【オープンハウス|面接攻略ガイド】採用傾向から実際に聞かれた質問まで徹底解説!
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不動産業界は、毎年学生から人気のある業界です。採用人数は、企業にもよりますが比較的少なめといえます。
不動産業界の事業は、不動産仲介のみならず、都市開発やコンサルティング、不動産管理など多岐に渡ります。
また、オフィス、リゾート、住宅など得意とする分野も企業によって異なるため、選考を突破するには徹底した業界研究・企業研究が必要になります。
オープンハウスは、不動産業界の大手5社といわれる「三井不動産」「三菱地所」「住友不動産」「東急不動産」「野村不動産」に追随する売上を誇り、急成長しているベンチャー企業です。
不動産業では、様々な年齢層の方とコミュニケーションを図るスキルが求められます。それに加えて、さらなる拡大をスピード感をもって目指しているオープンハウスでは、より強い上昇志向が求められるでしょう。
私たちの生活になくてはならない不動産ではありますが、不動産業界の中でも「なぜベンチャー企業なのか」「なぜオープンハウスなのか」という点について、自分の言葉で話せるようにしておくことが必要です。
本記事では、「オープンハウスの面接対策」として、傾向や過去に出題された質問などを解説しています。
不動産業界の「業界研究」や「ESの書き方」などは、下記記事を参考にしてください。
オープンハウスの面接の傾向
オープンハウスでは、ES提出後、一次面接、リクルーター面接を経て、webテストを通過した方に最終面接を行うという流れで選考が進みます。
なお、一次面接~最終面接のどこかで、必ず集団面接があります。
リクルーター面接では、お願いをすれば、自らが関心のある部門の方にも紹介してもらえる場合もあります。面接前に、オープンハウスのどの部門に関心があるのかについて、企業研究を行い、積極的な姿勢で臨みましょう。
一次面接、二次面接
一次面接では、主に「学生時代に力をいれたこと」や「将来どんな人になりたいか」といった質問をされる方が多いようです。
オープンハウスでは、実力成果主義の人事制度を掲げているため、その風土に耐え抜くストレス耐性を有しているか、それを裏付ける経験をしてきているかを重視しているものと考えられます。
そのため、中には圧迫面接と感じてしまう雰囲気で面接が進行するという声もあります。個人面接、集団面接いずれにしても、場の空気に飲まれない、強い精神をもって面接に臨む姿勢が求められています。
最終面接
一次面接、二次面接と質問内容は大きく変わりませんが、大手ではなくベンチャー企業にチャレンジする意思が、本当にあるのか否かについて確認が強く行われる傾向にあります。
改めて「なぜベンチャー企業なのか」「なぜオープンハウスなのか」を力強く自分の言葉で言い切る準備が必要です。
オープンハウスの求めている人材
- 挑戦する心
- 素直
- 愚直な努力を続けられる
- 他人のせいにしない
- 欲求が強い
- チーム目標に共感し、しらけない
オープンハウスでは、求める資質として上記6点の項目を挙げています。
不動産は、私たちの生活に欠かせないものでありながら、景気の動向によって大きく影響を受けるものでもあります。
しかし、オープンハウスは1997年の創業以降、周りがリーマンショックによる打撃を受ける中でも、先んじて対策を講じていたことが功を奏して、無傷で切り抜けています。その勢いは止まることなく、2012年には丸の内ビルディングへの本社移転、翌年2013年に東証一部上場を果たしています。
まだまだ続く驚異的な足跡は、圧倒的な当事者意識で、成長に向けて挑戦し続ける人材があってのことであると考えられます。
それを裏付けるかのように、オープンハウスの新卒採用サイトの社長メッセージでは、「成長し続ける会社」がベンチャー企業であり、自らが社長をしている間は永遠にベンチャー企業でありたいと伝えています。
ただ、実力成果主義の人事制度を掲げながらも、今の成果だけでなく、未来の成果も見ていると社長メッセージでは補足しています。
つまり、仮に仕事で上手くいかないことがあっても、成長意欲を持ち続けて、愚直な努力を続けられる精神力をもつ人が、オープンハウスでは求められていると考えておきましょう。
引用:オープンハウス|社長メッセージ
オープンハウス|新卒採用サイト
当事者意識をもち、成長し続ける人材を求められているので、その精神力を十分にアピールできるエピソードを堂々と話せるように準備を行っておきましょう。
オープンハウスの面接攻略法
オープンハウスを業界No.1へと導いていくのは、これから入社してくる君たちだ。
ぜひ、既成概念にとらわれない新しい価値観を持ち込んでくれることを期待したい。その上で、私が求めるものは非常にシンプル。
それは「誠実な人」であることだ。
約束を守る人、間違いがあれば素直に謝ることができる人。
そういう真っ当な人が、諦めず、向上心高く、仕事に本気で熱くなれると思う。
社員もオープンハウスグループも、そうした想いを大切にして成長を遂げてきたのだから。悟るな、熱くなれ。
仕事を本気で楽しもう。
オープンハウスの代表取締役社長、荒井正昭のメッセージからもわかるように、常に現状に危機感を持ち、高い成長意欲を持つ人がオープンハウスでは求められています。
面接の設問に回答するときは、オープンハウスが求める人材像とマッチしているかどうかを踏まえて回答するのがポイントです。
特にオープンハウスの面接で重要な2つのポイントについてご紹介します。
なぜベンチャー企業なのかを明確にする
不動産業界の中でも、「なぜベンチャー企業を志望するのか」を明確に伝えられるように自分の考えを整理しておきましょう。
過去に掲載された代表者メッセージでも下記のように、明確に大手企業との違いを強調しています。
「規模が小さいまま成長しようとしなければ、ただの中小企業です。成長を経験しても、そこで満足して現状維持を考えるようになったら大手企業。そのどちらでもなくて、今まさに成長していこうとする会社をベンチャーと呼ぶと考えています。」
自分が描くキャリアビジョンを実現する環境が、ベンチャー企業である必要性について、具体的エピソードと合わせて話せるようにしておきましょう。
高い成長意欲を裏付けるエピソードを意識する
オープンハウスでは、実力成果主義の人事制度を掲げ、日々成長を目指していく人材像を求めています。
その人物像にマッチしていることをアピールするためには、会社が準備する教育制度に依存するのではなく、「自ら主体的に学んで成長を遂げていく貪欲さ」「逆境にもくじけない精神力」をもって成長していく意欲を伝える必要があります。
その意欲を裏付ける具体的なエピソードを言語化しておきましょう。
オープンハウスで実際に聞かれた質問
- 学生時代一番頑張ったこと
- 自分の強み
- 将来どのような人になりたいか
- 不動産業界を志望する理由
- ベンチャーを志望する理由
- 厳しい環境で成果を出した経験
- 志望する職種を選んだ理由
- 収入や出世への意欲
- 他に受けている会社の選考状況
面接での回答時間は1分程度が良いとされています。簡単な質問に対しては30秒程度が目安となります。
1分で話すことができる文字数は約300字程度。面接対策として文字に起こす場合は、300字を目安に考えると良いでしょう。質問内容によっては、1分以上かけてしっかりと説明する必要がある質問も多くあります。
臨機応変に対応することはもちろん、面接対策を行う際には1分の時間間隔を身につけることも大切です。
実際に聞かれた質問の中から今回は3つ、回答例と併せてポイントをご説明します。
学生時代一番頑張ったこと
<回答例>
学生時代、トライアスロンに挑戦するために努力したことです。トライアスロンは、スイム、自転車、ランの3種目をひとりで連続して行う競技です。高校時代は野球部に所属しており体力には自信がありましたが、全く違う種目であるため週5日、2時間は筋トレとランで基礎体力を高めることから始めました。
1種目であれば楽々とゴールできても、2種目連続して行う練習は苦痛しか感じませんでした。その苦痛しかない練習を重ね、初めてトライアスロンのレースに参加し、ゴールにたどり着いたとき、想像以上の達成感と喜びを得ることができました。そして、今まで支えてくださった方への感謝で涙が溢れました。
この経験を通じて、99%の苦しみの中でも1%の喜びのために努力する面白さを知りました。仕事においても、苦しみを感じる場面もあると思いますが、1%の喜びのために努力を続けていきたいと考えています。(383文字)
オープンハウスでは、学生時代にがんばったことについての質問が多く見られます。
オープンハウスが求める資質である「挑戦する心」や「愚直な努力を続けられる」を実際に行っている人かどうかを見極める質問であると考えられます。
取り上げる具体的エピソードには、厳しいながらも、くじけずにコツコツと努力を重ねて目標を達成したタイプのものが、評価が高くなる可能性があると考えます。
ベンチャーを志望する理由
<回答例>
挑戦を繰り返し、成長を感じたいからです。
友人に誘われて、コールセンターでアルバイトをしたことがありました。始めた当初は、マニュアル通りにしているのに、アポイントを全く獲得できず苦戦していました。周りの先輩の話し方を聴いていると、お客様ごとに違う対応をしていることに気づきました。
私はマニュアル通りにやることで精一杯になり、お客様と向き合っていないことが原因だと考えました。そこで帰宅後、マニュアルを頭に叩き込み、次の出勤日にはお客様の声に耳を傾けて、テンポや声色を意識しながら話してみました。すると初めてのアポイントを獲得し、インセンティブを頂くことができました。
私は、環境のせいにせず、自ら努力する意識を持って挑戦していくことが、自らの成長に繋がると考えています。また、その成果を年齢に関わらず評価してもらえるのもベンチャー企業の大きな魅力です。自身を高めることで、会社の成長にも貢献していきたいと考えます。(411文字)
ベンチャー企業は、若いうちからやりがいのある仕事を任せてもらえる可能性があります。
しかし、その一方でスピード感と当事者意識をもって仕事にあたることが求められます。それは、新卒社員であっても例外ではありません。
与えられた仕事をこなしていくのではなく、自らの頭に汗をかきながら、必死に仕事に向き合っていく覚悟があるかどうかを、この質問では問われていると考えます。
自ら学び、努力を重ねてやり遂げたエピソードをセットにして、ベンチャーを志望する理由をまとめてみましょう。
収入や出世への意欲
<回答例>
収入や出世への意欲は、もちろんあります。
私は貴社が、年齢に関係なく、報酬と昇格のチャンスが与えられていることに大きな魅力を感じています。説明会で、実際に新卒入社された社員の方でも1300万円の年収を得ている方がいらっしゃるとお伺いして、大きな可能性を感じました。
その水準に達するためには、人一倍お客様のことを考えて、日々努力を重ねることが必要であると思いますし、平坦な道のりではないと思います。
しかし、私には学生時代にラグビー部で鍛えた精神力と観察力があります。周りの先輩方から言われることに素直に耳を傾けて頭に汗をかきながら、必ず成し遂げることをお約束します。(287文字)
オープンハウスはグループ全体で4,000名を超える会社ですが、「ベンチャーマインド」が根付いています。オープンハウスが求める資質である「欲求が強い」は、収入への欲求のみを指しているわけではありません。
しかし、実力成果主義の人事制度をうたっている以上、やる気を前面に出す人を高く評価するのは当然のことでしょう。
もちろん、発言した以上はどんなに苦しくてもやりきる精神力は必要になるので、その覚悟と精神力の有無を確認している質問です。精神力が高い具体的エピソードも含めて回答できると望ましいでしょう。
面接前にチェックすべきこと
オープンハウスの新卒情報
募集職種 |
(1) 総合職Sales(営業職) (2) 総合職Corporate (企画・マーケティング・コーポレート職) (3) 総合職Architecture(建築技術職) (4) 総合職IT(社内SE職) (5) 総合職(事務サポート) |
募集人数 |
200~300人 |
採用フロー |
ホームページよりエントリー 説明会、3回の面接(希望により複数回) ES提出も求められますが、書類選考は行わず、面接重視 |
筆記試験 |
webテスト 言語、非言語 性格診断など独自のテスト |
面接 |
個人面接/集団面接 |
オープンハウスの事業内容
1.不動産売買の代理・仲介事業
2.新築戸建分譲事業
3.マンション・ディベロップメント事業
4.不動産投資事業
5.不動産金融事業
6.前各号に付帯関連する事業
引用:オープンハウス|会社概要
オープンハウスの2021年9月期決算では、売上高 8,105億円となっており、前期に比べて40.7%の売上増となっています。
また、営業利益 1,011億円(前期比62.7%増)、当期純利益 695億円(前期比17.0%増)と、増収増益を果たしています。
2022年9月期決算では、売上高9,200億円を目標に掲げており、中期経営計画の「2023年9月期の売上高1兆円超えに向けて着実に伸長」の達成に向けて、成長を続けています。
1997年の創業時は、センチュリー21・ジャパンのフランチャイズに加盟して不動産仲介業としてスタート。その後、都心部に木造3階建てを提供するという、現在のコアとなるビジネスモデルを打ち立て、戸建の開発に事業の軸足をシフトしました。
その後も、自社ブランドの分譲マンション開発および販売事業、収益不動産事業など、次々に業容拡大し、2017年には1兆円企業を目指して米国不動産事業もスタートさせています。
2021年には、新たな事業として100%子会社である「株式会社おうちリンク」を設立し、銀行代理業許可を取得。これにより、金融決済を含め、住宅の購入だけでなく各種生活関連サービス(電気・ガス・インターネットなど)をオープンハウスグループで完結させられる体制も整えています。
東証一部上場を果たした2013年以降、増収増益を達成し続けている要因は、現状維持ではなく常に成長を意識して、新しい事業に取り組んでいる会社の姿勢にあります。今後も、既存の概念にとらわれず、新事業に参入していくことが見込まれるでしょう。
参考:オープンハウスグループ|企業概要(沿革)
オープンハウス|日本一への軌跡
オープンハウスの社風は?
Q. どんな社風ですか?
社員が一丸となって仕事に取り組んでいるので、活気があり前向きな社風です。社長をはじめ社員を大切にする文化がありますので、部下が成長できるように本気で向き合ってくれる上司が多いのも特徴です。
Q. 採用される人の共通点は何ですか?
誠実で志を持っている人が多いです。たとえ今のあなたに自信がなかったとしても、「何か本気でやってみたい」という気持ちがある人はオープンハウスに向いている人です。
オープンハウスの社風は、ベンチャー精神に則り、会社一丸となって高い目標に向かっている前向きさと充実感にあふれているといえます。
もちろん、そのためには成果を出すことも強く求められる環境ではあります。
長く働いているといろんな人に出会います。説明は上手だけれど、全然成果が出せない、評論家のような人。反対に、説明はからきしダメだけど、なぜか成果を出せてしまう、行動する人。会社の成長に貢献しているのはどちらだと思いますか? 僕は後者だと思うので、そういう人を評価します。
また代表取締役社長が過去に発言したメッセージの中でも「成果を出せる行動家を評価する」ということが伝えられています。「行動する」これがオープンハウスにとって大切なことだといえます。
大手企業であれば年功序列で責任のある仕事を任される一方で、オープンハウスでは年齢を問わず、大手企業のスケール感をもった仕事にもチャレンジできるチャンスを得られる可能性が広がっています。
オープンハウスの過去実績
採用倍率
オープンハウスの採用人数は、不動産業界の中でも多い傾向にあります。
正確には公表されていませんが、40倍程度と推測されます。
採用大学
採用実績大学は下記の通りです。
東京大学、一橋大学、京都大学、九州大学、東京工業大学、早稲田大学、慶應義塾大学、横浜国立大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、首都大学東京、大阪大学、関西学院大学、関西大学、同志社大学、立命館大学、学習院大学、日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学 など
実力主義を貫いているオープンハウスに学歴フィルターは存在しないと考えます。
オープンハウスとともに成長の軌跡を描こう
オープンハウスは、大手不動産会社に追随する売上を達成しながらも、「ベンチャーマインド」に溢れる企業です。
常に成長を遂げることを求められるため、企業が与えた仕事をこなすという姿勢ではなく、自ら成長のために主体的に愚直な努力を重ねていく姿勢が重要になります。
その覚悟をもって、まだまだ成長していくオープンハウスとともに、自らの成長の軌跡を描く意欲を、堂々とアピールしましょう。