【明治|面接攻略ガイド】採用傾向から実際に聞かれた質問まで徹底解説!
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株式会社明治は明治グループで食品セグメントを担う食品メーカーです。
食品メーカー自体人気の高い業種であり、2021年に調査された内定倍率の高い会社ランキングのトップ100にも複数の食品メーカーがランクインしています。
2021年の内定倍率ランキングにはランクインしていなかった明治ですが、過去には2000倍以上もの倍率で話題になったことも。
明治は採用人数が少なく、知名度や人気の高い企業であるため、企業研究や選考対策に力を入れる必要があります。
ESの対策に加えて面接の対策は必須です。想定される質問には必ず答えられるよう徹底的な準備をしてから選考に臨みましょう。
本記事では「明治の面接対策」として、傾向や過去に出題されれた質問などを解説しています。
食品業界の「業界研究」や「ESの書き方」などは、下記記事を参考にしてください。
明治の面接の傾向
質問はオーソドックスな内容が多く、学生時代の経験や明治に入ってからやりたいこと、キャリアプランといった入社後のイメージに繋がる質問が多く聞かれています。
定番ではありますが、明治に合った内容になるよう準備しましょう。
職種によっては勤務地や夜勤、シフト制といった実際に働く時のことについて聞かれる場合もあるので、事前に先輩社員やインターネットから情報を集めておくとスムーズな回答に繋がります。
面接方法は職種によって異なりますが、「一次面接→二次面接→最終面接」「一次面接→グループワーク→最終面接」といった流れが多いです。
また基本的には個人面接や学生2人といった少人数の面接となっています。
一次面接、二次面接ともに時間が10分〜20分程度と短く、最終面接までの面接の回数も少ないので、自分の考えや志望度を余すことなく伝えましょう。
結論から端的に話すことが大切です。訓練をすることで身に付けることができるので、普段から意識して面接練習に取り組みましょう。
また最終面接では30分〜40分程度の時間が設けられています。
面接官とのコミュニケーションも大切にしつつ、自分の想いをしっかりと伝えられるよう準備して迎えましょう。
明治はどんな人材を求めているか
- 自ら課題を設定し、やりぬく人材
- 個性豊かなパーソナリティーを持つ人材
- 「情熱」や「やる気」を持っている人
- 高い目標に挑戦できる人
明治では「チャレンジ精神」が採用のキーワードの1つになっていたり、社長や社員の話の中でも「挑戦」や「チャレンジ」といった言葉が見受けられるなど、チャレンジ精神は重要な要素であるといえます。
新しいことに臆せず挑戦できる、高い目標に向かって努力できる、課題解決力があるなどが伝わるエピソードがないか学生時代を振り返ってみましょう。
他にも自分の意見や考えを伝えられる、個性を持った人材が活躍しており、新入社員にも求められています。
自分の強みや過去の経験を伝えるときには遠慮せずに、オリジナリティのあるエピソードを話していきましょう。
今の明治では「新しいことへのチャレンジ」「挑戦」がキーワードとなっているので、率先して新しいことに取り組んだ経験は強みになるでしょう。
また情熱が感じられるような挑戦した時の気持ちが伝わるとより良いです。
明治の面接の攻略法
明治では自分で考えて行動したり、主張したりできる人が求められているので「なぜ食品業界を選び、なぜ明治なのか」「明治で働く際のビジョン」など自分の考えを明確に伝えることが重要です。
具体的に伝えられるよう自己分析し、短い時間で言葉にする練習を重ねておきましょう。
今回は明治の面接でのポイントを2つご紹介します。
端的に回答する
過去に行われた面接では、一次面接や二次面接での回答時間が10分〜20分程度と、短時間であることが特徴的でした。
短い回答時間で自分の伝えたいことを全て盛り込み、魅力をアピールするためには端的な回答が必要です。
端的に回答するために、必ず伝えたいポイントは明確にしておきましょう。
後で「伝え忘れてしまった」と後悔することのないよう自分の考えを深掘りし、核となるポイントを徹底的に洗い出します。
回答する際には最も伝えたい結論から述べるよう意識することで、短時間であっても言いたいことを伝えやすくなります。
面接時間が短い場合では特に「分かりやすく回答すること」が大切です。
入社後のイメージを明確に描く
これまでの面接では「明治でやりたいこと」や「具体的に取り組みたい仕事」「キャリアプラン」「社会人に求められること」など、入社後に繋がるような質問がたびたび見受けられました。
短時間、かつ回数の限られた面接で、自分の志望度を正しく伝えるためにも入社後のイメージはできる限り明確にしておきましょう。
先輩社員のインタビュー記事やインターンシップ、OB訪問、今後の事業方針などを活用するのもおすすめです。
採用のキーワードである「チャレンジ精神」や「多様性」に結びつく考えがあれば、強みになるでしょう。
明治で実際に聞かれた質問
- 学生時代に力を入れたこと
- 自己PR
- アルバイトについて
- 趣味について
- サークルについて
- 社会人になる上で必要だと思うこと
- 明治でやりたいこと
- 困難を乗り切った経験/課題から逃げずに粘り強く取り組んだこと
- 就職活動の軸
- 他社の選考状況
- 好きな商品について
- 今の大学・学部学科を選んだ理由
- 強み/弱み
- 田舎の勤務地でも大丈夫か
- シフト制や夜勤があるか大丈夫か
面接で回答する際は「結論から話す」ことがおすすめです。
結論を述べてから理由の説明に入ることで、聞き手側はスムーズに内容を理解することができます。
また伝えたいことがたくさんある場合には回答が長くなりかねません。
回答時間が指定されていなければ、質問内容に合わせて30秒程度、1分程度、1分半程度など時間を意識しながら回答し、話しすぎにならないよう気をつけましょう。
面接時間が短めな企業であれば特に「時間を意識した回答の仕方」が重要になります。
伝えたい要点を絞って話すためには自己分析に加え、想定される質問を調べておくのもポイントです。
明治の商品の中で何が一番好きか
<回答例>
一番好きな商品は「ヤンヤンつけボー」です。姪っ子が食べているのを見た時に自分も子供の頃に大好きだったことを思い出し、今では定期的にスーパーで購入しています。
「自分で付けて食べる」という工程自体が楽しいこと、美味しいプリッツとチョコレートにカラフルなトッピングの甘さや食感が加わることが、今でも子供たちに愛される理由なのだと考えています。
姪っ子がまだ小さいこともあり、最後まで美味しくチョコレートやトッピングを全て綺麗に食べ切れるようにトッピングのスペースがもっと大きければ良いなと感じることがあります。
既存商品がさらに愛されるようなアイデアを形にしたり、子供が大学生や社会人になってからも手に取りたくなる新しい商品の企画に携わりたいです。(326文字)
実際に自分が手にしたことのある商品を答えるようにしましょう。好きな理由や商品への感想などを併せて伝えられると、説得力が増します。
「本気で入社したい」と伝えていたとしても、商品について答えられなければ、そこまで志望度が高くない学生と受け取られかねません。
明治の商品はスーパーやコンビニでも手軽に手にできるので、実際に口にして商品に対して感じたことや、考えたことをまとめておくと良いでしょう。
困難を乗り切った経験
<回答例>
部活動において「スタメンからマネージャーへと転向したこと」です。3年生の夏に手術が必要な大きな怪我をしました。
自分が練習を休んでいる間にも成長するチームメイトを目にすることや、スタメンから外れてしまったことなどがとても辛く、退部しようか悩んでいました。
「引退までしっかりやり遂げたい」という気持ちが勝り、マネージャーとしてチームを支えることを決意しました。「練習に参加できない自分にできることは何か?」と考えて行動することで、怪我で悩む選手に寄り添うことができたり、プレイヤー同士では話しづらかったことを話してもらえたりする機会が増え、やりがいを感じています。
この経験から、どんな状況においても自分にできることは何かを考え、最善を尽くすことで、理想としていた方法以外でもやりがいや達成感を感じることが可能なのだと学びました。現在も困難に直面した際には、思い悩むよりも目の前にあることに対してどう取り組むべきなのかを考え、精一杯取り組むよう心がけています(437文字)
人によって「困難だったこと」の捉え方は様々ですが、話したいエピソードの中で、「どんなことに挑戦しようとしたのか?」「何を乗り越えたいと考えたのか?」「どのように乗り越え、何を得たのか(学びや気づき)」を振り返ってみましょう。
自分が考えたことに対して、一生懸命に行動できる学生であるとアピールできる内容になると良いでしょう。
その大学・学部学科を選んだ理由は?第一志望でしたか?
<回答例>
今の大学を選んだ理由は留学に力を入れている大学だったからです。高校時代の留学が多くのことを得られた良い経験となっていたので、大学在学中に再び留学したいと思った際に行動しやすい大学を志望していました。
また在籍している商学部を選んだ理由としては、会社の経営や組織について学びたいと思ったからです。父親が自営業を始めたことで経営者目線の話を聞く機会が増え、会社という組織に興味を持つようになりました。
商学部や経営学部のある大学を見て回りましたが、複数の海外の大学と大学間協定を結んでおり、所属の学部に関わらず派遣留学することができることが決め手となり、第一志望になりました。
ゼミの研究で得た経営戦略の知識を活かしながら、マーケティングや商品企画に携わり、海外における明治の認知度を今よりもさらに上げることに貢献していきたいです。(368文字)
この質問では学生が持っている関心や、自分の考えを持って行動してきた経験があるのか知ることができます。
明治では他にもサークルや部活についても「なぜそれを選んだのか」という質問がありました。
そのため受動的な回答よりも自分で考えて行動できる、目標を持って行動してきたということをアピールできると良いでしょう。
特に理由がないという人でも、他に候補となっていた大学ではなく今の大学を選んだ理由があるはずです。大きな理由でなくても当時の自分の考えを振り返ってみましょう。
積極的な印象を与えられると、就職活動においても自らの意思で企業を選んでいるという印象につながるでしょう。
面接前にチェックすべきこと
明治の新卒情報
募集職種 |
【技術系】基盤研究、開発研究・生産技術、エンジニアリング 【事務営業系】 事務:経理、人事、総務、法務、情報システム、物流など 営業:営業、マーケティング、商品企画など |
募集人数 |
未定(2022年4月入社予定者は30名) |
採用フロー |
明治グループにプレエントリー →株式会社明治に本エントリー →エントリーシート提出 →書類選考 →WEBテスト →選考会 →内々定 |
筆記試験 |
WEBテスト |
面接 |
一次面接、二次面接、最終面接 ※職種によって異なります。 |
明治の事業内容
- 発酵デイリー
- 加工食品
- 菓子
- 栄養
- 海外
明治のコア事業はヨーグルト、チョコレート、栄養食品です。今後の方針の1つとして、コア事業での圧倒的優位性の獲得を目指しています。
ヨーグルト市場における機能性ヨーグルトが占める割合は約25%、この中で明治は70%以上のシェアを有しています。
現在、商品のリニューアルや新シリーズの発売によって、プロバイオティクスの新規ユーザー獲得に注力しています。
近年健康に対する消費者の意識の高まりを受け、「ザバス(スポーツプロテイン)」の売り上げが好調となっており、2020年度は210億円に達しました。
さらなるユーザーの獲得に向け「プロテインバー」や「たんぱく質高配合タイプ」「美容成分入りのミルクプロテイン」などラインナップを広げています。
市場の約25%を占め、国内でのシェア1位であるチョコレートについては、今後カカオ事業へとカテゴリーを広げ、さらなる成長を目指していくとしています。今後の動きにも注目していきましょう。
参考:明治ホールディングス株式会社(2021年度決算説明資料)
明治ホールディングス株式会社(ファクトシート)
明治ホールディングス株式会社(統合報告書)
明治ホールディングス株式会社(経営計画)
明治が注力している事業や、海外市場、健康に対する自分なりの考えをまとめてみましょう。キャリアプランや取り組みたいことなどを聞かれた際に役立つはずです。
明治の社風
明治は「チャレンジ」を重要視している社風であると考えられます。
採用情報のページでは「チャレンジ精神」を採用キーワードとして挙げており、「挑戦」や「新しいこと」「新たな価値」「新しい変化」といった言葉が見受けられました。
社員インタビューからもわかるように若い人にも責任のある仕事を任せる風土があり、若手のうちから裁量権を持って働くことができる企業であると言えるでしょう。
関東支社 量販二部
右川祥太朗さん
引用:明治|社員インタビュー私のような若手でも提案したいことを上司に相談すると、積極的に「やってみよう!」と後押ししてくれるチャレンジングな環境にあったので、担当エリアが変わった今も、やりがいを持って仕事に取り組めています。
情報システム部
猪俣亮さん
一年目に経験した、旧明治製菓と旧明治乳業がそれぞれ別に持っていた受注出荷業務の統合案件。入社時からシステム統合案件に関わりたいと考えていた私にとっては、願ってもない機会でした。
(中略)身につけた知識はもちろん、統合案件の経験や労いの言葉をいただけた喜びが、今につながる大きな財産になっています。
引用:明治|社員インタビュー
この他に「明治グループ社員座談会」のページからも、年次に関係なく提案ができるチャンスがあることが伺えます。
現在の採用のキーワードの1つが「チャレンジ精神」であること、若手にも挑戦するチャンスがあること、社長の「前例を踏襲せず、イノベーションを起こしてほしい」という言葉などからも、明治はグループとしてより革新的な企業となっていくのではないでしょうか。
採用情報のページでは明治グループについての情報を沢山知ることができるので、選考の対策をする際はチェックしておくのがおすすめです。
明治の過去実績
採用倍率
明治は学生からの人気の高い企業です。過去に(2014年8月時点)調査された際の倍率は、事務系総合職で2750倍という数字でした。
ちなみに22卒の採用実績は明治で30名、同時にグループ募集されているMeiji Seika ファルマ株式会社では15名でした。
採用大学
2020年度、2021年度に内定した人の大学・大学院は下記の通りです。
【大学】
慶応義塾大学、学習院大学、明治大学、上智大学、青山学院大学、中央大学、法政大学、立教大学、日本大学、東京大学、一橋大学、東北大学、京都大学、神戸大学、北海道大学、帯広畜産大学、岐阜大学、東京理科大学、同志社大学、関西学院大学、近畿大学、関西大学、北里大学、玉川大学
【大学院】
大阪大学、北海道大学、名古屋大学、東京大学、東京工業大学、東京海洋大学、東京農業大学、早稲田大学、上智大学、宇都宮大学、横浜市立大学、岐阜大学、九州大学、京都大学、東京農工大、東北大学、広島大学、芝浦工業、慶應義塾大学、日本大学、千葉大学、岡山大学、香川大学、中央大学、東京理科大学、北里大学
2020年度と2021年度の内定者の出身大学を見る限り、上位の大学出身者が多い企業であるといえます。
倍率が高い企業かつ面接回数も少ないので、ES提出前から気を引き締めて対策しましょう。
伝えたい要点をまとめ、選考を突破しよう!
明治では一次面接、二次面接ともに面接時間が短く、質問内容は定番のものが多い傾向です。
選考を突破していくためには、徹底した自己分析と伝えたい内容を簡潔にまとめる力が求められます。
学生時代の経験や入社後のこと、過去の自分の考え方などの深掘りがおすすめです。
また商品や事業内容など企業への理解を深めることも忘れてはなりません。
回答時には伝えたい要点を伝えられるよう、選考が始まる前から対策に取り組んでいきましょう。
ぜひこの記事を参考に面接対策に取り組んでくださいね。