【クレジットカード業界ES書き方ガイド】読まれるESのポイントを徹底解説!
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近年、ネット決済の需要が増加している背景から、人々の生活に欠かせない重要な役割を果たしているクレジットカード業界。
国内のキャッシュレス化推進事業にも後押しされる形で、今後もますますの発展が予想される業界です。
クレジットカード業界を目指したいと考えている学生の中には、ESで何を書けばいいのかわからない、質問へどのように回答していいのか分からないという人も多いのではないでしょうか?
そんな人のために、実際にクレジットカード関連の企業のESで出題された質問と、選考を突破するためにどのように回答するのかをポイントと合わせてご紹介していきます。
クレジットカード業界の採用動向や面接対策など、詳しく知りたい方はコチラの記事をチェックしてみてください。
目次
クレジットカード業界のES設問例
1あなたが幼少期から今もなお大切にしている考え方を教えて下さい。300文字以下(2021年 三井住友カード)
2数あるクレジットカード会社の中であなたが思う楽天カードの強みを教えてください。500字以内(2021年 楽天カード)
34社のうち、志望する会社の志望理由をご入力ください。(イオンクレジットサービス、イオン銀行、イオンプロダクトファイナンス、イオン保険サ ービスから一つ選択)200~400 字(2021年 イオンクレジットサービス)
4当社で活かせるあなたのセールスポイントとその理由を教えてください。400文字まで(2021年 三菱UFJニコス)
5経営理念と事業領域について印象に残った点と、その理由を教えてください。300字以内(2021年 クレディセゾン)
設問例1:考え方・価値観
幼少期から作られている価値観にはあなたの考え方や個性が強く表れます。
人によってそれぞれ価値観は異なりますが、採用担当者は自社の社風や特徴にその学生が合っているかを見たいと考えています。
志望企業についてしっかりと熟知した上で、その企業にマッチした回答が出来るように準備しておきましょう。
回答例
「偏った目線で物事を判断しない」「自身が体験した情報を信じる」という考え方を大切にしています。きっかけとなったのは幼少期からボランティアに参加する機会が多く、マイノリティの方々とコミュニケーションをとる機会が多かったことです。
ボランティア活動の一環として障害を抱える人と直接対話を重ねてきた中で、「彼らの現状と社会的イメージに対するギャップ」を感じていました。私は思っていた以上に偏った情報のなかで物事を考えていたのだと痛感し、徐々に自身の価値観も大きく変化していきました。
これらの幼少期からの経験によって、直接目にしたり、体験することによって初めて得られる情報があるという考え方を大切にしています。
価値観や考え方は人によってそれぞれ異なるものです。
その価値観や考え方に至ったきっかけを深掘り、その企業の社風や特徴に沿ったエピソードを書いていきましょう。
設問例2:企業理解
この質問は、自社商品に対しての興味度と理解力を問うものです。
数ある企業の競合商品に対して、志望する企業ならではの強みを自分なりに理解してから、質問に答えるのが大切です。
そのため、企業研究をしっかりと行い商品の特徴を具体的にイメージした上で、どんな強みがある商品なのか整理していきましょう。
回答例
楽天カードの強みは3つあると考えています。
まず、楽天経済圏という大規模な経済基盤を自社で展開している点です。他の関連サービスとの相乗効果により、お客様の様々なニーズに答えることができるのは貴社ならではの大きな強みです。
2つ目は、顧客満足度の高さです。競合他社を抑え、顧客満足度13年連続1位を獲得するなど、さまざまなポイント還元のランキング調査において1位を総なめにするなど、その実績から見てもお客様に一番寄り添ったクレジットカードサービスだと感じます。
3つ目は、ポイントアップ制度が豊富に用意されており、楽天ポイントが貯まりやすいことです。最近ではキャッシュレス決済の普及により、日常の生活の中で貯めたポイントを使える場面も多く、ポイントの利便性を実感することが非常に多いです。業界内で最も右肩上がりの成長をし続けている楽天カードは、今後もますます発展していく確信の持てるクレジットカードです。
それらは全て、貴社の社員の方々が一致団結して最高のパフォーマンスを目指しているからだと思います。そんな貴社で、日本のキャッシュレス市場を牽引していく一助になりたいと考えています。
この質問では、事前に商品の特徴や顧客層を研究し、イメージを具体化して回答することが大切です。
特徴を書くだけではなく強みだと感じた理由を述べることも選考ポイントになりますので、志望する企業の研究をしっかりと行っていきましょう。
設問例3:志望理由
4社のうち、志望する会社の志望理由をご入力ください。200~400 字(イオンクレジットサービス、イオン銀行、イオンプロダクトファイナンス、イオン保険サ ービスから一つ選択)
志望理由は就活を行う上で頻出にされる質問のひとつです。
企業は志望理由を通して学生がどれだけ本気度が高いのかを見極め、合否の判断材料としています。
また、志望理由が企業の方針や業務内容とズレている場合は入社の前後でイメージの違いが生じてしまいます。
そのため、採用担当者はそのような事がないように学生の志望理由を慎重に聞いています。
回答例
「今後の成長が最も見込める」という視点で、金融業界の中でもクレジットカード業界を第一志望として就職活動に取り組んでいます。貴社でなら「裁量性の高い仕事に携わり、企業と共に成長していきたい」という目標が達成できると考え、志望しました。
貴社ならではの強みを生かして貢献していきたいと考えていることが二点あります。
一点目は、個人・法人営業、企画開発部門など、多岐にわたる事業を展開している事です。所属先の各部署で 専門性を深め、その知識と経験を生かし、あらゆる部署と協力しながら事業の拡大を目指します。
二点目は、国内最大級の会員数から得られるビッグデータを活用できる点です。貴社でこそ得られる情報の優位性を生かし、多くのお客様のニーズに寄り添える仕事に挑戦したいと考えています。
以上の理由から、目標実現のために貴社を志望します。
志望企業だからこそ実現できる目標を明確にし、志望企業への就職意欲や熱意を積極的にアピールしましょう。
そのためにも企業研究を徹底し、事業内容や特徴に沿ったオリジナリティのある志望理由を書いていきましょう。
設問例4:自己PR
就活を進めていく中で「あなたの強み」について聞かれる場面はES・面接を問わず多くあります。
企業があなたの強みを聞く意図を理解して、評価されるポイントを押さえていきましょう。
具体的には入社後に活躍できる人材かどうかを知りたいと企業の採用担当者は考えています。
あなたが持つ強みを問うことによって活躍が期待できるのか、自社の業務内容にマッチしているのかを見極める判断材料としています。
事前に自己分析を行い、自分の強みを理解したうえで自己PRしていくことがポイントです。
回答例
私の一番の強みは目標達成に向けて一直線に行動できるところです。大学の文化祭実行委員として広報の責任者を担当しました。昨年課題となっていた観客数不足を解消すべく、1.5倍の観客動員を目標にSNSでの宣伝に力を入れました。
まず学内の学生向けだった発信を、近隣の住民の方に向けた発信に変えていきました。具体的には、当日の出店やイベント情報を毎日配信し、さらにSNSでの宣伝を拡散してくれた方に当日プレゼントを渡す企画も実施しました。また、当日に観客数の混雑を想定した対策も必要だと考え、例年の案内係の配置と人数の見直しを行いました。
その結果、本番当日は、目標よりも多く例年の2倍の来場者を動員できたほか、スムーズな観客誘導もあり、文化祭を成功に導くことができました。以上の成果から、目標達成に向けて真摯に向き合い、実行に移す行動力が私のセールスポイントだと考えます。
自分の強みが企業の求める人物像に沿っていると採用担当者の印象に残りやすいです。
志望する企業に合わせてアピールする強みを考え、数字などの具体的な実績を用いて伝えることが大切です。
設問例5:企業に対する興味・理解度
この質問は、企業に対しての理解度を確認するとともに志望度の高さを見ています。
あらかじめ企業研究を行うなどで知識を深めることで、回答できる問題です。
経営理念や事業内容について適切に理解して回答を書けると、担当者があなたを高く評価するESに仕上がるでしょう。
回答例
業界の最先端に位置する企業として顧客満足度を第一に考え、お客様のニーズに寄り添った事業を展開していくという点が印象的でした。実際の商談では、お客さまの声をいかにカタチにし、具体的に還元していくサービスを提供できるかが大切であると考えます。
また、取引のあるパートナー企業と共に発展していける関係を構築することで、変化し続ける世の中に対応し、より付加価値の高いサービスを創出していけるのだと感じました。事業領域については、既存のグローバル事業の成長に向けて事業基盤を生かした収益源の多角化に取り組んでいくなど、常に挑戦し続ける姿勢に共感し、貴社の事業領域の拡大に貢献していきたいと考えています。
この質問では、業務内容を適切に理解しているか、実際の業務と相違ないかが問われている問題です。
業務の理解はもちろん、具体的に自分が働く時をイメージして書くことが大切です。
自己PRの書き方
自己PRの本質
自己PRとは「自分の強みや長所を企業に伝える場」になります。
ただ単純に自分の強みや長所を伝えるのではなく、企業の求める素質を理解して自身の強みをどのように活かせるかを伝えることが重要となります。
評価の高い自己PRにするには、まず自分の強みや長所をきちんと理解することが大切になります。
また、自己PRを書く上で、企業がなぜ自己PRを聞くのか知っておくことが必要です。
企業が自己PRを聞く意図は2点あります。
1人柄を知る
企業は自己PRの内容から、企業に応募者の人柄を把握して企業と合った人材かどうか判断しています。
企業の社風にマッチした人材であれば活躍イメージが湧きやすく入社後の成長も期待できます。
逆に企業とのマッチ度が低い場合は早期退職の可能性があるため積極的な採用はされません。
2自己分析ができているか知る
自己PRは自分の強みや長所を伝える場なので、自分自身について理解していることが重要となります。
自己分析がしっかりしていればきちんと自分の強みを伝えることが出来ます。
しかし、自己分析ができていない場合は就職活動への真剣度は欠けると思われ、企業への志望度も低いものだと判断されます。
自己PRを書くためのポイント
求める人材に即した「強み」を決定する
企業へ自身の強みを伝える場合、企業のビジネスモデルを理解した上でどのような強みを求めているかを考え、自分の経験などに結び付けて伝えるようにします。
自己PRは大きく分けて3つに分類することができます。
- 個人として努力し、成果を上げることができる
- 関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行うことができる
- 今までにない仕組みや企画を提案し、周囲と協力しながら実現できる
アピールしたい「強み」を論理的に述べる
上記でまとめた自身の強みをより企業に対してわかりやすく伝えるために、下記の流れにまとめるとスムーズです。
(1)強み:あなたの強みは?
↓
(2)強みの原点:強みが形成されたきっかけは?
↓
(3)強みを表す具体的エピソードは?
↓
(4)強みの方法論:強みを発揮するために意識していることは?
↓
(5)強みの活かし方:その強みを入社後にどう活かすか?
引用:unistyle
※自己PRを書く際のポイント
・注意点 ・アピールする強みに再現性を持たせること
・学生時代に頑張ったことと混同しないこと
・書き出しと締めの部分を意識すること
クレジットカード業界はどんな人材を求めているのか
その業界で求められる人物像の特徴を知ることは非常に大切です。
もちろん職種によって仕事内容は変わってきますが、業界全体で求められている人材としてどんな特徴があるのかを考えましょう。
求められる人物像を事前に知っておく事で、ESや面接対策にも生かすことが出来ます。
クレジットカード業界全般で求められる人材の特徴としては下記が挙げられます。
- 相手目線のコミュニケーションが取れる人
- 流行りやトレンドに敏感な人
- 責任を持って行動できる人
相手目線のコミュニケーションが取れる人
クレジットカード会社の場合、特に顧客と接する機会のある業務では、さまざまな立場の人とコミュニケーションを取っていくことが求められます。
加盟店を獲得する担当になった場合、飲食店の社長やショッピングモールの責任者など、多種多様な業種の人と商談する場面があり、会員サポートでは会員の顧客が相手となるため、対応する年齢層がかなり広いです。
そのため、あらゆる要望や質問に対し、円滑にコミュニケーションを取るスキルが求められます。
自身とは立場の異なる人でも苦手意識を持たず、フラットな目線でコミュニケーションを取れる人に向いていると言えるでしょう。
流行りやトレンドに敏感な人
クレジットカード業界はキャッシュレス市場の急成長に伴い、変化の激しい業界です。
また、QR決済などの競合サービスに勝つため、新しい施策やサービスを打ち出す企業も増えています。
このような現状から、流行っているものや新しいトレンド情報に敏感な人にとっては、クレジットカード会社は常に最新の情報にアンテナを張りながら働くスタイルが向いているのではないでしょうか。
また、市場の変化に対していち早く察知し、取り入れていくことが出来る柔軟性のある人にもおすすめです。
責任を持って行動できる人
カード会社は顧客の大切な資産であるお金や個人情報を扱うため、小さな見落としやミスが大きな損害を与えるリスクを持っています。
そのため、自身の業務に対して責任感を持って仕事に取り組む姿勢は欠かせません。
これまでの学生時代に取り組んできた経験の中で、自分がどのような姿勢で物事に取り組んできたかを振り返ってみましょう。
与えられた役割に対して責任感を持って取り組めていた人は、向いている業界だと言えます。
上記でご紹介した人物像は、あくまでも業界全体での話となります。
ご紹介した内容に無理に自身を当てはめる必要はありません。
企業や職種によってはそれぞれ自身の人柄や強みを生かせる仕事があるでしょう。
大切なことは他のどの企業でもなく、その企業だからこそ志望する理由、他の企業では成し遂げられない理由を加えて採用担当者に伝えることです。
志望の本気度や熱意を明確に伝えて積極的に自身をアピールしていきましょう。