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【大和証券|面接攻略ガイド】採用傾向から実際に聞かれた質問まで徹底解説!

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最終更新日:

面接攻略ガイド

証券業界は、学生から根強い人気のある業界です。

証券業界は、金融業界のひとつでもあり、華やかなイメージや給与水準の高さが人気のある理由なのでしょう。採用人数も比較的多い傾向にあります。

 

証券業界では「野村ホールディングス」「SBIホールディングス」「大和証券」「三菱UFJ証券」「楽天証券」営業収益のトップ5に名を連ねています。

 

証券会社は、大きく「店頭型」と「ネット型(ネット証券)」に大別されます。

大和証券は、従来からある店頭での対面取引をメインとする「店頭型」の証券会社です。

 

現在、業界3位の営業収益を挙げている企業ではありますが、「ネット型(ネット証券)」の台頭によって厳しい経営環境と大きな変化の波に直面しています。

 

競争が激化する証券業界において、各社の生き残り戦略は様々です。また得意とする分野も会社によって異なります。

 

証券会社の華やかなイメージに憧れるだけではなく、今後の業界の動きについて自分なりに分析を行い、「なぜ証券会社なのか」「なぜ大和証券なのか」を明確に回答できるように準備を行いましょう。

 

本記事では、「大和証券の面接対策」として、傾向や過去に出題された質問などを解説しています。

 

証券業界の「業界研究」や「ESの書き方」などは、下記記事を参考にしてください。

大和証券の面接の傾向

面接の傾向

大和証券では、ES提出とwebテストを通過した後、質問会または座談会が複数回設けられた後、一次面接、役員面接、人事面談が行われます。

 

人事面談は、概ね入社意志の確認等が行われるものです。そのため役員面接が、実質の最終面接と考えられます。

 

また、質問会や座談会は和やかな雰囲気の中で進められますが、質問会や座談会参加後、一次面接へのお知らせが届かなかった方も見受けられるため、選考の一部として重きが置かれている機会であると考えておいたほうが無難です。

緊張感をもって臨み、雰囲気に流されて一貫性のない回答を行わないように注意が必要です。

 

質問会や座談会では、志望動機や志望職種、自分の強みの仕事への活かし方なども質問され、深掘りもされます。

ES提出の時点から、質問会や座談会の段階でも堂々と話すことができるように、しっかりと準備をしておきましょう。

 

その後に行われる一次面接では、志望動機に加えて、キャリアプランについての質問が目立ちます。質問会や座談会の発言内容も控えられていると考えて、一貫性のある回答ができるようにしておく必要があります。

 

実質的な最終面接である役員面接では、時事ニュースについての質問などもありますが、「業界の志望動機」「大和証券の志望動機」「学生時代にがんばったこと」などオーソドックスな質問が多い傾向にあります。

 

質問会や座談会、一次面接、役員面接を通して、逆質問を求められる傾向も高いです。逆質問を求められてから慌てないように、あらかじめ複数個、大和証券に対しての質問を用意しておきましょう。

大和証券の求めている人材

求めている人材

大和証券の求めている人材
  • 誠実さ
  • 高い専門能力
  • チャレンジ精神

「信頼の構築」

お客様からの信頼こそが、大和証券グループの基盤である。
お客様を第一に考える誠実さと高い専門能力により、最も魅力ある証券グループとなる。

「人材の重視」

大和証券グループの競争力の源泉は人材である。
社員一人ひとりの創造性を重視し、チャレンジ精神溢れる自由闊達な社風を育み、社員の能力、貢献を正しく評価する。

「社会への貢献」

金融・資本市場を通じて社会及び経済の発展に資することは、大和証券グループの使命である。
法令遵守と自己規律を徹底し、高い倫理観を持って社会の持続的発展に貢献する。

「健全な利益の確保」

健全なビジネス展開を通じて企業価値を高めることは、株主に対する責務である。
大和証券グループはお客様に価値あるサービスを提供して適正な利益を獲得し、株主に報いる。

引用:大和証券グループ 企業理念

 

大和証券グループは、お客様を第一に考える誠実さを大切にするのはもちろんのこと、証券業界の変革の時期において、「ハイブリッド型証券」を掲げて、本業の発展のみならず、新規分野への展開も積極的に行っています。

 

その中で求められるのは、高い専門能力があるからこそ生まれる創造性です。そして、その新しい着想にチャレンジしていく力も同時に求められています。

大和証券の面接の攻略法

面接攻略法

ビジネスパーソンとして大切なことは、高い志を持って仕事に取り組むことだと思います。高い目標や強い信念を持つことでこそ、厳しい局面も乗り越えられますし、より良い仕事ができるのです。当然、気持ちがポジティブであるということも大事な要素です。自分はできる、というプラス思考の気持ちが、同じ仕事をしても全く違う結果をもたらします。何かを成し遂げるには、現在自分が持っている力以上に、信念や強い思いが大きく影響するのです。

引用:大和証券グループ 新卒採用サイト トップメッセージ

 

現在、証券業界は大きな変革の時期にあります。

大和証券はグループ全体で先ほども述べた通り、「ハイブリッド型証券」を掲げ、同業他社とは異なる戦略を進めています。その動きについて十分に理解を深めることは大切です。

 

同時に、常に課題発見に取り組み、既存の考え方にとらわれない解決方法を考え、実行していくチャレンジ精神も求められていることも合わせて考慮しておくことも忘れないようにしましょう。

既存の考え方にとらわれないチャレンジ精神をアピールしよう

大和証券の座談会や質問会、面接ではオーソドックスな「学生時代にがんばったこと」について質問されることもあります。

大和証券の求める人材像や現在の「ハイブリッド型証券」への取り組みをみても、既存の考え方にとらわれず、課題解決に向けてチャレンジしていく姿勢を大切にしていることは想像に堅くありません。

 

「学生時代にがんばったこと」の質問に対する具体的エピソードの選定の際、失敗を恐れず、そして既存の考え方にとらわれずにチャレンジした経験があれば、その経験を取りあげるのが望ましいでしょう。

今までの経験を振り返り、深掘りされても堂々と話せるように十分に準備をしておきましょう。

一貫性のある回答準備を行っておく

大和証券の面接は、和やかな雰囲気の質問会や座談会から始まっていると考えておきましょう。和やかな雰囲気の中だからといって、緊張感なく思いつきで回答してしまい、後の発言との一貫性が無くなってしまうのは望ましくありません。

 

ES提出の段階から、質問会や座談会、面接のことまで視野にいれて、どの段階で深掘りされても一貫性をもって堂々と回答できるように、準備を行っておきましょう。

大和証券で実際に聞かれた質問

実際に聞かれた質問
  • 自己紹介
  • 証券業界の志望動機
  • なぜ大和証券なのか(大和証券の志望動機)
  • 学生時代にがんばったこと
  • キャリアプラン
  • 他社(野村證券)との違いについて
  • 志望職種について
  • 自分の強みをどう仕事で活かすか
  • 対面証券の未来についてどう思うか
  • 気になるニュースはあるか

面接での回答時間は1分程度が良いとされています。簡単な質問に対しては30秒程度が目安となります。

 

1分で話すことができる文字数は約300字程度。面接対策として文字に起こす場合は、300字を目安に考えると良いでしょう。質問内容によっては、1分以上かけてしっかりと説明する必要がある質問も多くあります。

臨機応変に対応することはもちろん、面接対策を行う際には1分の時間感覚を身につけることも大切です。

 

実際に聞かれた質問の中から、今回は3つの質問について回答例と併せてポイントをご説明します。

学生時代がんばったこと

<回答例>

部活の勝率アップに貢献したことです。

在籍していた部活では、慣習でレギュラー選手は2年生のみで、1年生は試合出場できませんでした。しかも2年生の勝率が低く、部活全体のモチベーションは下がっていました。

私は、1年生も試合出場できる仕組みを作ることで、部活全体のモチベーション向上につながると考えました。2年生の胸を貸してもらい、1年生の技術向上を図って今後の勝率アップにつなげたいと、部長に丁寧に繰り返し伝えたところ承諾してもらうことができました。

練習試合で控え選手の実力に気づいた部長が、1年生を公式試合にも出場させる決断をしたことで、主力選手にも緊張感が生まれ、勝率は上がっていきました。

この経験から、現状打破のために、慣習等にとらわれない新しい取り組みを働きかける勇気と真摯に誠実に伝える姿勢が大切であると学びました。御社の新しい挑戦を続ける姿勢に共感し、私もその一員として貢献してまいります。(398文字)

 

大和証券グループは、自分の仕事を好きになり、高い目標に挑み続ける真のプロフェッショナル集団を目指しています。

そのためには社員一人一人に、主体的に仕事に取り組む姿勢が求められます。

 

「学生時代にがんばったこと」の質問を通じて、主体的に物事に取り組むことができる人であるかを見極めていると考えます。

この質問への回答としては、題の解決策を自分なりに考えて、取り組んだ挑戦についてのテーマを選択するのが望ましいと考えられます。

 

深掘りをされることも想定した、一歩踏み込んだ自己分析と振り返りを行っておくようにしておきましょう。

なぜ大和証券なのか(大和証券の志望動機)

<回答例>

「自分だけが良ければそれでいい」といった考えでは、持続的な成長を実現することはできないというトップメッセージに共感したからです。

御社はグループ全体で「 ハイブリッド戦略 」を掲げて、既存の銀行、不動産運用などの周辺事業に加え、農業やヘルスケア事業などの新事業にも参入されています。その参入は、様々な社会課題の解決にもつながる上、新たな価値創造にもつながっています。

ネット証券台頭による、対面証券の未来に課題がある中で、本業の発展に取り組むことは同業他社も同様の状況です。しかし、御社はグループ全体で、その視点にとどまることなく、周辺事業との協業、ネットワークの拡大・強化によってマーケットに左右されにくいビジネスモデルの構築を図っており、本業のさらなる発展に向けて挑戦を続けています。

私は、そこに大きな魅力を感じました。

自己利益のみにとらわれないからこそ、さらなる発展を遂げている御社で、私も情熱をもって挑戦し続けてまいります。(414文字)

 

今回の志望動機の回答例は、一般的な内容になっています。志望コースによって、志望動機は異なります。

大和証券が目指しているものや求めている人材像を理解するのはもちろんですが、志望コースの仕事内容についての理解も大切です。

 

また、ESおよび筆記試験後、一次面接の前に行われる質問会や座談会は和やかな雰囲気で進められますが、選考の一部となっていると推察されます。当初ESに記入した志望動機の深掘りが行われる可能性もあります。

 

ES作成の段階から、新卒採用サイトにある社員インタビュー記事主体的なOBOG訪問を通じて、「なぜその職種を志望するのか」「他社との違いは何か」「どこに共感をするのか」「自分が活かせる強みはなにか」等、自らの考えを十分に整理しておくようにしましょう。

自分の強みをどう仕事で活かすか

<回答例>

私の強みは、勉強熱心なところです。

大学受験の際、成績向上を目指すために勉強方法を変更しました。従来は授業内容を板書する程度でした。しかし授業を聴くことに専念し、教科書に書いてあることはノートにとらず、書いていないことのみをメモすることにしました。

帰宅後、改めて授業内容をノートにまとめ、より深めたい部分については参考書や関連書籍を読み、理解を深めました。その上で関連する問題解答に取り組み、場合によっては複数の解答例を考えて、翌日その内容を先生に確認してもらいました。

その取り組みを続けた結果、成績は飛躍的に向上しました。また、関連書籍にも目を通したことによって視野や思考の幅が広がりました。

私はリテール部門を志望しています。そのために金融商品のみならず、その周辺知識についても知識を蓄えていく必要があると考えます。言われたことだけを学ぶだけでなく、主体的に幅広い学びを得て、お客様から信頼を寄せて頂ける存在になってまいります。(414文字)

 

「自分の強み」については、自己分析の中で一度は考える項目でしょう。大切なのは、その強みを「どう仕事で活かすか」について考えられているかどうかです。

 

「自分の強みをどう仕事で活かすか」と質問されることもあれば、「自分の強み」をまず質問されて、その後「その強みをどう仕事に活かしますか?」「志望職種に、その強みをどういう点で活かせると思いますか?」と深掘りされる形で質問されることもあります。

 

志望コースごとに、必要な強み、求められる強みは異なります。自らの持つ強み、そしてその強みを発揮したエピソードを考えた上で、志望する職種でどのように活かすのかという視点でも考えることを忘れないようにしましょう。

強みがいくつかあるのであれば、職種に合わせた強み選択も必要です。

大和証券の面接前にチェックすべきこと

面接前にチェックすべきこと

大和証券の新卒情報

募集職種

・総合職

・総合職エキスパート・コース

・広域エリア総合職

・エリア総合職

・カスタマーサービス職

募集人数

300~400名程度

採用フロー

ホームページよりエントリー

→ES提出

→webテスト

→(質問会および座談会)

面接

筆記試験

webテスト(適性検査2種類)

面接

個人面接および集団面接

大和証券の事業内容

  • 有価証券等の売買
  • 有価証券等の売買の媒介取次又は代理
  • 有価証券の引受等の金融商品取引業及びそれに付帯する事業

 

大和証券の2022年3月期決算(2021年4月1日~2022年3月31日)決算を見ると、営業収益は6,194億7,100万円(前年度比107.5%)、純利益は948億9,100万円(前年度比87.5%)と増収ながらも減益の状態となっています。

 

これは、事業再編のための関連費用が大きくかかったためとしています。確かに、経常利益は1,358億2,100万円(前年度比118.0%)となっており、経営成績はまずまず順調の滑り出しであると大和証券も発表しています。

 

ただ資源価格高騰、それに伴うインフレなどによって米国の利上げ幅やスピードも想定以上のものとなっている上、ロシアのウクライナ侵攻もあり、マーケットの先行きが不透明になったことで勢いが衰えました。それにより、金融商品の手数料収入が一時的に減少しており、厳しい経営環境は継続しています。

 

しかし、そのような状況下においても、預り資産残高の積み上げによる大和証券の資産管理型ビジネスモデルへのシフトは着々と進んでいます。

例えば、メガバンクを凌駕する日本最大のリテールバンクである「ゆうちょ銀行」とファンドラップでの協業スタートも、ファンドラップの残高拡大にインパクトを与えています。

 

また大和証券は、「ハイブリッド型証券」への取り組みとして、REIT(不動産投資信託)を中心とした不動産アセット・マネジメントビジネス、再生可能エネルギー分野を大きな太い幹ととらえています。

 

不動産のアセット・マネジメント領域においては、グループの大和証券リアルティで、不動産を小口化した投資商品を組成し、大和証券のお客様に提供しています。

「グループ傘下にREITの会社を持ってダイレクトにビジネスができている」点もアドバンテージになると考えます。

 

この他にも、既存の考え方にとらわれず、一次的な減益も恐れず挑戦をし続けている大和証券。

今後、マーケット状況に会社全体の業績が大きく左右されることなく、さらに強固な経営基盤を固めていくことが期待されます。

参考:大和証券グループ 第85期有価証券報告書
大和証券 統合報告書2022

大和証券の社風

大和証券は、困難な課題に直面してもチャレンジ精神をもち、高い専門能力で誠実に仕事に取り組む人材を求めています。

もちろんそのためには、自ら努力することも大切です。今回取り上げた下記の社員インタビューでも、周りがその姿を応援し、同じ方向を向いて励ます風土が根付いていると感じさせられます。

 

証券業界は実力主義の業界でもあるため、表面的な華やかさへの憧れだけでは遂行できません。

しかし大和証券には、その厳しさを承知しながらもチャレンジを重ねていく人が大きく成長を遂げられるよう、温かく育てていく社風があると考えられます。

エクイティ調査部
総合職
重岡絵美里さん

一人前になるには10年かかると言われている世界。しかし大和証券では、上司のサポートを受けながら入社数年で独り立ちし、調査・レポート・ミーティングまでを一任されるのです。裏を返せば、多くの現場で試行錯誤させつつ、投資家が求めるレベルに達するまで成長するように若手を育てていく社風があるからなのです

引用:大和証券 新卒採用サイト 社員インタビュー

大和証券の過去実績

 採用倍率

大和証券は、比較的採用人数が多い一方で、志望する人も多い企業です。正確に公表はされていませんが、採用倍率は約25~35倍程度になると考えられます。

参考:リクナビ2023

 

採用大学

東京大、東京工業大、一橋大、東京外国語大、筑波大、横浜国立大、千葉大、埼玉大、お茶の水女子大、京都大、大阪大、神戸大、北海道大、東北大、名古屋大、九州大、都立大、横浜市立大、慶応大、早稲田大 など

参考:就職四季報 2023年版

 

国立大学、有名私立大学の名前が並んでいますが、学歴フィルターを設けず、人柄重視で多様な人材を採用している可能性が高いといえます。

 

ただし、「総合職エキスパート・コース」については、より高い専門性が求められるため、学歴や成績の良さが求められる可能性はあります。

徹底した対策を!大和証券の選考を有利に進めよう

徹底した面接対策をしよう

大和証券の採用選考をクリアするためには、既存の考え方にとらわれない柔らかい頭とチャレンジ精神をアピールしていく必要があります。

説得力をもってアピールしていくためには、過去の経験に基づいた根拠も必要になります。

 

過去の経験を振り返り、大和証券が求める人材像にマッチする強みが自分の中にあるのか、そしてその強みをどう大和証券で活かしていくのかを考えておくことが大切です。

 

そして、ES提出の段階から、質問会や座談会、面接を見越して、どれだけ深掘りされても動じないように自分の経験や考え方を整理して、堂々と回答できるようにしておきましょう。

 

この記事を参考に、面接対策に取り組んでみてくださいね。

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監修者gen

1990年生まれ。大学卒業後、東証一部上場のメーカーに入社。その後サイバーエージェントにて広告代理事業に従事。現在はサイバーエージェントで培ったWEBマーケの知見を活かしつつ、CareerMineの責任者として就活生に役立つ情報を発信している。また自身の経験を活かし、学生への就職アドバイスを行っている。延べ1,000人以上の学生と面談を行い、さまざまな企業への内定に導いている。