【ニトリ|面接攻略ガイド】採用傾向から実際に聞かれた質問まで徹底解説!
公開日:
最終更新日:
創業者である似鳥昭雄氏が1967年(昭和42年)に北海道で創業し、一代で大手企業へと成長させた「ニトリ」。
ニトリは、家具およびインテリア用品小売業として、日本国内で693店舗(2021年7月2日時点)、台湾、中華人民共和国など、世界に約100店舗のチェーンストアを展開しています。
2020年のコロナ感染拡大による巣ごもり需要やリモートワークの普及によって、家で過ごす時間が増え、インテリアや生活雑貨などの売れ行きが好調となりました。
そのようなことから、2022年2月期決算には35期連続の増収増益を達成しました。
商品が製造されて店舗に並ぶまでに多くの企業が関わっていた「従来型の流通モデル」に対して、商品の企画や原材料の調達から製造・物流・販売に至るまでの全工程をグループ内で完結することで、ニトリならではのリーズナブルな価格設定を実現しています。
本記事では、「注目企業ランキング」で女子人気1位となった「ニトリ」について、面接の傾向と対策、面接での過去の質問例などを解説しています。
インテリア業界の「業界研究」や「ESの書き方」などは、下記記事を参考にしてください。
ニトリの面接の傾向
ニトリの面接は、1次から最終(4次)選考まで4回行われます。
面接時間は、約1時間(最終面接は約2時間)と長時間にわたるので、集中力が必要になります。
定番で聞かれる質問に対して、色々な角度から深掘りされる質問が多いようです。
面接では、終始一貫した回答が求められるので、考えの軸にズレが生じないよう、「あらゆる質問を想定して、回答の準備をしておく」ことが必要です。
ニトリの面接では、下記がポイントとなります。
スタンダードな質問に対して、分かりやすく答える
ニトリの面接では、比較的「スタンダードな質問」が多いようです。
この質問の背景には「癖のない標準的な質問で、学生の人物像をストレートに審査しよう」という面接官の意図が見て取れます。
したがって、このような質問に対しては、「ユニークな回答をしよう」と、無理に奇をてらった回答をひねり出す必要はありません。
ニトリの企業理念を念頭に置きつつ、「分かりやすい言葉」で答えられるように対策をしておきましょう。
質問を想定しておいて、それに対する「自分なりの回答例」を複数用意しておくと万全です。
「明確な志望動機」の用意が必須
ニトリでは、「ジョブローテーション」を前提とした長期的な採用を行っているため、「志望動機」も重要な評価の対象となります。
内定者の口コミなどを読むと、最終面接では主に「志望動機」について問われることが多いようです。
「志望動機」を問う意図としては、「あなたの人柄が知りたい」「あなたがニトリにマッチしているかどうか?を知りたい」「自己分析ができているかどうか?を知りたい」などがあり、「あなたがニトリに必要な人材かどうか?」を判断するための重要なポイントともなります。
「あなたの人柄」や、「自分の人物像」を客観的な視点から捉え直したり、「仕事に対する意欲や熱意」などをじっくり考えて自分の言葉で語れるように整理し、「誰が聞いても納得するような志望理由」を用意することが重要です。
入社後の「キャリアプラン」を設計する
ニトリの面接で特徴的なのが、自分で作成した「キャリアプラン」の提出です。
2次面接以降に「キャリアプラン=10年後あるいは20年後までの自分の人生プラン(ニトリでの部署や役職等)」の提出と説明を求められ、この「キャリアプラン」が「明確に描かれているかどうか?」が大きな評価ポイントになります。
目標や目的があいまいだと指摘されることもあるので、しっかりと取り組みましょう。
また「キャリアプラン」については、入社してからも度々提出が求められるようです。このことから、ニトリでは人事評価において非常に重視していることがわかります。
ニトリが求めている人材
- 志の高い人
- 挑戦する意欲の高い人
私たちは、高い志をもち、日々挑戦し続ける人と一緒に働きたいと考えています。
ニトリのホームページにある「募集要項・選考フロー」には、「ニトリがどのような人材を求めているのか?」がよく分かる情報が掲載されています。
「ニトリが求める人物像」として「私たちは、高い志を持ち、日々挑戦し続ける人と一緒に働きたい」と記載され、具体的な行動原理として『4C主義』が明示されています。
また、ニトリの新卒採用担当者インタビューでは、「求めるのは、変化とスピードを楽しめる人材」という人物像も示されています。
ニトリの行動原理である「4C主義」、新卒担当者が見る「ニトリで活躍できる人物像」、この2つからニトリの求める人材を読み解いていきます。
ニトリが求める行動原理『4C主義』
1. Change(変化):変化し続けられる人
『4C主義』の1つ目は「現状に満足せず、常により良いものを求め続ける人」です。
時代によってめまぐるしく移り変わっていくお客様のライフスタイルやニーズに合わせて、インテリア業界のマーケットや同業者内の競合状況も刻々と変化しています。
そのような日々変化している状況の中でも、ニトリは常に「お客様が求める良い商品」を販売していく企業であることが要求されています。
「時代に応じて変化していく」ためには、ニトリの人材にも「自分自身も変化し続けられる」人材であることが求められています。
2. Challenge(挑戦 ):挑戦を怖がらない人
『4C主義』の2つ目は、「どんなことも前向きに考え、前人未到なことに挑戦していく人」です。
めまぐるしく移り変わっていく時代の流れの中で、常に「お客様のニーズに合った」商品開発が求められています。
その「新商品開発」には、大きな課題や問題点が立ちはだかることも少なくありません。
時には頑張って成し遂げた開発が失敗であったり、完成はしたものの新たな課題が出てきたりという厳しい場面に直面することもあります。
そのような時でも、決してあきらめることなく「何度もチャレンジし続けていく」人材が求めています。
3. Competition(競争):成長に貪欲な人
『4C主義』の3つ目は「常に自分を成長させることを考えている人」です。
ニトリは「変化し続ける」ために、何度も『挑戦』を繰り返しています。
そのような『変化・挑戦』を達成し続けていくために必須なのは、それを実行していく一人ひとりの社員の「成長への意欲」です。
「どうしたら競争力のある新商品を市場に出せるのか?」「どうしたらお客様のニーズを満たせるのか?」「どうしたらニトリを成長させられるか?」を常に考え続けて、「自らも会社と共に成長していける」人材こそ、ニトリが求めている人材です。
4.Communication(対話 ):仲間やお客様さまを大切にできる人
『4C主義』の4つ目は、「お客様、従業員同士の対話を大切にできる人」です。
ニトリが企業として成立していくためには不可欠なお客様との円滑なコミュニケーションが最重要であることはいうまでもありません。
さらに「店舗でお客様に商品を紹介する販売スタッフ」「新商品を作り出す開発スタッフ」「安定した品質の製品を造り続ける製造スタッフ」などの存在と、お互いのコミュニケーションが、ニトリの成長には欠かせない要素となります。
「話す力だけではなく、人の話を聴く力も備わっている」人材をニトリは求めています。
新卒担当者が求める「ニトリで活躍できる人物像」
ニトリの新卒担当者が語る「ニトリで活躍できる人物像」では、「安定してずっと同じことをしたいという人」よりも、「自己実現をするためにどんどん新しいことに挑戦したい!」といった意欲のある方が求められているようです。
ポイントとして下記の3点が挙げられていました。
変化を楽しめる人
配置転換制度を設けているニトリでは、半年ごとに今後の配属希望を提出します。
●●の部署に行きたいという提出方法ではなく、3年後、5年後、10年後、20年後どうなりたいかを記載し、将来から逆算し、夢を叶えるためにどんなスキルや経験が必要かを導き出した上で、将来の異動先が決定します。
同じ業務をやり続けるという選択肢はニトリにはありません。様々な業務を経験するからこそ、多角的な視野で全社最適を考えられるスペシャリストへと成長できるのです。
スピード感についていける人
同じ部門にいるのは大体3年ほど。1年目で一通りの業務を習得し、2年目は業務改善・改革を行っていきます。
限られた時間の中で成果を出すことが求められるので、日々成長を意識し1年間で1人前ではなく、短期間の中で逆算して行動出来る人だとスピード感を持って自己成長を遂げることができると思います。
好奇心旺盛で向上心の強い人
「4C主義 」の他、好奇心と向上心も重視しています。
配置転換は将来の夢をベースに行われるので、希望しない部署への異動ももちろんあります。希望しない部門への異動であってもその変化を悲観的に捉えるのではなく、その場を最大限に活用し、自分自身の力に変えていける方にはニトリという環境を楽しんでもらえると思います。
ニトリの面接の攻略法
ニトリでは、面接において「スタンダードな質問で、ストレートに人物を審査しよう」という考え方があるようです。
そのため、定番で聞かれる質問に対し、素直に答えることが重要だといえます。
そのためには、「自分がこれまでやってきたことへの自信」や、「自分をストレートに語ることができているか?」などを見られていると考えましょう。
ニトリの企業理念(特に『4C主義』)を念頭に置いて、分かりやすい素直な言葉で回答できるように整理しておくと、面接の際にも詰まることなく受け答えができるようになるでしょう。
1次面接/2次面接
1次面接と2次面接は「学生1人に対して社員1人」で、1時間程度で行われます。
質問内容としては「志望理由」「学生時代に頑張ったこと」など、標準的な質問が多いようです。
1次面接では『4C主義』のうち「Challenge」「Change」 が重視されているようです。
「Challenge」については、例えば、「学生時代の困難にどのように向きあったのか?」「挫折経験と、それをどう乗り越えたか?」といった質問で問われています。
その他、下記のような質問が多く聞かれています。
- 志望理由
- 学生時代に頑張ったこと
- 自分がどういった人間だと友人や親から言われるか?
- 自分を一言で表すとどういう人間か?
- 過去の挫折経験とそこから得た学びは何か?
「学生時代に頑張ったこと」については、深掘りされる傾向にあるので、自分の学生時代の経験をくまなく振り返って、考え込むことなく明確に答えられるようにしておきましょう。
穏やかな雰囲気で、学生の話をしっかり聞いてくれるようなので、焦らず丁寧な回答を心がけましょう。
3次面接
3次面接も「学生1人に対して社員1人」で、同様に1時間程度で行われます。
2次面接の後に「20年後までのニトリでのキャリア」を描いた「キャリアプランニングシート」の提出が求められ、その内容に沿った質問が多いようです。
「キャリアプラン」に対して求められているポイントは、「目標から逆算していく」ことです。
「キャリアプラン」の内容よりも、「目指すゴールを設定し、そこから逆算した上でそれに向かって段階を踏んだビジョンを持てるかどうか?」が重要なので、10年単位を目安にして全てのプランに一貫性を持たせましょう。
質問内容としては、2次面接までにも問われた「学生時代に頑張ったこと」「志望理由」「自分がどういった人間だと友人や親から言われるか?」「自分を一言で表すとどういう人間か?」「過去の挫折経験」などに加えて、提出した「キャリプランニングシート」に沿って「入社後の将来像」「将来は海外に行きたいか?」「ニトリに入社後の夢」なども聞かれるようです。
実際の店舗に足を運んだり、ニトリの広告やCMを数多く見たりして、入社後の仕事に取り組む意識や姿勢などをイメージしましょう。
「ニトリの中で成長していくための目標」なども具体的に考えて、面接する社員があなたがニトリで意欲的に働いている姿をイメージできるレベルの「キャリアプラン」を完成させることで、説得力が増すでしょう。
最終面接
2時間ほど時間をかけてじっくりと行われる最終面接も「学生1人に対して役員1人」で行われます。ただし、3次面接までとは異なり人事役員が対応します。
最初に、事前課題として用意していく「将来自分がニトリでやりたいこと」のプレゼンをし、それに関しての深堀りやそれに絡ませた質問がなされるようです。
聞かれる質問としては、「志望動機」「就活の軸」「他社比較」「選考中の企業」などです。
プレゼンで挙げた内容を達成するために、「どのようなキャリアプランを考えているのか?」を具体的に伝えられるための準備が必要です。
ニトリで実際に聞かれた質問
- 自己紹介してください
- 自分を一言で表すと、どういう人間ですか?
- 「自分のロマン」について資料を準備して1分プレゼン (最終面接)
- なぜその学部・学科を選びましたか?
- 学生時代に力を入れて取り組んだことを教えてください
- 学生時代に頑張ったことを話してください (頑張った背景、 取り組み内容と困難だったこと、成果、 そこで生きた自分の強み、学んだこと)
- 力を入れた学業の面白さは何ですか?
- 挫折経験とそれをどのように乗り越えましたか?
- チームで何かをやった経験はありますか?
- 大学で勉強している内容について、ゼミの研究内容について、卒論のテーマについて説明してください
- どのような社会人になりたいですか?」他の人からどのような人と言われますか?
- あなたの長所と短所を教えてください
- 自分の弱みは何ですか?
- 最近の気になるニュースは何ですか?
- ニトリを志望した動機は何ですか?
- 数あるインテリア会社の中で、なぜニトリに応募したのか?
- なぜニトリを志望しますか?、他社と比較してニトリの強みは何ですか?
- 企業理念のどこに共感しましたか?
- ニトリで何をやりたいですか?、なぜその仕事をやりたいですか?
- やりたくない仕事はありますか?
- 就活の軸は何ですか?
- 他社の選考状況とニトリの志望度を教えてください
- 店舗での仕事は泥臭いが、 過去に泥臭い努力をした経験はありますか?
- ニトリで描く目標とそのためにどのようなキャリアプランを持っていますか?
- 全国転勤は大丈夫ですか?
- 将来は海外へ行きたいですか?
- ニトリはなぜ配転教育をしていると思いますか?、配転教育のデメリットは何ですか?
- ニトリの店舗の課題は何だと思いますか?
- グローバル展開の課題は何だと思いますか?
面接での回答時間は1分程度が良いとされています。簡単な質問に対しては30秒程度が目安となります。
1分で話すことができる文字数は約300字程度。面接対策として文字に起こす場合は、300字を目安に考えると良いでしょう。質問内容によっては、1分以上かけてしっかりと説明する必要がある質問も多くあります。
臨機応変に対応することはもちろん、面接対策を行う際には1分の時間感覚を身につけることも大切です。
実際に聞かれた質問の中から今回は3つ、回答例と併せてポイントをご説明します。
ニトリを志望した動機は何ですか?
<回答例>
ニトリのインテリアコーディネーターとの出会いがきっかけです。
コロナ禍で大学の授業がリモート中心になり、自分のアパートで過ごす時間が増えたので、モチベーションアップのために部屋の模様替えをすることにしました。
この時初めて「ニトリのインテリア相談」を利用したのですが、「こういう気分で過ごしたい」などの漠然とした希望を伝えただけで、予算内に納まる素晴らしいコーディネートのご提案をしていただき、とても感動しました。
この経験から、自身もコーディネーターになりたいと考えるようになり、インテリアコーディネーターの資格取得を目指して現在勉強に励んでいます。
御社の製品は学生でも手が届く価格帯の商品が多く、大型家具から日用品までバラエティーに富んだ商品展開を行っています。
この価格帯と商品数の多さが、コーディネーターの提案するバリエーションを増やし、お客様に寄り添った提案ができる強みだと感じています。
御社の商品の強みを活かして、私が感じたような「アッと驚いていただける感動」を多くの方に与えたいと思い、御社のインテリアコーディネーターを志望しました。(470文字)
志望業界の製品やサービスに触れた経験を基にすると、解答の軸を考えやすいです。
「特定の業務や職種に興味があり、それに携わるために志望した」という構成が良いでしょう。
「実現のための取り組みをすでに始めている」というのは大きなアピールポイントですが、まだの方でも「実現のためにどのような取り組みをするのか」を具体的に伝えられることが望ましいです。
数あるインテリア会社の中で、なぜニトリに応募したのか?
<回答例>
私がニトリに興味を持った大きな理由は、「配転教育」という常に新しい事を吸収し挑戦し続けられる環境があることです。
好奇心旺盛で「色々なことにチャレンジしたい」という自分の性格にもマッチしていますし、様々な部署や職種を経験することで、一つの視点からではなくゼネラリストとしての多角的な視点から、先を見据えた考え方や行動ができるようになり、自己成長に繋がると期待しています。
また「配転教育」は、自身のスキルアップのためだけではなく、配転した先で「決められた短期間に、効率よく成果を上げることを求められる場」なので、私の強みである「ここぞという時の集中力」も発揮できると思います。
どの部署に配属されたとしても一早くそこの業務のスペシャリストになり、配転された先の新たな業務もなる早でマスターし続けて、グローバルな視点からニトリのさらなる成長に寄与できるゼネラリストを目指したいと思っています。(392字)
「なぜ興味を感じているのか」、その点が「自分にとってどのような意味があるのか」を明確にしましょう。
志望企業の社風や人事システムが、自分の性格や特長に合致していることは、大きなメリットとしてアピールしましょう。
仕事や自分自身に対して「求めるものが何か?」を考えてみるのもおすすめです。
学生時代に力を入れて取り組んだことを教えてください。
<回答例>
アルバイトをしている店舗でWebサイトを立ち上げ、売り上げ目標を達成したことです。
私は大学2年生の時からスイーツ店でアルバイトを続けていましたが、お店でネット販売を開始することになり、Webサイトの立ち上げ業務を任されました。
特に問題なくサイトのオープンはできましたが、3ヵ月が経過しても売り上げ目標に達することができませんでした。
原因について精査してみたところ、「売る側の想い」を一方的に発信していたことで、商品の魅力が消費者に伝わっていないことに気づきました。
そこで他サイトの分析を行い、「スイーツのトレンド」を踏まえた商品構成に変え、消費者にささる「キャッチフレーズ」を意識したサイトにリニューアルしました。
その結果、翌月には目標金額を達成し、その後も順調に売上がアップしています。
お客様のニーズを広くリサーチし、深く分析をした上で、改善を繰り返していくことの大切さを学びました。
私はメディア戦略担当部署への配属を希望しています。この経験を活かし「ニトリとお客様の関係構築→維持→改善」に貢献したいと考えています。(460文字)
困難をあなたの強みや能力で切り抜けた経験は、自己PRの説得力が増します。
挑戦から得た学びなど、自身の付加価値としてアピールできるような学びを軸に考えてみてください。
学んだことをどのように業務に活かしていくのか、志望企業の業務内容を踏まえて具体的に伝えましょう。
面接前にチェックすべきこと
ニトリの新卒採用情報
製造から物流、小売まで自社で一貫して担うビジネスモデルを築いているニトリには、37部署100職種以上の多種多様な職種があります。
様々な業務を配転教育のなかで経験し、現状に満足せず、改善・改革を通してスペシャリストへと成長していける方を募集しています。
募集職種 |
総合職(店舗運営、法人営業、物流、商品企画、広告宣伝、他) |
募集人数 |
577人(2020年度) |
採用フロー |
|
筆記試験 |
WEBテスト(自宅)90分程度 |
面接 |
1次面接:(学生1人/社員1人)1時間程度 2次面接:(学生1人/社員1人)1時間程度 3次面接:(学生1人/社員1人)1時間程度 4次(最終)面接:(学生1人/人事役員1人)2時間程度 |
ニトリの事業内容
- 家具・インテリア用品(ホームファニシング商品)の企画・販売
- 新築住宅のコーディネート
- 海外輸入品・海外開発商品の販売事業
ニトリの持株会社であるニトリホールディングスは、2022年2月期決算で、35期連続の増収増益を達成しました。
上場後だと32期連続となり、世界最大の小売企業であるウォルマートの記録に並びました。
売上高は8,115億円(前期比13.2%増)、経常利益は1,418億円(同2.5%増)、経常利益率は17.5%です。
店舗数はニトリグループ全体で79店舗増加し、801店舗(うち、国内708店舗、海外93店舗)になりました。
決算期 |
売上高 |
経常利益 |
2016年2月 |
4,581億円 |
750億円 |
2017年2月 |
5,129億円 |
875億円 |
2018年2月 |
5,720億円 |
948億円 |
2019年2月 |
6,081億円 |
1,030億円 |
2020年2月 |
6,422億円 |
1,095億円 |
2021年2月 |
7,169億円 |
1,384億円 |
2022年2月 |
8,115億円 |
1,418億円 |
引用:WWD
ニトリグループは、2032年までに「3,000店舗、売上高3兆円」という『2032年ビジョン』の達成に向けて、5つの中長期経営戦略を策定して実行しています。
その施策の中で、2025年度の中間目標値を下記のように掲げていますので、このビジョンにも目を通しておきましょう。
買上客数:2億人以上
アプリ会員数:2,500万人
EC売上高:1,500億円
店舗数:1,400店舗
参考:統合報告書2022
ニトリの社風
ニトリで活躍している人物像としては、募集要項の「求める人物像」に記載している「4C」のマインドを持ち、多くの仲間と共に変化を求めていける人が多いようです。
言い換えれば、会社と自身のロマン実現に向けて、現状否定の精神で常に挑戦し続け、周りを巻き込みながらイノベーションを起こしていくことができる社員たちともいえます。
また、入社1年目の社員が「経営層に向けて、現場の問題点や改善案を直接提言する『フレッシュNWC(Nitori World Circle)』」が毎年開催されるなど、若手が積極的に全社的な改革に挑戦できる機会が設けられています。
他にも「社内コンテスト」や「公募制度」など、主体的に挑戦できる環境があるようです。
役職関係なく「さん付け」で呼び合う文化があるニトリでは、上司部下の垣根が低く、意見が言い合いやすいという声も聞かれます。
また、配転教育により社内での人脈が広がるため、部署を超えた社員同士の豊富なコミュニケーションも活発に行われているそうです。
配転教育
進化する人財育成
これまでニトリは数年おきにさまざまな業務への異動を繰り返していく「配転教育」を行なってきました。配転を通じて自分の立場や周囲との関係が変わることで、物事の見方や考え方も変わり、その積み重ねで「広い視野」と「柔軟な思考」を養い、製造機能から貿易機能、物流機能も兼ね備えているニトリが求めるスペシャリストになる総合力を身に付けてきました。
一方でニトリを取り巻く外部環境の変化への対応や今後加速させていくグローバル展開、様々な事業領域が広がっていることによる職務の多様化等に伴い、より専門的な知識・スキルも必要になってきています。これらの課題にスピード感を持って変革出来る人財を育成する為に「広い視野」「柔軟な思考」を養う配転教育の考え方をより進化させ、『専門分野に特化したキャリア形成』が行なう事ができるような取り組みを行なっています。
引用:進化する人財育成
ニトリの採用サイトに掲載されている社員インタビューでも、この「配転教育」による自身の成長の経験が紹介されています。
編集グローバル商品本部
マネジャー
K.Tさん
引用:NITORI 先輩たちのキャリア変遷配転教育を経て良かったと感じるのは、自分が想像していなかった経験に多く出会えることです。仕事を通じて視野だけでなくキャリアの可能性も広がっていく実感がありました。
ニトリファシリティ
マネジャー
C.Mさ
引用:NITORI 先輩たちのキャリア変遷さまざまな部署での仕事を通じて、ニトリという会社を多角的に捉えられるようになりました。(中略)どのポジションにおいてもニトリグループのロマンとビジョンを再認識できる機会が多くあり、理解が少しずつ深まっていくのも配転教育の魅力です。
通販事業部
ゼネラルマネジャー
O.Tさん
引用:NITORI 配転教育を経験した先輩たち(前略)全ての配転に一貫した意味を見出すことができ、経験の全てが成長の糧になっていると実感しています。配転教育を通じて自分の可能性や選択肢が広がっていくので、ぜひともいろいろなことに挑戦していってもらいたいですね。
過去実績
採用倍率
ニトリの採用倍率は公表されていません。
しかし大手求人サイトの採用予定人数に対するプレエントリー数を計算すると、約500倍となっているので、非常に人気のある企業です。
採用人数(年度別)
年度 | 採用人数 | 男性 | 女性 |
2020年度 |
577人(修士39人) |
329人 |
248人 |
2019年度 |
504人(修士63人) |
264人 |
240人 |
2018年度 |
475人(修士55人) |
279人 |
196人 |
例年500名程度の採用が行われています。男女比は、男性の方が若干多いようですが、ほぼ同数となっています。
採用大学/大学院
【大学】
青山学院大学、大阪大学、関西大学、関西学院大学、慶應義塾大学、神戸大学、駒沢大学、上智大学、中央大学、東京大学、東北大学、東洋大学、同志社大学、同志社女子大学、名古屋大学、日本大学、福岡大学、法政大学、北海道大学、明治大学、立教大学、立命館大学、早稲田大学 など
【大学院】
大阪大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、筑波大学、名古屋大学、北海道大学、立教大学、東北大学、東京大学、早稲田大学 など
ニトリでは、上記の大学に限らず、全国の各大学からの採用を実施しているので、ニトリには学歴フィルターはないと考えられます。
「チャレンジし続ける」という強い意志を持って、「ニトリ」への就活に臨みましょう。
ニトリの採用面接を突破するには、『4C主義』を行動原理とすると共に「チャレンジし続けられる人材である」ことをアピールすることが重要なポイントとなりそうです。
1次から4次(最終)までの4段階の面接をクリアするためには、強い意志や精神力だけではなく、自分自身を分析して説明できる客観的な視点や、「入社後の10年間、20年間に、どう活躍するのか?」を具体的にイメージでき、それをしっかり伝えることまでが要求されます。
数年ごとに様々な部署を経験して広範囲にわたる領域のスキルを獲得できる「配転教育」では、多くの業務にチャレンジする機会が与えられ、自己成長を望む人には良い環境だといえるでしょう。
ぜひこの記事を参考に面接対策に取り組んでくださいね。