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【三菱地所|面接攻略ガイド】採用傾向から実際に聞かれた質問まで徹底解説!

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最終更新日:

面接攻略ガイド

不動産業界は、毎年、学生から人気のある業界です。不動産業とひとくちにいっても、デベロッパー、ゼネコン、仲介業者、管理会社など、会社によって業務は異なります。

三菱地所は、「デベロッパー」にあたります。

 

デベロッパーの給与水準は高く、地図に残る仕事ができることも人気の要因です。一方で、採用人数は少ないため狭き門と言えます。

 

「三井不動産」「三菱地所」「住友不動産」「東急不動産」「野村不動産」「東京建物」は、デベロッパー大手6社と呼ばれています。それぞれ、強みとするエリアや主軸とする事業は異なります。

 

ディベロッパーを志望する際には各社の違いを研究し、「なぜそのデベロッパーを志望するのか」「将来どのような仕事に取り組みたいのか」を明確にしておくことが大切です。

 

本記事では、「三菱地所の面接対策」として、傾向や過去に出題された質問などを解説しています。

不動産業界の「業界研究」「ESの書き方」などは、下記の記事を参考にしてください。

三菱地所の面接の傾向

面接の傾向

三菱地所では、ES提出とwebテストを通過した方に面接が複数回行われます。

 

一次1次面接の前には、グループディスカッションも課されます。

なお、インターンシップに参加した学生は、グループディスカッション1次面接免除されるようです。志望度が高い場合、積極的にインターンシップ参加をしましょう。

 

一次面接の所要時間は10~15分程度と短い傾向にあります。30秒程度の自己紹介から始まり、主に「学生のときにがんばったこと」「なぜ三菱地所なのか」の深掘りが行われます。

端的に、そして明確に自分が経験したことや想いを説明できるように準備が必要です。

 

二次面接以降でも質問傾向には変わりがありません。

ただ、OBOG訪問等による企業研究の内容キャリアビジョンを問う傾向が濃くなります。

これは、一次面接のときに問われた「なぜ三菱地所なのか」について、より深掘りをしたいために行われている質問であると考えられます。

 

最終面接では、入社意欲を確認するために、「なぜ三菱地所なのか」「志望度」について改めて質問されます。

三菱地所の強みについて企業研究を行うとともに、自分のパーソナリティについても深く自己分析を行った上で、自分が三菱地所でどのようにキャリアを積み上げていきたいのか、自信をもって答えられるように準備をしておきましょう。

三菱地所の求めている人材

求めている人材

三菱地所の求めている人材 
  • 志ある人
  • 現場力・仕事力のある人
  • 誠実・公正である人
  • 組織で戦える人
  • 変革を起こす人 

デベロッパーの仕事は、多様な関係者と信頼関係を築きながら、プロジェクトを進行させていく必要があります。

プロジェクトは、時代の潮流や社会課題に対応し、まちを利用する人に受け入れられなくてはなりません。

 

三菱地所で働くためには、まちづくりへの大きな志が必要です。

その志のもとで、様々な人との信頼関係を築き、チームワークをもって仕事を進めていける人材が求められます。

 

そして、与えられた業務を淡々とこなすだけでなく、既存の枠組みを超えた新しい価値創造をしていくためのチャレンジ精神も合わせて必要になります。

参考:三菱地所|スペシャルコンテンツ

三菱地所の面接の攻略法

面接攻略法

私たちの仕事は「まちづくり」です。

「街に、住む人。働く人。訪れる人。そのひとりひとりの時間が、豊かで満ち足りたものになるように。さまざまな人との出会いが心ときめくものになるように。」そんな想いをこめて、私たちはまちづくりをしています。

私たちが担う「まちづくり」という仕事には大きな責任が伴います。与えられた仕事をただこなすのではなく自らの頭で考え、より良い街・暮らし・未来を作るために、常にチャレンジを続ける必要があります。当然、全てが上手くいくはずもなく、乗り越えなければいけない壁もたくさんあります。

参考:三菱地所|コーポレートブランド

 

三菱地所の「採用への想い」から分かるように、まちづくりには大きな責任が伴います。だからこそ、三菱地所は、その「まち」を利用する人への想いをもつことを大切に考えています。

 

まちづくりに対して「自らがどのような想いをもっているのか」、そして「その想いが、なぜ三菱地所でなければ実現しえないのか」について、自分の言葉で堂々と話せるように準備を行っておきましょう。

まちづくりへの想いを言語化する

三菱地所の面接では、「なぜデベロッパーを志望するのか」を始めとして、「今後のまちづくりに求められること」「好きな街」など、まちづくりについての想いや志を知るための質問が行われています。

 

新卒採用サイトの社員インタビューにも、「私が愛する街」という項目が掲げられ、社員それぞれが想いを述べています。

 

三菱地所のメインエリアにこだわる必要はないので、自分なりのまちづくりへの想いを言語化しておくことが大切です。それによって、なぜ三菱地所で働きたいのかをより具体的に考えることにもつながっていくでしょう。

なぜ三菱地所なのかを明確にする

三菱地所の面接では、「なぜ三菱地所を志望するのか」が深掘りされるため、他のデベロッパー、特に三井不動産との違いについて、徹底した企業研究が必要不可欠です。

 

三菱地所の企業サイト、会社説明会、OBOG訪問を通じて、三菱地所が考えるまちづくりや強みについて情報収集を行い、他社との違いについて整理しておきましょう。

 

その上で、「なぜ三菱地所を志望するのか」「なぜ三菱地所でなければならないのか」を、明確に回答できるようにしておきましょう。

三菱地所で実際に聞かれた質問

実際に聞かれた質問
  • 学生時代がんばったこと
  • デベロッパーへの志望動機
  • デベロッパー業界の中での三菱地所の位置づけ
  • なぜ三菱地所なのか
  • 他社(主に三井不動産)との違い
  • あなたは身近な人にどんな人といわれるか
  • 今後のまちづくりに求められること
  • キャリアビジョン
  • 専攻分野で学んだことを会社でどう活かしていくか
  • 他社選考状況と志望度

面接での回答時間は1分程度が良いとされています。簡単な質問に対しては30秒程度を目安となります。

 

1分で話すことができる文字数は約300字程度。

面接対策として文字に起こす場合は、300字を目安に考えると良いでしょう。

質問内容によっては、1分以上かけてしっかりと説明する必要がある質問も多くあります。

 

臨機応変に対応することはもちろん、面接対策を行う際には1分の時間感覚を身につけることも大切です。

 

実際に聞かれた質問の中から、今回は3つの質問について回答例と併せてポイントをご説明します。

学生時代がんばったこと

<回答例>

学生時代にがんばったことは、ゼミ活動です。ゼミではチームを作り、プログラミング作成の課題に取り組みました。しかし、チーム内の打ち合わせが上手くいかず、発表まで時間がないにも関わらず作業が進まないことに、私は焦りを感じました。

そこで、各チームメンバーの得意分野に応じた作業分担を提案しました。その提案をチームメンバーが快く受け入れてくれたことで、プログラミング作成および発表資料の作成がスムーズに進行し始めました。その結果、無事プログラミングの完成および発表を行うことができ、教授からも高い評価をうけることができました。

この経験を通じて、物事が上手く進まないときに焦るのではなく、チームの持つ力を活かして、具体的な解決策を講じていくことが重要であると学びました。仕事においても、難局に直面する場面もあると思いますが、課題解決のための方法を周りの方からアドバイスを受けながら、自ら考え抜いていきたいと思います。(403文字)

 

特に1次面接において、よく質問される内容であり、深掘りされる傾向にあります。

 

これは、三菱地所がパーソナリティを重しているためと考えられます。学生時代に頑張ったことについて、「始めた経緯や理由」「他の活動との違い」「課題や苦難」「学んだこと」などを、聞かれた時に回答できるように準備をしておきましょう。

 

デベロッパーの仕事は、様々な人を巻き込みながら進めていくことになります。そのため、チームとして動いた経験をテーマとして取り上げることを意識しましょう。

そして、その経験を仕事でどう活かしていくかについても結び付けることができると、より望ましいでしょう。

デベロッパーへの志望動機

<回答例>

私は、学園祭実行委員会での活動により、人が交流を通じて幸せを感じられる場を作りたいと考えるようになりました。スポットとしての場作りであれば、デベロッパーでなくてもできます。しかしデベロッパーであれば、まち全体をデザインするところから携われることに大きな魅力を感じています。

様々な人を巻き込みながら新たな街と人の流れを生み出し、そのまちに往来する人に沢山の交流と幸せな思い出をつくる機会を提供できるのが、デベロッパーであると考えます。そしてそのまちが成熟していく姿とともに、自分自身も成長を遂げられる環境に身を置きたいと思い、デベロッパーを志望致します。(276文字)

 

三菱地所では、業界の志望理由も問われることが多いようです。インターンシップや説明会、OBOG訪問などを通じて、デベロッパーの魅力について情報収集を行いましょう。

 

その際、実体験に基づく就職活動における軸について、あわせて回答ができると、より説得力のある内容になります。

なぜ三菱地所なのか

<回答例>

御社が、常に新たな価値創造に取り組まれているからです。

御社は、日本最大のビジネス街である丸の内や大手町の開発運営に取り組まれています。しかし、御社はその開発運営の視点を、ハード面だけにとどめていません。

多様なコンテンツを起点としてリブランディングを図ったり、就業者や来街者とまちの縁を繋ぐイベントを開催したりと、まちの活性化を目指すための新たな価値創造に取り組まれている姿勢に強い感銘を受けました。

私が、初めて丸の内を訪れたとき、多くの人が行き交う躍動感を感じながらも、洗練された街並みに感銘をうけたことを覚えています。その後、何度来ても色褪せなさを感じるのは、御社の取り組みによって日々変化を遂げているからだと確信しました。

新たなまちを作って終わりではなく、まだ見えてないニーズを掘り起こし、携わったプロジェクトとともに、自分自身も成長を遂げ続けていきたいと考えるため、御社を志望致します。(396文字)

 

志望動機は、三井不動産との違いについても合わせて聞かれる可能性もあります。

 

三菱地所は、丸の内や大手町を中心としたオフィスビルの開発・運営を主軸としています。開発後も、まちや他の企業と協力しながら、活性化を図っている様子がニュースリリースからも読み取れます。

 

また、現在再開発が始動しているエリアでも、今まで注目されていなかったものにもフォーカスし、これまでにないまちづくりを進めています。

 

新たな価値創造を日々行っている姿勢について、インターンシップや説明会、OBOG訪問などを通じて、共感できる内容を情報収集し、三菱地所でなければならない理由を堂々と回答できるようにしておきましょう。

面接前にチェックすべきこと

面接前にチェックすべきこと

三菱地所の新卒情報

募集職種

総合職

募集人数

40名程度

採用フロー

ホームページよりエントリー
→ES提出 webテスト

→会社説明会→グループディスカッションおよび面接

筆記試験

webテスト

面接

個人面接

三菱地所の事業内容

・オフィスビル・商業施設等の開発、賃貸、管理

・収益用不動産の開発・資産運用

・住宅用地・工業用地等の開発、販売

・余暇施設等の運営

・不動産の売買、仲介、コンサルティング

引用:三菱地所|会社概要

 

三菱地所の2022年3月期決算(2021年4月1日~2022年3月31日)決算を見ると、営業収益1兆3,494億円(前年度比111.8%)、経常利益2,537億円(前年度比120.3%)と増収増益を達成しており、営業利益過去最高益となっています。

 

この主な要因として、キャピタルゲインの増加、常盤橋タワー稼働、商業施設・ホテルの回復、投資マネジメント事業のフィー収入増加が挙げられています。

 

三菱地所グループは130年以上にわたって、東京丸の内エリアの開発を手掛けています。

1890年に、三菱社の社長であった岩崎彌之助が、明治政府からの要請を受けて丸の内一帯を取得した頃は、草が生い茂る原野でした。しかし、「日本が近代国家の道を歩むためには、ニューヨークやロンドンのようなビジネスセンターをつくる必要がある」という信念のもと、日本を代表するビジネスセンターへと進化させました。

 

現在の三菱地所の事業は、「丸の内NEXTステージ」の推進と位置付けて、さらなる再開発を進めることにとどまりません。

丸の内の開発で蓄積した独自の知見・ノウハウを活用し、住宅、ホテル、アウトレットモール、投資マネジメントなど、様々な領域へと、事業を国内外で拡大しています。

 

三菱地所の強みは、「超長期視点でのまちづくり」「時代を先取りするDNA」です

130年以上にわたって丸の内を一大ビジネスセンターへと進化させた超長期の視点でのまちづくりのノウハウ、そして日本初となるアウトレットモールの開発、いち早いREIT市場への参入は、その強みがあってこその結果です。

 

今後も、社会に常に新しい価値を提供していくためのチャレンジを、さらに進めていくことが見込まれます。

参考:三菱地所|統合報告書 2022
三菱地所|事業紹介
三菱地所|IR情報

三菱地所の社風

お客様に最適なソリューションを提案するためには、三菱地所グループ全体の事業を深く理解し、社内に幅広い人的ネットワークを築くことが欠かせません。その点、三菱地所はとても風通しのよい会社なので心強いですね。社員数が少ないので同期はもちろん、先輩や後輩にも気軽に相談しやすい雰囲気があります。オフィスやカフェテリアなど、共用スペースもオープンなので、同期の顔を見かけて相談事を思い出し「今ちょっといい?」とか「あとで電話するね」などと、本社を移転する前と比べると、日頃から声を掛け合う頻度が高くなりましたね。

参考:三菱地所 新卒採用サイト|社員インタビュー

 

三菱地所は、人材「人財」と位置づけている会社です。

社員を大切に思うからこそ、社員インタビューからも、やる気を持って仕事に従事できる風通しの良い社風があることがわかります。

 

その社風を最大限に活かすためには、志をもって、プロとして新しい価値創造のために仕事を進めていく意識が必要不可欠であると考えておきましょう。

三菱地所の過去実績

採用倍率

三菱地所の採用倍率は、正確に公表はされていません。

採用予定人数40名と、リクナビのプレエントリー候補リスト登録人数4,959名から推測すると、採用倍率約120倍以上になると考えられます。

参考:リクナビ2023

 

採用大学

慶應義塾大学、早稲田大学、一橋大学、東京大学、京都大学、大阪大学、東京工業大学、北海道大学、東北大学、神戸大学、筑波大学、上智大学、明治大学、立教大学、学習院大学 など

募集対象は全大学・学部・学科対象となっています。

しかし、例年の採用校を見るとMARCH以上の採用率が高いため、学歴フィルターがある可能性が高いです。

参考:就職の教科書

徹底的な企業研究とまちづくりへの想いを深めよう

徹底した面接対策をしよう

三菱地所の採用選考をクリアするためには、プロジェクトリーダーとしてまちづくりを進めていける資質があるか、深い自己分析と経験の整理を行いましょう。

 

そして、三菱地所についてのみならず、他のデベロッパーについても徹底的に企業研究を行い、「なぜ三菱地所なのか」を明確に示し、深掘りされても堂々と答えられる準備を整えておくことも大切です。

 

この記事を参考に、面接対策に取り組んでみてくださいね。

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監修者gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。