【森永製菓|面接攻略ガイド】採用傾向から実際に聞かれた質問まで徹底解説!
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森永製菓は創業120周年を超える「おいしく たのしく すこやかに」というビジョンを持つ老舗の企業です。
森永といえばミルクキャラメルですが、他にもロングセラー商品を数多く排出しています。「マリー」「ダース」「チョコボール」「ハイチュウ」なども森永製菓の商品で、スーパーやコンビニで目にする機会も多いです。
知名度も歴史もある森永製菓は、内定までのハードルも高いため、しっかりと面接対策をしてから選考に臨みましょう。
本記事では、「森永製菓の面接対策」として、傾向や過去に出題されれた質問などを解説しています。
食品業界の「業界研究」や「ESの書き方」などは、下記記事を参考にしてください。
森永製菓の面接の傾向
森永製菓の面接では、一次選考の前にグループディスカッションが設けられていることが多いです。5、6人のグループで行われています。
職種によって異なるので、ご自身の選考にグループディスカッションが含まれているかどうかは確認しておきましょう。
グループディスカッションを経て、一次面接、最終面接と進んでいきます。
一次面接と最終面接では学生1人に対して面接官が2人というパターンが多いようです。
質問の内容については突飛なものはあまり見受けられず、定番の質問を受けた人が多いようなので回答の想定はしやすいかもしれません。
ただ回答への深掘りや、回答に対して新しい質問が投げかけられることも多いようなので、自信を持って回答ができるエピソード選びや回答作りが必要であると考えられます。
グループディスカッションがある人は、選考が始まるまでに経験値を積んでおいたり、プレゼンが必要な場合に備えた対策をしておくことをお勧めします。
森永製菓の求めている人材
- チャレンジできる
- 主体的に行動できる
- 考え抜くことができる
- 周りを巻き込むことができ
参考:森永製菓|採用メッセージ
日本で少子化・高齢化社会という言葉が使われるようになったのは何年も前からですが、今後も子どもの数と比べた高齢者の割合が大きくなるという流れは加速していくとされています。
また直近ではパンデミックやそれに伴う働き方の変化、新しいウイルスへの不安など数年の間にも社会は変化しており、消費者が商品に求める要素も刻々と変化しています。
森永製菓では移りゆく環境の中でも失敗を多れず変化を楽しみながら、新しい価値を創造し、会社の発展に貢献していける学生を求めていると言えるでしょう。
森永製菓では2014年に新領域造像事業部が立ち上げられており、「TAICHIRO MORINAGA/タイチロウモリナガ」「SEE THE SUN」「おかしプリント」など、新しいことへの取り組みも積極的に行っています。
チャレンジ精神があり、新しいことが好きだという学生は、「強み」になるのではないでしょうか。
今の森永製菓では「保守的」な学生よりも「挑戦していく」学生が求められています。学生時代にチャレンジしたことや、「挑戦」について自分なりに考えてみると良いでしょう。
森永製菓の面接の攻略法
いろんな角度のエピソードを準備しよう
過去には質問の回答に対して「他の側面では?」と、新たなエピソードを求められたパターンもあったので、面接で答えようとしている内容に関するさまざまな角度からのエピソードを用意しておくことがおすすめです。
質問としては定番の質問が多いようですが、回答に対する深掘りをされた、回答に関連する質問を投げかけられたという声が散見されました。
さまざまな角度から回答を裏付けるエピソードを準備しておくことで、説得力のある返答をすることができたり、スムーズな回答ができたりします。
また一過性の出来事ではないことが伝わると、入社後も同様に力を発揮してくれると捉えてもらうことにも繋がるでしょう。
例えば「部活のエピソードを通して粘り強さをアピールしたい」という場合、他にもアルバイトやゼミ、学業、個人的な取り組みなどでも粘り強さが発揮されたシーンはなかったかを振り返ると良いです。
失敗経験を振り返ろう
失敗経験は「チャレンジ精神」「主体性」「考え抜く力」といった要素をアピールすることができます。
これらは現在森永製菓が挙げる「期待する人材像」にも当てはまっているポイントです。
面接では成功経験を話したくなってしまいますが、失敗は挑戦した証であり結果なので恐れずに振り返りましょう。
失敗経験を用いる時に意識しておきたいのは、失敗から学んだことまでまとめておくということです。「挑戦はしたけど失敗した」で終わらせないことが大切です。
なぜ挑戦しようと考えたのか、なぜ失敗したのか、失敗からは何を学び、その後活かされているのかまで考えていることが伝わると「自分の頭で考えられる力」をアピールできます。
森永製菓で実際に聞かれた質問
- 学生時代に頑張ったこと
- 森永製菓の中で好きな商品
- ストレスを感じる瞬間
- あなたの人となりを表すエピソード
- 企業選びの軸
- 強み
- 弱み
- 日頃から心がけていること
- 人生での挫折経験
- 高校の時の部活について
- キャリアビジョン
- 他社の選考状況
面接での回答時間は1分程度が良いとされています。簡単な質問に対しては30秒程度が目安となります。
1分で話すことができる文字数は約300字程度。面接対策として文字に起こす場合は、300字を目安に考えると良いでしょう。質問内容によっては、1分以上かけてしっかりと説明する必要がある質問も多くあります。
臨機応変に対応することはもちろん、面接対策を行う際には1分の時間感覚を身につけることも大切です。
実際に聞かれた質問の中から今回は3つ、回答例と併せてポイントをご説明します。
日頃から心がけていること
<回答例>
私は日頃から「自分自身を振り返ること」を心がけています。
2年生になってから毎日3行日記をつけており、嬉しかったこと以外にも悩みや落ち込んだこと、失敗したことなども書くようにしています。日記をつけ始めてから失敗や落ち込んだことを引きずらないようになりました。
毎日1日を振り返り記録することで、自分の行動で改善できることがあれば行動に移し、自分の力で変えられないことであればそれ以上悩む必要はないと考えることができるようになったからです。
入社後も日々の行動を振り返りながら自己成長に繋げると共に、業務上で発生した失敗は改善していけるよう取り組んでいきます。(276文字)
「日頃から心がけていること」からは学生の人柄をうかがうことができます。また、企業と学生の雰囲気が合っているのかを確認したい時にも聞かれます。
日々の行動の中で自分が大切にしている価値観、考え方を伝えましょう。
例えば、「困ってそうな人がいたら助ける」「笑顔で過ごすこと」「挨拶は必ず自分からする」「何事にも挑戦する」など人によって様々です。
できれば企業の社風や求める人物像、職種などとマッチしたものが良いですが、過度に意識せず素直に自分が心がけていることを回答するようにしましょう。
あなたの人となりを表すエピソードを教えてください
<回答例>
私は何事も前向きに取り組むよう心がけており、周りから「ムードメーカー」と言われています。
バスケ部に所属していますが、試合に負けた後の練習は暗く、重い空気を感じることが多々あります。チーム全体の雰囲気が悪いときこそ、「5分だけ全力で声出しをしよう」「みんなで円陣を組んで、次の試合に気持ちを切り替えよう」と前向きな言葉と、気持ちを切り替えるための行動を提案するようにしています。
前向きな言葉をかけるだけでなく、行動を起こすことで、思考が切り替えられ、重い空気を一新することができるからです。このような行動を続けたことで、「空気を作るのがうまい」と言われるようになりました。
仕事においても、前向きに明るい雰囲気作りを意識し、チーム全体の士気を高められるよう邁進していきたいです。(337文字)
あなたがどういう人なのかが伝わる内容になると良いでしょう。人柄や人間性とも言えます。
エピソードの中に他人からの目線が含まれていると、自分だけの視点の回答よりも説得力が増します。これまでの人生を振り返って他人から言われたことを振り返ってみましょう。
記憶があやふやな場合は、改めて周囲の人に聞いてみるのもお勧めです。数人に聞いてみると自分では自覚していなかった一面やエピソードを知るきっかけにもなります。
人生での挫折経験(どう乗り越え、何を学んだか)
<回答例>
「留学先での生活に馴染めなかったこと」です。
私はイギリスに留学したのですが、なかなかクラスに馴染むことができませんでした。友人もできず辛い日々を送っていたのですが、改めて自身を振り返ってみると不安や恐怖から自ら壁を作って会話していたことに気が付きました。
英語に自信がなかったので、短文でしか返事ができていなかったことや、自分から話しかけることをしていなかったことが原因でした。それからは、文法は気にせず、まず多くコミュニケーションをとること、自ら話題を提供し、積極的に話しかけるように努力し、改善しました。
この経験を通じて、自分の心の持ちようで周囲の人との関係が変わるということを学びました。円滑な人間関係を築くためにも「心を開いて話す」ことを今は大切にしています。(333文字)
挫折経験からは学生のタフさや考える力、学ぶ力、辛い経験をした時の対応などを知ることができます。
挫折経験がないと悩んでしまった場合は、思うようにいかなかった時のこと、自分が落ち込んだり、やる気・モチベーションが下がったりした時のことを振り返るのがおすすめです。
そして、それをどのように乗り越え、学んだことは何なのかを伝えましょう。
面接前にチェックすべきこと
集英社の新卒情報
募集職種 |
事務系総合職(営業系)営業、商品開発、広報、法務、人事 等 事務系総合職(管理系)経理、IT、事務管理 等 理系総合職(研究開発)商品開発研究、基礎研究 他 理系総合職(生産技術)生産技術・生産管理・機械設計 他 |
募集人数 |
事務系総合職:16~20名 技術系総合職(研究開発):6~10名 技術系総合職(生産技術):6~10名 |
採用フロー |
エントリー →ES →適性検査 →GD(職種によって異なる) →面接 |
面接 |
個人面接 |
森永製菓の事業内容
・食品(ココア・ケーキミックス等)
・冷菓(アイスクリーム等)
・健康(ゼリー飲料等)の製造、仕入れ及び販売
参考:【事業紹介】森永製菓
2022年3月期(2021年4月〜2022年3月)の売上高は前期比増収の1,812億円。過去最高を更新しました。
国内の事業に関して事業別で見てみると、菓子食品事業の売上高が前期比98.7%でしたが、その他の事業ではプラスの成長となりました。
売上高はプラス成長しているものの、営業利益では前期比マイナスの事業もある中、inゼリーなどを展開している「in事業」は大きく増益となっており、前期比149.9%でした。
森永製菓には多くの人気商品がありますが、キャンディの中では12粒ハイチュウは時流にマッチし好調、森永ビスケットでは流行りのピスタチオを使った新商品の売れ行きも順調でした。
「inゼリー」はエネルギー補給以外にも体調不良時にも選ばれることが多く、累計販売金額は前年比119.6%となりました。
参考:【2030経営計画・2021中期経営計画】森永製菓
【2022年3月期決算説明会資料】森永製菓
森永製菓グループは「ウェルネスカンパニーへ生まれ変わる」を2030年の目指す姿「2030ビジョン」としています。「in事業」「通販事業」「米国事業」「冷菓事業」は注力している事業なので押さえておくと良いでしょう。
森永製菓の社風は?
森永製菓は他者目線に立って物事を考えられる人が多い企業であると考えられます。
まず森永製菓は事業ビジョンからもわかる通り、大切にしている想いの1つとして「お客さま第一主義」を掲げており、お客様の視点に立った商品の提供に力を入れています。
他にも「人との繋がりを大切にすること」という言葉もあり、「人」を大切にしていることが分かります。
例えば、商品を購入するお客様以外にも取引先や一緒に働く同僚、会社が提供するプログラムを受ける子どもたちなど、森永製菓が関わる「人」は幅広いです。
森永製菓の「わたしの成長エピソード」や「社員インタビュー」のページを見ると、相手の立場で物事を考えることを大切にしている姿勢が伺えます。
口コミサイトでは、森永製菓で働く社員の雰囲気は「穏やか」「優しい」といったコメントもたびたび見受けられました。
森永製菓の大切な想いのベースとなっている「利他の精神」が広がっている企業だということがわかります。
参考:【企業理念】森永製菓
森永製菓の過去実績
就職難易度
2021卒の「入社が難しい有名企業」ランキング200社が発表されていますが、森永製菓は91位にランクインしています。
お菓子メーカーとしては46位の江崎グリコに次ぐ順位で、入社難易度は60.5。江崎グリコの就職難易度は61.6とされていました。就職難易度1位はマッキンゼーで69.4となります。
森永製菓は2019年には43位、2020年は103位と例年ランクインする常連企業です。よって、就職難易度が高めな企業であると言えます。
参考:東洋経済オンライン
採用大学
2022年7月末時点で確認できた森永製菓の採用大学の実績です。
私立大学、国公立大学ともに採用されています。採用大学の難易度としてはMARCHや関関同立以上の大学が多いようです。
ただし中堅大学からの採用もあるので、学歴フィルターは存在しないと言えるでしょう。
採用人数
過去の採用実績は下記の通りです。
職種 | 2021年度 | 2020年度 | 2019年度 |
事務系 | 23名 | 24名 | 22名 |
理系(研究開発系) | 10名 | 10名 | 6名 |
理系(生産技術系) | 5名 | 6名 | 5名 |
過去3年間の採用実績を職種別で見た場合、最大でも24名と採用人数は少ないです。
さらに生産技術系では10人未満となっており、内定は狭き門であると言えるでしょう。
自信を持って回答できるまで対策をしよう!
森永製菓は一次面接と最終面接が行われ、面接の回数自体は少ないです。
職種によっては一次面接の前にグループディスカッションが設けられているので、グループディスカッションを突破することが大切です。
2回の面接で魅力を十分に伝えるために、深掘りや鋭い質問にも自信を持って答えられるまで回答の準備をしておきましょう。
志望動機や入社後のイメージ、自分自身のことなど基本的なことは必ず言葉にできるようにまとめておきます。
ぜひこの記事を参考に面接対策に取り組んでくださいね。