【リゾートトラスト|面接攻略ガイド】採用傾向から実際に聞かれた質問まで徹底解説!
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リゾートトラストは、主として会員制のホテルを運営している企業です。
学生が実際に利用する機会は少ないため、企業研究は説明会やHP、会社案内のパンフレットが中心になります。
またインターンシップも実施しているため、第一志望なら積極的に参加しておくとよいでしょう。
ホテル業界を志望する方にとっても、リゾート会員権ビジネスで成功を収めているリゾートトラストは、他社と比べても特殊な傾向にあります。
面接においては、会員制のホテル業界を直接の競合他社と考え、比較検討する必要もあります。
本記事の「リゾートトラストの面接対策」では、面接傾向からよく聞かれる質問など、面接の対策ポイントをまとめています。
ホテル業界の「業界研究」や「ESの書き方」などは、下記記事を参考にしてください。
リゾートトラストの面接の傾向
リゾートトラストでは、営業職・ホテル総合職・セラピスト職・調理師職と、職種別で面接が行われています。
選考フローは職種により異なります。
セラピストや調理師は専門学校を通じての応募となっているため、主に大学卒業後に志望するのは営業職・ホテル総合職となるでしょう。
営業職・ホテル総合職は、専門技術を問われないため、2つの職種に関する選考フローはほぼ同じと考えられます。流れは以下の通りです。
▼
面接(2~3回)
▼
最終面接
▼
内々定
会社説明会は、選考に関係しているため、参加必須となります。説明会で筆記、ESの記入と1次面接が行われます。1次面接では、自己PRを30秒求められるようです。
続けて、2次面接、3次面接においても自己PRの時間を設けられることが多いので、一貫性を持ったしっかりとしたアピールポイントを語れるようまとめておきましょう。
面接の雰囲気としては、圧迫という印象はないものの時間制限を設けている設問もあり、緊張感はあるようです。落ち着いて、自分の用意した答えを端的にてきぱきと答えられるよう練習しておきましょう。
リゾートトラストの求めている人材
- 協調性を持ち目的を共有できる人
- しっかりとした自己を確立した人
- 楽しむ心を忘れない人
- チャレンジ精神のある人
リゾートトラストでは、次のようなことを経営理念として掲げています。
私たちリゾートトラストグループは 新天地開拓を企業精神として 「信頼と挑戦」「ハイセンス・ハイクオリティ」「エクセレント・ホスピタリティ」を追求し お客様のしなやかな生き方に貢献します。
このことから、新しいことに挑戦していくことをいとわない企業であり、顧客第一主義であることがわかります。
人材としては、企業の理念に共感し、チャレンジ精神旺盛で主体的に行動できる人を求めています。
また志望者に向けて、トップからのメッセージとして次のような記載があります。
『楽しい』にこだわってほしい
『楽しい』と思う気持ちがなくては、人は生きていけません。
私たちの事業の根幹は、この感覚を追求していくことです。
引用 リゾートトラスト採用情報
仕事もプライベートも楽しいことにこだわることで、新しい発想が生まれ、それが顧客満足のアイデアにつながり、仲間にも顧客にも自身の「楽しい」が伝播していくのだとしています。
そのため、「楽しむことを忘れない人」を求めています。
自己PRでは、求める人材のポイントを押さえ、それに見合った人物であることを語れるエピソードを探してみましょう。
リゾートトラストの面接の攻略法
面接の攻略法としては以下の2点がポイントとなります。
- 業務内容を理解する
- 自己分析を徹底する
まずは、リゾートトラストの特徴である「会員制システム」や新しく手がけている分野などをしっかり理解しておく必要があります。
また、リゾートトラストは、面接の際にも自己PRを重要視している傾向があります。
企業として2021年4月1日に下記のブランド・アイデンティティを宣言しており、この理念を実現できる人材であることをアピールできるよう、しっかり自己分析をする必要があります。
ブランドアイデンティティ
ご一緒します、いい人生
より豊かで、しあわせな時間(とき)を創造します
業務内容を理解する
リゾートトラストを代表する業務内容として、特徴的な下記の2点をしっかり押さえておきましょう。
会員制リゾートホテル・エクシブ
リゾートトラストのコアビジネスは会員権販売です。会員権を購入すれば、対象の高級リゾートホテルへの宿泊が特別なサービスが付加されて可能となります。
この会員権を語るのに外せないのがハイグレードな施設利用が可能な「エクシブ」シリーズです。
エクシブの特徴としては2点、利用保証された「タイムシェア」と、他のリゾート会員権のオーナーと交換利用できる「エクスチェンジングシステム」です。
まずタイムシェアシステムとは、ホテル1室を時間単位で購入する仕組みです。ホテルの1室を複数人のオーナーで共同所有している形になります。
共同所有のため、特に夏期休暇など長期休暇に利用希望者が殺到し、自分の希望した日に使用できないデメリットが生じます。
しかし、エクシブは、ホテルの1室を14人で共有所有(一般的には最大52人での共同所有)し、年間26泊の利用が保証されています。
オーナー全員が平等に利用できるよう、利用日がローテーションでカレンダーに組み込まれているのです。
また、エクスチェンジシステムを利用すれば、他のリゾート会員権を所有しているオーナーと交換利用をすることができ、自分の持っているリゾートホテル以外も宿泊を楽しむことができるようになっています。
このエクシブの他にも都市型リゾート「東京ベイコート倶楽部ホテル&スパリゾート」やハワイの名門で最高級リゾートホテル「ザ・カハラホテル」の会員権も今後注目度の高い商品です。
グランドハイメディック
近年注目度が高い快適な空間での個人検診等を会員制で行っています。
特に「がん」への検診に手厚く、治療となった場合にもスムーズな社会復帰までサポートします。もちろんがん以外の生活習慣病にも対応しています。
エイジングケアまで受けられるのも特徴です。詳しくはHPで内容を確認しておきましょう。
自己分析を徹底する
面接では、自己PRを求められるため、しっかりした自己分析が必要となります。
また、そのなかで、リゾートトラストが求めている人材のポイントに沿うような部分を洗い出しておきましょう。
求める人材やブランドアイデンティティから導き出せるキーワードは、以下の通りです。
- 誠実
- 主体性
- 協調性
- 貢献精神
- チャレンジ精神
いずれかに焦点をあて、自己を語れるエピソードも用意しておきましょう。または周囲の人に自分について分析してもらうことも参考になります。
リゾートトラストで実際に聞かれた質問
- 志望理由
- 学生時代頑張ったことは何ですか
- 自己PRしてください
- 友人からどういう性格だと思われていますか
- あなたにとっての「労働」の定義を教えて下さい?
- 5年後、10年後、20年後のキャリアプランを教えて下さい。
- アルバイトについて
- どこのホテルに行ってみたいですか
- 家族にサービス業をやっている人はいますか
- 失敗経験から得た強みを教えて下さい。
- 挫折の経験は?
- イメージするホテルの厳しさと楽しさを教えて下さい。
質問内容に関しては、仕事に対する姿勢を問われるものもあり、就職する覚悟をもってこの業界を選び、そしてリゾートトラストを選んだといえる確固たる理由を語れることがまず必要です。
回答は、結論をまず述べ、簡潔にその理由を述べるように構成します。時間にして長くても2分、字数にして400字までで考えるようにします。
以下に、よく聞かれる質問の解答例を3つ挙げておきますので、参考にしてください。
アルバイトの経験について教えてください
<回答例>
大学4年間ファミリーレストランで、アルバイトリーダーとして働いていました。
勤めている店舗では、主婦のスタッフが多く、自分よりも年配の方々に指示を出すことが憚られ、なかなかうまくコミュニケーションを取ることができませんでした。しまいには、指示出しをするより「自分でやった方が楽」と判断し、仕事を抱え込むことが多々ありました。
しかし1人で仕事を抱え込んだ結果、お客様を必要以上に待たせてしまったり、スタッフの動きが見えず、効率が悪くなっていることに気が付きました。
リーダーとして、周りの状況を客観的に判断し、お客様に喜んでいただけることを第一に考え行動しなければならないということを反省し、そこからはスタッフとコミュニケーションを取りながら、信頼して仕事を任せるということを心がけました
その結果、バイト先の雰囲気も良くなり、仕事も効率よく、お客様のリピーター率が上がりました。
御社のホテルでも、お客様の存在を第一と考える気持ちを忘れず、冷静な判断で最適なサービスを提供していきたいです。(441文字)
アルバイトで学んだことや、そこで培ったスキルをアピールしましょう。
アルバイトの経験をたくさん積んでいる場合は、ひとつに絞って語ることをおすすめします。経験豊富なことは、辛抱がなく、辛いとすぐやめてしまうタイプなのではと思われる可能性もあるためです。
なぜそこでアルバイトしたのか、どんなことを学んだのかなど、自分の考えがあって勤めているということを話せるのであれば、強みになる可能性もあります。
失敗経験から得た強みを教えて下さい
<回答例>
私の人生で一番の失敗は「大学受験に失敗したこと」です。
志望校の模試判定でも「A評価」、担任の先生にも「ほぼ受かるだろう」と言われていたため、周りほどの努力はせず大学受験に挑みました。
しかし、結果は不合格。必死で努力していた受験生に負け、悔しい思いをしました。頑張らなかった自分に腹が立ち、やりきれなかった自分をとても後悔しました。
そこで合格していた第二志望を辞退し、1年浪人することにしました。
やりきれなかった悔しさをバネに、自分の実力を段階的に把握し、やるべきことを明確にした上で、何をどのように具体的にどう対応するべきかを細かくスケジュールに落とし込み勉強しました。
またモチベーションを維持するためにも、小さな目標をいくつも立て、1つずつしっかりとクリアしていくことで自分に自信を持つことができました。
この経験から、後悔しないためにもやるべきことにはベストを尽くすということを徹底しています。計画的に効率的に努力し、結果を出せることが私の強みと考えています。(431文字)
失敗=マイナスということではありません。失敗したことから何を学び、どう活かしたのかということが大切になります。
逆に失敗をマイナスと捉え「特に失敗したことはありません」という答えこそ、マイナスとなります。
なぜなら、「失敗を恐れてチャレンジしない人」もしくは「失敗を自分の問題と捉えず人のせいにするタイプの人」と見られてしまうからです。
失敗談をしっかり述べ、さらにそれを克服して成長した自分をアピールしましょう。
イメージするホテルの厳しさと楽しさを教えて下さい。
<回答例>
私がイメージするホテルの厳しさは、サービスに絶対の正解がない点だと考えます。
年齢、性別、国籍はもちろんのこと、さまざまな環境や状況にあるお客様にたいして、一通りのマニュアル化されたサービスがないと思うので、常に何が最適か考える必要があるのは仕事としての厳しさを感じます。
逆に楽しさは、誰かの人生の幸せなひとときをつくるお手伝いが出来る点だと思います。
誰かのいい思い出のなかに自分が含まれるのだと考えると、先に挙げさせていただいた厳しさを乗り越えよう、乗り越えたいというモチベーションになると感じています。(252文字)
業界に対する理解を問う質問です。あまり実際とかけはなれた内容であると、企業研究が浅く、志望度が低いのではと思われてしまいます。
また「予想される厳しさも乗り越えられる自分」をアピールできる構成で仕上げましょう。
面接前にチェックすべきこと
リゾートトラストの新卒情報
募集職種 |
営業職・ホテル総合職・セラピスト職・調理職 |
募集人数 |
ホテル総合職:201~300名 営業職:11~15名 |
採用フロー |
会社説明会&面接・筆記テスト →面接(2~3回) →最終面接 →内々定 ※職種によって違いあり |
インターン |
あり |
リゾートトラストの事業内容
◆会員権事業
会員制リゾート事業の企画・開発・運営
◆ホテルレストラン事業
会員制のリゾートホテル、シティホテル、レストラン、エステなどの企画・開発・運営
◆ゴルフ事業
ゴルフ場の開発、運営および運営受託の実施
◆メディカル事業
最新鋭の医療サービスを、上質な空間で提供
◆その他事業
宅地建物取引業(国土交通大臣(9)第2901号)
シニアライフ事業等
引用:マイナビ2023
会員制リゾートホテルとしての競合で名前が上がるのは東急ハーヴェストクラブです。同社と比較してみた時のリゾートトラストの特長は、メディカル事業やエクシブなど、非日常を感じさせる高級路線です。
今後もその方向性は変わらず、さらに「カハラホテル」の運営にも乗り出し、海外展開に意欲的です。
リゾートトラスト |
ラグジュアリーで特別感・非日常を演出 |
東急ハーヴェストクラブ |
多彩な複合施設 アクティビティが利用しやすい |
カハラホテルはハワイのワイキキから少し離れ落ちつた高級感あふれる雰囲気のホテルで、各国の著名人が好んで利用しています。
このホテル選択からも、リゾートトラストの提供したいリゾートライフが見て取れるでしょう。
リゾートトラストの社風は?
リゾートトラストは、営業職においてはフレックス制(コアタイムなし)を、ホテル総合職においてはシフト制を導入しています。時代にそった働き方が選べる社風があるようです。
また、社員インタビューやアンケートには次のような記述があります。
営業職
目標はチームで助け合い達成
だからみんな、仲が良いんです
営業の先輩60人に聞きました。あなたが思う会社の魅力は?
チームで助け合いながら目標に向け営業できること:27%
先輩、後輩問わず仲がいい/プライベートでも遊ぶこと:18%
ONとOFFのメリハリをつけて働けること:13%
会社全体の向上心や意識が高いこと:13%
実力主義・成果主義/やりがいがあること:13%
上記から、「実力主義」で若くてもチャレンジさせてもらえる雰囲気、チームワークの良さが見て取れます。
アットホームでありながら、仕事に対しては意欲的にがんばる社風といえるでしょう。
リゾートトラストの過去実績
採用倍率
倍率に関して公に発表はありません。2023年の採用人数は、2022年とかわりなく、ホテル総合職は201~300名、営業職は10~15名程度とされています。
2020年前後は採用が400~500名となっているため、ここ数年は倍率は上がっていると予想できます。
リクナビのプレエントリー候補リストの登録人数が50,000名なので、そこから推測すると高い倍率であることが予想されます。
採用大学
採用大学は下記になります。
上記は営業職の採用大学で、全体的に高学歴な印象を受けます。ホテル運営に携わる職種では、短大や専門学校からの採用もあります。
全体的に人柄重視であり、さほど学歴は影響しないと考えられます。
徹底した対策を!リゾートトラストの選考を有利に進めよう
リゾートトラストで働く楽しさのひとつとして、「著名人やセレブリティなど、いわゆる上流階級の方たちとお仕事できること」を挙げている先輩社員が多く見られます。
そういった方とコミュニケーションをとるにあたって、人柄は最重要視される要素でしょう。自身を驕ることなく、しかし自信のある部分はしっかりアピールできるようにしておくと好印象です。
本記事を参考にしながら、企業研究も怠ることなく面接準備を進めていきましょう。