【IT業界ES書き方ガイド】読まれるESのポイントを徹底解説!
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いまや、私たちの生活に欠かせない存在となっているIT。
スマートフォンやインターネットなどの身近なものから、国や企業を支える大規模なシステムまで、多くの場所で活躍している技術です。
そのようなIT技術を駆使してサービスを担っている業界が「IT業界」です。
IT業界は、10数年ほど前から徐々に企業数が増えています。
今や「AI」や「IoT」「VR/AR」「ブロックチェーン」などの先端IT技術の進歩がめざましく、第4次産業革命とも呼ばれ、これからの時代を支えていく産業になるのは確実と言われています。
また「GAFA(ガーファ)」という言葉を耳にしたことがありますか?今や世界の経済を席巻している4大企業のことを意味します。
「Google」「Apple」「Facebook」「Amazon」のことを指し、4社で時価総額が3兆ドル超です。「世界を支配している」とも形容される代表的な巨大企業となります。
就職したい業種ランキングでは商社に次いで2位に選ばれるなど、人気が高いIT業界。
多くのライバルの中を勝ち抜くためには、アピール力の高い志望動機やなぜIT業界なのかを伝える、差別化された内容を具体的に伝わりやすく表現することが大切です。
ここでは実際にIT業界のESで出題された質問と、突破した人がどのように回答したのかをポイントと合わせてご紹介していきます。
IT業界についてしっかりと業界研究を行い、基本的な知識を軸にESの作成に役立てていきましょう。
また、IT業界全体の採用動向や面接対策などについて、詳しく知りたい方は「IT業界研究」の記事をチェックしてみてください。
目次
IT業界のES設問例
1志望動機(共通)
2あなたの強みについてエピソードを交えて教えてください。その中で、難しかったこと・工夫したことを教えてください。(2022年 伊藤忠テクノソリューションズ)(500文字)
3学生生活の取り組みの中で、自信を持ってやり遂げたと言えるエピソードは何ですか。その背景と、あなた自身が取った行動、その結果をできるだけ具体的にご記入ください。(2022年 富士通 システムエンジニア)(600字)
4情熱を注いだことの詳細と、それに取り組む中で得られたあなたなりの示唆や気づきを教えてください。(2020年 DeNA)
5最も自分を成長させた経験について教えてください。 記入する際は、活動した期間やその期間内での活動の質や量、目指していたゴール、ゴールに到達するためにとった行動について、具体的に記入してください。(2021年 ヤフー(Yahoo))(500文字以内)
設問例1:志望動機
・当社への志望動機を教えてください。(2022年 日立製作所)(200文字)
・LINEを志望した理由を教えて下さい。(2021年 LINE)(500文字以内)
この質問は就活において必ず聞かれる定番の質問です。答え方で採否が左右されると言っても良いほど、志望動機の質問は重要な意味を持ちます。
内定を勝ち取るためには、質問の意図をよく把握し、具体的に答えることが大切です。企業は「なぜ、他社ではなく当社を選んで応募してきたのか」を知りたいと思っています。
企業のことをよく調べて、企業のどこに興味を持ったのかを、具体的に説明する必要があります。
この質問では下記がみられています。
■企業への熱意や好意を知る
応募者のモチベーションを判断するために質問されることが多いです。どれだけ能力があってもやる気がない人を雇うわけにはいきません。
志望動機は企業への熱意や好意を伝える絶好の場となります。企業はその想いを当然知りたいと思っているので志望動機は重要視されています。
■企業のことをどれだけ調べているかを知る
志望動機から応募者が企業についてどれだけ理解しているかを知ることも、企業側の質問意図となります。志望度の高さは、企業の理解度に比例します。
採用担当者は、志望動機を通して応募者が企業のことをどれだけ調べているのかを知り、採否の判断材料にしています。
■長期的に働いてくれるかを把握する
企業側としては、採用したら長く勤めてくれる人材を求めています。
もし、応募者から内定を辞退され、すぐに辞められてしまえば、企業は再び募集をかける必要が出てきます。
採用活動は時間とコストのかかることで、企業にとって大きな負担になります。
それを避けるためにも、志望度を確認して、企業とマッチした人材を見極めようとします。
回答例1
<当社への志望動機を教えてください。(2022年 日立製作所)(200文字)>
私は営業部員として、貴社の製品やシステムが生み出す成果や価値を多くの企業や政府に対して売り私込み、社会課題解決へ自ら切り開いていきたいと考えています。幅広い事業領域での豊富な経験が強みである貴社だからこそ社会貢献が実現できると考えます。また、「うれしさ・感動・喜び」といった経験価値を提供するためにお客様と協創に取り組んでいる点も魅力に感じ、私も多くの人へ幸せを提供する一員になりたいと思っています。(200文字)
回答例2
<当社への志望動機を教えてください。(2022年 日立製作所)(200文字)>
志望する理由は2つある。1つ目は事業領域が広大であることだ。自分の事業以外の知識も吸収でき、多角的な視点を持つことで社会問題の解決ができると考えた。2つ目はスペシャリストを求める文化であることに共感したことだ。私は技術力を徹底的に追い求めることが好きなため、貴社の文化と合うと感じた。貴社のようなチャレンジ精神溢れる環境で世の中の課題解決に取り組みたいと思っている。(183文字)
回答例3
<LINEを志望した理由を教えて下さい。(2021年 LINE)(500文字以内)>
貴社を志望した理由は2つあります。1つ目は我々の日常の一部となっているLINEに自らが携わり、より人々の生活の質や幸福度を高めることを実践したいと考えています。LINEアプリ1つで人々に必要なサービスを提供することができる時代となり、アプリが誕生した際にかなりの衝撃を受けました。この衝撃をこれからも多くの人へ届けて日常生活の利便性をさらに向上し、人々の役に立ちたいと考えています。
2つ目の理由は2億人以上のユーザーと接点を持っており、直接働きかけることが出来ることへ魅力を感じました。私の働くうえでの目標でもある「多くの人に価値を提供でき、人々の生活を豊かにすること」は人が人へアプローチする方法だと時間がかかってしまうと思いますが、インターネットというフィールドでユーザーの多い貴社なら時間をかけずに実現できると考えました。
この2点から貴社を強く希望しており、貴社でインターネットを通して様々な価値をより多くのお客様に提供し続けたいと考えています。(426文字)
志望動機を書く際には、IT業界・企業への理解を深めることが大切です。
その上で、自分が成し遂げたいことに対し、なぜその企業でなければならないのかということを明確に伝え、企業への志望度の高さを効果的に伝えられるようにしましょう。
また、同じ業界であれば仕事内容が類似している場合が多くあります。そのため企業ごとの差別化が重要となります。
「この企業だから志望している」ということが伝わるように、その企業ならではの特徴や強み踏まえて志望動機を伝えましょう。
設問例2:あなたの強みについて
あなたの強みについてエピソードを交えて教えてください。その中で、難しかったこと・工夫したことを教えてください。(2022年 伊藤忠テクノソリューションズ)(500文字)
この質問は「入社後、活躍できるか」を判断するために聞かれています。
そのため、自身の強みについて述べる内容は今後の仕事に生かせるかどうかが大事になります。
また、課題や目標に対してどう取り組むのか、どう力を発揮できるのかを企業側は確認します。
企業が求める人物像や活躍している社員を知り、自分に当てはまる強みがあれば、それを伝えることも意識しましょう。
この質問では下記がみられています。
■自分を把握できているか判断する
客観的に自分を把握できているか判断されています。採用担当者の印象と応募者の述べる内容に矛盾がないようにしましょう。
自分の強みをみつけるには、自己分析が重要となります。
自己分析を行い、第三者の目線で自分を見つめ直すことで、客観的な強みを把握しましょう。
■活躍できる人材か判断する
どのような強みがあるかによって、「仕事で活躍できるか」「採用メリットがあるか」がみられています。
企業はただ能力があるだけではなく、企業で活躍できる人材を採用したいと考えています。
そのため、その企業に合う強みをアピールすることが大切となります。
■企業の社風に合う人間性であるか判断する
企業によって事業内容や職種、社風は大きく異なります。そのため、採用担当者の考える優秀な応募者も企業によって変わってきます。
強みを聞くことで、自社の社風に合う人間性かどうかを判断材料としています。
回答例
私の強みは「周りを巻き込んで行動できる力」です。所属していた野球部では全国大会出場が目標となっていました。出場するからには上を目指したいと思い、主将に就任した際に目標を「全国大会で3勝すること」へ変更しました。高い目標に戸惑う部員や反対する人もいました。しかし今以上に成長をするためには、目標を見直し、それに合わせた練習に変える必要があると粘り強く訴え、最終的には全員の賛同を得たことでチーム全体での共通意識を持つことができました。
また練習方法も改善し、実践練習を多く取り入れるように調整しました。常に試合を意識し、あらゆるシチュエーションを想定した練習を繰り返すことで、本番でも動じず冷静に判断することができると考えたからです。その結果、全国大会では目標としていた3勝を達成することができ、「やればできる」という自信を仲間に与えることができました。
この経験から本質的に必要なことを考え、達成に向けて行動することの大切さを学ぶと同時に、周りを動かす行動力が自分の強みであると感じました。貴社においても常に課題意識を持ち、自ら行動する力を活かし貢献できるよう努めます。(487字)
強みをアピールする際は一つの強みに絞りましょう。複数の強みを提示すると、ひとつひとつの印象が薄くなり、最終的になにを伝えたいのかがわかりづらくなってしまうためです。
強みは一つに絞ってアピールすることで、自分の良さや特徴を企業に理解してもらいやすくしましょう。
また、自分の強みには、そのように考えた背景や何らかのエピソードが必ずあります。しっかりとエピソードとなる部分を述べることで、説得力のある強みになります。
設問例3:学生生活の中で自信をもってやり遂げた事
学生生活の取り組みの中で、自信を持ってやり遂げたと言えるエピソードは何ですか。その背景と、あなた自身が取った行動、その結果をできるだけ具体的にご記入ください。(2022年 富士通 システムエンジニア)(600字)
この質問はやり遂げる力のアピールが大切となります。物事をやり遂げる力は、どのような業界や企業でも必要な能力です。
ただ単にアピールしただけでは「社会人として持っていて当たり前」という印象を与えかねません。
やり遂げる力をアピールするときは、エピソードを1つに絞り、人間性が伝わるように意識しましょう。
この質問では下記がみられています。
■主体性を知る
自分で「考え、判断し、行動する」ことができる「主体性」は仕事をするうえで必要不可欠な要素であり、どの企業もそういった人物を採用したいと考えています。
「指示待ちな人」よりも、「現状を分析して意見をし行動に移せる人」の方が、企業の成長や発展に力となる人物だと評価してもらうことができます。
■人間性を知る
企業は性格や人柄を知ることで企業とのマッチ度を知ることができると考えています。
マッチ度が低いと、「社員との人間関係が合わない」「社風が合わない」等の理由で就職後のミスマッチが生じて早期退職に繋がってしまいかねません。
そのため企業にとって性格・人柄を知ることは重要となっています。
■過去の経験から何を学んだかを知る
成功や目標に向かって行動する過程で、失敗や挫折を乗り越えるために成長しようとしたその姿勢を、採用担当者は知ろうとします。
仕事をしていく上で、成長力があるかどうかの判断材料にしたいからです。
回答例
大学のゴスペル部の演奏会で、過去最多の集客をしたことです。私の部では、毎年演奏会を開催していますが、年々観客が減少傾向にありました。そこで、聞き馴染みのある現代JPOPを導入することで観客を増やそうという提案をしました。しかし、伝統を重んじる部分やゴスペルの定番曲を披露することが定着していたため、反対するメンバーもいました。
そこで部の総意を得るため、全員で話し合う場を設け、「集客」という課題に対しどうアプローチするべきなのかを討論することを提案、実施しました。現代JPOPを導入することは、今まで挑戦したことがなかったので、部員が不安に思うことは十分理解ができていました。そこで他大学がやっていた事例を共有したり、観客にも喜んでもらえるようなヒット曲のサビだけをメドレーのようにして歌うなどの提案を行い、初めて挑戦することへの不安を減らすことで最終的に部の総意を得ることができました。
また観客を増やすためにビラ配りを行うことや、演奏会を周知させるために大学がある地域のラジオで宣伝活動を行うこと、SNSでの情報発信などアプローチの方法も提案しました。課題に対し全員で取り組んだことで、部員の当事者意識の高まりが見られ、演奏会までに多くの宣伝活動を行うことができました。
当日の演奏会では観客が例年の3倍に増え、現代曲を取り入れたことによって反響もよく、成功を収めることができました。(598文字)
アピールで大切なのは結果ではなく、最後まで諦めずに続けたと伝えることです。また、エピソード内容は自分で目標を決めて行動したことに限ります。
より魅力的な内容にするためにまずは「企業が求める人物像」を把握しましょう。
企業がどういった能力やスキルを求めているのかを定かにし、それに沿ったエピソードを伝えられると効果的です!
設問例4:情熱を注いだこと
この質問は情熱を持って取り組んだことについて聞くことで、入社後に応募者がどうやってモチベーションを高めるか、あらかじめ知ることを目的としています。
この質問では下記がみられています。
■コミュニケーション能力を知る
仕事をする上で、コミュニケーション能力は必須になります。
相手の話の意図を正しく理解し、伝えたいことを分かりやすい方法で伝え、業務を円滑に進められることができるかの判断材料となります。
また、相手の気持ちや立場に配慮した行動をとり、誰とでも良い関係性を築くことができる人材を企業は採用したく考えています。
■積極性を知る
自ら進んで、行動を起こそうとすることができる人材か見極めています。
初対面でも臆さず自ら他者に話しかける、未経験の物事にも進んでチャレンジする、人から言われる前に自分で考えて行動できるといった人物は重宝されるでしょう。
■人間性や価値観を知る
何かに取り組む際に起こした行動を知ることで応募者が「周囲と協力しながら、チームワークを重視するのか」または「自らが頑張っただけ成果を得る個人主義なのか」など価値観をとおして人間性に迫ります。
企業はそれが自社とマッチするのかを確認しています。
回答例1
大学時代所属していた野球部において学生コーチとして選手のトレーニング強化に情熱を注ぎました。当部は例年、冬季期間はトレーニングが中心となり体力的に厳しいことを繰り返す毎日に目標を見失ってしまうことがありました。
そこで私は「成長を実感できるよう、具体的な数値目標を立て、日々数値を見える化すること」を部員のモチベーション維持のために徹底しました。部員はトレーニングを始めた当初の記録よりもはるかに成長した数字を目にすることで成長を実感し、モチベーションを保ったまま冬季期間を終えることができました。
これらの経験から「成功体験の積み重ね」が非常に大切であること、そしてこのような経験がモチベーションの維持につながり目標に向かって努力を継続することができることに気付くことができました。
回答例2
私はアプリ開発に情熱を注ぎました。大学にてプログラミングサークルに興味を持ち、入部したことがきっかけです。
プログラミングの基礎を勉強した後、高校時代にバスケットボール部に所属していたことからバスケットボールのシュート率集計アプリの開発を行いました。開発したアプリは実際に大学のバスケットボール部に使用してもらい、改善を繰り返しながら、貢献することもできました。
サークルに所属する前はアプリはプロの人たちが開発しているものだと思っていたので、自分とは遠い存在だと考えていましたが、この経験を経てからは何事も興味を持って挑戦してみることの大切さを学びました。この行動力こそが誰かの役に立つ第一歩にもなると考えています。
情熱を持って取り組んだことを説明することで、企業は応募者のモチベーションやあなたの人柄を知ることができます。
自分がこの仕事に適任だと思う理由に結び付くような例を挙げながら、その分野に関する知識を示し、具体的エピソードを書くことで企業に好印象を残せるでしょう。
設問例5:自分を成長させた経験
この質問は経験の中から何を学びどのように成長したのか、どのような価値観を持っているのかが重要視されます。
成長した経験やその際の行動はその人の人柄を色濃く映すものであり、伝え方次第で魅力的な人柄を伝えることも可能になります。
この質問では下記がみられています。
■応募者の価値観
成長した経験の前後を比較することで、価値観がどのように変わり、現在のあなたがどのような価値観を持っているのかを、企業は知ろうとしています。
■入社後に活躍する可能性
採用担当者はエピソードから「今のあなたの価値観」を判断して、そこからさらに「将来、入社後に活躍してくれそうかどうか」を推測します。
企業はあなたのポテンシャルを把握したいと考えているので自身のポテンシャルを最大限に伝えられるように意識しましょう。
回答例1
体育会サッカー部へ入部当初、他部員のレベル高さに圧倒され壁にぶち当たったが、自分の役割を把握することで克服した。
高校ではエースとしてチームの中心で活躍していたため自信があったが、大学では自分より上回る技術を持つ選手がたくさんおり、同期が試合に出て活躍する中で自分はベンチにも入れずにいることで、練習にも気が入らずやるべきことがわからなくなっていた。
しかし、試合に出れなくてもチームの一員としてどうにか貢献したいと考えるようになった。自分の役割を徹底的に模索した結果、自分の技術を成長させて、部内戦でレギュラーメンバーに思うようなプレーをさせない事がチーム全体の強化へ繋がると考えた。
同期から厳しいフィードバックをもらい、毎練習後にプレーの修正を繰り返し、レギュラーメンバーにとって脅威の存在になることを目標に努力した。その結果、レギュラー争いに入れるところまでいき、対等な攻防ができるようになった。
この経験から自分を客観視し、今できることや役割を冷静に考えることで明確なビジョンを立てることができること、そして自ら起こした行動で周囲の心や成果を引き寄せることができると学んだ。(496文字)
回答例2
私は所属するダンスサークルの公演時に会場整備責任者として整備ルールをマニュアル化し、円滑な会場整備を実現させたことが最も成長を実感したことです。
毎年会場前に150人以上の人が集まり、混乱が生じることで公演時刻が遅れてしまう状況が続いていました。そこで、混乱回避をし公演開催時刻に間に合うよう以下2点を実施しました。
①誘導係を20人ほど招集し、効率的なルール整備とマニュアルの作成。
②整理番号配布、100人分の待機場所確保
観客の待機場所が少ないことで混乱が生じていたため、場所の確保をするところから始めました。
公演2ヶ月前から現場視察と整備案の考案を開始し、誘導係と観客の動線を考え何度もシミュレーションしながら問題点を話し合い改善を繰り返しました。同時に全体会議で共有や反映を何度も行うことで、誘導係が責任感と貢献感を持ち仕事に取り組める環境づくりを行いました。
その結果、公演当日は観客の混乱もなく円滑に案内することができ、定刻に公演を開始することができました。この経験から、冷静に原因や解決策を考えて主体的に行動する大切さや周りを巻き込む際のリーダーシップを学びました。(497文字)
成長したことをアピールする際は「何を学び」「どう変化したのか」を伝えると良いでしょう。
ポイントは「成長する前の自分を伝える」「成長する過程で考えた解決策や努力を伝える」「経験から得たことを伝える」を盛り込みながら書いてみてください!
自己PRの書き方
自己PRは、企業に自分をアピールできる絶好の場となります。しかし、ありきたりの内容では十分にアピールすることはできません。
企業の事業に関連した強みをアピールすることが必要になります。
企業がどんな人材を求めてるのかしっかり把握したうえで、企業ごとに自己PRを作成していきましょう。
自己PRの本質
評価される自己PRを書くには、まず「企業が自己PRを聞く意図」を知る必要があります。
企業が自己PRを聞く理由として以下の2点が挙げられます。
1自己分析がきちんとできているか
自己PRは自分の魅力を伝えるものなので、自分自身についてきちんと理解しておく必要があります。
企業からは、自己分析をしっかりとおこなっていて自分自身を理解できているかが見られています。
自己分析は就活の基本となります。
就活をスムーズに進めるためにも最も重視してやらなければならないものであり、自己分析ができていなければ就活への真剣度が低いと評価され、企業への志望度も低いと思われてしまいます。
2企業に合った人材かどうか
自己PRの内容から企業に合った人材かどうかみられています。
企業はただ優秀な応募者ではなく、企業の社風に合った人材を採用したいと考えています。
企業とのマッチ度が低いと、早期に退職してしまう恐れがあるため、適性があるか重要視しています。
逆に、それほど能力が高くなくてもマッチ度が高ければ、積極的に採用を考える企業も多いです。
就職後の成長力も重要視されているので、企業との相性が良いことはかなりのプラスポイントになります。
企業に就職して活躍しそうか、成長できそうかを見るために、自己PRは求められています。
自己PRを書くためのポイント
求める人材に即した「強み」を決定する
企業へ自身の強みを伝える場合、企業のビジネスモデルを理解した上でどのような強みを求めているかを考え、自分の経験などに結び付けて伝えるようにします。
自己PRは大きく分けて3つに分類することができます。
- 個人として努力し、成果を上げることができる
- 関係者と信頼関係を構築し、課題やニーズを引き出し、解決のための提案から実行までを行うことができる
- 今までにない仕組みや企画を提案し、周囲と協力しながら実現できる
アピールしたい「強み」を論理的に述べる
上記でまとめた自身の強みをより企業に対してわかりやすく伝えるために、下記の流れにまとめるとスムーズです。
(1)強み:あなたの強みは?
↓
(2)強みの原点:強みが形成されたきっかけは?
↓
(3)強みを表す具体的エピソードは?
↓
(4)強みの方法論:強みを発揮するために意識していることは?
↓
(5)強みの活かし方:その強みを入社後にどう活かすか?
引用:unistyle
※自己PRを書く際のポイント
・注意点 ・アピールする強みに再現性を持たせること
・学生時代に頑張ったことと混同しないこと
・書き出しと締めの部分を意識すること
IT業界はどんな人材を求めているのか
企業が求める人材を知ることは、就活の第一歩となります。まずはどんな人材が有利なのか把握しておきましょう。
求められる人材を知っておくことで、ミスマッチを防ぐことができ、自己PRなどのアピールにも役立てることができます。
IT業界全般的には求める人材の特徴として下記が挙げられます。
■努力を継続できる人材
自分のモチベーションを保つためにも、プログラミングなどの専門的な技術を磨いていくことが重要となるのでこつこつと努力のできる人材が求められます。
■協調性のある人材
チームで働くことが多い業界のため、協調性があるというのも重要なポイントになります。
また、自分1人の功績だけでなくチーム全員の功績を公平に評価できる寛容さが求められます。
■論理的かつ長期的に物事を考えられる人材
プログラミングは、パソコンに間違った指示を与えないために論理的にプログラムを構成する必要があります。
プロジェクトを進めるうえでも、チームで理解を共有するために論理的思考力が必須となります。
また、プロジェクトは半年以上という長期間で進めるものが多いため、長期的に見通しを立てられる人が求められます。
IT業界はさまざまな分野や企業があるので、職種別に求められる人材像を紹介します。
職種別に見る求められる人材
システムエンジニア
システムエンジニアは主にクライアントから依頼を受けて情報システムを設計する技術者のことです。
顧客のニーズをもとに、要望にあったシステムを設計・開発・テストするのが仕事です。
要望を的確にとらえることができ、クライアントの意見を正確に反映させることができる能力、最後までシステムを完成させる遂行力などが求められます。
プログラマー
プログラマーはコンピューターを動かす「プログラム言語」を使い、さまざまなシステムやソフトウェアを作る仕事です。
一般的には、システムエンジニアがシステムの仕様書を作成し、それに基づいてプログラマーがプログラミングを行います。
プログラミングの知識があることはもちろん、頻繁に起こるバグを修正する忍耐力・根気強さが求められます。
コンサルタント
ITコンサルタントはクライアントの経営課題に対して、「IT」を活用した解決策を提示する専門家です。
経営戦略に沿ってIT戦略を策定し、システム開発の提案やシステムの最適化を通して、企業の経営を手助けします。
IT技術職に対する知識はもちろんのこと、問題解決に必要な論理的思考力、多くの技術者をまとめることのできるコミュニケーション能力やマネジメント能力が求められます。
営業
クライアントに対して自社商品の優れた点をアピールしたり、ニーズを満たすために、自社の商品をどのように生かせばいいのかを説明する機会が多くあります。
プレゼンテーション能力やコミュニケーション能力が求められます。
Webデザイナー
常に進化していくIT業界ではソフトやツールがどんどん進化しているうえ、クライアントからも新しいデザインのアイデアを求められることも多くあります。
そのため「新しいことが好き」な人材が向いています。
新しく登場する多くのデバイスやプラットフォームに対応したり、最新のトレンドをキャッチできるアンテナを常に張りめぐらせておける人材が求められます。
上記でご紹介した求められる人材は、あくまでも業界全体での話となります。企業によってはそれぞれ求めている人物像には違いがあるでしょう。
どのような人材が欲しいのか、企業研究をして分析する必要があります。
他のどの企業でもなく、その企業だからこそ志望する理由、他の企業ではダメな理由を加えて採用担当者へアピールできるとより高評価を得られるでしょう。
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