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【三井物産|面接攻略ガイド】採用傾向から実際に聞かれた質問まで徹底解説!

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最終更新日:

面接攻略ガイド

商社の中でも、総合商社は毎年、学生から人気のある業界です。給与水準が高く、グローバルにも活躍できるフィールドがあるのが人気の要因といえます。採用人数は、他の業界と比べると比較的多いといえます。

 

総合商社には、「三菱商事」「伊藤忠商事」「三井物産」が大手として名を連ねています。その中でも、三井物産は資源事業に強く、鉄鉱石の生産体制の強化を行うほか、LNG(液化天然ガス)事業でもグローバルなエネルギーの安定供給に大きな役割を果たしています。

 

総合商社の取り扱う商品やサービスは多岐に渡りますが、各社が、強みとしているフィールドは異なります。

 

グローバルにも活躍できるフィールドに魅かれて総合商社を志望するとしても、「なぜその総合商社なのか?」を言語化するためには、まず企業研究が重要です。

 

また、総合商社での業務は多岐に渡りますので、「将来的にどのように会社に貢献していきたいのか?」というビジョンを考えておくことも大切です。

 

本記事では、「三井物産の面接対策」として、傾向や過去に出題された質問などを解説しています。

総合商社業界の「業界研究」や「ESの書き方」などは、下記の記事を参考にしてください。

三井物産の面接の傾向

面接の傾向

三井物産では、インターンシップに参加後、エントリーを行います。

2,000文字程度の自分史を記述するES、SPIテストを経て、面接を複数回(通常3回)行うのが例年の流れとなります。

一次面接

一次面接は、ESの自分史に記述した内容についての深掘りとケース面接が行われます。それぞれの所要時間は15分程度です。

 

自分史の深掘りは、小学校以前の事柄から、順を追って細かく深掘りされる傾向にあります。

これは総合商社を志望するまでに、どんな挑戦を重ねてきたのか、そして一貫性をもった行動や思考プロセスがあるかを見極めるためであると考えられます。

 

また、ケース面接では社会課題等についてのテーマが提示され3分ほどで回答をまとめ、1分で発表を行います。

その発表について面接官から質問を受けて回答を繰り返す流れの中で、論理的な思考能力があるかどうかを確認されるものと考えられます。

二次面接

二次面接も、ESの自分史に記述した内容についての深掘りが行われます。

深掘りが行われるポイントは面接官によって異なります。一次面接とは別の面接官になる可能性が高いため、深掘りが行われるポイントや深度は異なります。

 

ESから最終面接に至るまで、一貫性のある回答ができるように、深い自己分析と準備を行っておく必要があります。

最終面接

最終面接でも、ESの自分史に記述した内容についての深掘りが行われます。その他に、総合商社、および三井物産の志望動機を確認される傾向が強くなります。

 

また、入社後のキャリアビジョンについても問われる可能性もあります。

「なぜ総合商社なのか」「なぜ三井物産なのか」「どんなキャリアビジョンをもっているのか」という質問に、明確な回答ができるように徹底した企業研究を行いましょう。

 

しかし、その前に、「今までの自分の行動軌跡が、総合商社の三井物産を志望することにつながっている」いう一貫性も必要です。

より深い自己分析と行動や経験の振り返りを行い、三井物産を志望する想いを面接官に納得してもらえるように準備を行いましょう。

三井物産の求めている人材

求めている人材

三井物産の求めている人材
  • 新たな価値創造に向けて挑戦する自立した人
  • 地球規模で考えられる人

三井物産の採用選考は「エントリーシート提出時や面接においては、本籍地や宗教等の本人の能力・適性に関連のない事項に関しては不問として選考を実施しており、面接に当たる関係者に対して公正な採用選考のためのトレーニングを実施しています。」能力・人物本位を明言しています。

 

そのように雇用を考える三井物産は、「人の三井」を価値創造プロセスの強みとしています。

「人の三井」とは、「人材育成を最重要に考える会社であること」「新たな価値創造に向けて挑戦する自立した個の集団であること」を意味します。

 

自分史を記述させるESをもとに深掘りをする面接傾向も、目標に向かって、自分の頭で考え、挑戦を積み重ねてきた人であるか、つまり「新たな価値創造に向けて挑戦する自立した人」であるかを見極めているのでしょう。

 

三井物産はグローバルに事業展開を行う総合商社です。

地球規模で物事をとらえながら、多様な価値観をもつ社内外の人と共に様々なプロジェクトを進めていくことが求められます。

そのためには、「新たな価値創造に向けて挑戦する自立した人」が、それぞれの発想を認め合い、チームワークで課題解決に向かっていく姿勢も必要になります。

参考:三井物産 統合報告書2022 CEOメッセージ
三井物産 ホームページ 人材マネジメント

三井物産の面接の攻略法

面接攻略法

「自分史」は、応募者が人生を通じてどのようなチャレンジを積み重ねてきたのか、人生そのものにスポットライトを当てて選考を行う為に導入したエントリーシートです。「自分史」の作成は、応募者が自らの人生を振り返る材料となりますし、面接の場では、学生時代の限られたエピソードのみに着目する手法に比し、応募者をより深く理解できると考えています。

引用:三井物産 ホームページ 人材マネジメント

 

三井物産の人材マネジメントについての考え方からも分かるように、三井物産の採用選考は能力・人物本位です。そのために、面接に当たる関係者に対して、公正な採用選考のためのトレーニングも実施しています。

 

三井物産の面接の攻略法は自己分析を深く行うことに尽きます。

今までの行動や経験が「総合商社である三井物産で働くという目標に向けて一貫性のあるものだったかどうか?」を徹底的に考えてみましょう。

 

面接は、細かなところまで深掘りをされるため、表面的、思い付きでの回答では面接を突破できません。

三井物産の求める人材像や事業内容を意識しながら、これまで作り上げてきた自分像とのマッチングを考えてみるとよいでしょう。

なぜ総合商社なのか、三井物産なのかを明確にする

最終面接では、「なぜ総合商社なのか」「なぜ三井物産なのか」といった志望動機が問われます。

 

その前段階では、ESの自分史に基づいた細かな深掘りが行われます。その行動および思考プロセスと志望動機に一貫性がなければ、表面的、思い付きでの志望と判断されかねません。

 

様々な経験を通して、なぜ総合商社の中でも三井物産を志望するに至ったのか、自分の人生のストーリーを整理し、明確に回答できるように準備をしておくことが大切です。

論理的思考を鍛える

一次面接では、論理的思考力を見極めるケース面接が行われます。

また、自分史の深掘りでも、一貫性があり、論理的な破綻がない回答が求められます。

 

面接を突破するためには、日頃から「なんとなく」ではなく、論理的に思考および行動する習慣づけが必要です。

 

また、様々な事業をグローバルに展開する総合商社で働くためには、幅広い視野も必要です。日頃から、専門分野のみならず広い視野をもって物事を捉える姿勢を意識しておきましょう。

三井物産で実際に聞かれた質問

実際に聞かれた質問
  • 学生時代がんばったこと
  • 総合商社の志望動機
  • 三井物産の志望動機
  • 三井物産でやりたいこと
  • 三菱商事の課題
  • 関心のある社会課題
  • 自分の苦手なタイプはどんな人か
  • モチベーションの源泉はどこか
  • 自分史の掘り下げ
  • ケース面接
    (例)医療廃棄物を減らすにはどうすればよいか

面接での回答時間は1分程度が良いとされています。簡単な質問に対しては30秒程度が目安となります。

1分で話すことができる文字数は約300字程度。面接対策として文字に起こす場合は、300字を目安に考えると良いでしょう。

 

質問内容によっては、1分以上かけてしっかりと説明する必要がある質問も多くあります。臨機応変に対応することはもちろん、面接対策を行う際には1分の時間感覚を身につけることも大切です。

 

実際に聞かれた質問の中から、今回は3つの質問について回答例と併せてポイントをご説明します。

学生時代がんばったこと

<回答例>

学生時代にがんばったことは、学園祭の副リーダーとしてリーダーを支えたことです。

学園祭で、私たちのクラスは沖縄料理の模擬店を出店しました。しかし、当初リーダーがメニューや価格設定について人の手を借りずに取り組んでおり、他のメンバーはどう手伝っていいのか分かりませんでした。

そこで、私はクラスメートの協力を募り、リーダーが考えていたメニューに必要な食材について、20件を超える店舗で価格調査を行いました。そのデータをもとに、リーダーはメニュー及び価格設定についてより具体的に考えることができた上、クラス全体で取り組む雰囲気を作ることができました。

その雰囲気も手伝い、私たちのクラスの模擬店は模擬店コンテストで1位を獲得することもできました。

この経験から、自分にできることを行動していく事の大切さを学びました。仕事においても、チームの中で常に自分にできることを考えながら、行動していきたいと考えています。(399文字)

 

三井物産では、ESに小学校以前から現在に至るまでの自分史を記入します。

1次面接、2次面接では、その内容について、ひとつずつ順に深掘りをされる傾向にあります。

 

今回は、その深掘りについては、回答例に反映していません。

ただ、実際には「なぜそれをやろうと思ったのか? 」「どのような工夫をしたのか?」「何が大変だったのか?」「その大変なことを乗り越えるために何をしたのか?」など、「ここまで深掘りされるとは考えていなかった」という学生の声もあがるほど、細かに深掘りをされているようです。

 

ES記入の段階から、どんな角度から深掘りをされても、堂々と答えることができるように準備をしておくことが大切です。どんな角度から深掘りをされても、堂々と答えることができるように準備をしておくことが大切です。

医療廃棄物を減らすにはどうすればよいか

<回答例>

医療廃棄物が自然分解できる仕組み、またリユースできる仕組みがあれば、医療廃棄物が減少するだけでなく、廃棄コストの削減にもつながるため医療費の削減にもつながるのではないかと考えます。

自然分解できる仕組みのひとつとして、手術の際の縫合を行う糸にキトサンをつかった取り組みを聞いたことがあります。手術後、糸は体内で自然分解するため、抜糸の必要がなく、医療廃棄物が生じません。

また、医療用具は高額であるものが多いです。安全面に慎重な配慮が必要ではありますが、医療用具がリユースできる滅菌の仕組みがあれば、廃棄をせずに医療用具を使い続けることができます。

この2点それぞれに課題は多いと思いますが、取り組みを実現させることによって、医療廃棄物のみならず、医療費の削減にもつながっていくものと考えます。(344文字)

 

三井物産の1次面接で良く行われる質問です。与えられるテーマは、都度異なります。

 

テーマについて考える時間が3分程度与えられ、その後1分程度の発表を行います。その後、面接官から質問をされるなどして、トータル15分程度ほどかけてケース面接が行われます。

 

このケース面接は、総合商社やコンサル業界に多い面接の形式です。論理的な思考力と広い視野が必要な業界であるため、その有無を見極められているものと考えられます。

 

中には専門外のテーマを提示される可能性もあります。どのようなテーマが提示されても、正解を出すことに拘らず、論理的な構成で話すことを意識してみるといいでしょう。

 

日頃から、新聞などで専門分野に限らない様々な情報に触れる機会を持ち、それぞれの話題について自分なりの意見をもつ練習を行っておくことが必要です。

三井物産でやりたいこと

<回答例>

御社の事業の中で特に関心が高いのは、車の自動運転化への貢献です。

御社もCASEの潮流の中、自動運転の制御開発を手掛けるベンチャー企業への出資、インフラシステムにおける制御技術の適用などについて研究開発の強化などに取り組まれています。

私は交通事故による悲劇を生まない世の中にするため、社会学の観点から研究を行ってきました。また、英語力を高めて海外の先進的な取り組みにも知見を広げる努力を重ねてきました。

交通事故を減らす手段のひとつが、車の自動運転化であると考えます。人間の注意力だけでは交通事故は防ぎきれません。しかし自動運転化技術がさらに発展を遂げることにより、その注意欠如をカバーすることができます。

自動運転化の発展のためには、産業の壁を超えた取り組みが必要です。それができるのが、御社であると考えました。私は御社で車の自動運転化に貢献し、安全な生活を届けていきたいと考えています。(392文字)

 

先にもふれましたが、三井物産では、ESに記入された自分史をもとに徹底的な深掘りを行い、「一貫性のある行動を行っている人物であるか否か」をじっくりと見極められることになります。

 

三井物産で何をやりたいのか、つまりキャリアビジョンについても、自分史との一貫性があるのか、論理的な破綻をきたしていないかを深掘りされることになります。

 

「総合商社の中でも、三井物産に入社して活躍したい」と思うようになったプロセスを整理し、「そのためにどんな努力を重ねてきたのか」「その努力は具体的にどんなフィールドで活躍するためなのか」等、今までの軌跡と見据えるビジョンが一本道になるように、回答を行えるように準備しましょう。

三井物産の面接前にチェックすべきこと

面接前にチェックすべきこと

三井物産の新卒情報

募集職種

総合職(担当職)

総合職(業務職)

募集人数

100~120人

採用フロー

ホームページよりエントリー
→インターンシップ→エントリーシート提出→面接

筆記試験

あり(テストセンターでのSPIテスト)

面接

個人面接

三井物産の事業内容

三井物産は、金属資源、エネルギー、プロジェクト、モビリティ、化学品、鉄鋼製品、食料、流通事業、ウェルネス事業、ICT事業、コーポレートディベロップメントの各分野において、全世界に広がる営業拠点とネットワーク、情報力などを活かし、多種多様な商品販売とそれを支えるロジスティクス、ファイナンス、さらには国際的なプロジェクト案件の構築など、各種事業を多角的に展開しています。

引用:三井物産 ホームページ 新卒採用FAQ

三井物産の2021年度(2021年4月1日~2022年3月31日)決算を見ると、収益11兆7,576億円 (前年度比146.7%) 、当期利益9,147億円(前年度比272.6%)。

 

長引くコロナ禍の中、世界的に経済が停滞する中、ロシア・ウクライナ情勢や中国のゼロコロナ政策の影響による新たな供給制約が発生。

その状況はインフレの度合いを高めた一方で、アメリカやヨーロッパの雇用情勢の改善が継続し、持ち直しの動きが継続した経営環境が、大幅な増収増益をもたらしたものと考えられます。

 

1947年に前身である第一物産設立がされた後、1959年に現在の三井物産が誕生しました。その後、高度成長期の日本の産業力が高まる中、現在も中核事業である資源開発への出資参画がスタート。

そのほかにも日本製品の海外展開支援、海外の技術やビジネスモデルの日本への導入など、グローバルな事業を広げていきました。

 

現在、三井物産は中長期計画2023を掲げ、基礎収益力のさらなる拡大を目指しています。

具体的には、今後も底堅く推移していくと考えている「自動車事業」、10カ国に広がるアジア最大級の民間病院グループIHHを中心とした「ヘルスケア事業」などに注力し、より骨太な事業群形成を加速させています。

参考:三井物産 2023年3月期 第一四半期決算説明会 質疑応答
三井物産 統合報告書2022

三井物産の社風

Q:社風について教えて下さい。

A:「挑戦と創造」「自由闊達」「人材主義」を感じられるのが、三井物産の社風です。

引用:三井物産 ホームページ 新卒採用FAQ

 

三井物産は、「世界中の未来をつくる」ことをミッションとしています。

そのために、「360° business innovators」というビジョンを掲げ、ひとりひとりの「挑戦と創造」で事業を産み育て、社会課題を解決し成長を続ける企業グループを目指しています。

 

そのためには、社員一人一人が自ら動き、挑戦することはもちろんですが、「自由闊達」に意見を交わし、多様性を認め合って、全体の成長につなげていくことが必要になります。

 

三井物産は、「人の三井」を体現するために「人材主義」を大切にして人材育成に取り組んでいるからこそ、時代や業際、専門性を超えて「自由闊達」に「挑戦と創造」を続けていく風土が生まれるものと考えられます。

参考:三井物産 統合報告書2022

三井物産の過去実績

採用倍率

三井物産は、採用人数が多い傾向にあります。

ただ、人気のある企業であることに加えて、能力・人物本位の採用選考を行っていると明言しているため、インターンの段階から応募者数5,000人を超えるようです。

正確に公表はされていませんが、採用倍率50倍とも100倍ともいわれています。

採用大学

採用実績校は下記になります。

大阪大学、大阪市立大学、学習院大学、学習院女子大学、関西学院大学、九州大学、京都外国語大学、京都大学、慶應義塾大学、神田外語大学、国際基督教大学、芝浦工業大学、首都大学、上智大学、成蹊大学、東京外国語大学、東京工業大学、東京女子大学、東京大学、早稲田大学 など

参考:三井物産の出身大学・学歴について | Goodfind

 

前述していますが、三井物産の採用選考は能力・人物本位を明言しています。

 

筆記テストもありますので、一定の学力水準は求められることになります。しかし、出身大学で一律に不採用とする姿勢ではないと考えられます。

 

三井物産が求める人材像にマッチする、自らの一貫性のあるストーリーを伝えることができるように、学歴にとらわれず十分な準備をしておくことが採用を勝ち取る可能性を高めるといえるでしょう。

三井物産の選考を有利に進めるために!これまでの人生の棚卸しをしよう

徹底した面接対策をしよう

三井物産の採用選考は、能力・人物本位です。

まずは、自分の今までの行動や経験を振り返り、どのような考えをもって現在に至ったのか、「なんとなく」ではなく明確な言語化を行いましょう。

三井物産の採用選考をクリアするためには、この自己分析がまず重要です。

 

その上で、三井物産の事業内容求める人材像を踏まえて、今までの行動や経験がどのように三井物産を志望する理由につながっていくのかストーリーを整理しましょう。

 

三井物産が目指す「創造と挑戦」のために、自らがどのように貢献していくのか、自信をもって回答できるように対策を行いましょう。ぜひ内定を勝ち取るために今回の記事を参考にしてみてください。

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監修者gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。