【サイボウズ|面接攻略ガイド】採用傾向から実際に聞かれた質問まで徹底解説!
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近年、学生の就職先として人気が高いIT業界。
ソフトウェアなどのITツールは需要が高く、今後もさらに進化を遂げることが予想されるため、将来性も期待されています。
しかし、IT業界と一口に言っても職種はさまざまです。専門のスキルや知識が必要になる分野もあるため、学生のうちに知識を深めたり、資格を取得したりすると、選考時に有利に働くでしょう。
また、この業界は基本的にチームで業務を進めることが多いため、ある程度のコミュニケーション力は必須になります。
面接では人柄なども選考に大きく関わってくるため、自分という人間をどう表現できるかが重要です。
本記事では、「サイボウズ株式会社の面接対策」について紹介しています。
自分の強みを理解し、面接で本来の実力を発揮できるようにしっかり対策していきましょう。
ITの「業界研究」や「ESの書き方」などは、下記記事を参考にしてください。
サイボウズの面接の傾向
サイボウズでは個人面接を採用しており、職種によって多少のばらつきはありますが、基本的には3〜4回の面接を実施しています。
サイボウズの選考で特徴的なのは、フローの中に筆記試験が含まれていないこと。
テストで分かる能力よりも、実際に対話をして社風と合っているか、自社で活躍できる人材であるかどうかを判断しているようです。
そのため、当然ながら面接での会話の内容は、選考にあたって非常に重要な判断材料になります。
しかし、面接で聞かれる内容はどのステージでも特段変わったものはなく、基本的な質問をされることが多いので、きちんと対策をしていれば問題はありません。
ポイントとしては、「自分にはこんな強みがあり、こういった形で御社に貢献できる」というような形で熱意を伝えること。面接官に「この人と一緒に働きたい」と思わせることが重要です。
さらに、やりたいことや入社後のビジョンを具体的に伝えるのもおすすめです。
「この人は将来を見据えたキャリアをすでに描けている」という印象を与えられるため、しっかりとしたアピールになるでしょう。
サイボウズの求めている人材
- チームの一員として自分の役割を果たせる人
- 問題の原因解明に尽力できる人
- 広い視野で物事を考えられる人
- 積極的に学ぼうとする意欲がある人
- コミュニケーション能力がある人
- 自分の理想に向かって努力できる人
IT業界で活躍できる人の特徴は、スキルや知識を備えていることはもちろん、チームワークを大切にできること。
チームプレーが求められるこの業界では、仲間とのコミュニケーションは必須です。
いくら能力が長けている人材であっても、チーム内での役割を理解せずに個人プレーに徹していては、本来の実力を発揮することはできません。
また、IT業界は成長スピードが非常に速い業界です。常に変化を求め続けられるからこそ、継続的に学ぶ習慣があり、「知識を吸収していくことが楽しい」と感じられる人ほど活躍できる傾向にあるでしょう。
さらに、サイボウズでは社員の探求心や意欲を非常に大切にしています。
そのため、入社したら実現させたいことや将来のキャリアビジョンなど、自分の理想像がしっかりと描けていることが重要です。
この業界での個人プレーはご法度な行為ですが、個性を持っていることはむしろ望ましいことです。
個性が違えば、人それぞれ強みや得意なことも異なるため、それだけ多種多様な問題に挑むことができるでしょう。
サイボウズでは、協調性を持ちながらも個性を発揮できる人材こそが、本当に活躍できる人だと言えます。面接では自分の人柄や強み、ポテンシャルなどをしっかりアピールしていきましょう。
サイボウズの面接の攻略法
最近のサイボウズはいい会社に見えるかもしれませんが、実はもっと無茶苦茶したくて。
暴れる余地はいっぱいあります。やりたいことがあって、力が有り余ってしょうがない人、大募集です。僕の言うことに従わなくていいので(笑)
今のサイボウズは理想を実現するためなら何でもできる環境です。事業だってこれからグローバルを目指して、GoogleやMicrosoftと競い合える存在になりたいと思っていますからね。
「チームワークあふれる社会を創る」。それこそがサイボウズの理念です。
ただ、そのチームワークは従来の考え方とは少し異なります。
ITの誕生により、情報は一瞬のうちにメンバー内で共有できるようになり、逐一指示をもらわなくても自分で考えて行動できるようになりました。
そのため、サイボウズでは”個人の主体性”をとても重視しています。
やりたいことを「やりたい」と自分の言葉で主張し、それを行動に移していける人こそが活躍できると考えられているのでしょう。
面接では、サイボウズでやりたいことや自分の目標についてアピールし、またそれを実現するための具体的な施策も合わせて話すのがおすすめです。
また、その他にも重要なポイントについて紹介していきます。
サイボウズでなくてはいけない理由を明確にする
就職活動では、並行して複数の企業を受けるのが一般的です。そのため、同じ業界の企業を受ける際には、志望動機が似通ってしまうこともあるでしょう。
しかし、それはマイナス評価につながってしまうことがあります。他の企業でも実現できるようなありきたりな内容は、大して志望度が高くないのだろうと判断されてしまうので注意が必要です。
競合他社の研究も行った上で、サイボウズだからこそ叶えられるビジョンを明確にしておきましょう。
自己分析を入念に行い、自分を理解する
サイボウズは採用にあたって、学歴を重視していない会社です。
そのため、選考には応募者の「人柄」が大きく影響すると考えられます。
自分の長所や強みをアピールするためには、自分自身をしっかり理解できていることが重要です。
自己分析を適当に行ってしまうと、自分が大切にしたい考えや価値観などの軸がはっきりしないため、どんな質問に対しても中途半端な回答になってしまいます。
就活はアイドル活動とよく似ていると言われます。それは自分の魅力を知ってもらい、ファンを増やす点においてです。
「自分はこんな人間だ」ということを伝え、まずは面接官に興味を持ってもらうことを目指しましょう。
サイボウズで実際に聞かれた質問
- 志望理由
- サイボウズを知ったきっかけ
- 大学や学部を選んだ理由について
- 学生時代に力を入れたこと
- 自分の強みは何か。また、それをどんな場面で活かせたか
- 挫折を味わった時にどう乗り越えたか
- これまでにチームで何かを成し遂げた経験はあるか
- 今までチームの中ではどんな役割を担っていたか
- 入社したらどんな目標を持って仕事に臨みたいか
- 3年後、5年後のキャリアビジョンは描けているか
- 他にどんな業界を受けているか
- 競合他社との違いはどこにあると思うか
サイボウズの面接は、複数の面接官に対し個人で行うオーソドックスなスタイルです。
基本的に、面接では問われた質問に対し、30秒〜1分程度で回答するのがベストとされています。
これは相手に伝わりやすい、いわゆる「丁度よい長さ」です。
まずはその感覚をつかむことを目標とし、本番では落ち着いて話せるように繰り返し練習をしておきましょう。
以下は、サイボウズの面接で過去に聞かれた質問の回答例です。これらを参考に、まずは自分なりの回答を作ってみてください。
自分の強みは何か。また、それをどんな場面で活かせたか
<回答例>
私の強みは、冷静な判断力です。
私は学生時代、座席数200人規模の居酒屋でアルバイトをしていました。主に来店されたお客様のお席への誘導、電話での予約対応、会計業務を担当していました。
ある時、飛び込みで30人以上のグループのお客様が来店されたことがありました。すぐさま他のウエイターに適切な指示を出し、自分もウエイターのフォローに回ることで、お客様をお待たせすることなく、無事に対応することができました。
常に全体を見ながら自分がどうするべきか考え行動するように心がけています。
こうした判断力は、チームプレーが重要な御社で働く際にも必ず役に立つと考えます。どんな時でもメンバー同士で連携を取り合い、業務を効率よく進めるための最善策を打ち出していきたいです。(全325字)
採用面接では、強みについて問われる質問が非常に多いです。
なぜならこの質問は、応募者自身の人柄を知ることはもちろん、入社後に自社においてどんな形で貢献してくれるのかを判断できるからです。
ポイントとしては、入社後に行う業務でも活かせるような強みを選ぶこと。
「この人は自社で長く活躍していける」という確信を面接官に持たせることが、この質問においての最終ゴールとなるでしょう。
これまでにチームで何かを成し遂げた経験はあるか
<回答例>
あります。
それは、高校生の時に所属していた駅伝部での出来事です。当時、私はすでに何度も大会に出場していましたが、中には思うような結果を出せず、悔しい想いを経験したこともあります。
メンバー内には初出場の選手もいたため、コースを熟知している私はペース配分など具体的な走り方を彼らに伝え、本番と似たようなコースでの模擬練習を何度も行いました。
日々の練習は非常に過酷ではありましたが、同じ目標を持つ仲間と励まし合いながら乗り越えた結果、大会では上位に入賞することが叶いました。
このように、全員で諦めずに高い目標を持ちながら練習に臨んだことは、私にとってかけがえのない経験です。チームワークの素晴らしさを心から実感しました。(全307字)
サイボウズは、チームプレーを非常に大切にしている会社であるため、チームワークに関わる質問が多く聞かれる傾向にあります。
重要なのは、チームで活動する際に自分がどのような考えを持ち、行動してきたのかを伝えること。
面接官は、会社という組織に所属した応募者のイメージを知りたいと考えているのです。
ただ、注意が必要なのは、エピソード自慢をするだけで終わってしまうこと。
この質問はあくまでも、チーム内でのあなたの役割について知るためのものなので、エピソード自体の華やかさは重要ではありません。
チームの中でどう行動し、どういった学びを得られたのかを具体的に伝えられるようにしましょう。
3年後、5年後のキャリアビジョンを描けているか
<回答例>
自分なりの理想があります。
私は将来的には、海外のクライアントとやり取りをするポジションに立ち、御社の製品を世界No.1にするための一助を担いたいと考えています。
ITは私たちの日常生活に利便性をもたらし、ワクワク感と未来への期待を抱かせてくれるツールです。そうした認識は世界共通のものであり、私はITでこれまで以上の驚きを世界にもたらしたいと思っています。
その夢を叶えるためには、今以上に英語力を向上させることが必要です。まずは卒業までにTOEICの点数を800点台に乗せることを目標に、これからも継続して学習していきます。(全261字)
将来のビジョンを描けているかどうかは、その企業への志望度の高さに比例していると言えます。
だからこそ、内容はできるだけ明確に示し、実現したいという熱意を伝えることが重要です。
気を付けるべき点は、目標の内容が実現可能な範囲に留められていること。
面接では印象良く見られたいがために、つい大きすぎる理想を掲げてしまいがちです。そのため、本当に実現できるのかを考えた上で、述べるようにしましょう。
また、目標を達成するために現在行っていることについて話すのがおすすめです。「理想のために継続的に努力できる人材」であることをアピールすることができます。
面接前にチェックすべきこと
サイボウズの新卒情報
募集職種 |
【エンジニア職】 Webエンジニア/iOSエンジニア/Androidエンジニア/クラウド基盤エンジニア/QAエンジニア/プロダクトセキュリティエンジニア/プロダクトマネージャー 【ビジネス職】 営業/マーケティング/カスタマーマーケティング/カスタマーサクセス/人事 【システムコンサルティング職】 システムコンサルティング 【松山ビジネス職】 松山ビジネス職 【テクニカルライター職】 テクニカルライター 【デザイナー職】 プロダクトデザイナー 【経営企画職】 経営企画職 【ビジネス専門職】 財務経理/法務 |
募集人数 |
30名程度 |
採用フロー |
ホームページよりプレエントリー →説明会動画の視聴 →書類選考 →面接3~4回(※職種によって異なります) →内定 |
筆記試験 |
なし |
面接 |
個人面接 ※どの職種も3~4回の面接を実施 |
サイボウズの事業内容
- グループウェアの開発、販売、運用
- チームワーク強化メソッドの開発、販売、提供
サイボウズの2021年12月期の業績は、連結売上高が184億8,900万円(前年比18.0%増)、営業利益が14億4,100万円(前年比36.5%減)、当期純利益が5億5,100万円という結果になりました。
全体的に前年度に比べて利益を落としてはいますが、クラウド事業にいたっては順調に売上を伸ばし、約28億円増を達成。
その上、連結売上高の81%がクラウド関連の利益であり、その分野での今後の成長に期待が高まっています。
また、サイボウズではクラウド事業の拡大に力を入れていることから、製品の認知度を高めるために広告宣伝を積極的に実施。
テレビCMなどでもプロモーション映像を流したことが起因となり、近年、新卒や中途で入社を希望する人が増加しているのが特徴です。
サイボウズはクラウドに特化したサービスを事業の主軸として、今後さらに注力していくことが予想されます。
参考:クラウド Watch
サイボウズが行っているサービスをしっかり理解した上で、それについての改善案や自分が関わりたい分野などを言えるようにしておくとよいでしょう。
サイボウズの社風
サイボウズでは、「自分で決めて宣言する100人100通りの働き方」という考えを採用しています。
そのことから見ても分かるように、サイボウズでは個人の意思を非常に大切にしている会社であり、一人ひとりが望む働き方を実現できるよう会社全体でサポートをしているのが特長です。
また、企業理念にもあるように、サイボウズの強みはチームワークの良さ。
それは採用サイトの社員インタビューで語られている内容からも顕著に表れています。
アクセシビリティエンジニア
杉崎信清さん
引用:人を知る|サイボウズ採用サイト働き始めてみると、周りの人たちは自分の話を熱心に聞いて、どうしたらいいか一緒に考えてくれました。もちろん、作業をスムーズにするための工夫は欠かしませんが、仕事をするうえで難しいことは遠慮なく言うようにしています。
テクニカルライター
仲田尚央さん
引用:人を知る|サイボウズ採用サイト具体的に私たちのチームでは、「カンバン」という個人タスクを見える化する活動をしていて、業務を付箋に書いて張り出すようにしています。そうすると、「僕、手が空いているからこれやりますよ」とか「このタスクは一緒にやりましょう」などのコミュニケーションが生まれ、知恵の出し合いが起こります。誰が何をやっているかを共有すると、「みんなで協力していこう!」という雰囲気ができるので、そこにチームワークを感じますね。
パートナー営業
菅沼康太さん
引用:人を知る|サイボウズ採用サイトその時はあらかじめチームに仕事をお願いすると、たとえ上司であっても「私がやるよ!」と積極的にメールの返信を引き受けてくれたり、代わりにお客さまのもとへ行ってくれたりしました。逆に上司がリモートワークをする時には、自分が上司の仕事を進めたりと、年次に関わらずフォローし合います。
さらに、サイボウズでは採用に関わるイベントを定期的に開催しているのも魅力のひとつ。
そこでは、実際に働く先輩社員から仕事内容や現場のリアルな話などを詳しく聞くことができます。
ちなみに、詳細はサイボウズ採用サイトの「採用イベント」から確認できるので、入社を目指している方はぜひ積極的に参加してみてください。
サイボウズの過去実績
採用倍率
サイボウズの新卒の過去の採用倍率はおよそ4倍程度。
ただ、近年会社の認知度が非常に高くなっているため、今後はさらに数字が上がることが考えられます。
その上、ポテンシャル採用なども積極的に行っている企業なので、学歴があるからと言って選考が有利になるとは限りません。
採用大学
サイボウズの過去の採用大学は公式には掲載されていません。
採用サイトには「学歴は一切不問」と言う文言があることから、採用にあたっては応募者の人柄や意欲を重視していることが考えられます。
誰にでも平等にチャンスがある会社なので、最後まで諦めず、全力で面接に挑みましょう。
自身のポテンシャルが選考突破のカギ!面接では仕事への熱意を全力でアピールしよう
サイボウズは採用にあたって、学歴よりも応募者のポテンシャルや人柄を重視する傾向があります。
そのため、業界研究や企業研究を入念に行った上で、「サイボウズでなくてはいけない理由」を明確に示せることが重要です。
また近年、IT業界は非常に人気が高い業界なので、ライバルと差をつけるために「これだけは負けない」という自分の強みをしっかりアピールしていきましょう。
ぜひこの記事を参考にし、自分なりの面接対策法を見つけてみてくださいね。