期に数行程度のテキストメール広告が開始されて、日本におけるネット広告の歴史が幕を開けます。
2002年になると「最も優れた広告」と呼ばれた「リスティング広告」が誕生します。
リスティング広告は少額予算から運用が可能で、能動的に購買に直結することから多くの広告主とってメリットが大きく「最も優れた広告」として注目を集めました。
アドテク時代に突入
2008年にはアドネットワーク(アドテク)という「広告配信ネットワーク」が誕生します。
これは、複数の広告媒体を集めたネットワークに「入札」することで、一括で複数メディアに広告を出稿できるというものです。
それまで1つひとつのメディアにそれぞれ出稿して管理をする必要があり、維持・管理コストが大きくなるという課題がありましたが、この仕組みにより広告主や広告代理店の負担は大きく軽減されました。
2011年頃からアドテクが広く普及し、それに続くように新しい仕組みが多く誕生していきます。
「オーディエンスターゲティング」や「DSP」、といった出稿システムや、「アトリビューション」などの分析手法が充実して、徐々にネット広告の市場は成長していきました。
ネット広告は、インターネット上の媒体に出稿する形であればそのほとんどが「ネット広告」に該当します。
現在特定の呼び名がついている広告形態だけでもその数は10種類以上に及び、今後も増え続けることが予測されます。
新しいネットメディアやサービスが誕生し続ける限り、ネット広告市場も成長を続けると期待していいでしょう。
ネット広告業界におけるトレンド・話題
Googleがターゲティング広告の規制を強化
「消費者の閲覧履歴」を利用したターゲティング広告は、ネット広告ならではの強みを活かした効果的な広告手法でしたが、Googleは「2022年までに閲覧履歴の追跡を規制する」としています。
閲覧履歴追跡の際に使用されていた「サードパーティークッキー」への対応を2022年までに止めることを決めており、これに代わる代替技術の開発を行わないと表明しています。
Googleは利用者の直接追跡を行わない代わりに、「AIにより個人を特定しないで出稿する広告技術の開発」を進めています。
参考:日本経済新聞「Google、なぜターゲティング広告を制限?」
博報堂がEC事業者向けサービスを発足
博報堂は、博報堂DYグループ内のEC領域のスキルを集約し、クライアント企業のEC事業を戦略から運用まで一貫してサポートするサービスとして「HAKUHODO EC+」を発足しました。
このプロジェクトはD2Cビジネスのシステム構築や、商品管理、発送を担うセンターなど、各社のプロフェッショナル領域を活かしてクライアント企業のEC事業を全面的にサポートするものです。
博報堂はオフラインでの広告事業においてもトップクラスの売り上げを誇る大手広告代理店ですが、時代背景に合わせてEC市場でのサービス強化を図っていると見られます。
参考:マーケジン
ネット広告業界における主要企業の解説
株式会社サイバーエージェント(2021年現在)
社名 |
株式会社サイバーエージェント (英語表記:CyberAgent, Inc.) |
設立 |
1998年3月18日 |
本社所在地 |
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町40−1 |
資本金 |
72億3百万円 |
従業員数 |
5,958人 |
平均年収 |
733万円 ➡詳しくは「年収チェッカー」をCHECK! |
事業内容 |
1.メディア事業 2.インターネット広告代理事業 3.ゲーム事業 4.投資育成事業 |
サイバーエージェントは、ネット広告事業に加えてメディア事業やゲーム事業も手掛けており、創業以来ネット広告事業を中核ビジネスとしています。
国内のインターネット広告市場ではナンバーワンのシェアを誇っており、スマートフォン普及に伴う動画広告市場の拡大を捉えて高い成長率を継続している企業です。
ゲーム事業では13社の子会社でスマホ向けゲームの開発、運営を行い、複数の主力タイトルを有して安定した事業を確立しています。
株式会社デジタルホールディングス(2021年現在)
社名 |
株式会社デジタルホールディングス (英語表記:Digital holdings, Inc.) |
設立 |
1995年4月 |
本社所在地 |
〒102-0081 東京都千代田区四番町6 東 |
資本金 |
82億1千2百万円 |
従業員数 |
1,571人 |
平均年収 |
702万円 ➡詳しくは「年収チェッカー」をCHECK! |
事業内容 |
1.マーケティング事業 2.シナジー投資事業 |
デジタルホールディングスは東京都千代田区に本社を置く持株会社で、株式会社オプトをはじめとするインターネット広告事業を行う企業を傘下に置いています。
ネット広告業界においてはサイバーエージェントに継いで2位の売上高を誇ります。
デジタルホールディングスグループとしては、全国に拠点を持っており幅広い顧客基盤を強みとしています。独自のテクノロジーや強固なリレーションシップを活かしたサービスが特徴の企業です。
株式会社アドウェイズ(2021年現在)
社名 |
株式会社アドウェイズ (英語表記:Adways Inc.) |
設立 |
2001年2月28日 |
本社所在地 |
〒160-6138 東京都新宿区西新宿8−17−1 住友不動産新宿グランドタワー |
資本金 |
16億2千2百万円 |
従業員数 |
869人 |
平均年収 |
589万円 ➡詳しくは「年収チェッカー」をCHECK! |
事業内容 |
1.広告事業 2.アプリ・メディア事業 3.その他事業 |
アドウェイズは東京都新宿区に本社を置くネット広告代理店です。
ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)としての事業も行っており、代理店としての強みになっています。
広告事業の他にもアプリ・メディア事業も手掛けており、リリース前の新作アプリを事前予約できるメディアの「予約トップ10」などを運営しています。
アフィリエイト事業では、アジア向けに開発した「スマホ向けアフィリエイト広告」で成長を遂げ、上場後もベンチャー企業であることにこだわりを持つチャレンジに積極的な企業です。
ネット広告業界における主要企業の採用動向
株式会社サイバーエージェント
- 挑戦的な人材
- 「チーム」を重視できる人
- 「ネット産業」にこだわれる人
サイバーエージェントは、「21世紀を代表する会社を創る」というビジョンのもと、「インターネット産業から軸足はぶらさない」と明言している企業です。
「新しい未来のテレビ」としてABEMA(アベマ)をリリースするなど、新しい取り組みにも積極的で、企業理念には「挑戦した敗者にはセカンドチャンスを。」という一文もあります。
さらに「チーム・サイバーエージェントの意識を忘れない。」というスローガンも掲げています。
以上のことから、サイバーエージェントはチームでの挑戦を重要視しており、ネット産業でのチャレンジにこだわりを持っていることがわかります。
これらを踏まえて、志望時のポイントは以下のようになります。
・ネット産業への思い
・チームワークを意識したコミュニケーション能力
・チャレンジ精神の有無
ESや面接においては、これらのポイントを意識して志望動機を組みたてるといいでしょう。
株式会社デジタルホールディングス
- プラス思考で動ける人
- 成長意欲のある人
- 自立する意思のある人
デジタルホールディングスは、「5BEATS」として5つの価値観を掲げています。
その中に「楽天主義(プラス思考)」というのがあります。
これは、変革を成し遂げる際の大きな壁や抵抗を乗り越えるために、できない理由ではなく「どうすればできるか?」を意識するという理念です。
変化の激しいネット産業の中で勝ち残るには、「挑戦」と「新しい価値の創造」は必要不可欠であり、その実現のためにプラス思考で挑戦していける人材を求めています。
以上を踏まえて、選考の際は次のポイントを意識するといいでしょう。
・チャレンジ精神のアピール
・プラス思考で課題を乗り越えた経験や実績
自分が目の前の課題に取り組む際、「プラス思考で取り組んでいる」ということをアピールするようにしましょう。
物事に前向きに取り組む姿勢は、結果だけでなく「チーム」にもいい影響を与えます。
「この人がいればチームが明るくなる」というような印象を与えられるとより効果的です。
株式会社アドウェイズ
- 「人」を尊重して働ける人
- 柔軟で自由な発想ができる人
- 「限界」の先を目指せる人
アドウェイズの経営理念は「人儲け」です。企業として金銭的利益を求めるのも大切としていますが、それ以上に「社員の成長」を重視しています。
社員が本当の意味で成長できる場を作ることを理念とする企業です。
その上で、「なにこれすげー こんなのはじめて」という斬新なスローガンを掲げており、これまでにない新たな価値やサービスを産み出し、顧客や社会に感動を与えることを目標としています。
これらを踏まえると、アピールすべき点は次のようになります。
・固定概念に縛られない自由な発想力
・自分と周囲の成長を大切にする思いやり
アドウェイズでは、「チームと共に成長しながら新しい価値の創造に挑戦していける人」そんな人材を求めていると考えられます。
ESや面接では、入社後に実現したいサービスなどを軸に発想力をアピールしつつ、「自分の成長」と「チームの成長」について前向きな姿勢を伝えてみるといいでしょう。
ネット広告業界の採用スケジュール
株式会社サイバーエージェントの採用フロー
- ES提出
- グループディスカッション
- 一次面接
- 独自の選考
- 二次面接
- 最終面接
- 内々定
サイバーエージェントの選考では、2~3回の面接を受ける流れとなっていますが、選考過程で特に注目すべきは「独自の選考」です。
「採用には全力を尽くす」と掲げるサイバーエージェントですが、この独自の選考では「トライアウト試験」というのが実施されます。
この試験は、制限時間中(90~120分)に指定されたお題に対して自分の考えを面接官に提案し、フィードバックを受け、内容を改善して再度提案するというものです。
これを制限時間内で繰り返し行います。
お題は「新規事業を考えよ」や「〇〇の改善策を考えよ」といったものがあるようで、とても厳しい試験になります。
サイバーエージェントではインターンからの採用を基本としているため、通常選考ではより実践に近づけた厳しい試験を行っているようです。
株式会社デジタルホールディングスの採用フロー
- ES提出
- 会社説明会
- 個別面接(複数回実施)
- 適性検査
- 内々定
デジタルホールディングスの選考では、面接の回数が人により分かれるようで、多い場合だと5回にも及ぶようです。
志望度の高さや企業への理解度など、適性をかなり細かく審査される試験となります。
面接の回数が増えるにつれ、質問の内容も深くなっていくことが予想されるので、事前リサーチと対策は十分に行いましょう。
ちなみに、デジタルホールディングスはスカウト型のアプリ(dodaキャンパス、OfferBox)で「早期選考」の募集を行う場合があるので、興味のある人はアプリへの登録をおすすめします。
株式会社アドウェイズの採用フロー
- ES提出
- WEBテスト
- 一次面接
- 二次面接
- グループディスカッション
- 最終面接
- 内々定
アドウェイズの面接は、基本的に全て個人面接のようで、一回ごとの時間が長めに設定されているようです。
総合職の選考では私服での受験が認められていたという口コミもあり、自由な社風がうかがえます。
企業のスローガンからも開放的な印象を受けますが、面接時間が長めに設定されている点を踏まえると、企業への理解度や将来のビジョンなどを深堀される可能性があります。
面接の内容が密度の高いものとなることを考慮した上で準備をするといいでしょう。
ネット広告業界のインターン情報
株式会社サイバーエージェント
サイバーエージェントのインターンは「サイバーエージェント広告事業長期インターンシップ」というものがあります。
こちらは長期のインターンとなっており、約5か月間の開催となります。
他のコースについてはサイバーエージェントのホームページからご覧ください。
サイバーエージェント広告事業長期インターンシップコース
<インターン応募から参加までの流れ(2021年度)>
- 開催日時:6月1日~10月29日
・出社頻度は週3日程度
・期間は応相談 - 開催場所:【東京】サイバーエージェント東京オフィス渋谷スクランブルスクエア
※一部リモートワークの可能性もあります。 - 応募期限:参加者が確定次第、随時締め切り
- 参加人数:2~3名
- 選考フロー:エントリー→動画選考→面接選考(複数回)→参加決定
- その他:時給1,200円
<インターン内容>
- SNSを活用したマーケティング企画職
※長期にわたり正社員と変わらない待遇で業務を体験
このコースでは、長期にわたりInstagram(インスタグラム)やYoutube(ユーチューブ)を活用したマーケティングについて通常通りの業務を体験します。
時給1,200円での参加となり、正社員と変わらない環境での就業体験になるので「一社員」として現場の第一線を体感できるとても貴重なインターンです。
インターンからの本採用もあるので、入社を希望している方は是非参加してみてください。
株式会社デジタルホールディングス
デジタルホールディングスのインターンは、「HPには載っていない情報が知れるオンライン会社説明会」というものがあります。
こちらはその名の通り説明会形式のインターンとなっています。企業による説明と質疑応答で進んでいくコースです。
最新の情報についてはデジタルホールディングスのホームページをご覧ください。
HPには載っていない情報が知れるオンライン会社説明会
<インターン応募から参加までの流れ(2021年度)>
- 開催日時:8月~2月まで各月1回ずつ開催
(9月のみ4回開催) - 開催場所:オンライン
- 応募期限:2021年12月6日
- 選考フロー:選考なし
- その他:報酬なし
<インターン内容>
- 業界/会社説明
- 役員のパネルディスカッション、Q&A回答
- 人事へのQ&A
- 選考案内
この説明会では、20年にわたりネット広告事業を行ってきたデジタルホールディングスの「デジタルシフト」、「DX事業」についての取り組みを学ぶことができます。
「どのような未来を見据えているのか」、「具体的な業務について」など、質疑応答を織り交ぜながら深く解説されます。
選考はなく、先着順での参加となるので興味のある方は気軽に応募してみてください。
株式会社アドウェイズ
アドウェイズのインターンは、「《総合職志望向け》12月開催!広告企画を体験する2daysインターンシップ」などがあります。
このコースでは2日間にわたりアドウェイズの広告企画営業職について学んでいきます。
最新の情報についてはアドウェイズのホームページよりご覧ください。
【総合職志望向け】12月開催!広告企画を体験する2daysインターンシップ
<インターン応募から参加までの流れ(2021年度)>
- 開催日時:12月25日~12月26日」
- 開催場所:オンライン
- 応募期限:2021年12月19日
- 参加人数:15名程度
- 選考フロー:選考なし(抽選)
- その他:報酬・各種費用の支給なし
<インターン内容>
- 広告企画体験
- 業界研究プログラム
- 実況オフィスツアー
このコースでは、アドウェイズの広告企画営業職の実務について2日間に及ぶ実習で学ぶことができます。
企画体験では現役社員からのフィードバックを受けながら体験する形となります。実況オフィスツアーでは東京本社の生の様子をリモートで見ることができます。
IT知識がない方でも気軽に受けられるコースとなっているので、少しでも興味のある方は参加を検討してみてください。
業界研究のやり方
業界研究においては大きく3つのステップで行っていくことで理解を深めることができます。
(1)業界全体を知る
世の中にある様々な業界ではどのような企業がどのような役割を担っているのかを大きく把握することで業界の概要を理解することができます。
代表的な企業名や職種についても調べて、自分が志す方向性を考えることがおすすめです。
(2)業界の深掘り
業界内のさらに詳しい現状や課題を調べます。
業界内の各企業の違いや、企業相互の資本関係・提携関係、業界内での業績推移、業界全体の成長の見込みなどをリサーチして、志望企業を絞り込みましょう。
(3)業界の動向把握
業界の動向をさらに細かく調べていくことで、各企業の状況を知り、自己分析と照らし合わせて具体的な志望企業・職種をまとめていきましょう。
ネット広告業界の業界研究
(1)業界全体を知る
ネット広告業界の業界研究においては主要なネット広告代理店について大まかに理解しておきましょう。
主要な代理店 |
サイバーエージェント、デジタルホールディングス、アドウェイズ、GMOアドパートナーズ、ファンコミュニケーションズ |
上記は、ネット広告業界の中でも売り上げ上位の企業になります。
ネット広告の市場は年々成長しており、現在では4マスの広告市場とほぼ同等の水準まで規模が拡大しています。
最近では、4マス媒体を軸としていた大手広告代理店もEC市場に注力するなどして、それぞれの切り口でビジネス領域の拡大に努めています。
今後もネットサービスの成長は続いていくと見られ、「広告」の市場がネット中心になる可能性も十分にあり得るでしょう。
(2)業界の深掘り
広告業界は、広告費を支払って出稿依頼をする「広告主」と、出稿依頼を受けて宣伝のプランニングから制作・運用を行う「広告代理店」の2つの業種が基本となって構成されています。
オフラインでは4マス(テレビ、新聞、雑誌、ラジオ)の媒体を中心に広告が出稿されていましたが、「ネット広告業界」ではインターネット上のあらゆるメディア・サービスが媒体となり、広告を掲載しています。
その中でも成長が目覚ましい「動画広告」は、まさしくネットならではの広告形態で、「映像」と「音」を駆使した広告の宣伝効果は非常に大きいです。
映像広告という面では「テレビCM」もありますが、大衆向けに作られるテレビCMとネットの動画広告には決定的な違いがあります。
ネット広告の強みである「ユーザーの閲覧履歴の追跡」を利用することでより詳細なニーズに向けた広告を届けられるのがネットにおける動画広告の特徴です。
この追跡機能はネット広告全般で活用されている技術で、高い宣伝効果のカギとなっています
今やネット広告の種類は10種以上もあり、細かく分類していくと全てを区分するのは難しいほどです。
(3)業界の動向把握
現在のネット広告業界は15年連続で市場規模が拡大しており、成長期真っ只中の市場です。
スマートフォンの普及によるネットユーザーの拡大と高い宣伝効果により成長を続けていますが、今後数年で懸念されていることもあります。
Googleがサードパーティークッキーへの対応を2022年で止めるとしており、これまでのようにユーザー閲覧履歴を追跡することができなくなる可能性があります。
プライバシーの保護を優先しての意向ですが、この仕様変更が市場に大きな影響をもたらすことは容易に予測できます。
Googleはサードパーティークッキーの代替技術の開発も行わないとしており、今後数年でネット広告の構造がどのように変化していくのか、トレンドや動向をチェックしておくようにしましょう。
ESのまとめ方
ESを書く際は、「自分が伝えたいポイントをしっかり絞る」ことが大切です。
よく見られる傾向として、「アピールしたいポイントが多いために、内容を詰め込みすぎている」というものがあります。
幅広く書くために1つ1つの内容が浅くなってしまっては、あなたの良さは伝わりません。
学生時代に様々な経験をしていて伝えたいことが複数ある場合でも、アピールポイントはしっかりと絞りましょう。
ポイントを絞る際のコツは、そのアピールポイントが「業務にどのように役立つのか」を考えることです。
業界研究を深く進めていくと、各業務に求められる人柄や能力が見えてくるはずです。そこに自分の得意なことや過去の経験・実績などを結び付けて伝えるように意識してみてください。
ネット広告業界のES対策・攻略法
ネット広告業界のESを書く際のポイントとして、「ネット広告業界で何がしたいか・どんな広告を創りたいか」、「市場への学習意欲」を強調して伝えるように意識するといいでしょう。
この他にも「誠実さ」や「コミュニケーション能力」なども共通して重要視されているので一緒にアピールできるとなおよいです。
「ネット広告業界で何がしたいか・どんな広告を創りたいか」について
ESを記入する際は、「志望度の高さ」をアピールすることがとても重要です。
ネット広告業界の志望理由を伝える際は、「ネット広告業界でこんな仕事がしたい」、「こんな広告を創りたい」というような具体的な希望を伝えるように意識しましょう。
実際にESを記入する際に気を付けるべきポイントは以下の通りです。
・「ネット広告業界でしかできないこと」を志望理由にする
・「他の媒体では実現できない理由」を明確にしておく
まずは「ネット広告業界でしかできないこんな仕事がしたい」という具体的な志望動機を準備しましょう。
次にその志望動機を軸にして、ネットでなければいけない理由を明確にします。
そうすることで、志望度の高さをより詳細にアピールできます。
「市場への学習意欲」について
ネット市場は目まぐるしい速度で変化を遂げる市場です。
数か月のうちに新規サービスが立ち上がったり、既存の市場が衰退したり、常に状況が変化していく中で、効果的に広告を打ち続けるためには、市場に対する日常的な学習が必要不可欠です。
ESでは志望動機を伝えると共に、継続的にネット市場について学習する意欲があることをアピールしましょう。
ポイントは次の通りです。
・ネット市場の中の「興味のある分野」について挙げる
・その分野にはどんな広告が打てるか・打ちたいかを伝える
ここでは、自分が興味のある分野と「どんな広告を創りたいか」を紐づけることができるととてもいいです。
「この広告を創りたい理由は、この分野に注目しているから」という具体的な話を志望動機に織り交ぜることができるといいでしょう。
ネット広告業界の筆記試験対策・攻略法
ネット広告業界の筆記試験の特徴として、SPIが採用される傾向が極めて強いです。
SPIの対策としては、一般的な問題集で習慣的に学習しておけば問題ないでしょう。
広告業界のほとんどの企業でも出題される可能性があるので、必ず対策をしておくべきといえます。
もう1つ出題確率が高いのが、WEBテストでの性格診断です。
性格診断では、回答に矛盾があると落とされてしまう危険があるので、無理に自分を良く見せようとせず、正直に答えて「一貫性」のある回答になるように心がけるといいでしょう。
ネット広告業界の面接対策・攻略法
面接の回答では「質問の意図を理解した上で答えること」が重要です。
面接官の質問には必ず「意図」があります。
十分にリサーチをして「回答の準備」をしておき、面接官が「その質問から何を読み取ろうとしているのか」、「重視しているポイント・知りたがっていることは何か」を理解して返答することを心がけましょう。
ネット広告業界でよく聞かれる質問と回答のポイントを紹介いたします。
- 「あなたの好きな広告は何か」
- 「今後の広告はどうあるべきか」
- 「ネット広告の弱点は何か?」
- 「どんな広告を作りたいか」
- 「最近感動したことは何か」
上記はネット広告業界を志望する際は優先的に対策しておきたい質問になります。
どの企業の面接においても質問される可能性が高い項目になるので、それぞれ詳細に答えられるように準備しておきましょう。
この他にも、「学生時代に頑張ったこと」や「自己PR」など一般的な質問についても対策しておきましょう。
本記事では「あなたの好きな広告は何か」、「今後の広告はどうあるべきか」、「ネット広告の弱点は何か?」について回答のポイントを詳しく解説します。
「あなたの好きな広告は何か」
この質問で面接官が知りたいのは、「ユーザー視点を持てる人材かどうか」だと考えられます。
広告を創る側ではなく、見る側として普段どのように広告を捉えているのか、どんな広告なら「面白い」、「好きだ」と感じるのか、宣伝を受けとる側の視点を持ち合わせていることをアピールしましょう。
回答のポイントとしては次の通りです。
・あまり知られていないような広告を挙げる
・好きな理由を「論理的」に説明する
ここであまり知られていないような広告を挙げることで、業界への興味関心を示すことができます。
そして、好きな理由を論理的に説明することで「どんな広告が好かれるか」を理解しているとアピールできるので、理由はなるべく論理的かつ具体的に考えておくといいでしょう。
「今後の広告はどうあるべきか」
この質問で面接官が知りたいのは「業界知識」と「自分の考えを持っているか」だと考えられます。
今後の広告について語るには、現状をしっかりと把握しておく必要があります。
浅い知識で的外れな回答をしないように、業界の現状については十分に理解しておきましょう。
さらに、現状から見て今後どうするのがいいか、明確な自分の意見を持っておくことで、現状を理解して自分の頭で考える力があることをアピールできます。
回答時のポイントは次の通りです。
・今後の取り組みについて具体的に話す
・そう考える理由を、「現状を踏まえて」明確に主張する
ポイントは、「現状を踏まえて」理由を伝えることです。
しっかりとした根拠を示して、今後の取り組みへのアイデアを出せると良い印象を与えられるでしょう。
「ネット広告の弱点は何か?」
この質問で面接官が知りたいのは「物事を多面的に見られるかどうか」だと考えられます。
現在も成長し続けているネット広告業界ですが、強みばかりではありません。
「何事にもメリットとデメリットがある」という考えを持ち、調子のいい場合でも客観的に物事を見る力はとても重要です。
特に革新的なアイデアを思いついた際などは、良いところばかりを意識してしまうので注意しなければなりません。
現在好調のネット広告に隠れた弱点を的確に指摘しましょう。
回答のポイントは以下のようになります。
・弱点について具体的に答える
・その弱点によっておこる問題について明確に答える
弱点について答えた際は、「なぜそう思うのか?」理由を聞かれるはずです。そこで弱点によって引き起こされる問題をできる限り具体的に答えるようにしましょう。
客観的に問題点を見つけ、危険性を把握する力があることをアピールしましょう。
以上、各質問の回答ポイントと対策について解説しました。
面接対策をする際は「自分が面接官だったら」という視点を持って考えてみると、必要な対策が見えてきます。
リサーチで得た情報をもとに、想像力を働かせながら業界研究を進めてみてください。
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