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【金融業界|2023年度最新版】ESの書き方から面接対策まで徹底解説!

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金融業界研究


「金融業界」と聞いて、みなさんはどんな仕事をイメージしますか?銀行や証券会社をイメージする人もいれば、保険会社を思い浮かべる人もいるかと思います。

そもそも金融とは、「預金や資産が余っているところから必要としているところへ融通すること」を言い、資産・資金の融通を主な業務として行っている業種をまとめて「金融業界」と呼びます。

同じ金融業界でも仕事内容はそれぞれ異なるので、各業界の特徴をしっかりと理解し、自分がどのように働きたいかイメージしながら業界研究を進めることが大切になります。

金融に関わる仕事に興味のある方はぜひ読んでみてください。

金融業界とは

金融業界とは

金融業界の業種

冒頭でも説明した通り、金融業界とは「お金」に関わる業種全体のことをいいます。


「お金」は様々な物に形を変えて、その価値を発揮します。
例えば、「土地」「建物」「債券」「株式」などはお金ではないですがそれと同等の価値を持っています。このような「金銭的価値のある資産」を扱う業種も金融業界に含まれるのです。


お金や資産を直接的に融通することはもちろん、それらの所有権や管理などをサービスとして顧客に提供する業種も金融業といえます。
近年ではネット上で完結できる支払いサービスや、「ネット証券」、「ネット銀行」なども増えています。このようなオンライン上でお金や資産を扱うサービスも金融業の1つです。


金融業界には下記のような業種があります。

・銀行
・証券会社
・保険会社
・資産運用会社
・外資系投資銀行
・クレジットカード会社
・政府系金融機関
・ベンチャーキャピタル、PEファンド
・その他、ネット証券、ネット銀行など

この他にもリース会社ノンバンクなど、お金に関わる業種がたくさん含まれています。

本記事では、金融業界の中でも特に規模の大きい「銀行」「証券会社」「保険会社」の3つに焦点を絞って深堀りしていきます。

金融業界の主要な3つの分野

金融業界の主要3分野

銀行

銀行には、メガバンク地方銀行信託銀行など複数の種類があります。それぞれ特化している部分や事業規模に差はありますが、基本的な業務はほとんど同じです。

銀行の基本業務として、「預金」「貸付(融資)」「為替」が代表的な3大業務になります。


預金業務
では顧客の資金を預かって管理し、貸付業務では顧客の要望に沿って資金を貸し付けます。個人では住宅やマイカーローン、法人では融資などがこれにあたります。為替業務では、振り込みやネット支払いの際などに生じる口座間のお金の流れを管理しています。

これらの業務は基本的にどの銀行でも行っていて、どれもみなさんの生活を支える重要な業務です。


銀行業界について、詳しく知りたい方は、下記の記事もチェックしておきましょう。

証券会社

証券会社の主な業務には、投資家が株式や債券を購入する際に市場との仲介をする委託売買(ブローカー)業務と、証券会社自身が自己資本で証券の売買をする自己売買(ディーラー)業務があります。


このほかにも、新たに発行される証券やすでに発行された証券について多くの投資家に買ってもらえるように勧誘をする募集・売り出しの取り扱い(セリング)業務や、国や株式会社が新たに債権を発行する際にその一部または全部を売り出すために買い取る引き受け及び売り出し(アンダーライター)業務などもあります。


証券会社は、債券や証券、株式などを扱っており、主な顧客は個人投資家や企業などになります。投資に興味のない人からすると縁遠い業界に思えますが、日本の経済を回す上で非常に重要な存在となります。


証券業界について、詳しく知りたい方は、下記の記事もチェックしておきましょう。

保険会社

保険会社には、大きく「生命保険会社」「損害保険会社」の2種類があります。どちらも保険商品の販売を主な業務としています。

生命保険と損害保険では保障対象や目的が大きく違うものの、「万が一への備え」を商品として販売している点は同じです。

基本業務は保険商品の販売ですが、より顧客のニーズに沿った新たな商品の開発も重要な仕事の1つになります。保険の企画・開発から、パッケージとして商品化して販売するまでの一連の業務を行っています。

社会保険だけではあらゆるトラブルへの対応は難しいため、それぞれのケースに合った保険で顧客の生活を支えている仕事といえます。


保険業界について、詳しく知りたい方は、下記の記事もチェックしておきましょう。

金融業界の職種

金融業界の主な職種

営業

金融業界のどの分野でも共通して活躍する職種になります。銀行の営業では、窓口で個人顧客金融商品を販売する場合と、銀行の外(外交)で法人相手融資などの営業をするのが一般的です。

証券会社の営業では、顧客の資産運用により効果的な投資商品を提案・販売するのが主な業務です。資産運用や資金調達の様々なプランを顧客のニーズに合わせて提供していきます。

保険会社では個人顧客に対して営業をするのが一般的で、顧客の人生設計に合わせて適切なプランを提案するのが仕事です。保険商品は顧客の生活に大きく影響を及ぼす場合もあるためニーズをしっかりと把握した上で商品を提案する必要があります。


金融業界の分野により、扱う商品の種類や性質は異なりますが、どの分野でも共通する営業のポイントは「商品への理解」と「コミュニケーションスキル」です。

中には複雑な商品もあるので、新しい知識への学習に積極的に取り組める人に向いているといえます。

また顧客のニーズを的確に汲み取る必要もあるため、コミュニケーションの中で相手目線に立てる人は適性が高いでしょう。

証券アナリスト

主に証券会社で活躍する職種で、個別企業の将来性や社会の動向などを分析して株価の推移を予測する専門家です。 

企業の増資や経営状況、国内外の政治経済情勢などの幅広いデータをもとに分析をするため、細かい情報収集などが得意な人に向いている職種といえます。

情報をもとに様々な予測を立てる論理的思考力のある人は活躍できそうです。

アクチュアリー

保険会社にて掛け金や支払金を適正にする業務をアクチュアリ―といいます。

保険関連資料の情報収集を行い死亡率や事故率、災害発生率などのデータを分析し、確立や統計といった数学的な手法を活用して将来起こり得る事象を予測していきます。

そうして導いた予測をもとに保険商品の適切な価格設定に貢献します。


情報収集力に加えて数学的な知識思考力必要になる職種なので、情報分析やそれに基づいた計算などが得意な人に向きそうです。

どの分野にも共通していえることとして、各業務を行う上で金融に関する専門的な知識が必要になってきます。

金融業界で仕事をする場合は一定以上の学習は必要不可欠なので、どの分野なら興味・関心をもてそうか、積極的に学習ができそうかを考えておくとよいでしょう。

金融業界の市場規模

金融業界の市場規模

業界規模の推移

金融業界の過去11年間の業界規模推移金融業界の過去11年間の業界規模の推移(出典:業界動向サーチ、グラフ作成:CareerMine)

 

2019年から2020年の金融業界の業界規模(主要対象企業192社の経常収益の合計)は65兆8,885億円。

金融業界の過去の推移を見てみると、2018年から2019年はほぼ横ばいで推移しているのがわかります。

2020年決算の金融業界全体の現状ですが、様々な分野があるとても大きな業界なので、各分野の内訳(セグメント)ごとに見ていくことで業界全体の市況を把握していきましょう。


金融業界は主に、「銀行」「証券」「生命保険」「損害保険」「消費者金融」「クレジットカード」「リース」の7つの分野からなりますが、中でも特に規模が大きい「銀行」「生命保険」に着目することで業界全体の推移を読み取ることができます。


2020年は「証券」「クレジット」「リース」などは伸びましたが、大部分を占める「銀行」「生命保険」の業績が振るわなかったため、業界全体としては伸び悩んだ年だったといえます。

主な原因としてコロナの影響があることは確かですが、銀行業界の「マイナス金利政策」長期化や低金利競争に加え、生命保険業界の「標準生命表」改定に伴う死亡保険料の値下げなども要因となっています。

コロナ禍による保険商品の対面販売自粛なども原因の1つでしょう。

参考:SMBC日興証券「マイナス金利政策」
N・ASSET Berry

現状・動向

証券分野の好調

業界全体としては不況が見受けられた金融業界ですが、全ての分野が不況だったわけではありません。コロナ禍でも順調に伸びた分野として「証券業界」が挙げられます。

基本的に証券の市場動向は株式市場に左右される傾向にあります。

2019年の株式市場は日本、米国ともに好調といえ、投資家の市場流入も多く見受けられた年でした。これに伴い個人向けや機関向け、ネットなど各サービスで好調を記録しました。

2020~2021年は対面でのサービスを主軸としている企業にとっては厳しい現状もありましたが、一方でネット証券などの店舗を持たない企業は伸びている傾向にあります。

コロナでの下落相場を狙った新規顧客の流入もあり、コロナがむしろ追い風となった部分もあるようです。

参考:業界動向サーチ

損害保険会社の新規契約数が四半期で過去最高へ

銀行業界や保険業界が軒並み伸び悩んでいる現状はありますが、保険会社の中でもペット保険を展開しているアニコム損害保険の2020年4~6月の新規契約数が四半期で過去最高を記録しました。

ペットを飼育している人をターゲットとしたペット向け保険ですが、コロナの影響で需要が増えてきています。在宅時間が長くなったためにペットを飼育する人が増加して、加入者数が伸びたようです。


このことから、コロナによって需要がなくなってしまう商品がある反面、コロナだからこそ必要とされるサービスもあるということが読み取れます。

落ち込みが見受けられる生命保険分野でも、国民の健康意識が高まっている現状に合わせた新規商品を展開できれば新たなチャンスを産み出せるのではないでしょうか。

 参考PASONA

フィンテックの加速に伴う新興企業の登場

コロナの影響で様々な業界で非接触・非対面サービスのニーズが高まっている昨今ですが、金融業界でもその動きは顕著に表れています。

キャッシュレス化オンライン決済などの分野に需要が集中し、IT技術と金融を融合させたフィンテック化の動きが加速していくと予想されます。

IT技術を金融に取り入れることでサービスの形が変わっていくことは明白であり、フィンテックを軸とした新規サービスを展開する新興企業が今後金融業界の中で存在感を強めて行くことは容易に想像できます。

金融業界の今後の動向を的確に把握するために、フィンテック分野の動きにも注目しておくとよいでしょう。 

金融業界の歴史

金融業界の歴史

銀行業界の歴史

1872年(明治5年)に明治政府は銀行制度の確立を目指して、米国のナショナル・バンク制度にならった「国立銀行条例」を制定します。これに基づき全国で153もの国立銀行が設立されました。

これらの国立銀行は実際のところ政府とは資本関係がなく、それぞれの銀行が名前を入れた「国立銀行紙幣」を発行して使用していましたが、1877年(明治10年)の西南戦争をきっかけに政府が大量の紙幣を発行したことで貨幣の価値が急落して激しいインフレが起こってしまいます。


そして1882年(明治15年)に、インフレを抑えて通貨価値の安定を図るために日本初の中央銀行として「日本銀行」が設立されました。

それから現在の紙幣である「日本銀行券」が発行され、それまで使われていた政府紙幣と国立銀行紙幣が廃止になり国内の紙幣が1つに統一されたのが1899年(明治32年)でした。

普通銀行が誕生するのは紙幣統一のおよそ6年前である1893年(明治26年)で、銀行条例の施工を機に国立銀行の多くが普通銀行に転換します。

1894(明治27年)の日清戦争前後の企業設立ブームもあり、数多くの普通銀行が設立されました。

証券業界の歴史

証券取引所の起源は江戸時代まで遡ります。当時お米を売買していた商人の集まりによって形成されたお米の市場が日本で最初の取引所だとされています。1730年には江戸幕府が許可を出し、日本最初の先物取引が米の市場で始まりました。

日本で最初の株式会社が登場したのは1869年(明治2年)。当初の証券取引は縁故者の間でのみ行われていました。

株式を発行していたのは限られた大企業だけでしたが、仲介者の登場により株式取引所条例が制定され、1878年(明治11年)に東京と大阪に「株式取引所」ができます。

証券会社が誕生したのは1920年代が最初といわれていて、後に「四代証券会社」といわれる野村證券、大和証券、日興証券、山一證券が誕生して長く日本の証券市場をけん引していきました。

1949年(昭和24年)になると証券会社を会員とする東京証券取引所、大阪証券取引所が設立されて地方にも証券取引所が開かれていきますが、2000年(平成12年)ごろから廃止、再編が進んで2013年(平成25年)には東京証券取引所と大阪証券取引所が統合されました。

保険業界の歴史

保険の仕組みの原点は古代オリエント時代の交易時の荷物に対するもので、今でいう「貿易保険」です。

病気やケガの保険の起源は16世紀といわれており、イギリスのエリザベス1世が作ったとされています。

日本の生命保険の誕生は、1867年(慶応3年)に福沢諭吉が著書の中でヨーロッパの保険制度を紹介したことがきっかけといわれています。


1881年(明治14年)には日本最古の生命保険会社である明治生命が設立されます。これが現在の明治安田生命です。そこから保険会社が次々と誕生していきますが、「人の生死で金儲けをしている」と誤解されてしまいます。

しかし、日清戦争や日露戦争で亡くなった多くの兵士の遺族に保険金が支払われたことで一般の理解を得られるようになり、時間をかけながら広く普及していきました。


後に医療費の増加に伴った「医療保障」を組み込んだ保険商品が増えて「がん保険」なども一般的になっていきます。

現在では規制緩和により「損害保険会社」「ネット通販型生命保険会社」なども市場に参入してきており、保険の選択肢は数えきれないほど多くなっています。

金融業界におけるトレンド・話題

金融業界におけるトレンドニュース

銀行業界

AIが金融業界にもたらす影響とは?

フィンテックの発達により新たな決済サービスや金融商品に注目が集まる中、銀行内部での技術改革も進められています。

主に注目されているのは銀行内システムでのAI技術の活用で、イオン銀行がAIエンジンやRPAツールの導入により月間200時間分の作業工数を削減したことも話題となりました。

AIの導入は様々なシーンの作業時間削減に貢献し、業務を効率化してくれます。今まで人の手で行っていた仕事をAIが自動で処理してくれるのはまさに革命ともいえる時代の進歩です。

参考:AIさくらさん

ビットコイン(BTC)とブロックチェーンの関係は?

もう1つ注目しておきたいトピックとして、「お金」の概念が変わりつつあるということです。

ブロックチェーン技術を応用して作られた「暗号資産」が世界的に注目を集めています。

暗号資産で有名なものにBTC(ビットコイン)などがあります。「管理者がいないお金」として期待されている暗号資産ですが、すでに法定通貨として認めている国もあるほどです。


江戸時代の金貨が現在の紙幣に変わったように、現代の法定通貨がデジタル主体に変われば、銀行の業務も大きく変化していくはずです。
業界の内側だけでなく外を取り巻く技術の動向にも注目しておくと良いでしょう。

参考: Fintech Journal
GMOコイン

証券業界

2020年の証券業界はネット型が大幅躍進

2020年から2021年の証券業界では、「ネット型」が大きく成長しています。対して「店頭型」は厳しい状況が続いているのが現状です。

「ネット型」インターネット専業の証券会社で、昨今証券業界全体でシェアを拡大していますが、対する「店頭型」は従来からある店頭での対面取引がメインのためコロナ禍の影響で苦戦を強いられています。

加えて、ネット型は実店舗を持たず人件費を抑えられるため手数料を安くできますが、店頭型は人件費や店舗の維持、管理費などでコストがかかるので手数料も高くなってしまいます。


業界内で手数料競争が激化している現状ではネット型の優位性が大きく見て取れます。

 今後コロナが落ち着いたとしても、店頭型が回復していくにはサービスの改革が必要となるでしょう。

参考:業界動向サーチ

保険業界

2021年金融業界の注目点(保険業界の動向)

保険業界には、大きく分けて生命保険損害保険の2種類がありますが、どちらもやはりコロナの影響は受けています。

しかし、業界全体として新しいテクノロジーやデータを活用した技術革新に取り組み、業務の効率化や意思決定精度の向上を進めていたこともあって今後に期待できる点もあります。

米国の保険では、交通事故の第1報を保険会社にテキストメッセージで送信するとチャットボットが自動で対応してくれる仕組みが導入されており、保険金の申請などもアプリ1つでできるなど技術的進化を遂げています。

こういったシステムの改善は今後国内でも進められていくと予測され、顧客満足度の向上と共に人的労働力も最小化できるのでコスト削減も期待できるでしょう。


一方で、自動車保険では保険料金の計算モデルを改善する必要があるとの声も上がっています。在宅ワークが増えて通勤に使用していた車の走行距離が大幅に短くなったため、そもそもの事故リスクが低くなるのに保険料が変わらないことに違和感を抱いている顧客もいると考えられます。

一定期間の走行距離によって保険料を算出するプランなど、今後の時代背景に合わせた新しいサービスの模索が進められていくと考えられます。

参考:Aite Novarica

金融業界における主要企業の解説

金融業界の主要企業解説

 

「金融業界」には多種多様な産業、企業が含まれます。ここでは業界の中でも特に規模の大きい「銀行業界」「保険業界」「証券業界」の主要企業について深堀していきます。

実際にはもっとたくさんの企業がありますので、興味深い分野については個別で調べてみるとなおよいでしょう。

保険業界については、「生命保険」「損害保険」がありますが、市場規模の大きい生命保険の代表企業について見ていきます。

【銀行業界】株式会社三菱UFJ銀行

社名

株式会社三菱UFJ銀行(英文社名:MUFG Bank,Ltd.)

金融機関コード

0005

設立 

1919年(大正8年)8月15日

本社所在地

東京都千代田区丸の内二丁目7番1号

資本金

17,119億円

従業員数 

30,554名(2021年3月末現在)

平均年収

773万円
(参照:yahoo!ファイナンス

※(株)三菱UFJフィナンシャル・グループとして登録

➡︎詳しくは「年収チェッカー」をCHECK!

事業内容

1.個人、中堅企業への貸出、金融サービス提供

2.日経大企業への貸出や決済、外国為替などの業務

3.資産運用、資産管理のコンサルティング業務

4.為替、株式などのセールス、売買業務

三菱UFJ銀行は、常に世界から信頼される存在であること、日本と世界の健全な発展を支え、期待を超えるクオリティを提供し続けるという理念のもとに業務を行っています。

業界トップの売り上げを誇るメガバンクで、多くのグループ会社によって総合的でグローバルな金融サービスを展開しています。

通常の銀行業務に留まらずM&A海外進出にも積極的で、企業価値の向上を目指し多様なニーズへの対応を実現しています。

顧客基盤も厚く、国内の個人顧客は3,400万人国内法人で130万社という圧倒的なシェアを誇っています。

【証券業界】野村證券株式会社

社名

野村證券株式会社 (英文社名:Nomura Securities Co.,Ltd.)

設立

2001年5月7日

登録番号等

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第142号

本店所在地 

〒103-0027東京都中央区日本橋1-13-1

資本金

100億円

従業員数 

26,647名(2021年6月末現在)

平均年収

1013万円
(参照:yahoo!ファイナンス

※野村ホールディングス(株)として登録

事業内容

1.株式、債券サービスの提供

2.投資信託、保険商品の提供

3.相続、事業承継に関するサービスの提供

4.資金調達、M&Aに関するアドバイザリー業務

野村證券株式会社は、現在野村ホールディングス株式会社の100%子会社です。

もとは2001年5月に「野村證券分割準備株式会社」として設立され、同年10月に証券業その他証券取引業務を承継して「野村證券株式会社」に社名が変更されました。

証券業界をリードする野村證券はグローバルに拠点を持っていて、金融サービス・グループの中核企業といえます。

日本において盤石なリーテイル(個人顧客)基盤を有しており、その上で独立系の優位性を活かしたホールセール(法人営業)部門と併営することで、リーテイルとホールセールの「両輪モデル」を築き上げて現在に至ります。

【生命保険業界】第一生命保険株式会社

社名

第一生命保険株式会社(英文社名:The Dai-ichi Life Insurance Company, Limited)

設立

1902年9月15日

本店所在地 

日比谷本社 〒100-8411 東京都千代田区有楽町1-13-1

主要拠点 

豊州本社 〒135-8120 東京都江東区豊洲3-2-3

資本金

600億円

従業員数 

55,757名(内勤職10,939名、営業職44,818名)

平均年収

621万円
(参照:yahoo!ファイナンス

※第一生命ホールディングス(株)として登録

事業内容

1.個人、法人向けの各種保険商品の販売

2.企業年金サービスの提供

3.株式、債券、不動産の投資信託サービスの提供

第一生命保険株式会社は、顧客の「一生涯のパートナー」を目指して各地域で生命保険商品を中心にサービスを提供しています。

人生100年時代といわれる現代で人々の価値観が多様化する中で、様々なニーズに応えるために健康や医療の保険だけではなく資産形成や承継に関するサービスの提供も行っています。

個人保険団体保険を合わせた保有契約高は2021年3月時点で150兆円を超えるほどの規模です。


また、第一生命グループとしては機関投資家としての側面もあり、顧客に対するサービス提供だけでなくIT分野や海外事業分野などのあらゆるグループ会社を保有することで事業拡大を図っています。

金融業界における主要企業の採用動向

金融業界主要企業の採用動向

銀行業界「三菱UFJ銀行」

求めている人材
  • 現状に満足せず挑戦し続けられる人
  • 自分だけでなくチームと一緒に成長できる人
  • 誠実さと社会的責任感のある人

三菱UFJ銀行は、世界を舞台として業界の発展や経済全体の成長に貢献することを理念に掲げています。よって国内外問わず顧客との信頼関係を築ける人材、常に期待を超えるクオリティに挑戦できる人材を求めています。

学生時代の活動や体験で他者から信頼を得た実績などがあれば強みになります。自身の人生を振り返ってみて活かせるものがないか考えてみるのも大切です。

また、常にグループとしてベストを尽くす「プロフェッショナリズムとチームワーク」も重視しており、協調性を持ち、チームメイトを尊重できる人間性も求められます。

これまでの人生で他者とどう関わりあってきたか、人間関係への自分の考えなども過去の経験を交えてきちんと説明できるとよいでしょう。

証券業界「野村證券」

求めている人材
  • 粘り強くチャレンジできる人
  • 個人として努力できる人
  • 顧客との信頼を築き要望に応えられる人

野村證券は仕事が厳しいと言われることもありますが、逆に捉えると「野村證券で3年勤められたらどこでもやっていける」ともいわれています。厳しい環境に耐えながら自分で目標を定めて粘り強くチャレンジできる人は、大いに成長できる貴重な環境といえるでしょう。

厳しいといわれる要因として、社内での徹底的な序列があるようです。成績を新入社員同士で競わせ全国ランキングで発表するなどして厳しい序列化がなされます。

社内での激しい競争を勝ち抜いていくには自分の頭で考えて努力する必要があります。粘り強く、自分の力で問題を解決していく力が求められるでしょう。


そして何より重要なのが顧客との信頼関係を築けるかどうかです。野村證券はリーテイル部門に注力している側面もあり、この分野での圧倒的な強さには外資系金融機関も及ばないというほどです。
顧客1人1人と信頼を築きニーズに応えていく必要があります。

エントリーシートや面接では忍耐力のアピールも重要ですが、「信頼」「人間関係」について自分の考えをまとめておくとなおよいでしょう。

保険業界「第一生命」

求めている人材
  • 自発的に学習できる人
  • 新しい知識を取り入れられる人
  • 価値観にとらわれず協力できる人

第一生命は国内五大生命保険の一角を担う大手企業で、保険業界をリードしている存在です。

保険業界では現在急速にIT化が進んでいるということもあり、既存サービスの見直しや新規サービスの研究・開発も非常に重要な業務になります。先頭を走る企業は時代の流れに早急に適応していく必要があります。


人々の生活が進化していけばそれを支える保険も進化が必要になり、新たな事業に関わる場合には自分から学習することが非常に重要です。
最新のテクノロジーや情報にも柔軟に適応して新しい知識を取り入れる力が必要になってきます。

また、顧客がどんな保険商品に魅力を感じるか想像する力も必要になるので、1つの価値観にとらわれずにチームで協力する協調性も重要でしょう。

志望する際は、学習に対する意欲や柔軟な思考力、他者との協調性などをアピールできると効果的です。

金融業界の採用スケジュール

金融業界主要企業における採用スケジュール

銀行業界「三菱UFJ銀行」の採用フロー

基本的な選考の流れは以下の通りです。

1.エントリーシート提出

2.Webテスト

3.面接(複数回)

4.最終面接

5.内々定

三菱UFJ銀行の採用フローの特徴としては、面接回数が非常に多いということがいえます。基本的に5回以上面接を行い、その後最終面接へ進む流れですが多い人だと10回以上の面接を受ける人もいるようです。

人により面接回数にかなりのばらつきがあり、面接はすべて学生1人対面接官1人で行われる個人面接です。 

回数からも見てわかる通り面接での選考を重視しているようで、Webテストの通過率はそこまで低くないとみて取れます。

面接では、「志望度の高さ」「チームワーク・協調性に対する姿勢」を重要視しているようで、実際に複数の内定者の話によるとほぼすべての面接で志望理由とチームでの経験を質問されたようです。


数ある銀行の中でなぜ三菱UFJ銀行を選ぶのか、自分自身の志望理由が薄くならないように経営理念や企業実績をしっかりとリサーチして臨むとよいでしょう。

証券業界「野村證券」の採用フロー

基本的な選考の流れは以下の通りです。

1.リクルーター面談

2.エントリーシート(ES)

3.Webテスト

4.1次面接(VP質問会)

5.2次面接(ED質問会)

6.3次面接(MD質問会)

7.人事面接

8.最終面接

9.内々定

野村證券の選考はリクルーター面談が選考のポイントとなっており、キャリアサポーターと呼ばれる2名がすべての学生を担当しており、どちらかのリクルーターが担当につかないと内定を獲得することができないといわれています。

リクルーターの獲得に向けて、野村證券への理解度志望度の高さをしっかりアピールすることが重要です。

また内定者の特徴として、体育会出身や帰国子女、理系の大学院生など何かしら1つ特徴を持っている学生がほとんどという話もありますので、他の人にはない自分ならではの強みを伝えられるとなおよいでしょう。

保険業界「第一生命」の採用フロー

基本的な選考の流れは以下の通りです。

1.エントリーシート提出

2. WEB適正検査①

3.個別座談会(複数回)

4.WEB適正検査②

5.個人面接(複数回)

6.内々定

第一生命の選考では、WEB適性検査が2回にわたって行われ、個別座談会と個人面接も複数回行われます。

最初のエントリーシート(ES)とWEB適性検査で一定水準を満たさないと個別座談会に参加することができません。

個人面接に関しては、複数回の個別座談会にすべて参加し、2回目のWEB適性検査で一定水準以上を満たすことで参加資格を得ることができます。

WEB適性検査の内容としては、SPIからの出題が基本的なようです。

面接では「どのような社会人になりたいか」「第一生命でどんなキャリアビジョンを描いているか」などを質問される場合もあるようで、将来について自分の考えをきちんとまとめておくことが重要となります。

自身の特技や能力をどのように業務に活かし、どんな働き方をイメージしているのか完結に答えられるようにしておきましょう。

金融業界のインターン情報

金融業界主要企業のインターン情報


ここでは、金融業界のインターンについて銀行分野、証券分野、保険分野から、1社ずつピックアップしてインターン情報を説明していきます。

金融業界全体としてはかなり多くの企業があるので、気になる分野・企業がある人は個別で調べてみるとよいでしょう。「業界名+インターン」「企業名+インターン」で調べると比較的情報を見つけやすいです。

銀行業界「三菱UFJ銀行」のインターン(2022年度)

2022年度の三菱UFJ銀行のインターンは全部で8コースほどあり、どのコースも実践的な業務を通して銀行への理解を深める形となっています。

非常に豊富なラインナップでどのコースにしようか悩みそうですが、基本的には日程が被らないように設定されているので気持ちがあればすべてのコースに参加することもできそうです。

今回は「法人営業コース」に焦点を当ててコースの内容を紹介していきます。他のコースも気になる方は三菱UFJ銀行のホームページよりご覧ください。

■法人営業コース(総合職―オープン)

3日間にわたる法人営業コースでは、「オリエンテーション」「ケーススタディ・グループワーク」「最終プレゼンテーション」が行われます。第1線で活躍する銀行員が日々行っている業務をリアルに体感するためにチームで実践的な課題に取り組みます。最終項目ではグループワークの成果として、チーム全体でプレゼンテーションを行いフィードバックしてもらうという内容です。

融資だけではなく様々な法人業務への理解を深めるとともに、三菱 UFJ銀行の法人営業担当者がどんな姿勢で働いているのかを体感できる内容となっています。

<インターン応募から参加までの流れ>

【法人営業コース夏季】

1.開催日時 

 1回目「9月8日~9月10日」

 2回目「9月13日~9月15日」

2.応募期限 6月30日9時

3.参加人数 各回75名

4.選考フロー 書類選考+WEBテスト→動画面接+グループディスカッション→個人面接

 

【法人営業コース冬季】

1.開催日時 

 1回目「12月12日~12月14日」

 2回目「12月16日~12月18日」

2.応募期限 10月18日9時

3.参加人数 各回75名

4.選考フロー 書類選考+WEBテスト→動画面接+集団面接→個人面接

証券業界「野村證券」のインターン(2022年度)

野村證券のインターは全部で6コースほどあり、営業からマーケットの調査・分析業務に加えて、実際の商品のセールス及びトレーディングなど幅広く業務を体験学習することができます。

今回は「営業部門 夏コース」についてインターン情報を紹介しますので、他のコースについては野村證券のホームページよりご覧ください。

■営業部門コース(オンライン)

このコースでは「ビジネス紹介」「グループワーク」「社員との交流」行われます。野村證券の幅広いビジネスフィールドをオンラインで体感できるプログラムとなっていて、4日間を通して顧客の課題解決について考え、学んでいくコースになります。

ビジネス紹介では経験豊富な先輩社員によるビジネスの全体像の説明を通して高度な専門知識を学習できます。事前に金融ビジネスについて下調べをしておくとより有意義なインターンになりそうです。

グループワークではチームごとにプレゼンを行い社員からフィードバックを受ける形となっています。実際に参加した学生によると、オンライン開催ではあるものの職場や先輩の雰囲気、会社の文化について十分に感じ取れる内容のようです。

<インターン応募から参加までの流れ>

【営業部門 夏コース(オンライン)】

1.開催日時 

 1回目「8月24日~8月27日(4日間)」 

 2回目「8月31日~9月3日(4日間)」

2.応募期限 7月9日午前11時

3.参加人数 各回約100名 合計200名

4.選考フロー 書類選考→録画面接→面接(オンライン)

5.その他 オンライン開催のため各種費用の支給は無

保険業界「第一生命」のインターン(2022年度)

第一生命の基幹職コースでは3つのインターンコースがあり、自身の興味・関心に合った生命保険ビジネスを体感することができます。

生命保険業界の基礎から、数理的知識を活かしたアクチュアリー、金融工学のデータ解析を使った保険ビジネスの課題解決など多面的に学習することができます。自分の将来のワークスタイルをイメージした上で希望のコースを選ぶとよいでしょう。

今回は生命保険の基礎を学ぶ「オープンコース」について紹介していきます。他のコースについては第一生命のホームページをご覧ください。

■オープンコース(オンライン)

3日間にわたって参加するこのコースは、全部で9回ほどありますが全てオンラインでの開催となります。第一生命の幅広いビジネスフィールドについて複数分野の業務を体験しながら業務の根幹について学んでいきます。

「生命保険ビジネスとは何なのか」「どのような業務があるのか」など基礎から理解していくコースとなっています。


就業体験ではリーテイル分野、海外事業分野、資産運用分野などで実際の業務さながらの課題にグループで取り組んでいきます。
各分野にそれぞれ学習テーマが設定されています。

リーテイル分野テーマは「若年層にニーズのある保険商品の検討」海外事業分野のテーマは「新たに海外事業を展開する国の検討」資産運用分野のテーマは「現在のマーケットを踏まえ、望ましいポートフォリオを検討」となっています。


どれも実際の業務に通じる非常に実践的なテーマなので、入社後の働き方をリアルにイメージできるかと思います。自分がどの分野で活躍できそうか、どの業務に魅力を感じるか実体験を通して知ることができるインターンでしょう。

<インターン応募から参加までの流れ>

 【オープンコース(オンライン)】

1.開催日時 各3日間

1回目「11月9日~11月11日」 

2回目「11月16日~11月18日」

3回目「11月24日~11月26日」

4回目「12月1日~12月3日」

5回目「12月7日~12月9日」

6回目「12月14日~12月16日」

7回目「1月12日~1月14日」

8回目「1月18日~1月20日」

9回目「1月25日~1月27日」

 2.選考フロー プレエントリー→ES提出→WEB適性検査→選考会

3.その他 各コースの併願エントリー不可

     インターン参加は通年で1回限定

業界研究のやり方

業界研究のやり方

 

業界研究においては大きく3つのステップで行っていくことで理解することができます。
業界研究の3STEP

 

(1)業界全体を知る
世の中にある様々な業界ではどのような企業がどのような役割を担っているのかを大きく把握することで業界の概要を理解することができます。代表的な企業名や職種についても調べて、自分が志す方向性を考えることがおすすめです。


(2)業界の深掘り
業界内のさらに詳しい現状や課題を調べます。業界内の各企業の違いや、企業相互の資本関係・提携関係、業界内での業績推移、業界全体の成長の見込みなどをリサーチして、志望企業を絞り込みましょう。


(3)業界の動向把握
業界の動向をさらに細かく調べていくことで、各企業の状況を知り、自己分析と照らし合わせて具体的な志望企業・職種をまとめていきましょう。 

金融業界の業界研究

金融業界の業界研究

(1)業界全体を知る

金融業界の業界研究をする際には、金融に含まれる基本的な業界の種類を大まかに理解しましょう。

金融業界にあらゆる業種が含まれていますが、中でも市場規模の大きい「銀行」「証券」「保険」の3大分野について研究すると、業界全体の市況や動向を理解しやすいです。

まずは3つの分野の主要企業について把握していきましょう。

銀行業界

三菱UFJ銀行、三井住友銀行、、みずほ銀行、りそな銀行

証券業界

野村證券、SMBC日興証券、みずほ証券、大和証券

保険業界

第一生命、かんぽ生命、日本生命、明治安田生命

それぞれ各業界でトップを走る中核企業になります。基本的な事業内容と動向について理解しておきましょう。

(2)業界の深堀

次は、「銀行業界」「証券業界」「保険業界」についてそれぞれどんな業務があるのか見ていきます。


【銀行業界】
銀行業界には普通銀行信託銀行があり、普通銀行は預金や資金の貸し付け、為替業務などを中心に行っています。為替業務とはネット支払い口座振り込みなどで口座間の残高移動があった際に取引通りに口座の残高を振り替える処理のことをいいます。

信託銀行は、普通銀行の行っている銀行業務に加えて、信託業務を行っています。これは顧客の資産を預かって運用する業務で、紙幣に限らず不動産や有価証券などの金銭的価値のあるものを幅広く運用・管理するのが特徴です。

どちらの業務も人々の暮らしを支えるインフラ的業務として非常に重要です。


【証券業界】
証券業界は顧客が株式や債券を購入する際に市場と仲介するブローカー業務と、証券会社自身が自己資本で投資をするディーラー業務を中心に行っています。

これ以外にも、新規・既存を問わずあらゆる証券をより多くの投資家に買ってもらえるようにするセリング業務販売目的で一時的に債権を買い取るアンダーライター業務なども行います。

証券会社の顧客の中には、「資産を増やしたい」という目的のほかに、「自分の資産を有意義に使いたい」と願う顧客もいます。

ただ増やすだけではなく、顧客の望む使い方、投資目的に沿って運用することも証券会社の重要な使命の1つです。


【保険業界】
保険業界は大きく「生命保険」「損害保険」の2種類がありますが、どちらも「万が一のための備え」を保険商品として販売しています。それぞれ目的や状況に合わせて掛け金や支払額に差がありますが、顧客の不安に寄り添ったサービスを提供している点は同じです。

日々の生活や企業運営の中で生じるリスクは、社会インフラや情勢により大きく変化していきます。

自動車が開発されたことで自動車保険が必要になったように、テクノロジーの進化や人々の生活の変化に合わせてニーズに対応した保険商品を開発していく必要があります。

保険商品の販売ももちろん重要な業務ですが、商品の改善開発も業界の繁栄において欠かせない仕事の1つとなっています。

(3)業界の動向把握

金融業界全体の動向として、IT技術の発達への対応に追われている現状があります。

銀行業界ではフィンテックの発達に伴って支払いに関するサービスの開発競争が盛んになる一方、ネット銀行の台頭などで預金サービスの需要も少しずつ変わってきています。

証券業界は、投資関連の資産管理が主な仕事ですが、暗号資産NFTなどのデジタル資産が次々に誕生している背景を考えると、扱うサービスをさらに広げて多様なニーズに柔軟に対応していく必要がありそうです。

保険業界に関しても、通信技術やデータ管理などのIT分野が発達してきたこともあり、事故直後からの手続きを全てオンラインで完結できるサービスなども登場してきています。

「資産」や「保障」などを中心に扱う金融業界がテクノロジーの進歩にどのように適応していくのか注目しておきましょう。

ESのまとめ方

ESのまとめ方


エントリーシートを書く際は、「自分が伝えたいポイントをしっかり絞る」ことが大切です。

よく見られる傾向として、「アピールしたいポイントがありすぎて、内容を詰め込みすぎている」というものがあります。幅広く書きすぎて1つ1つの内容が浅くなってしまっては、あなたの良さは伝わりません。学生時代に様々な経験をしていて伝えたいことが複数ある場合でも、アピールポイントはしっかりと絞りましょう。

ポイントを絞る際のコツは、そのアピールポイントが「業務にどのように役立つのか」を考えることです。業界研究を深く進めていくと、各業務に求められる人柄や能力が見えてくるはずです。そこに自分の得意なことや過去の経験・実績などを結び付けて伝えるように意識してみてください。

金融業界のES対策・攻略法

金融業界のES対策

 

金融業界全体に共通していることとして、「誠実さ」「勤勉さ」「コミュニケーション能力」「忍耐力」が求められる業界だといえます。

「お金」に関する商品を扱う業界なので誠実さや勤勉さが必要なのはもちろんですが、顧客との信頼関係を築けないと商品を販売できないためコミュニケーション能力も必須となります。

さらに、この手の業界では社内での成績競争が激しい場合も珍しくはなく、プレッシャーと闘いながら成果を上げていく忍耐力も求められます。

これを踏まえ、エントリーシート(ES)を記入する際は「コミュニケーション能力のアピール」や「厳しい環境下で結果を出した実績」などを記載することが重要です。

コミュニケーション能力のアピール

金融業界では、顧客からの信頼を着実に積み上げることが長期にわたる売り上げを作るうえで非常に重要になってきます。

顧客と真摯に向き合い一緒になって課題を解決していく姿勢が求められるため、顧客ごとに適切なコミュニケーションをとる必要があります。


学生時代にどのように人と関わってきたのか、団体やチームでの活動経験についてなど
過去の取り組みを軸にして、他者の気持ちを汲み取って尊重する能力があることをアピールするようにしましょう。

ESにはコミュニケーションに関する自分なりの考え、人と話すときに工夫していることなどを盛り込めるとなおよいです。

厳しい環境下で結果を出した実績

金融業界では社内での成績競争が激しい企業も珍しくありません。会社一丸となりチームとして活動する部分も当然ありますが、個人ごとの売り上げを比較され、その成果が昇進や待遇に大きく影響する場合も多々あります。


成績が伸び悩む時期は精神的にも辛くなることが予想されます。企業としては、そういった厳しい環境下でも自分なりに考えて努力をし、粘り強くチャレンジできる人、競争社会の中でも成果を残せる人を採用したいと考えています。

厳しいと評判の野村證券で働いていた人は、転職する際、「あんなに厳しい中でもやってこれているのだから間違いない」と他の企業でも一目置かれているという話もあるほどです。


ESを記入する際は、学生時代に厳しい競争の中で成果を出した実績や、苦しい時の物事に対する自分の考え方などを実体験と交えてアピールするとよいでしょう。
辛かった経験や苦しかった時期を思い返してみて、それをどのように乗り越えたかを簡潔にまとめて伝えましょう。

また、金融業界では正確な仕事を継続してこなす力も求められます。過去に何か1つのことを継続してやり抜いた経験や、几帳面さをアピールできるエピソードなどがある人はそれをESに記載するのも効果的です。

金融業界の筆記試験対策・攻略法

金融業界の筆記試験対策


金融業界の筆記試験では企業によって異なりますが、「SPI」「GAB」「玉手箱」「TG-WEB」が出題されます。

銀行業界ではSPIが採用される場合が多い傾向にありますが、証券業界では企業によってGAB玉手箱を出題されることも珍しくありません。GABに関しては銀行業界でも出題される場合があります。保険業界ではSPITG-WEBのどちらかの場合が多いようです。

4つ全てを完璧に対策するのは大変なので、志望する分野ごとにリサーチした上で学習を進めると効果的です。


1つ注意が必要な筆記試験が、「TG-WEB」です。これは従来型と新型の2種類があります。

従来型非常に難易度が高いといわれており、見たことがないような問題が出ることもあり対策なしでの合格はまず不可能とまで言われています。新型の方はSPIや玉手箱に似た傾向で、短時間で多くの問題を解く能力が試されるタイプとなります。

TG-WEBは主に保険業界で採用される場合が多いようで、ほとんどの企業は従来型を出題するという話もあります。受験の際は十分に対策をしておきましょう。

金融業界の面接対策・攻略法

金融業界の面接対策

 

金融業界では企業や職種によって質問される内容は異なりますが、次のような質問への答えを準備しておくとよいでしょう。

  • チームワークやコミュニケーションにおいて何が重要だと考えるか
  • 普段ストレスに対してどのように向き合っているか・どう対処するか
  • 直近で新しく学習したこと、発見したことについて
  • どうして金融業界を選んだのか
  • 学生時代に力を入れたこと

金融業界には様々な分野があるため求められる人材や適性にそれぞれ差はありますが、業界全体で共通して「対人スキル」「ストレス耐性」「学習・情報収集力」が特に重要視されています。ここでは、上記3つの質問に対してのポイントを確認していきましょう。

チームワークやコミュニケーションにおいて何が重要だと考えるか

この質問で面接官が見ているのは「相手を尊重したコミュニケーションが取れる人かどうか」だと予測できます。

自分が普段から人と接する際に心がけていることや、「相手の気持ちを考えながら対話ができる」ということを伝えるように回答しましょう。

普段ストレスに対してどのように向き合っているか・どう対処するか

このような質問で面接官が知りたいのは「ストレスが溜まった際に乗り越えられる人かどうか」です。

回答としては、過去の嫌なことや辛い時期を1つ話題に出して、それをどのようにして乗り越えたかを実体験を添えて答えられるとよいです。

そういった話題がなかなか思い当たらない人は、普段から行っているストレス発散法などについてできるだけ具体的に話せるようにしておきましょう。

直近で新しく学習したこと、発見したことについて

この質問では「普段から新しい知識に関心があるか、学習の習慣はあるか」を問われています。

常に変化し続ける金融業界のビジネスに関わる上で、新しい知識や情報の変化にしっかりついていけるということをアピールできればよいので、「普段から〇〇の分野について学習し続けている・新しい情報を取り入れている」というようなことを言えると効果的です。

本や情報サイト、アプリを活用して自分から情報を集めに行く習慣を身に着けておきましょう何か熱意をもって研究し続けている分野がある人はそれについて答えるのもいいと思います。

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監修者gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。