【ガラス業界ES書き方ガイド】読まれるESのポイントを徹底解説!
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私達の生活に身近に関わっている「ガラス」。
ガラス業界は、2010年代に世界的な不景気から回復して以来、建築・自動車関連で需要が伸びている業界です。
更にスマートフォンやタブレットの普及で、ガラス需要は高まり今後もテクノロジーの開発と共に需要が高まっていくでしょう。
ガラス業界への就職を志望しているが、ESでのアピールポイントや質問へのが分からなくて悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
この記事では実際にガラス業界で出題されたESの設問内容とポイントを踏まえた回答例を合わせて解説していきます。
不安を感じている人はこの記事を読んで、ガラス業界への選考時の参考にしてみてください。
ガラス業界で活躍するためにも、まずはES突破を目指しましょう。
また、ガラス業界全体の採用動向や面接対策などについて、詳しく知りたい方は「ガラス業界研究」の記事をチェックしてみてください。
目次
ガラス業界のESで実際に出た設問
1何故この業界を志望しましたか?(2019年 セントラルガラス)
2外国人と関わった印象に残るエピソードがあれば、記入してください。(2018年 日本ガラス)
3何故、弊社がいいのか商品名を交えて記載してください。(2019年 セントラガラス)
4最近始めた新しいことは、ありますか?(2020年 日本電気ガラス)
5自分を自由に表現してみてください。(2020年 石塚ガラス)
設問例1:ガラス業界を志望している理由
この質問は、多くの業界でも聞かれる内容です。
特にガラス業界のように、少し特殊な製品を扱う業界では「この業界でないと駄目なのか?」「他の業界ではなく、何故ガラス業界を志望するのか?」あなたの業界への意欲を見られています。
日々、進化が求められるガラス業界ではクリエイティブな発想ができる能動的な人物が求められます。
自分の言葉で「何故ガラス業界でないといけないのか?」を答えることができれば、面接でもっと話を聞きたいと思ってもらえるでしょう。
この質問は、受け身ではなく自らアクションを起こす人柄であること、ありふれた答えではなく、自分を表現できるかが問われるので、自分の強い思いをアピールしてみてください。
回答例
私は自分が活躍できる業界で自分を成長させたいと考えています。何故なら成長していくことこそ、仕事のやり甲斐だと考えるからです。活躍できる業界というと、自分の得意分野を想像する人も多いですが、私は少し違います。勿論、自分の得意分野で力を最大限発揮することは喜びだと思います。しかし私は自分ができない事や失敗が多いほど、その分野を極めようと奮闘できる一面があります。
学生時代、私の研究は思っている結果に働かず困難を極めることが多かったのですが、地道な調査と改善を繰り返し研究成果を導き出しました。その際、比較的スムーズに成功を収めることができる研究よりも、何度も壁にぶつかった研究の方が何十倍も嬉しく、やりがいを感じることができました。
ガラス業界を志望したのも無機化学やガラスといった興味のある分野だったこともありますが、未知なる世界に挑戦したいと思い志望しました。自分が困難を乗り越えるために最善を尽くし、成長を感じられるガラス業界こそが、私が進む道だと考えています。
具体的な学生時代のエピソードを交えて、自分の言葉で何故ガラス業界でないといけないかを答えていきましょう。
自分が業界に何を求めているのかを答えられるように、事前にガラス業界を志望する理由を整理しておきましょう。
設問例2:外国人と関わったエピソード
日本は世界的に見て、ガラス業界でトップシェアを誇ります。
しかし、近年中国製品も安価で質の良いガラスを生産しており、国内のガラス製品のシェアが侵食されています。
日本は国内だけでなく海外でも需要のあるガラス製品を扱っており、今後は更に海外へのシェアを拡大する必要があるでしょう。
海外でのグローバルな働きが求められるガラス業界では、外国人と密に関わる機会も増えていきます。
また、ガラス業界はさまざまな人と関わり、ガラス製品を生産して市場に流通させていくため、コミュニケーション能力が求められるでしょう。
外国人とどのように接することができるか、あなたのグローバル性とコミュニケーション能力が問われています。
自分のコミュニケーション能力、人当たりの良さと可能であれば、グローバル性をアピールしましょう。
回答例
私は学生時代、スポーツバーでアルバイトをしていました。幼少の頃からサッカーに励んでいたことがきっかけでしたが、アルバイト先には外国人のお客様も多く来店されます。
当初は自分の語彙力が足らずに、お客様に迷惑をかけることも多かったですが、このままではダメだと自ら英語を勉強し徐々に外国人のお客様とコミュニケーションを取ることができるようになりました。人と関わり、話すことが好きな自分は外国人とコミュニケーションが取れるようになったことが嬉しく、継続して英語を楽しく学ぶことができました。
今ではアルバイト先の常連さんの付き合いで、外国人の友人も何名かでき、英語を話せるようになって本当に良かったと思います。貴社に入社してからも海外での仕事や外国人と関わる場面でも、自分が培った英語力を発揮していきたいです。
上記の回答例では、英語とコミュニケーションが得意であることがアピールできています。
英語が堪能であれば、英語力をアピールして、英語に自信が無ければコミュニケーション能力や海外の思考も受け入れているグローバル性を表現しましょう。
設問例3:弊社の良さを教えてください
少し複雑に見えますが、業界の中でも何故この企業を選んだのか、志望動機が聞かれている質問です。
「業界の中でも何故弊社を選んだのか?」といった質問に対する答えとしては、次の理由を交えて答えることをおすすめします。
- その企業の商品とのエピソードを理由にする
- 業界の立ち位置を理由にする
- 社風、福利厚生を理由にする
- 創立者やOBなど働く人を理由にする
また、この設問では自社の製品についても問われています。
「弊社の商品名を交えて」というところがこの企業ならではの観点です。
事前に企業ホームページなどで、どのような製品を扱っているのかリサーチしておきましょう。
回答例
ガラス業界を志望した後、企業選びをする際に私は自分の生活に馴染みのある弊社で働くべきだと考えました。働くのであれば東証一部上場企業であり、業界大手の会社で働きたいと考えていましたが、その中でも貴社を志望したのには、私の実家の車が深く関係しています。
私の母は、太陽光に弱く日光が肌に当たると、アレルギー反応を起こしてしまうため、夏でも薄手のUVカット長袖を着ています。小さい頃から、父の車で出かける際にはサンシェードを着けた後部座席が母の特等席でした。しかし貴社のIRカットガラスを使用した車に変えてからは、サンシェードが無くとも母は車に乗れるようになり、今では助手席が母の特等席となっています。
ガラスの技術によって、私の母のように救われる人がいることを知り、IRカットガラスのように誰かの役に立てる製品を世に流通させたいと考え貴社を志望します。
具体的なオリジナリティ溢れるエピソードの中で、企業製品を登場させています。
また大手企業を志望している向上心、その中でもこの企業で何をしたいかを書かれている点が、採用担当社には良い印象を与えてるでしょう。
自分のエピソードで企業製品と馴染みがあることを交えて、入社してから何を目標にしたいかを答えましょう。
設問例4:最近始めた新しいこと
趣味などを聞かれているように感じるこの質問の意図は、あなたのチャレンジ精神と常に周囲に関心を持って行動しているかを聞かれています。
新しいことを始めることは、好奇心が旺盛な人でない限り、頻繁にあることではありません。
「新しいことを始めていない場合はどうすればいいだろう?」と悩んでしまう人も多いでしょう。
何か新しい趣味や挑戦をしていなくても、最近気付いた日常の変化を答えるだけでも問題ありません。
この質問に答える際には次の項目を意識しておくと、採用担当者に響きやすくなります。
- 企業が求める人物像に沿った内容にする
- 採用担当者がイメージしやすいように、順序を立てて答える
- 自分の強みをアピールできるエピソードを交える
評価を得るために時事関連の内容を書くためにも、「ニュースを見るようになりました」や「新聞を購読し始めました」とアピールしてもいいでしょう。
しかし、時事関連でアピールする人は多く、実際にニュースや新聞をチェックしていないと希薄な内容になってしまうので、可能であれば自分らしいエピソードでアピールすることをおすすめします。
回答例
最近私は一眼レフを購入して、カメラを始めました。今まではスマートフォンのカメラ機能で撮る程度で、周囲の同級生ほど写真には興味がありませんでした。しかし、お正月前のセールで安くなっている一眼レフと出会い、カメラのフォルムに一目惚れし思わず購入しました。
購入した結果、必然的に外に出かけることが増え、一人旅行もするようになりました。撮影に行く先は、田舎や自然が豊かな池や山であることが多く、カメラを購入してから知らぬ土地で、同じようにカメラを趣味にしている人たちと出会い、さまざまなことを教えてもらう機会に出会いました。自分でもより良い写真を取るためにカメラについて勉強をしています。
貴社に入社してからも、同僚や取引先と密にコミュニケーションを交わし、より良い製品を生み出すためには、どうすればいいか模索していくことができます。また、自分で教えられる事柄については、私が知らぬ土地でそうしていただいたように、アウトプットをして周囲の知見も高めていきたいと思います。
具体的なエピソードから、行動力と周囲への関心、興味が伺えます。
コミュニケーション能力も高いと判断されるエピソードは、ガラス業界の選考においてプラスに働くでしょう。
設問例5:自分を表現してください
自分を自由に表現してくださいといった質問は、あなたの「個性」と「独創性」、そして「客観的に自分を見れているか」を見ています。
このような質問を出す企業は意外と多く、「白紙の紙1枚を使って自由に表現してください」や「絵や写真を使ってもいいので自由に自分を表現してください」といった内容が含まれていることもあります。
独創性を見られているので、どのようにあなたが自分を表現してくれるかを採用担当者は見たいのです。
ここでは、あくまで文字だけで自分を表現した例を紹介します。ポイントとしては一貫性を持って、自分を表現することです。
ガラス業界はクリエイティブな人材を求めているので、独創性を表現しましょう。
回答例
私は好奇心が旺盛な性格です。小さな頃から、自分が経験したことがないことに興味があり、食べたことがないものや、喋ったことがない人、行ったことがない土地へ興味が湧きます。
そんな私がガラスに興味を持ったのは、高校生の頃です。普段、私にとってガラスはテレビの液晶であり、家の窓ガラスでした。校外学習で訪れた京都で風鈴作りを体験して、知らないガラスの魅力と触れ合いました。それからガラスについて調べていくと、医療の現場や飲食業界など、思わぬところでガラス製品が日常的に使用されていることを知り、興味を持つようになりました。
大学では理工学を専攻して、ガラス業界で就職するために高分子の液晶化やガラス転移の研究を繰り返してきました。貴社に入社してからは、世界に新しいガラス製品を届けるために、この性格を活かして日常から新しいアイデアを拾って製品に還元していきたいと思います。
フリー記載の詰問は自分を自由にアピールできるボーナス設問です。
企業が求めている人物像と自分の個性を合わせて、表現してみてください。
自己PRの書き方
自己PRの本質
自己PRとは、企業に対して「自分を売り込む場」といえます。
自分の強みや長所をどのように企業で活かせるか、どのように企業へ貢献できるかをアピールし、企業に必要な人材と思ってもらえるように自分を売り込む事が自己PRでは求められます。
自己PRで評価されるには、自分の人柄や能力を具体的に伝えて企業が求める人物像に合わせてアピールすることが重要になります。
企業が自己PRを聞く意図は3点あります。
1応募者が活躍してくれるか見極める
応募者を採用することによって企業にプラスの利益をもたらす人材なのかを強みや長所を聞いて見極めています。
そのためただ単に自分の強みや長所をアピールするのではなく、企業が求めている強みや長所を意識してアピールすることが大切になります。
2企業に合った人材か見極める
企業の社風や考えに合った人材かを見極めることによって活躍してくれるか判断材料としています。例えば応募者の強みが既存社員と類似していたら企業とマッチする可能性が高く活躍が期待できます。
反対にいくら優秀な人材でも企業との相性が合わない場合は早期退職の恐れがあるため前向きに採用を検討しません。
3自分を客観視できているか
自己分析は就職活動において最も重視して行うものなので、自己分析が出来ていないと就職活動への姿勢が悪いものと評価されてしまい、企業への志望度も低いものだと判断されてしまいます。
自己PRは自分を売り込む場なので、自分自身について正しく理解する必要があります。そのためには自分を客観的にも理解することが大切となります。
自己PRを書くためのポイント
求める人材に即した「強み」を決定する
企業へ自身の強みを伝える場合、企業のビジネスモデルを理解した上でどのような強みを求めているかを考え、自分の経験などに結び付けて伝えるようにします。
自己PRは大きく分けて3つに分類することができます。
- 個人として努力し、成果を上げることができる
- 関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行うことができる
- 今までにない仕組みや企画を提案し、周囲と協力しながら実現できる
アピールしたい「強み」を論理的に述べる
上記でまとめた自身の強みをより企業に対してわかりやすく伝えるために、下記の流れにまとめるとスムーズです。
(1)強み:あなたの強みは?
↓
(2)強みの原点:強みが形成されたきっかけは?
↓
(3)強みを表す具体的エピソードは?
↓
(4)強みの方法論:強みを発揮するために意識していることは?
↓
(5)強みの活かし方:その強みを入社後にどう活かすか?
引用:unistyle
※自己PRを書く際のポイント
・注意点 ・アピールする強みに再現性を持たせること
・学生時代に頑張ったことと混同しないこと
・書き出しと締めの部分を意識すること
ガラス業界はどんな人材を求めているのか
ガラス業界全般的に求める人材の特徴として下記が挙げられます。
- クリエイティブな発想ができる人材
- グローバル性があり、海外でも働いていける人材
- コミュニケーション能力がある人材
- 継続力・忍耐力がある人材
- 行動力・挑戦心がある人材
- 自ら能動的に行動ができる人材
ガラス業界は今後も世界のシェアを拡大していくために、海外進出が求められている業界です。
企業ごとに採用基準は異なるものの、グローバル性や語学力、コミュニケーションとクリエイティブ性がある人材を求めているでしょう。
また研究開発に携わる人材には、継続力や忍耐力、挑戦心があることが求められます。
何年もかけて研究を行ったり、常に新しいものを生み出していくため、向上心があることが必須となります。
しっかりと自分を見つめ直し、「何故ガラス業界で働きたいのか?」「自分の強みをどのように生かせるのか?」など、この企業を志望した動機を答えられるように対策しておきましょう。
ESでは自分の言葉で一貫性を持って、ガラス業界、志望企業への志望度を答えられているかが判断されます。
自分らしさを出しつつ、ガラス業界で活躍できる人材であることをアピールしましょう。
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